熱心なマンゴー農家たち

ケニアの一番のマンゴー産地であるMakueni Countyのグループとのミーティングに行ってきました。協力者のひとりであるこのグループのリーダーの息子さんが、ナイロビから車を出してくれて、片道約2時間、快適なドライブでした。

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アクティブな少人数のメンバーとのミーティングをお願いしており、32名のメンバーのうち7名が来てくれました。

いつも通りグループが抱える問題のヒアリングと各問題に対する打開策の提案を行い、グループの人達が主体的にアクションプランに落とし込む後押しをしました。(一般的な果物加工会社とは違うアプローチをしています。これについては、別の回に。)

やはり、ここでも他地域と同じで、一番の課題はMarketing。ナイロビから他の産地よりも距離があるため、2、3ksh(約6ksh以上が農家が納得する価格)という不当に安い値段で買い付けにくることがあり、他に売るところが見つからなければ、農家は「捨てるよりはましだ。」と安い額で売るということが毎年起こっているということでした。

Makueni County政府はこの問題の解決策として、原料のマンゴーを適正価格で買い取り、ジュースの原料となるパルプを製造する工場を建設しました。稼動するのは来年からです。このグループもその加工工場の原料を供給するCooperative Society(共同組合)のメンバーになっています。

地域のマンゴー農家から工場への集荷場として、写真の建物がWorld Bankの支援で建てられたそうです。農家は加工工場に希望を託していますが、それだけではなく自分たちで加工するなど、他の可能性も求めています。

今回のグループとのミーティングの主な目的は農村部での乾燥加工の弊社との協働に関してでした。次の次のシーズン(2017年12月)から、グループがマンゴーの乾燥加工を始めるという意志を確認し、今シーズンは2名の若者を弊社で預かって、働きながら加工のスキルを身につけてもらうことが決まりました。

約2時間ぶっ通しのミーティングが終わったら、おなかがぺこぺこ過ぎて、昼ごはんに直行。。そして、リーダーの家に行って、新鮮な甘いオレンジをたらふく食べた後、彼のマンゴー畑を案内してもらいました。

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(↑花がたくさんついている樹)       (↑花が枯れている樹、おそらく乾燥のため)

約700本が植えられている広大な圃場のなかには、たくさん花がついている樹・花が枯れている樹などまちまちでした。マンゴー樹は乾燥に強いとはいえども、高温と乾燥が続くと花が落ちてしまいます。農業用の水不足も大きな地域の問題です。

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↑剪定などの適切な管理が行われおり、てっぺんは空いていて光がはいるという理想的な樹冠!