事業の根底に流れる考え

DSC01240 DSC01241

一般的な果物加工会社とは全然違うアプローチをしているということに関して、書かせてもらいます。

品質のいいドライマンゴーを作って販売するという事業の母体に、『ケニアのマンゴー農家とマンゴー産業の発展のことを考えて実行する』という血液を循環させていこうと考えています。

5年後、10年後にケニアの半乾燥地域のマンゴー農家から、「収穫後のロス率や収入にいい変化がみられるという声がちらほら聞こえてくる」ことを思い描いています。

つながりのあるグループは、栽培規模・栽培管理のレベル・外部からの支援などで、先頭集団、二番手、三番手にくっきり分かれます。三番手のグループには一番手、二番手の地域の成功事例を紹介して、具体的なアクションプランに落とし込むところまで関与しています。ファシリテーター役に徹していますが、彼ら自身で具体的な行動を決定することにつながるので、大変喜ばれます。泥沼にはまって抜け出せなかったトラックを押し出して、動けるようにしてくれたと言われました。

3つの地域だけに絞っているので、1・2ヶ月毎にミーティングを持つということは可能です。各地域のグループリーダーとのミーティングを重ねるうちに、ビジネスとして新たに挑戦したいことが浮き上がってきました。

地域のマンゴー農家が一番必要としていることは、〈適正価格の安定した売り先をシーズンを通じて確保する〉ことです。弊社にその役割を担うことが期待されていると常々感じていました。これまでは、その個数は今の弊社の製造規模では買い取れないとお伝えするばかりでした。

農家の期待に少しでも応えられればと思い、輸出業者と農家の橋渡し役になる新たなサービスの提供に一歩踏み込んでみようと考えています。

社会的な側面も持ちつつ、企業として存続していくためには利益を出し続けることが最も重要です。ムダを失くすという経営努力を地道にやっています。