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食品会社としての基盤作り

創業してから4度目のマンゴーの加工シーズンが近づいてきています。新しい機械の購入により製造規模は拡大し、未知の領域に突入します。何をしなければいけないのかが組織内で明確になっているので、今までで一番安心して落ち着いて迎えられそうです。
食品会社としての基盤である製造・食品衛生の管理システムの構築に力をいれています。既存のものに追加するかたちで、製造マネジャー・製造アシスタント・各部門のチームリーダー・品質管理者の各々の仕事内容を規定し、作業指示書、チェックシート、評価シートなどを製造責任者とともに細かく作成しています。
FSMS(食品安全管理システム)の構築とトレーニングの一部を外部の専門コンサルタントにも委託します。それなりの費用は掛かりますが、必要不可欠な予算です。

より愛情をもって

製造場所をお借りしている食品会社の工場では、第一月曜日の午前8時から10時に休憩スペースにマネジャーと全従業員が集まって、教会のミサのように歌唱や説法が行われます。マネージャーや従業員のなかから選ばれた方が説法を行うのですが、発言で爆笑が湧き上がることもあり、とても和やかな雰囲気です。月に一度、このような機会を提供することにより組織内に家族のような一体感が醸成されていくのだなといつも勉強になります。ケニアでは先月下旬に大統領選挙が再度行われて、一部の地域ではデモが発生しているなどの民族間の対立も払拭されていない状況下におかれていることもあり、今月の説法のテーマは“LOVE”でした。

端的にいえば、『出身地など関係なく、愛情を持って他人に接し、親切にしましょう。誰かが間違いを犯しても寛容に対処しましょう』という内容でした。最近の自分自身に当てはめて考えてみると、製造のピークシーズンが来る前に、スタッフのレベルをあげようと少し力が入っていて、厳しいことを言うこともあったことを省みて、より一層愛情をもって一人ひとりに接していこうと心に決めました。気を楽にして、20代の若い人たちが成長していける環境づくりにこれからも努めていきます。

創業時に感銘受けた本

今回は私が創業したタイミングで出合い、大きな力をもらった本を紹介させてもらいます。私の人生を変えた幾つかの要因のひとつになっているのかもしれません。

【Accidental Branding】という原著の日本語版の『直感のブランディング』(英治出版)という本です。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4862760708?ie=UTF8&tag=eijipress-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4862760708

「普通」の人が「特別」を生みだした7つの物語というサブタイトル。協力隊終了時にケニアでの創業を決めた当時の私の心には響くものがあり、ど素人が確立したブランド物語に魅了されました。

この本のなかで、最も感銘を受けたブランドの創業物語をもっと知りたいと思い、直ぐに創業者の英語の著書を取り寄せて、読んでいたときの興奮は鮮明に蘇ってきます。少々マニアックですが、心底やりたいことに出合えたことは本当に幸せなことです。初心をじわっと思い出して、明日からも組織一丸となって歩を進めていく力にしたいと思います。

女性起業家によるアフリカでの食品産業の事例

ヨーロッパやアメリカ人が立ち上げたアフリカの食品産業の成功事例のなかから、今回は特に女性CEOの2社をご紹介したいと思います。

 

先ずは、『Tomato Jos』というナイジェリアでトマトペーストを製造販売している会社。2008年創業。

http://www.tomatojos.net/home/

この会社を立ち上げたMira Mehtaさんが、約2年前にナイロビで開催された食品産業の展示会場で発表されていたのをお聴きしました。トマト農家の廃棄率軽減のために事業を立ち上げたと凛としてお話されていた姿がはっきり脳裏に残っています。

 

次は、『Kuli Kuli』というスーパーフードのひとつであるモリンガをアメリカ人の食生活に浸透させている会社。

https://www.forbes.com/sites/forbestreptalks/2017/10/05/a-startup-backed-by-kelloggs-vc-arm-kuli-kuli-introduces-americans-to-a-new-superfood-moringa/#1ea7c2ef4e06

ナイジェリアでPeace Corpsの活動をしていたLisa Curtisさん(29歳)が、ナイジェリアのモリンガをアメリカの消費者に紹介したいと2013年に立上げた事業。モリンガは栄養価や機能性が高く、ミラクルツリーと呼ばれ、近年日本でも注目度が次第に高まっている植物です。

