グローバルに販路を広げる

RICCI EVERYDAYはこれまで日本各地の百貨店にて期間限定ポップアップストアを開設し、お客様に当ブランドの製品の魅力をお伝えしてきました。

当社の地元の静岡伊勢丹から始まり、松坂屋名古屋店、全国5か所のそごう・西武、あべのハルカス近鉄本店、遠鉄百貨店、大丸札幌店と、文字通り全国で販売を行い、日本ではまだ馴染みのないアフリカン・プリントの魅力や、当ブランドのバッグの機能性を、お客様に受け入れていただくことができました。

また販路は日本だけにとどまりません。今年の7月にはヨーロッパ最大規模の展示会”Pure London”にも出展し、ヨーロッパのバイヤーとの商談も進めています。8月にはウガンダ・カンパラ市に初の直営店をオープンし、ウガンダ人富裕層やウガンダに暮らす世界中の人々が、直接製品を手にとって購入する機会を提供しています。

今年と来年は貪欲に、グローバルに販路をどんどん広げ、ブランドの認知を広めていきます。これはひとえに、「私たちの製品がグローバルに販売され、お客様に届いている!」ということが、作り手である女性たちの自信と誇りにつながると信じているからです。

 

 

女性たちが安心して働き、自らの可能性を広げられるように

RICCI EVERYDAYを語る上で欠かせないのが、プロダクトの作り手である女性たち。彼女たちの大半は、子どもを抱えたシングルマザーです。私はできる限り、このシングルマザーたちを自分の事業に巻き込みながら、彼女たちの生活向上にも寄与できたらと考えています。今回はその理由についてまとめます。

現在ウガンダの18歳以下の若年層は全人口の60%を占め、その大部分が初等教育は受けられるものの、何らかの理由でドロップアウト、もしくは経済的な理由で高等教育へのアクセスが限られています。とりわけ女児はドロップアウトするリスクが非常に高いと言えます。先日とあるママから聞いた話では、学校の長期休暇の終わりになると、親は女児を病院へ連れて行き、妊娠検査を必ず受けさせなくてはいけないそうです。その結果を学校に提出し、仮に妊娠していたらその子は学校に戻ることができません。つまりここで彼女の教育を得る機会は半ば強制的に奪われてしまうわけです。妊娠が彼女の意図したものかどうかは関係なく。。。また農村地域に行くと、学校数が限られている分、授業料が割高で、家族の多い家庭に生まれた女児は、経済的理由により学校へ行かせてもらえなくなります。このように、高等教育や技能を得る機会を奪われ社会に出ることになってしまった彼女たちは、失業率の高いウガンダでは、まともな職業につくことは難しく、生計をたてることを困難としています。

中には苦境に追い込まれ、やむを得ず売春婦となるケースもあります。しかし売春婦として働くことは、客からの暴力や、性感染症の罹患、望まない妊娠をしてしまうリスクを高め、彼女たちをさらなる経済的苦境に立たすことになるだけでなく、偏見に伴うその社会的地位の低さゆえに、コミュニティの中で隠れて生きていかなくてはならない状況を生み出しています。そして一度陥った貧困から抜け出すことは難しく、彼女たちの子どもたちにも、貧困の連鎖が影響する可能性があるのです。

うちで働く女性たちも例外ではありません。辛うじてテーラリングのスキルを有していたので、職にはついてはいましたが、田舎から子供たちと出てきてアパートを借り、子供を学校に行かせ、最低限の生活をしていくには、どう考えても少ない賃金しかもらえていませんでした。どうにかやりくりしながら常にギリギリのところを生きてきたわけですが、働き手の母親が元気の内はまだいいです。仮に病気になったり、事故に遭ったり、問題に巻き込まれて突然解雇されてしまったらどうなるでしょうか。日本のように医療保険や失業保険、労災保険、生活保護など、色々課題はあるにせよ最低限の生活を支える仕組みがあればいいですが、ウガンダのような開発途上国では、緊急時のセーフティーネットが全くなく、一気に貧困状態に転がり落ちてしまうのです。

