日本人たちが残した偉大なる功績
マンゴーのピークシーズン、真っ最中です!現在の様子は、後日まとめて書きます。
今回は、ケニアの農業セクターのなかのマカダミア産業に焦点をあてて、少し書かせてもらおうと思います。うまくお伝えできればいいのですが。
1974年にひとつのマカダミア会社がケニアに誕生してから、マカダミア栽培の普及と研究が続けられ、ケニアの農家にとっての大事な収入源であり、多くの雇用を産みだす産業となっています。このことをご存知の方は多いと思います。
アフリカのなかでは、南アフリカに次いで、ケニアが生産量が2位。ケニア産は南アフリカ産より品質はよく、値段は若干高値。
マカダミアは成木になると、適切に管理すれば100年以上毎年実をつけます。1本の樹から約10,000ksh(約8,700円)の収入が得られるそうです。5~10本だけでも植えていれば、子供の教育費は賄えます。
マカダミア産業の著しい成長は続いており、昨年も今年も新しい会社が設立されています。現在は24社が競合している状況です。何故、これほど勢いよく次々会社ができて、各社が成長していると思いますか。
凄くはっきりした理由が見えてきます。マカダミア産業の成長を率いたマザーカンパニーで育った人たちが、新しく立ち上がる会社に次々と引き抜かれて、そこでゼロから創りあげていきます。製造、人事、エンジニア、原料調達 etc.とあらゆる部門から。
このマザーカンパニーはしっかりと強固な組織ができているので、誰かが抜けても、その人の下についていた人が育っており、昇格し滞ることなく任務を遂行していくというサイクルができています。
独特の企業風土のもと、各分野のエキスパートが育ったのは、数名の日本人が長年に渡り、現場でケニア人の指導のために汗水を流した苦労の賜物です。
その人達が残した無形の遺産が、確実に受け継がれ、ケニア国内のマカダミア産業と経済の発展につながっているいうことを、今の仕事をさせてもらっている環境で身をもって学びます。
これからもずっと受け継がれていき、ケニア人の手で更なる産業の発展を実現していくことを願っています。
少ししか事情を知らないのに書かせてもらうのは恐縮ですが、共有できればと思いまして。