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現職大統領の再選

一時帰国で日本に戻ってきました。
さて、ケニアでは8月8日の大統領選挙の公式結果が11日に発表され、現職のケニヤッタ大統領が野党連合の候補者のオディンガ氏を9.6%引き離して当選しました。政権がひっくり返った際には大きな混乱が起こり得たと考えられていたので、それを避けられたという意味ではこの結果はまずまず良かったと思います。

野党側は選挙の集計時にハッキングがあったと主張し、結果を受け入れない立場をとっています。一部の地域で結果に不満をもつ支持者たちにより暴動がおきたと報じられています。

今回の選挙日の8日前に、選挙管理局のICTマネジャーが暗殺されるという事件があり、衝撃が走りました。ケニアで、政治に関することで人の命が奪われたり、血を流す人がいるという事態がいつになればなくなるのでしょうか。
(写真:8月13日の日経新聞の記事)

製造管理のツール

ケニアでは大統領選挙が一週間後(8月8日)に迫ってきており、緊張感が若干漂っているように感じます。混乱なくピースフルに選挙が行われることを大多数の人々が願っています。

今回は、ケニアで食品製造業を泥臭くやりながら模索してきた製造部門のマネジメント手法に関して書かせてもらいます。ごく普通のことで何も特別なことはしてないですが。とにかく、分かりやすくシンプルに噛み砕いて実践することを心がけています。

今後進化していくと思いますが、現時点では以下の4つのツールを重要視しています。

  1. Planning & Reviewing
  2. SOP (Standard Operation Procedure)
  3. KPI (Key Performance Indicator)
  4. Training

一つ目は、計画とその見直しです。毎週金曜日にその週の実績の確認と翌週の計画を立て、計画通りいかなったことはなぜ達成できなかったのかを話し合います。

二つ目は、標準的な作業手順書を作成し、監督者はその通りに製造することに責任を持ってもらい、細部に至るまで手順書通りに進めることを製造の核としています。製造スタッフには、商品の規格を守るという概念を理解してもらうことから始まります。食パンやスプーンなど身近なものを例に挙げて、味・触感・色・サイズなどは勝手に変更されることは製造者として、許されないということを完全に理解してもらうように努めています。注文をもらっている規格を個々の判断で変更することなど有り得ないということを知らなければ、そこから伝えることになります。

三つ目は、目標の達成具合を評価する指標を設定することです。単体ではなく、複数の要素を組み合わせて、適正な品質・生産性・コストで行われているかを確認しています。

四つ目は、スタッフに対する食品衛生と品質管理のトレーニングです。毎週20分程時間をとって、食品製造業で働くうえで大事なことを浸透させています。

 

人材育成に手間が掛かり、めげそうになることもありますが、幸いなことに「今は大きくなっている企業も最初は弊社が直面しているような問題に直面していた」と周りのケニア人が励まして下さるので大変有難いです。約40年前に未経験の人たちが月給約1,000kshで製造スタッフとして働き始めて、会社の成長とともに給与もあがり、約30年後の定年時には月給は約50,000kshになっていた人たちを実際に見てこられた人からの言葉に希望をもつことができました。

中国とケニア産マンゴー

昨年お世話になった報道記者の方から、“Mango farmers find market in Kenya’s Chinese community”というタイトルの記事を共有して頂いたので、紹介させてもらいます。(参考になるかは分かりませんが。)

http://africa.chinadaily.com.cn/world/2017-02/26/content_28353139.htm

ケニアのマンゴー農家が中国への輸出を目指しているという記事です。中国からケニアへの昨年の輸出額が32憶ドルで、ケニア側は貿易格差を埋めていく一助になると考えているようです。

実際に中国へのマンゴーの輸出が促進されていくのか、ちょっと気になりました。

ハクナ・マタタ

製造マネジャーのジョセフは、先週の5日間、QMS(品質管理システム)の外部研修を受けてきました。「今週はKFS(弊社)のQMSを確立する」と言って、今日は1日中書類作りに取り組んでいました。