RICCI EVERYDAYではこのような社会的背景から、シングルマザーたちを積極的に雇用し、事業を通じて、彼女たちが教育の機会を奪われたことでストップした自らの才能を開花させるプロセスを、再びスタートさせるサポートをしたいと考えています。そのために、テーラリングや革の縫い付けなどの日々の仕事だけでなく、ビジネススキルトレーニングを実施したり、緊急時のセーフティーネット不在の問題を企業努力で解決していきます。例えば医療費の一部負担や緊急時の支援制度などです。まだまだ導入初期段階ですが、女性たちが安心して仕事に取り組みながら、自分の可能性を信じて仕事に邁進できる環境を作っていきたいと思います。

 

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プロジェクトをスタートしたての頃

Chizu

 

 

私たちのものづくり Part 4 – Meet the Makers –

RICCI EVERYDAYでは現在5人の女性を雇用し、工房でバッグをハンドメイドしています。5人の内2人がテーラー(ミシンでバッグを縫い上げる人)、3人がレザー職人(革を手縫いする人)、またレザー職人の1人が品質管理も担当しています。

元々スキルのある人から、全くゼロからスタートしトレーニングを経て作れるようになった人まで、それぞれ個々人でスキルレベルは異なりますが、得意分野を生かしながら、また生活環境に合わせて、ものづくりに取り組んでいます。

例えばグレース。彼女は当初テーラーとしてのトレーニングを受けていましたが、ミシンを扱うのが人生で初めてで、出来上がっても縫い目はガタガタだったりと販売できるまでのクオリティに至らず、少々苦戦していました。どうしたものかと思っていたところ、Production Managerのスーザンから「レザーを縫わせたらどうか。」との提案があり、早速トレーニングを始めたところ、これが性に合っていたようで見る見る間に上達し、今ではレザー職人のリーダーになってしまいました。彼女は工房から少々離れていたところに暮らしているため、週に2回工房に来て必要な準備をして、基本は家で作業を行っています。

このような工房の様子を、なるべくお客様に伝えようと、Facebook PageInstagramなどを通じて、随時発信を行っています。できればお客様には、どういう人が作っているのか、誰がどのようにものづくりに取り組んでいるのかを、見ていただけたらなと。というのも、私たちが販売しているものは、誰が作ったのかがわからない「名無しの大量生産商品」ではなく、「グレースが縫った革のついた布をスーザンが仕上げたアケロバッグ」というふうに、生産者の顔が分かることに付加価値があると思っているからです。その付加価値をきっかけに、彼女たちが和気藹々と働く工房の様子に思いを馳せてもらえたら、延いては遠いアフリカのウガンダという国を近くに感じてもらえたら、製品の魅力も格段に増すのではないかなと期待しています。また「お客様が自分たちのことを知っている」と女性たちが思ったら、より真剣にものづくりに取り組むようになったことも、予期せぬポジティブな効果でした。

作り手、買い手、双方にとってハッピーなものづくりができるよう、今後も可能性を模索していきたいと思います。

今日も頑張る4人の子供たちのママ、グレース。

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Chizu

 

 

私たちのものづくりPart3 – 魅力発信と持続可能性とアップサイクル

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(ウガンダの魅力を詰め込んだうちのお店)

RICCI EVERYDAYはカンパラに直営工房を構え、女性たちとともにアフリカン・プリントを使用したバッグやトラベルアイテムを製作していますが、ものづくりを行うための指針を以下の通り設定しています。

 

  1. ハンドメイドー雇用を守る・温もりを伝える
  2. 現地で調達できる資材を極力使用—持続可能なものづくりを
  3. 環境負荷を下げる—ものを余すことなく使用し、ゴミを減らす

 

1については前回話しましたので、今日は2と3について。

2.現地で調達できる資材にこだわるのは、それ自体に魅力があり、それをファッションという万人に受け入れられやすいツールを通じて、世界中に発信したいからです。ウガンダに来て、様々な素敵なものに出会いました。アフリカン・プリントや、手織りのKikoi布、バーククロスなどなど(この美しいものたちをもっとたくさんの人に紹介したいと思い、お店を始めたわけですが)。いつかこれら魅力が結集して、アフリカの持つネガティブなイメージを払拭し、プリミティブなイメージに極端に偏りつつあるメディアのあり方に一石を投じていけたらと思っています。

 

