2年間、ありがとうございました。

この度アントレアフリカを卒業させて頂くことになりました。

2年間の温かいご支援のおかげで、これまで続けることができ、皆様に心より感謝しています。

前回のブログにも書かせてもらったように、今後はケニアのパートナー企業と組んで果物加工事業を発展させていきたいと考えています。アフリカでこのようなやり方をしている方は今のところ見受けられず、壁にぶち当たる度に周りの方々に相談しながら手探りでやっていきます。

社会的なインパクトを創出したいという創業時の思いを実現していくことに加えて、商品開発に携わり、アフリカの食材を使用した栄養価の高い健康的な食品を世に送り出す一端を担えれば幸いです。

今年の初めにはこんなことを思うとは想像もしていなかったようなビジョンがはっきり心に芽生えています。関係者に共有し彼ら自身のものにしてもらえるように働きかけています。

そのビジョンのひとつは、果物加工事業を通して、パートナー企業の売上の25%増を図るというものです。簡単なことではないですが、不可能なことではないと感じています。

私自身の意識を切り変えて、CEOが圧倒的なリーダーシップを発揮している組織の人たちと一緒に仕事をするなかで、リーダーシップや組織マネジメントを学びながら、自分ができる役割を担っていこうと考えています。

任されている仕事をするだけではなく、ケニア人の人たちが考えないようなアイディアを毎月幾つかを書きまとめて提案していきます。

今後も見守って頂ければ、嬉しいです。ありがとうございました。

居心地のいい環境

7月から果物加工事業がKenya Nut社と統合したようなかたちになり、ケニア企業との協働に移行して仕事のやり方・進め方ががらりと変わりました。
この変化に順応し、今はこれからの5年間でどこまでビジョンをかたちにできるかということをワクワク感を抱きながら、任されている分野で周囲に納得してもらう結果を出すことに専念しています。
株主変更に伴う法的な手続きを弁護士に委託していますが、まだ完了していません。作成してもらった書類に依頼した内容とは違う箇所があり、修正してもらう必要があるなど面倒ですが、気合を入れなおして、サクサクと終わらせます。
Management Agreementを結ぶことになっていますが、まだこれからです。利益計算・分配の方法を合意して、関係会社間取引の帳簿をつける必要があるようです。会計士の方に相談しながら、こちらもサクサクとやります。
今年7・8月頃、ケニア企業の社長さんやオペレーション・ファイナンス・テクニカルの3人のダイレクター各々に指導を頂きながら、仕事を進めていく上で感じていたやりにくさは、相談と対話を頻繁にすることで次第に解消されて、今は円滑に進められるようになっています。私が急ぎすぎていたところがあったようで、「君のスピードは早すぎる」とオペレーションダイレクターから言われたこともありますが、徐々に適正なスピード感も体得してきて、今の環境が居心地がよくなってきています。ただ、物足りなさを若干感じるので、今の事業領域に関連する分野で手がけたい事業プランを提案しようと準備もしています。

今年7月から半年間は今後の事業の進め方をじっくり練り直す期間にしようと決めて、最近まで今後の方針がぼやけたなままでした。

ようやく、大きな会社に吸収されるのではなく、こちら側もチームを編成して大企業と協働しながら事業を発展させていく力をつけていこうと決意が固まりました。彼らにない発想と推進力を強みにできればと思います。

やりたいことのひとつが動き出す

2年以上前から着手したいと考えていましたが、情報や資金もなかったので手をつけれなかったブルーベリーの商業栽培が始められる目処がようやくたってきました。

アフリカでは、北アフリカのモロッコと南アフリカでここ数年でブルーベリー栽培がブームとなり、栽培面積が増大しています。北・南アフリカの間のケニアにも約2年前から外国人オーナーの花卉栽培の企業で、ブルベリーの商業栽培が始まっています。
ケニアは赤道直下の国ですが、標高が高く朝晩が冷え込み、リンゴ等の温帯果樹が栽培されている地域もあるので、栽培は可能ではないかと考えていましたが、確証がとれないままでした。
↑9月に先駆者的な農園を視察
今年の7月頃に実際に栽培しているケニアの企業を特定できました。幸運なことに、その企業とKenya Nut社の経営陣がつながりがあったので、テクニカルダイレクターの方に栽培現場を視察する許可をとって頂き、一緒に視察に行きました。その企業は生食用ですが、私たちは全量を加工するために使い競合することはないので、栽培に関する一通りのことを教えて頂きました。
実際にブルベリーを購入して持ち帰り、乾燥加工してみました。将来的な可能性があるという判断を得て、来年度の予算に栽培実験にかかる費用を含めてもらえることになりました。苗を国外から調達することになるので、手元に届くまでには時間がかかりそうです。
ケニア産の希少なブルベリーを栽培する農業プロジェクトが動き出すことは楽しみです!ケニアで育つことは確認できましたが、視察先とは違う地域に栽培するので、栽培してみないと分かりません。今から開始すれば、ケニア国内では3、4番目くらいになると思います。
他にもやりたいことがあるので、タイミングを見極めながら周囲を巻き込んで進めます♪

