Verde Africaインターン日記 ⑤ 生産量の増加に向けて

Verde Africaのブリケット製造工程の1つに炭粉と水と繋ぎを混ぜる作業があります。拡大過程にあった2017年はこの混ぜる部分をスタッフに手作業で頑張ってもらっていましたが、遂に2017年の11月末に自動ミキサーを導入しました。前回のインターン日記ではミキサー導入後の課題について報告されていますが、今回はその後の進捗についてです。

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こんにちは、Verde Africaインターンの久保劍将です。今回は前回のブログでご報告した現在実施しているミキサーの経過報告をします。

 

ミキサーは試験的に使用している段階ではありますが、年末最後の1週間は1日平均1トン以上を生産することができました。ミキサーを使用することで、生産スタッフのミックス作業に入る人数が減ったこと、またミキサーとブリケットの形成機を同時並行で稼働することができるようになりました。12月の前半までは、1日500kg程度(500kgに届かない日もよくありました)であったため、1トンという数字は中々イメージしづらいものがありました。しかし、コンクリートミキサーとはいえ機械を導入することで、生産量を上げることができました。

 

弊社では、生産量に応じて生産スタッフにボーナスという形で、インセンティブを支給しています。つまり生産量の増加とともに、生産スタッフのインセンティブも増加します。そのため、最近の生産スタッフは1トンから1.5トンを目標にしていたり、モチベーションの向上にもつながっています。目標を持って働き、それが達成されると嬉しそうな表情のスタッフを見ることは、自分自身のモチベーションにもつながっています。

 

年明けの生産量は900kgから600kgとまだまだムラがあります。この1トンという数字を年末の1週間だけでなく、安定して生産できる環境、また1.5トンと2トンと生産量を増やしていける環境づくりをしていけたらと思います。

(生産の増加に伴い、ブリケットのつなぎとなるバインダーを作る鍋も大きくなりました。左が今までのサイズ、右が現在のサイズ。)

(こちらも同様に、原料の炭屑調達の強化を行なっています。)

 

 

ジェトロテレビ番組出演

あけましておめでとうございます。Verde Africa の有坂です。

モザンビーク公用語のポルトガル語で『あけましておめでとうございます』は『Boas entradas (ボアシュ・エントラーダシュ)』と言います。年越しは日本から友人達が遊びに来てくれてモザンビークのビーチで楽しく過ごしました。1日の午後はマプト近隣のビーチは人と車で一杯で見たこともないような渋滞でした。マプト市民は特別な日には大切な人達と一緒に海辺に行って過ごすようです。

(インド洋で泳ぐ友人達と弊社の犬ゴルゴ)

 

2017年12月にはクリスマス需要や日本人コミュニティのご協力もあり過去最高の売上を記録することができました。第四四半期売上としては前四半期の145%増でした。企業の規模としてはまだまだこれからですが、前進していることは確かなので2018年は更なる飛躍を目指したいと思います。

少しご報告が遅れましたが2017年12月27日に公開されたジェトロ(JETRO 日本貿易振興機構)のテレビ番組『世界は今』に弊社が取り上げられました!

ジェトロが注目する新たな市場 ‐インド(グジャラート州)・モザンビーク・アルゼンチンからのリポート』 

https://www.jetro.go.jp/tv/

今回の番組はジェトロが最近新しく事務所を設立したりと注目している国や町にフォーカスしており、モザンビーク・アルゼンチン・インドのグジャラート州が取り上げられています。

弊社は2016年に法人設立して以来様々な側面でジェトロにお世話になっています。担当者により業種の解釈が異なり難航した販売ライセンス取得の際には多いにお力添えを頂きました。就労許可や増資に関する手続きについても現地での経験と調査に即した実務に役立つアドバイスを頂いています。2017年10月にはジェトロのマプト事務所が開所し、開所式にも参加させて頂きました。

このようにモザンビークでそして日本で沢山の方に支えられて、私達は Verde Africa という挑戦を続けることができています。2018年も感謝の気持ちを忘れずに、頑張りたいと思います。皆様にとっても一層実り多い一年になるように願っています。

国際ワークショップ@ナイロビでの登壇

Bon dia! (ボン・ディーア)こんにちは。Verde Africa の有坂です。

来年そうそうの2018年1月19日にIRENA主催の『アフリカにおける持続可能な村落バイオ燃料ソルーション(“Sustainable Rural Bioenergy Solutions in Africa” )』という国際ワークショップで登壇します。

本会議はサブサハラ・アフリカにおける持続可能なバイオ燃料供給におけるグッドプラクティスを共有する為に企画されていますが、日本の農林水産省及び外務省による支援を受けているという背景もあり上記分野での日系企業のアフリカ進出後押しも意図しているそうです。

アフリカでは現在急激に人口が増加しており、村落部で持続的に食料や燃料などの基本的ニーズを満たすことが難しくなってきています。気候変動の影響による自然災害等はリソースの枯渇に拍車をかけており、森林を始めとした環境の保護が不可欠です。

こちらのワークショップではアフリカ域内でバイオマス燃料事業が集いイノベーションを共有しあいます。プログラムにはタンザニアやモザンビークでバイオ燃料事業を営む日系企業や、マダガスカルやナイジェリアなどでバイオマス燃料事業に携わる各国の企業団体が名を連ねています。

アフリカビジネスにおける先輩企業と並びグッドプラクティスを発表し、ネットワーク構築及び情報交換できることに緊張し感激しています。Verde Africa を立上げてからこのように国際的な場で登壇の機会を頂くのは初めてで、まだまだ未熟ながらも弊社のこれまでの実績が認められ更なる学びの機会を頂けた事に心震えています。