また現地調達可能な資材にこだわるもう一つの理由は、究極的には私がいなくなっても、引き続きものづくりができるようにするためということもあります。外からの供給に依存しすぎると、それがゼロにならないように調整するのも大変ですし、ゼロになってしまった場合に、当然のことながら生産活動を行うことが不可能になります。なるべくそのリスクを軽減することが必要であろうと思うわけです。

そしてこれは何も資材だけでなく、運営体制も同様。ゆくゆくはローカル人材が中心となって生産活動を行う、自立的な組織の構築を目指していきたいです。

 

次に3についてですが、こちらに来て私が素敵だなーと思った現地の習慣で、「ものを余すことなく使用する」というものがあります。牛1頭にしても、食肉・皮革・角・骨と全てを何らかの形で活用しますし、ものは基本的に最低限必要な分しか買いません。コーラの瓶の蓋は、肥料を撒く際の計量スプーン代わりにしますし(面白いアイディア!)、ミネラルウォーターのペットボトルは、革の縫い付けに必要なノリを入れる容器にします。生活の随所にこの習慣の実践が見られるのです。

RICCI EVERYDAYでもデザインを考える上で、この考え方を取り入れています。例えばバッグを作る際、どんなに上手に切っても布の端切れは出てしまいます。それをゴミにするのではなく、別のバッグの裏地として活用したり、日本での催事や展示会などでディスプレイに使用するタペストリーを作ったり。革の端切れについても、バッグの金具を取り付ける部材として再活用したり。ゴミになるべきものを価値あるものに生まれ変わらせる、アップサイクルを行っています。

 

Chizu

援助を見てきて思うこと

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(写真)映画「ポバティー・インク 〜あなたの寄付の不都合な真実〜」より

 

10月1日に私の師匠のandu amet鮫島さんが面白そうなイベントを開催するようで、一応援助業界に関わっていたものとして私が思うところを書いておこうと思います。

もし興味ある方は早めに申し込んでください!きっと面白い会になること、間違いなしです。

http://peatix.com/event/200355

 

元々がっつりNGOで働いていた私(ウガンダと日本)は、コミュニティで農業生産性向上と農家の収入向上を目指して活動をしてきたわけですが、援助業界で一般的に言われる「援助慣れ」に近い状況も目の当たりにしてきました。

 

例えばトレーニングを実施するにしても、遅れてくるのは常で2-3時間待つこともざらにあり、トレーニング中も携帯ばかりいじっているとか、ランチ直前にきてランチだけ食べて帰るとか、トレーニングにせっかく来たのにお金もらえないのか(他のNGOだとトレーニングに参加するだけで日当という名のお小遣いを配っているんです)と文句を言われるとか、ええええって思うことが多々あり、私たちはいったい何のためにトレーニングをしているんだろうかと何度も自問自答していました。そもそも私たちは、短期的に得られるお金より、技術や知識がいかに長期的に生活を豊かにするか、人生を変えるか、そしてそうやって人生を変えてきた人が周りにたくさんいるんだっていうことを知ってほしくて、現地の人と活動をしているはずなのに、、、そんな様子を見ると、正直愕然としてしまいました。

しかしどうして、現地の人は援助団体の提供する知識や技術を得ようとしないで、日当に目がいってしまうのでしょうか(きちんと技術を実践して、より大きなリターンを得ている農家の人もいます)。もちろん、日々の生活を少しでも潤すためというのはあると思いますが、実はこれこそ現地の人々の生存戦略というか、援助側に対するどこかしらの「見限り」があるんじゃないかと思うのです。そしてこっちの方が断然根深い問題ではないかと。

プロジェクトは当然のごとく期間が決められており、その間に結果が出ても出なくても撤退することが前提となっています。結果が出たらいいけど、結果が出ず、しかもその後のフォローアップの体制も整えないまま、援助団体が撤退してしまったら。。。その団体を信じて一緒に活動していた現地の人々は、「せっかく一緒にやってきたのに、ここで放り出すのか」と思うんじゃないでしょうか。

私がこの業界に入って間もない頃、先輩から言われたのは「中途半端な支援が一番残酷」ということ。例えばある支援団体が奨学金事業をスタートしたとする。子どもたちに夢を語ってもらい、一生懸命勉強に励んでもらったはいいけど、「肝心の奨学金用のお金が集まりませんでした、ごめんなさい」で、その団体がそそくさとその場を後にしたとしたら、、、夢を抱いた子どもたちはどうなるんだろう?結局目の前の圧倒的な貧困の現実を突きつけられて、夢を諦めなくてはならなくなってしまうのではないか。夢を諦めることが、どれだけ子どもたちにとって苦しいことなのか。。。