スタートアップ投資事情とイベント情報

ケニアの商工会の定例会で、ケニアのスタートアップ事情/イベント情報ということでお二人の方の話をお聞きしましたので、簡単に要点を共有します。

Leapfrog Venturesの寺久保さん
アジアでは大企業が参入した後にスタートアップが活発になったが、アフリカではそれとは逆で、スタートアップが経済の発展を牽引する重要な役目を担うという見解をお持ちで、アフリカでテック系スタートアップ200社への投資を実施していき、コミュニティーやデータベースの構築や日本企業とスタートアップとの連携を進めていくとのことでした。
産業×テクノロジーという視点は大事ですね。
12/7に大規模なスタートアップカンファレンスをナイロビで開催されるそうです。
intellecap社のArielleさん
設立間もない起業家を支援するアクセラレーターという業種で、network、capital、knowledgeを提供するインド系企業です。
第6回目のSankalp learning journeyというプログラムとフォーラムが2月後半にナイロビで開催されます。約1,000人が参加し、60%がアフリカからの起業家で、40%が海外からのアーリーインベスターだそうです。
 今回のプレゼン資料は商工会内でデータ共有されています。また、JETROケニア事務所では、来月からアフリカニュースに加えて、スタートアップ情報の配信が始まるそうです!

創業時の自分に言いたい心得

起業したい人へのアドバイスというような大それたことは言えませんが、2014年に創業した頃の自分に心得として言いたいことをあげるとすると、次の4点です。

・強固なビジネスパートナーシップを構築する。
・優秀な人材を確保してチームを形成する。
・分からないことは闇雲にやらず、成果を出している人の話を聞いて、徹底的に検証して実践する。
・できないことはできるようになるまでやり続ける。
幾度の危機を乗り越えて、幸いなことに今日まで続けてこれたので、これからも日々学びながら、納得のするところまでやり続けます!

4年間の日本人起業家が設立したケニア法人数の推移

今回は日本人起業家が設立したケニア法人数の推移に関して書いてみたいと思います。
ケニアで法人登録する起業家、ビジネスをしたいと調査にやってくる個人、日本企業進出のお手伝いをする開発コンサルタント、ビジネスを学びたい大学生インターンが増えてきていると感じています。
私が起業した2014年から昨年までに、日本人起業家がケニアで法人登録した会社数を書き出しました。誤りはあるかもしれないですが、大体こんな感じではないでしょうか。
(日本法人の現地法人として登録された会社は除いています。)
2014  2社
2015    3社
2016  1社
2017  3社
2014~2017年の4年間で計9社で、毎年平均2.25社のペースで設立されています。
暫くはこのペースで増加すると仮定した場合、2018年から2020年の3年間で7社増え、2020年末には2014年以降に日本人起業家が設立した会社の総数は、16社に到達するのではないかと予測します。(単純計算ですが。)
ケニアでの事業運営における成功・失敗事例が毎年蓄積されていくことでより新たに参入される起業家の方にとってより良い環境が整うことや、バックグラウンドや個性の違う人たちが交じり合い、アフリカ社会に有益な産業の発展に貢献していくことを期待しています。
私自身も最善を尽くします。
勢いのある起業家の玉ねぎの流通事業をしている河野さん(写真左)と奥さん(写真右)のお宅訪問したときに玉ねぎポーズで撮影。

マンゴーバリューチェーンのフォーラムに参加して

先週、IGD(Initiative for global development)というワシントンD.Cに本部がある団体とロックフェラー財団が主催するケニアのマンゴーバリューチェーンに関わるプレイヤーが集まる第4回目のフォーラムに招待され参加しました。

マンゴーの輸出業者、加工業者、NGO、研究者、投資会社、テクノロジー企業、欧米のビジネスコンサル会社などから約40人が集まりました。

内容はEUマーケットへのアクセス、最新のテクノロジー、ファイナンスへのアクセスの3本柱で構成され、最後には今後に向けて、ケニアのマンゴー産業がより発展していくための’’コラボレーション’’の重要性を確認し、主催者側は積極的に後押ししていくということで閉会しました。