今回は弊社に立ちはだかっている障壁を書かせてもらいます。ケニアでは商品代金の支払いが遅れるということは頻繁に起こることです。ケニアの大手のスーパーマーケットチェーンのひとつであるNakumattが業者に対して、商品代金を約1年間支払っていないというのが報道されています。店舗の拡大に多額の資金を投入し資金繰りがまわらない状況のようです。

大手スーパーが商品代金を払わないと直接供給している業者だけでなく、供給業者に原料等を取引している会社にまで影響がでます。弊社にも影響が及んできているようです。3、4ヶ月前から取引先からの支払いが期日から大幅に遅れるようになっています。少しづつ分割で支払いをして頂いていますが、未納分の税金(消費税)を支払ったら手元には残りません。

お金が支払われるまで、2、3ヶ月間くらいは製造を一時的に止めようと考えています。こういうこともあるというくらいに軽く受け止めるようにしています。今後の会社と自分自身の成長のために今できることは何かを考えて行動していこうと思います。時間に余裕ができるので、考えようによっては好機かもしれませんー。Hakuna matata(ハクナ・マタタ/スワヒリ語で問題ない)。

地道なレベルアップ試行中

8月8日のケニアの大統領選挙まで、あと1ヶ月となりました。各地で政治家のキャンペーンが繰り広げられています。在ケニアの大使館は選挙とその後の大統領の就任式まで、治安面で何が起こるか分からないので注意を喚起されています。

さて、私たちは繁忙期ではないこの時期に、今後のためにレベルアップを図ろうとしています。

製造に関することでは、商品の品質改善のための試行錯誤や、HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)という食品衛生の国際レベルの認証下で運営するための書類作成をして、トライアル運用を開始するところです。その次の段階として、QMS(Quality Management System)といわれる品質管理システムを導入するために製造マネジャーに外部研修に行ってもらう予定です。現在の弊社の規模でHACCPとQMSを導入するのは一般的には早いのかもしれませんが、国際的に販売をする食品企業になるという明確な方向性のもとに、今から始めたいと考えています。大学を卒業して初めての就職先として弊社に入社した25歳の製造マネジャーの能力向上のためにもできるだけ幅広く挑戦してもらう機会を提供するようにしています。

また、加工時にでる果物の皮や種などの廃棄物の処理方法に関しても調べています。次のシーズンはより多くの廃棄物がでることが想定されるので、衛生状態を維持するために適切なハエの防除法と低コストであまり手間をかかけずに堆肥にして土に戻す方法を模索しています。

西アフリカ、コートジボワールへ。②

前回のコートジボワール視察の続編です。
最終日には、首都Abidjanで、今回の視察の手配をして頂いたフランス人のOumarさんがホテルまでわざわざ来て下さって、コートジボワール北部の農村部での加工プロジェクトについて詳しいお話をお聞きしました。
私達が視察させて頂いたのは、1つの会社と2つの協同組合でした。会社は自分たちで乾燥機を購入し、協同組合には乾燥機はプロジェクトが支給したということでした。3箇所とも同じ機械・機材・生産キャパで、同じトレーニングを受けているにも関わらず、年間の生産量に大きな幅がありました。倍も違いがでていました。実際に加工現場を見せてもらうと会社と協同組合では、技術力の違いが目にみえました。
生産量が一番すくなかった協同組合はマネジメントがうまくいっていないとのことでした。マネジメントの手腕によって大きな差がでることは当然なので、今後自分たちが協働する個人・グループ・協同組合を選定する際は慎重になる必要があるということを改めて感じました。

西アフリカ、コートジボワールへ。

今回が初めての西アフリカ訪問。

これから購入予定の乾燥機を実際に使っている製造現場を見ることが今回の目的です。

弊社の製造マネジャーのジョセフ(写真の後右)にも一緒に来てもらいました。

首都アビジャンでプロジェクトをコーディネートしている方に、3つの加工所への訪問、ホテル、車を手配してもらって、フランス語の通訳は雇わずに現場へ。どの訪問先もご好意で、わざわざ英語をできる人を呼んでくれて、通訳をしてもらいながら、製造現場を見学させてもらうことができました。

