KAIZEN・5Sの地道な日々

TICAD6の期間中に、改めて考えたことは、若者の雇用創出に関してです。どのようなアプローチがいいか、もう一度じっくり考えているところです。

ケニアの商工会のなかで、ケニア国内で製造をしているのは、現在のところ、ホンダ(バイクの組立工場)と豊田通商の肥料工場と弊社の3社のようです。ケニアの製造業は産業としては未成熟です。

手間が掛かることはスタッフのトレーニングです。弊社のスタッフは5人全員が、製造に使用している規格が同じ、四角いコンテナをカチッと安定するまで積むということができませんでした。こんなレベルの指導からやらないといけないというのかと感じるかもしれないですが、大体そんなものです。カチッと積んだほうが、何かあたってときに崩れないから安全だという概念が身についていないので、練習してもらって習得してもらうしかないです。

〈生産のロスが多く、私が現場にいないときは生産性が下がる〉という状態から脱却する方法が見つからず困っていると関係者に相談していたら、便宜を図っていただき、経済産業省の「アフリカの生産性向上プログラム」の委託先である日本生産性本部の専門家の方からKAIZEN・5Sの指導をして頂ける機会を頂きました。6月に一度現場を見に来て頂き、そのあとはメールで丁寧にご助言を頂いております。

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(↑ケニアのKAIZENの専門家からのトレーニングを受けている様子)

実際に日本の専門家の指導を受けて、KAIZEN・5Sの取組み方の糸口が見えたことは大きな収穫でした。日々の実践あるのみなので、毎朝のミーティングのなかで、約20分を割いて、取り組んでいます。具体的にやっていることは、作業の重要なポイントを各自に説明してもらうというようなことです。同じことをひたすら毎日やり続けているだけですが、効果は少しづつでてきています。スタッフの頑張りを日々認め、好循環をうみだす環境を作ろうと努めています!

まとまった売上があがる月とあがらない月があり、今はやりくりが大変です。立ち止まらず、マンゴーシーズンにむけて、いい品質のものが生産できるように改良を重ねていきます♪♪

8月27日の朝にNHKの「おはよう日本」ではるか遠く離れた農村グループとの連携を取りあげて頂きました。