もちろん皆、プロジェクトの成功だけを考えて意気揚々と始めるわけですが、これまでの援助の歴史の中で、あまりにもこういう事例が多かったのではないでしょうか。だからこそ、現地の人は援助側を見限り(どうせ期間が過ぎたら自分たちを残して撤退するんだろうと)、とにかく貰えるものは貰っておこう、どうせまた新しい団体が来るしってことで、日当に目がいくというのはある種当然の帰結だと思うのです。

これは完全に私見で、何の根拠もありませんが、援助業界に身を置きつつ現場を見ていて感じていることです。短期的なプロジェクトは結局何も生み出さず、現地で活動するなら長期的なコミットメントが必要であること、一度関わると決めたら徹底的に関わること。リソースが限られているのなら、プロジェクト終了後の持続性を担保するための施策を打つべき、日当制度はやめること。結局変わるべきはコミュニティの人ではなく、援助する側であるということに、いい加減気づくべきだと思います。

 

Chizu

私たちのものづくりPart2 –大事な従業員-

RICCI EVERYDAYはカンパラに直営工房を構え、女性たちとともにアフリカン・プリントを使用したバッグやトラベルアイテムを製作していますが、ものづくりを行うための指針を以下の通り設定しています。

  1. ハンドメイドー雇用を守る・温もりを伝える
  2. 現地で調達できる資材を極力使用—持続可能なものづくりを
  3. 環境負荷を下げる—ものを余すことなく使用し、ゴミを減らす

今日は1について話します。「雇用を守る」という点。

RICCI EVERYDAYは、従業員を業務委託ベース(製品の買取)で雇うのではなく、毎月正当な水準の固定給を支払い継続的な雇用を提供することを約束しています。それは何故かといえば、従業員がキチンとした人生計画を描けるようにするため、ただそれだけです。毎月もらえる金額が違ったら(そして直前までわからなかったら)、次月の家庭内資金繰りが難しくなります。生活費やら家賃やら子供の教育費やら医療費やら、支払うべきものはあるわけですが、それが自分のお金で支払えるのか、周囲から借金をしなくてはいけないのか、それだけで心持ちも違いますし、仕事への集中度合いも違ってきます。

以前、あるテーラーがいつも以上にイライライしている様子が見てとれ、何があったのかと聞いてみても何も話すことはないと、頑なに拒まれてしまったことがありました。そんな状況下で製品の改善をお願いしても、心ここに在らずな様子。これはまずいなと他のテーラーに試しに聞いてみたところ、どうやら離婚した夫が子どもの教育費を支払うことになっていたのに支払わなかったとのこと。それで朝から彼女はバタバタ銀行に行き支払いを済ませ、仕事に来たというわけなのですが、心は無責任な夫に対する怒りで満ち溢れていたという感じでした。

お金のことを心配せず、安心して集中してものづくりに取り組める環境を整えることは、より良い製品を生み出すには必要条件であると分かりました。今後は給料だけでなく、より包括的な福利厚生制度を整備し、彼女たちだけでなく、家族も含めて皆がHappyで暮らせる環境作りに会社として取り組みたいと考えています。

 

今日の工房の写真はProduction ManagerのSusan!

職人気質で品質の高いものを生み出そうとするCommitmentがすごい。

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Chizu

 

ウガンダ北部に来て農業を考える

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今日は別件でウガンダ北部の都市リラに来ています。

ここは2006年までジョゼフ・コニー率いる「神の抵抗軍(LRA)」と政府軍との間で、約20年にもわたる内戦が行われていた場所です。幼い子どもたちを誘拐し、暴力と支配により兵士に仕立て上げ戦闘に参加させた、いわゆる「子ども兵」で有名になった内戦でもあります。

 