VCから総額200万ドルの資金調達をして、商品のラインナップも増やし、事業拡大しているそうです。詳細はリンクの記事に。

雨季の始まり

ティカでは小雨が降っています。雨季の始まりみたいです。

ケニアの大統領の再選挙は今月26日で、ティカでは特に何も起きていないですが、選挙管理局に対する抗議デモなどがナイロビや地方では所々で発生しているようです。

前回のブログで書いたように、来年1月から加工場所を移すことになり準備を進めています。建設する加工施設の建設費の見積書が2社から出てきて、2つとも見積額は1千万円以上。想定よりも高いので、あと2社に見積をお願いしています。高いように感じますが、食品加工施設の建設費の相場はこのくらいかもしれないので、4社から見積をとって確かめます。外国人が関与すると価格が上がることは時々あるので、業者対応は協力して頂いている信頼できるケニア人にお任せしています。

ABE(Africa Business Education)プログラムで日本の大学院で経済学を学んだケニア人と一緒に、季節によって製造量と売上の変動が激しい現状を如何に今よりも安定したビジネスにしていくかを具体的に調査しています。ドライフルーツ以外の事業基盤も不可欠です。

また、日本の会社からの現地調査の委託なども喜んでお受けしています。先ずはお気軽にお問い合わせ下さい。

あと3ヶ月で

来年1月からの加工の繁忙期には、今の製造現場では手狭になるので、加工する場所を移します。約30人が働けるサイズの加工場をこれから建設することになります。設計図は仕上がっています。

あと3ヶ月後にはティカ内の新しい場所で、備品も揃えて加工が始められているように粛々と進めていきます。

約2ヶ月間、止めていた製造も再開しています。社員が日々、技術レベルを高められるようにがっちりとサポートしていきます。

ビニール袋規制

ケニアでは8月29日から法律でビニール袋の製造、使用、輸入が禁止されるようになりました。環境汚染を抑制することが目的だそうです。違反者には最長4年未満の懲役か400万KSHの罰金が科せられることになっています。

製品の一次包装に使用されるビニールは規制外ですが、スーパーやお店で買物しても袋はもらえないので、エコバッグを持ち歩くようにしています。施行されてから約3週間が経ちますが、ナイロビやティカでは、どのお店に行ってもビニール袋はすっかり消えています。ケニア全土でごみが軽減され、環境がきれいに保たれるようになるのでしょうか。

異例の再選挙

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ケニアでは大統領選挙が再度実施されるという異例の事態が起きています。

8月8日の大統領選挙で現職大統領が当選という結果が出て、すんなりと就任するのかと思いきや、野党が不正があったと不服を最高裁に申し立てて、最高裁が再選挙を実施するという決定を下しました。
「こんな結果を予想した人はいないんじゃないかな。競馬で言うと万馬券だ」と在ケニアの日本大使はおっしゃっていました。
再選挙日は10月17日です。もうしばらくは情勢を気にしながらの生活になりそうです。
そんななか、明日は年に一度のケニアの日本人会のお祭りです。皆で集まって気を緩められそうです。

JETRO主催のセミナー

9月7日に大阪で開催されたJETRO主催のアフリカ起業セミナーで、JETROケニア事務所の島川さん、ウガンダで衛生商品を取り扱っておられるサラヤの森さん、ケニアでヘルスケア商品を販売されているロート製薬の阿子島さんとともに弊社の果物加工事業について少しお話させて頂きました。

資金力・技術力・人材を兼ね備えた大企業の海外展開とはあまりにかけ離れた泥臭いことをやっていますが、他と比べることなく初心貫徹で道を切り開いていきたいと思います。

今回の事例発表者は全員女性で、協力隊出身者でした。参加者のなかにも協力隊出身者で日本企業のアフリカ進出に一役買いたいと奮闘されている方もおられ、アフリカで協力隊を経験した後に日本企業で、海外進出の業務に携わる人は今後も増え続けていくのではないかと想像します。

9/4-9/6にJETROが東京で主催した3つのアフリカ起業セミナーは定員を大幅に超える盛況ぶりだったと聞きました。アフリカでのビジネスに興味を持つ個人や会社が着実に増えているようです。治安が悪い・汚職がはびこっているなどマイナス面もありますが、私はアフリカの国々の将来的な経済発展を肌で感じながら見守っていくことを楽しみにしています。

来年2月(今年10月から変更)にJETROがケニア・起業支援ミッションを企画されています。ご関心のある方はご検討ください!!

製造拡大にむけて

8月下旬に、新たに購入する大型乾燥機のデポジットの支払いが済みました。10月中にはケニアに届く見込みです。

乾燥機を設置する場所をこれから関係者と協議して決めて、乾燥機が届くまでに設置場所にセメントで土台を用意します。

製造容量は現在の約8倍に増え、一日の約6,500個のマンゴーを毎日加工することになります。加工スタッフは12月に約25人を増員して、トレーニングを開始します。

食品製造の知識や経験を持った方の協力なしにはこれ以上は進めていけないということがはっきりしています。最適なチーム作りができれば何とかなるという心境で体制を固めていきます。

 

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