マンゴー産業に関わる人たちに限定されており、繰り広げられる議論や提供される情報もビジネスに直結することが多く有意義でした。

同じティカに製造拠点をおく、ドライフルーツを製造販売する競合2社とも情報交換をしました。競合の1社はイギリス人夫婦とフィリピン人女性の三人が共同経営している会社で、ケニアの外国人居住者をターゲットにしているだけでは市場規模が小さいので、ケニア人消費者にも積極的にアプローチをして、国内での売上を伸ばしているそうです。彼らの方が年齢もずっと上で、外部組織との良好な関係性を築き、資金や技術面での支援を上手に活用されています。その点は見習いたいです。

参加者の中には、私よりもちょうど10年早くケニアで起業したドイツ人女性もいました。彼女は唐辛子を輸出するビジネスを軌道にのせて、2つ目の事業として、農産物を農家から買い取る企業向けの原料買取を円滑にするためのソフトウエア販売事業をアフリカ6カ国に展開しているとのことでした。

井の中の蛙大海を知らずとならないように、果物産業に携わっているケニアや欧米資本の企業のなかで自分たちがどのポジションに現状いて、どこを目指すのかということをより意識しようと思いました。

年間600万個のマンゴー加工を目指して

ビジネス環境は整ってきて、今後5年間で段階的に規模を拡大していきます。年間600万個のマンゴーを加工し、製品を販売することを目標としています。適した機材や施設の選定をして、必要な乾燥機・加工機械・原料の保冷施設に掛かる設備投資総額は約5,000万円くらいになりそうです。

ケニアの大企業と組み、ケニアの果物加工産業の発展に挑み、道を切り開いていきます。『諦めないこと、信じること』という言葉が頭のなかを駆け回りました。ここまで辿り着いたので、この先も突き進んで目的地に到達できると信じています。

これまで日本人は私ひとりでやってきましたが、弊社のCFO・CTOの候補者を募集しています。ケニアでの果物加工や農業分野に関わるビジネスに意欲がある方がいらっしゃれば、先ずはお気軽にご連絡下さい。info@kenyafruitssolutions.comまで。

今月、取り組んでいること

ナイロビは昨日から急激に暑くなっています。日中の気温は26度。寒い日が続いていたので、温かくなると気分もあがってきますね。

先月から引き続き、商品開発と乾燥機の改良に取り組んでいます。

今年の1月から製造と平行して、新商品の開発を少しづつ進めてきました。今月末までには、私が担当している商品のレシピ作成は完了する目処がたってきました。同じ商品郡で、4種類のフレーバーを作っています。

一緒に仕事をさせて頂いているパートナー企業内に部署を横断した商品開発のための委員会があり、そこで承認されてから商品化のためのプロセスにはいります。

KEBSの認証取得、パッケージのデザイン、包装資材の印刷などに時間が掛かるので、ケニア市場で販売開始されるには、約1年後になると思います。

乾燥機に関しては、現在の問題点を解決するために、日本に一時帰国した際に、岡山県の乾燥機メーカーを訪問しました。創業時に小型乾燥機を購入したとき以来で、4年ぶり2度目の訪問。昨年、購入した南アフリカ製の乾燥機の改良点と今後の乾燥機選びに関する助言も頂きました。大紀産業の安原社長と石井さん、ありがとうございました!

9月15日(土)はナイロビ日本人会の年に一度のふれあい祭りが開催されます。楽しみです!

 

嬉しい節目となる7月

4、5、6月と変化の渦のなかにいました。6月末に理想的なかたちで収束して、安堵を感じています。

4月頃から加工所の移転、製造規模の拡大に伴い、資金の工面や製造現場の監督など私自身が負った重責で押しつぶれそうになっていました。株主になって頂いているKenya Nut Companyと最適な事業の進め方を協議をするなかで、日々の製造のオペレーション、原料の調達と支払い、製造スタッフの雇用というこれまで私が80%以上の労力を費やしてきた部分を全部ごっそりと請け負ってもらうことになりました。私は商品開発や今後の果物加工事業発展のためにやるべきことに集中していくことになります。

常識にとらわれない柔軟な発想で、最適な方法を提案して下さったKenya Nut Companyのトップの判断に感謝し、ケニアの果物加工の発展に少しでも貢献していけるように努力していきたいと思います。マカダミア産業がケニアの経済の柱のひとつに大きく育ったように、30、40年後に果物加工がケニアの産業として今の何十倍、何百倍も発展している可能性に賭けるという思いがより強くなりました。ケニアの果物加工に関わる会社が競りながら、いいシナジーを産みだしていくことを期待しています。

仕事面での変化だけでなく、6月末に生活拠点はティカからナイロビに移しました。ケニアでの事業創出に意欲のある他の日本人2人とシェアしながら、楽しくやってます。

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