2006年に停戦合意が締結されると間もなく様々な援助機関が入り、国内避難民の帰還・定住支援やインフラ再構築などが行われ、最近ではそこで暮らす住民の生活・収入向上にフォーカスした支援活動が行われています(ウガンダ国内の他の地域と比べても、圧倒的に生活レベルが低いです)。住民の収入向上のために何をすべきかということですが、住民の90%が農業従事者であることを鑑みたら、農業支援が有効であると考えられ、多くの援助機関やNGOが各種事業を行っています。

 

私も農業支援に関わってきた端くれとして感じた、この地の農業の課題の一つに、様々なアクターは存在するけれど、互いにきちんとリンクしておらず、必要な知識・モノ・カネ・人材が流れていないということが挙げらるのではないかと思っています。

 

例えば農業省直轄の農業研究機関はあり、そこで改良種子や肥料などの研究はされていますが、そこで得られた知識や研究結果が農家にまで普及されていなかったり、ローカル企業で種子や肥料を販売する企業はありますが、農家のニーズに基づいたものを提供できていなかったり(例えば農家はまとまった現金がないので、ローカル企業が販売するようなサック単位での購入は難しく、1kg, 2kgの小口パッケージ化が必要)、農地で病気が発生しても誰に対応を聞けばいいか分からずそのまま放置していたら、そのシーズンの収量が少なくなってしまったり、品質の高い農産加工品を購入したいというバイヤーはいるのに農家がそのことを知らなかったり。とにかく挙げたらきりがありませんが、細かいことでも実はクリティカルなことだったりするんです。

 

まずはどんなアクターがいるのかを把握し、彼らが本来どう繋がり合うべきかを考え、しかしなぜそうならないのか課題を一つ一つ抽出・解決し(必要があればリソースを投じ)、アクター間をコーディネートしていく、北部の農業振興に関わる援助機関に求められることの一つかと思います。

 

最近の動きとして面白いのは、それら問題の解決にtechnologyが使われ始めていること。ケニアだと結構盛んなイメージですがここウガンダでも、例えば農作業やってて分からないことが生じるとSMSを通じて質問投げて、少しすると答えが返ってくるといったe-extensionシステムが導入されたり、市場での穀物価格をSMSで毎週知らせるサービスがあったり、面白い展開が生まれつつあります。

 

Chizu

私たちのものづくりPart1- 完成度を高めるために-

RICCI EVERYDAYでは、カラフルでプレイフルなアフリカン・プリントを使用し、旅先で便利なバッグやアイテムをデザイン・製作しています。カンパラ市内に直営工房を構え、日々5人の女性たちが工房に通い、ハンドメイドしています。

お店で立っててよく言われるのは、「ちゃんとした商品になっている!」ということ笑。アフリカで作られたものだと期待値も低いのかもしれませんが汗、うちではまずテーラーとして高い技術力を有した人を採用しています。その人が仕上げるものは完成度で言えば、75%。すでにかなり高いです。もともとテーラリングの学校で働いていた人が主要メンバーなので、技術的には申し分なし。ただ残りの25%は何かというと、例えばバッグのサイズが1cm違うとか、まっすぐ縫えていないとか、ボタンがちゃんとはまらないとか、シミがあるとか、日本のマーケットの基準に照らし合わせた部分です。そういったところをまずスタッフが検品し、次に私が検品し、二度の検品を経る中で指摘していきます。

ただこういう細かいところを彼女たちに理解してもらうのも、また一工夫が必要です。ウガンダ人の特性として怒られるのを嫌がる(特に人前で)ため、失敗を責めるのではなく、「今度はもっとこういう風にしてほしい、そうしたらお客様に喜ばれる」とか「二度同じミスをしないように気をつけて」となるべく建設的に、相手のモチベーションを下げないように伝えることが重要だと学びました。彼女たちも職人魂があるのでしょう。伝えたらすぐに「やり直す」と言って黙々と直してくれます。

こういったプロセスを経て、完成度が100%に程近くなっていき、製品が店頭に並べられるようになります。

彼女たちには店頭や展示会でのお客様の反応を逐一フィードバックするようにしています。そうすると、「忙しくなるね!」「頑張らなきゃ!」とみんなの士気が高まります。そしてまた高いレベルのものが生み出されるという、いい循環ができてくるのです。

 

最後にそんな工房の風景を写真でお届けしますね!

