ルワンダはキガリよりこんにちは、
アジアンキッチンインターンのじらふです!
早朝、霧がかかる中でのスタート。想像以上の人の数で驚きました。
先日、ルワンダの東部県で開催されたマラソン大会に参加してきました!
7km、10km、ハーフ、フルマラソンどれでエントリーする?
と言われ、もちろん7kmで!と一番短い距離を選んだのですが、
当日、会場に行ってみると、7kmの参加者はほぼキッズ。
この国では、10km以上じゃないと、大人と認められないみたいです(笑)
スタートからみんな物凄い勢いで走り始め、
どうせバテるだろうと予想していたのに、その勢いのまま走り続ける子どもたち。
子どもの体力はやはりスゴイ。。。
結局、私はビリの方でのゴールでした(笑)
7kmの部のトップ集団。みんな早すぎ!
でも、地元でのマラソン大会、
現地の人たちと沢山交流でき楽しかったです!!
アナログすぎる手書きレシート
さて、本日はインターンとして、これまで私がアジキチでメインで取り組んだ事業「POS導入」についてお話しをしていきたいと思います。
皆さん、POSって何か知っていますか?
知っている方も多いと思いますが、わからない方のために簡潔に説明しますと、POSとは、Point of salesの略で、その名の通り、
“どんなお客さんが、いつ、何を、どこで買ったかの販売情報を集めて管理しておくシステム”
のことを言います。
日本だと、ほとんどのお店がPOSが搭載されたレジを使っていて、
というか、最近だと無人レジなんてものが次々と導入されていて、
ただのPOSレジなんてもう古いみたいな感じだと思いますが、
新興国であるルワンダでは今だに手書きのレシートを使っている店も多いです。
実際、アジアンキッチンでも以前までは手書きのレシートを使っていました。
しかし、手書きのレシートだと
・売上情報が残らない
・人為的なミスが起きやすい(特に、合計金額の計算ミス)
など様々な問題があり、その結果、
仕込みどれくらいすれば良いの??
どう商品を売るのが適切なの??
会計ミスどうしたら減らせるの!
みたいなことが起きていました。
いい加減、売上データ欲しい!!
とにかく、まずは、売上データが欲しい。
これがないと、仕入れも在庫管理も仕込みも販売も何も効率化できない。
ということで、POS導入を進めることになりました。
POS導入は以下のような流れで取り組みました。
①現状業務フローの把握
現状の会計作業を見ながら、どのような手順で会計作業が行われているのかを把握していきました。
②課題の抽出・優先順位付け
どんな課題があり、今回のシステム導入で解決したい課題は何なのか明確にしていきました。
③機能リストの作成
課題解決のために必要となる機能のリスト化を進めました。
ここでは、新興国ならではの電気やネットが不安定だからオフライン機能が必要だといった部分は漏れがないよう加えていきました。
④ソフトウェア評価
利用対象となるソフトウェアを洗い出し、機能リストを使い評価をしていきました。
今回は、主にルワンダでよく利用されているPOSと、世界的に使われているタブレットで開くPOSをいくつかピックアップし比較し、評価していきました。
⑤端末決定
ソフトウェア決定後、必要となる端末を決定しました。
⑥業務マニュアル作成
POSの使い方のマニュアルを作成。
業務内容がどのように変更になるのか、スタッフがわかりやすいものを作るよう心がけました。
⑦スタッフトレーニング
マニュアルを参考に、スタッフにPOSの使い方を指導。
初めは、ほぼ付きっきりで見張り、スタッフが躓いたところで逐一説明をするようにしていました。
これが、ざっくりPOS導入の際に取り組んだことです。
システム導入のやり方自体は、日本でやるのと大して変わらない。
これがPOS導入を通して、一番感じたことです。
(日本でシステム導入したことないので、多分なのですが。)
違うのは、新興国ならではの制約が多いのと、利用者の前提知識が私たちとかなりズレてるということぐらいかなと。
実際、今回のPOS導入でもこの2つに大きく悩まされました。
新興国ならではの制約が多い!
POS導入の流れの④ソフトウェア評価・⑤端末決定で大きな課題となったのがこれ。
まず、世界的に使われてる人気のPOSが「アフリカではサービス提供してません。」と、
端末に関しても、ルワンダで売ってるものより、海外で買ったものの方が品質良いしと購入したレシートコピー機が、「ルワンダではBlue-tooth対応していません。」と。
機能的にはベストなのに、そもそもルワンダでは使えないものが多く、ソフトウェアや端末の選定の際に何度もおい!ってなっちゃいました(笑)
スタッフの思考の前提がわからない!
これはPOS導入に限定した話ではないのですが、スタッフの前提知識は私たちとはかなりズレてます。
これは教育がそもそも違うので仕方ないことなのですが、私たちが当たり前だと思っていることを知らないことが良くある。
以前も、大掃除をした際に、冷蔵庫に水をぶっかけ、洗おうとしたことがありました。これも結局は、「電化製品に水をかけたら壊れる」ということを知らなかったようです。
そして、POS導入の際も、初めは、
「手書きの方が慣れてるから、POSより早いし使いたくない。」
ということを言われ、
「売上データもなんで残すの?」
という感じで、
私たちが、当たり前のように、「システム化した方がボタン押すだけで簡単だし、データも全て残るから、それを使って仕入数決められたりして便利!」と考える感覚が、彼らにはなかった。
なので、売上データを残す理由を詳しく説明し、
POSも実際に使ってもらい、簡単さを理解してもらい、
スタッフにPOS導入のメリットを納得してもらうことにはかなり力を入れました。
前提知識が違うからこそ、初歩的な部分から説明が必要となるのはPOSのトレーニンングの際の大変だったことの一つです。
POSレジで会計中のスタッフ
こうして、売上データを手に入れた
そんなこんな、色々なことを乗り越え導入したPOSレジも、利用し始めてから、かれこれ1ヶ月が経ちました。
スタッフもかなり慣れたようで、サクサクPOSレジで会計をしてくれています。
そして、やっと売上データも溜まってきました。
これでやっと、
データに基づいたマーケティング施策や仕入れ・在庫の効率化等ができる!!
残りのインターン期間では、このデータ活用をもっと推し進めていきたいと思います!