セネガルおすすめ観光地「ダカール近郊編」
—
【忙しい人のための3行まとめ】
・セネガルの首都ダカールから日帰りで行ける観光地を紹介
・負の世界遺産「ゴレ島」や浮ける赤茶色の湖「ラックローズ」含む5か所を紹介
・次回は「地方編」を掲載します
—
こんにちは。セネガルで日本人宿「シェ山田」を運営しているJAPON COMMERCEの山田です。
本日は、セネガルの首都ダカールから日帰りで行ける観光地を5か所紹介します。
1.負の世界遺産「ゴレ島(ダカール)」アサラトの産地としても有名
【アクセス】
ダカール中心部近く。ダカールの独立広場付近の港からフェリーで約25分。
【オススメ度(5段階)】
★★★★☆(4点)
【概要】
ゴレ島は、首都ダカール沖30分に位置する世界遺産(文化遺産)の島です。奴隷貿易の拠点となっていた事から「負の世界遺産」として知られ、世界中から観光客が訪れています。島は小さく、ゆっくり歩いても数時間程度で見て回る事ができます。
島内一の見どころは、奴隷が収容されていた「奴隷の家」。ここからいちど運び出された奴隷は、決して戻って来る事は無かったと言われています。奴隷の家の二階部分は小さな博物館のようになっていて、実際に奴隷が繋がれていた足枷や鎖、そして奴隷貿易の歴史などが記されたパネルなどが展示されています。
奴隷の家以外にも、大砲やカラフルな建物など、フランス統治時代の遺物が様々なところで見て取れます。また、博物館もあり、セネガルの歴史などを学ぶ事ができます。
ゴレ島は、同時に「アートの島」でもあります。歩いていると、島のさまざまなところでアーティスト達がところ狭しと作品を展示しています。カラフルな油絵、いろいろな種類の砂を使った砂絵など、中にはここゴレ島でしか手に入らないようなものもあり、見ているだけで楽しむことができます。島内には砂絵工房もあり、そこでは実際に砂絵を描いている様子を見る事ができるだけでなく、砂絵制作の体験も可能です。
また島内では「アサラト」と呼ばれる民族楽器(2つの玉がひもで繋がっているマラカスのような楽器)を演奏している人の姿も。島内で作られたアサラトを販売している売り子さんたちが演奏しているのですが、その様子を眺めているだけでも楽しめます。
2.北朝鮮製作の世界最大のブロンズ像「アフリカ・ルネッサンス像」
【場所・アクセス】
ダカールの現空港近く。「シェ山田」から徒歩7分。
【オススメ度】
★★★☆☆
【概要】
高さ約50m。あの自由の女神よりも大きい、世界最大のブロンズ像が「アフリカ・ルネッサンス像」です。前大統領のアブドゥライ・ワッド氏が発案し、北朝鮮の万寿台海外開発会社が建設しました。
建設予算が国庫からの捻出だった事、また観光収入の35%が前大統領個人の収入になる事などが問題となり、国際的に非難を浴びました。セネガル人の反応は賛否様々で、市井の人々からは「良いところ」「自分の写真(SNS用のセルフィー)を取るのにいい場所」とポジティブな反応が少なくありません。
3.ピンク色の浮ける湖「ラックローズ」塩分濃度は死海以上
【場所・アクセス】
ダカール郊外。ダカールからバスで約2-3時間、タクシーで1.5時間。
【オススメ度】
★★★★☆(4点)
【概要】
「イチゴミルクのようなピンク色の湖」として知られるラックローズ。塩分濃度は、あの死海よりも高いと言われており、湖に入ると水面に浮く事ができます。
そんなラックローズですが、果たして本当にあんなにピンク色なのか、疑問に思う人はいると思います。
結論としては…
ラックローズは「あんなにピンク色に見える事はほとんどありません」。飛行機などに乗り、湖の上空から見ると、光の加減でそう見える事はあるようですが、実際に訪れてみてもあのようなピンク色に見える事はほぼ無いと言っていいでしょう。
そんなラックローズですが、オススメの楽しみ方はズバリ「浮ける赤茶色の湖だと思って浮きに行く」事です。色ではなく浮いて楽しむ事に主眼を置き、加えて色も楽しむ、というようにすると、満足した滞在になると思います。
季節や時間帯によって色が大きく変わるラックローズ。ゲストハウス「シェ山田」では、宿泊ご予約のお客様のスケジュールに合わせて、ベストな時間帯をお伝えさせていただいております。
【もっと知りたい方へ】
バスでの行き方(バスの番号)やオススメの時期など、以下の投稿に詳細をまとめましたのでご覧ください。
【行ってみた】セネガルのピンク色の湖ラックローズは「色を見に行くな」
4.貝殻島「ファディユ」世界的にも珍しい“ムスリムとクリスチャンの共同墓地”も
【場所・アクセス】
首都ダカール郊外、プティットコート地方。ダカールからバス+乗り合いバスで約3-4時間、タクシーで約2時間。
【オススメ度】
★★★★★(5点満点)
【概要】
サリーと同じプティットコート地方に位置するファディユは、6mの貝殻の堆積でできた島です。
ムスリム率94%を占めるセネガルですが、ここファディユでは大半がクリスチャン。クリスチャンが住み始めて次第に町が広がったため、現在もクリスチャンが人口の90%を占めています。
また、世界的にも珍しい「ムスリムとクリスチャンの共同墓地」があります。宗教対立の少ないセネガルの象徴的な地であると言えるのではないでしょうか。
5.屋久杉の約2倍!円周32mの「巨大バオバブ」“星の王子さま“でも有名な生命の樹
【場所・アクセス】
首都ダカール郊外、プティットコート地方。ダカールからバス+乗り合いバスで約4-5時間、タクシーで約2.5時間。
【オススメ度】
★★★★☆
【概要】
サンテグジュペリ『星の王子さま』でも登場する生命の樹バオバブ。
セネガルのこの巨大バオバブは、樹齢約850年。
なんと幹の円周は「32m」もあると言われています。
(円周の数値は現地ガイドより。他にも25m、30m、40mなど諸説あり、どれが正しいのかは明らかではありません。)
ちなみに屋久島の縄文杉の幹の円周は16mほど。この樹がいかに大きいかお分かりいただけると思います。
以上、いかがでしたでしょうか?
この記事をきっかけに、セネガル観光に少しでもご興味をお持ちいただけましたら誠に幸いです。
次回はセネガルの観光地「地方編」を掲載します。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
JAPON COMMERCE SUARL
山田 一雅
【WEB】