現時点の課題

4月~9月の6ヶ月間、スタッフのトレーニングに注力してきましたが、まだ品質は毎回100点満点というレベルには到達していません。平均70点くらいのレベルです。サイズや色を均一にすることが求められています。求められている品質は毎回100点レベル。今の70点では生き延びられません。課題は品質だけではありません。

これからの重点的な課題は次の4項目。

1.品質を70点→100点に

2.ロス率20%→5%以下

3.やり直し率(再乾燥・再選別)15%→5%以下

4.上記1~3を徹底したうえで、月間生産量をこれまでの3倍以上にする。

これらを達成するためには、適した人材の登用と道具の使用が不可欠です。

10月半ばから、大学でFood scienceを学んだ専門性の高いケニア人2名を雇います。食品会社での職務経験がある日本人1名にも11月半ばから約3ヶ月間、来てもらいます。ティカの製造現場はこの3名に託します。

適した道具に関しては、パイナップルを均等にスライスするためのスライサーを購入します。通常の市販されているスライサーでは繊維の多いパイナプッルはうまく切れませんので専用のスライサーが必要になります。10万円以上しますが、必要なので購入します。

マンゴーに関しては、皮を剥く前に果実の糖度が計測できる赤外線を利用した非破壊の糖度計がどうしても必要です。仕入れ時と加工前の適した果実の選別に利用することで、原料の不良によるロスや熟度不足によるロスが軽減されます。スタッフが経験値で手で触れて、選別していますが、皮を剥いたらなかは熟れていないという誤差はでます。この機材は精能がいいものは約100万円。簡易版で約20万円。今の時点で必要ですが、買う余力はありません。どこからお金を工面すればいいか思案中です。

製造監督者と適した道具を確保して、現場のスタッフに対しては、『質・量・適切な手順の遵守』の3つを以下のような文言を掲示して、日々強調していきます。

○Sticking to the quality we need.

○Sticking to the quantity we need.

○Sticking to the standard operation procedure we use.