ちなみにうちのスタッフの紹介は以下リンクよりご覧下さいませ。

http://www.riccieveryday.com/artisans

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バッグの検品を行うStella

 

Chizu

布を調達しにローカルマーケットへ

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今日は資材調達をしにローカルマーケットに。バッグ一つ作るにも、布(表地と裏地)、芯材、牛革、ジッパー、金具など様々な資材が必要になります。私たちはそれらをなるべくローカルマーケットで調達するようにし、持続可能なものづくりができるよう心掛けています。そんなわけで月に1-2回ローカルマーケットに行き、それらをまとめて調達する必要があるのですが、今日は資材調達の中でも、とびっきり楽しい布選びについて書きたいと思います。

カンパラ市内で最大規模のオウィノマーケットの横に、アフリカン・プリントのマーケットが広がっています。そこを訪問し、自分好みの布をセレクトするわけですが、これが至難の技!とにかくたくさんのお店が軒を連ねていますし、どのお店に入ろうかまず迷います。しかもお店の中をよくよく見てみると微妙に置いてある柄の種類が違うので、本当は全部のお店を回りたいところですが、そんなことしてたらいくら時間があっても足りません。そこで私はお気に入りのお店を3-4軒、気分が変われば別のところを覗くようにしています。

そしてお店に入ってからもまた大変!天井まで積み上がった布の山の中から、自分の好きな柄を探すわけです。。。積み重なった布からは、柄はほんの一部しか見ることができません。なので、直感的に可愛いかも!?と思ったものは全て引っ張りだして広げて見てみます。イメージしていたものと違っていたらそれを戻して、また別のものを引っ張り出します。そんなことを続けていると、店番のおばちゃんからは変な目で見られがちですが、何度か通うと顔馴染みになり、長居しても怒られません。

そんな作業を繰り返しながら、私はいつも6 yard (約5.5m)の布を20柄くらい買い付けます。1回の買付の量はそんなに多くはないですが、だいたいマーケットの布の在庫は1か月くらいでガラリと入れ替わるので、次回訪問した際に別の柄を仕入れ、なるべくたくさんの柄でバッグを作るようにしています。

ちなみに百貨店などで催事をする際には、常時50種類以上の柄のバッグからお選びいただけるようにしています。これは私と同じように、たくさんの布の中から自分のお気に入りの一つを見つける喜びと選ぶ楽しみを、お客様に擬似的に体験してもらえたらと思い、時空を超えて再現しているんです。

こういった仕掛けが功を奏し、時にはお客様を惑わせながら笑、お買い物の時間を楽しんでいただいています。

 

Chizu

充実した日本出張でした

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激動の日本出張も終わり、ウガンダの我が家に戻ってきました。愛娘のヒメに会えたのが何よりも嬉しい!彼女から「何で私を残して日本に行ったんだ」と散々の言われようでしたが一通り文句を聞き、お土産のホネを渡したら、飛び跳ねて喜んでおりました。よかったよかった。そして私は今、膨大な引っ越し荷物を目の前に、呆然と立ち尽くしています。。。(日本出張直前に新居に移り、荷ほどきをせず、そのまま出国してしまったのです)週末を挟むので、気長に片付け作業を行いたいと思います。

 

さて日本出張はとても充実したものとなり、来年以降の種まきもできたかなと思います。

展示会出展、メディア取材、トークイベント参加、商談。合間に旧友たちとゴハンしたり、情報交換したり、温泉に浸かったり、、、朝から晩までバタバタ動いていましたが、おかげさまで濃い時間を過ごすことができました。来春にはこれまでお取引のなかった百貨店さんで、うちの製品をご覧いただく機会が持てるかな!販売を通じて、うちのブランドやウガンダの魅力が伝わるといいなと思います。

また取材やトークイベントへの参加を通じて、事業展開や今後目指すべき方向性、経営者(の端くれ)として大切にしていること等を考えるいい機会となりました。こういうことって頭の中でモヤモヤ考えるより、人と話して引き出してもらいながら言葉にしていくという作業の方が効果的ですね。頭の中がすっきり整理されたように思います。そこでの気づきや学びを心に留めながら、前進あるのみかなーと。

引っ越しの荷物も山積み、仕事のタスクも山積みで、既に・・・という感じですが、スピード感を持って、一つひとつ対処していきたいと思います。。。

 

Chizu

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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