温かく迎えてくれたことが有難く、できるだけお互いの知見を交換しようと努めました。彼らはマンゴーのシーズンのみしか工場は稼動していないということでしたので、私たちはケニアではパイナプッルとココナッツの加工も組み合わせて、年間を通じて生産しているということなど。

交流は短い時間でしたが、アフリカの他の国の人たちとマンゴー加工という共通点で心が通じ合えるということを強く実感じました。

製造マネジャーのジョセフは訪問先の人たちに、「私たちの訪問を受け入れてくれたおかげで、ケニアで自分たちも規模を拡大して、同じように加工できるという確信をもてた。」と感謝の意を伝えていました。

悲観も楽観もせず、淡々と

一時帰国で今週、日本に戻ってきました。今回は2週間半の滞在です。

製造現場で費やす時間が10%以下になってきており、私自身は今までよりも外にでる機会が増えてきています。

といっても、まだ完全に任せられるところまでは達しておらず、定期的に現場を見にいく必要があります。今月も、製造現場を見に行くと、勝手にやり方が変わっていて、「何でそんなやり方をしてるの??」と聞いたことがありました。現場の監督者である製造アシスタントからは、別にこれでも問題ないと説明を受けましたが、簡単に作業手順を変えることを容認することはできません。

提案してもらって、そちらのほうがいいという場合もあるので、意見を言ってもらうのは歓迎ですが、作業効率や品質に影響がでるようなことは容認できないです。今までもこういうことは何度も何度もあって、別のやり方のほうがいいという場合は、話し合って合意のもとに変更することになっていますが、決めたことが守られていないということが起きます。製造現場の責任者は問題に気づかなかったり、問題が起きたときに再発しないように今後の対策に落とし込むところまではしなかったりという状況です。

あと半年~一年で完全に通常のオペレーションは任せられるところまで意識と能力向上を図ることは可能なのか・・。悲観も楽観もせず、今やれることを淡々とやっていくだけだと思います。

↑製造現場のスタッフは22-29歳。

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11月下旬から3月半ばまでのマンゴーシーズンを終えて、製造現場は穏やかな日々です。2017年1月から3月の3ヶ月間の売上は、おかげさまで2016年の年間売上総額の2倍超えを達成しました。

ようやく離陸はしたものの規模の経済で、私自身が自立して標準的な生活ができる収入にたどりつくには、更に規模を大きくする必要があります。社会的なインパクトをうみだすことを目的に事業を始めたことも考えて、次に目指す地点は今シーズンの20倍以上が相応しいと思います。

そこに到達するためには、機材と加工場所の確保という有形なものだけでなく、量に関係なくチームが日々の基本的な製造オペレーションをきっちりとこなせるような技術・管理面の基盤が確立していることが必要不可欠です。清掃、手洗い、製造記録、品質管理など、これらは当たり前のことですが、習慣として浸透させていくために、機会のある度に念を押しています。

樹を見て森を見ずにならないように、常に広い視野で物事をとらえながら、次の大きな目標に向かって、全員で心をあわせて進んでいきます。

皆様のお力をお借りしながら、創業してから3年目の節目を今月半ばに迎えられそうです。支えていただいてる方々、見守っていただいている方々に心より御礼申し上げます。

日本からの遠隔サポート中

日本に一時帰国中です。3週間半の滞在。ケニアでは8名が製造を続けています。

製造マネジャーとメールで遣り取りをして、遠隔サポートしています。

今週は製品1kgあたりの製造コストが通常の約2倍以上でで利益がでていないという結果でした。こういうこともありますが、心を寛容に淡々と遣り取りをして、改善してもらうようにお願いしています。来週はしっかりやってね~!と願うのみです。基本的には、製造マネジャーに安心して任せられるようになっていますので、私はケニアでの今後の事業展開のために、日本でやるべきことに力を注ぎます。打ち合わせや情報収集などなど。

 

【クラウドファンディング達成 お礼】ご支援・ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

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