今後のビジネスに繋がるネットワークを構築できるよういろいろな方と情報交換できたらと今から楽しみにしています。

VERDE AFRICA インターン日記 ⑤ ミキサーの導入

BON DIA! マプトでは年末休暇に突入した学校や企業もちらほらありクリスマスと年越しを少しずつ感じます。とはいえ、毎日30度以上で暑いですし、年末らしいバタバタ感もなく師走を感じる日本の12月とは少し違った雰囲気です。売り上げはクリスマス景気効果か上昇を続けています。年末から3月末くらいまで売り上げと顧客ベースを拡大する一年に一度のビッグ・チャンスなのでスタッフ一同一丸になって頑張りたいところです。今回は生産量を増やすための取組みの一つであるミキサー機械の導入についてお伝えしたいと思います。それでは久保さんのブログをお楽しみください。

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こんにちは、Verde Africa インターンの久保劍将です。現在、以前と比較して生産量が落ちています。理由は2つあり、生産スタッフの退社と機械の不具合です。9月頃には1日700kg前後の生産が可能でしたが、今月は400kg前後で、中々思うように生産量が伸びません。そこで、以前より検討していたブリケット生産の一部分を機械化できないか、先週より試験的に実施中です。まず、弊社でのブリケットを生産する工程は、主に5つあります。

① 粉砕
② 混合
③ 形成
④ 乾燥

現在、機械化を試みている作業は、② の混合です。今までは粉砕された炭屑とつなぎとなるキャッサバ粉を手で混ぜていたところをコンクリートミキサーを使用して様子を見ています。のコンクリートミキサーは、もともとは敷地の大家さんの私物でしたが、無料で使用することを許可してくれたため、ブリケット専用ではないこのミキサーを試験的に使用しています。実際に約1週間使用してみてコンクリートミキサーでも十分混ぜることが可能であることが分かり、現在は効率の良い作業方法を模索中です。この混合の手作業を機械化することができれば、当然生産スタッフの負担が軽減されるとともに、手が空き他の作業に時間を割くことができます。また作業時間を短縮することができれば、生産量が1日1トン近くまで伸ばすことできるのではないかと考えています。個人的には、このように機械化のメリットを考えるとワクワクしますし、それを実現することができれば非常に嬉しいです。

しかしながら、この試験運転は順調とは言えません。コンクリートミキサーでも混ぜることが可能であると分かっても、ただブリケットの原料(粉砕された炭屑とキャッサバ粉、水)を入れて機械を動かせば綺麗に混ざるというわけでもありません。どのようにすれば原料を上手く混ぜ合わせることができ、どのようにすれば人を多く割かずに時間を短縮できるのか、まだまだ手探り状態です。生産量が少し伸び、機械を使用することの可能性を感じた翌日に電気が止まってしまい、全く生産をできない日もありました。

とは言いながらも、12月に入り、着々と販売量が増加してきているので、機械を上手く活用して生産量も伸ばしていきたいと思います。

(従業員がミキサーを運ぶ様子。手伝わず、写真を撮っていたら少し文句を言われました。)

(ミキサーの試運転を少し渋い顔で見守る有坂さんと生産マネージャーのRoberto。)

VERDE AFRICAインターン日記 ④ 炭売りから鯵売りへ

VERDE AFRICAの主な仕事には原料調達、生産、販売という3分野があります。社屋を移転して生産力がついてきた現在、最も注力しているのが販売エリアの拡大です。多くのモザンビーク人にとって炭屑ブリケットは全く新しい商品で、新規営業の際には丁寧な情報収集と説明が必要です。その為、インターンの久保さんには現在の主要ターゲットであるローカル市場(いちば)以外の新たな顧客層開拓のための情報収集をお願いしています。今回のブログはそんな情報収集の中での事件についてです。それでは久保さんのブログをお楽しみください。

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こんにちは、Verde Africa インターンの久保劍将です。最近のマプトでは1週間に1回は雨が降り、ようやく雨季が近づいてきたことを実感します。先日の暴風雨によって生産場所の屋根が吹き飛び、販売用に保管していたブリケットが濡れてしまい、その内のいくつかは販売できなくなってしまいました。天候に左右されてしまう弊社のブリケット。今回の反省から早速簀の子(すのこ)を購入し、下からの水への対策を行いました。

 

(簀の子のうえで保管されている在庫製品)

 

とは言っても、雨季は悪いことばかりではありません。雨が降ることで競合である木炭の価格が上昇するようで、弊社にとって雨季はたくさんの商品を売ることのできるチャンスとも言えます。上手く雨対策をしながら売上を伸ばしていきたいです。

 

さてみなさんがご存知の通り、弊社ブリケットの主力販売先はマプト市内の市場で、特にBARACCA(バラッカ)と呼ばれる庶民向けの食堂(または屋台)の経営者が主力顧客です。現在では、それに加えて一度にたくさんのブリケットを購入してくれる顧客を探しています。具体的には、病院や学校、孤児院、教会等を検討しており、先日自分がその調査へマプト市内の入院設備のある病院へ行ってきました。病院では、入院患者への食事を作る際に使用している調理エネルギーを弊社のブリケットへ変更してもらえないかと考えていました。ヒアリングを行った結果、モザンビークの公立病院ではそもそも木炭を使うことが禁止されており、国の方針でガスを使用していることがわかりました。弊社のブリケットは、木炭とは異なりますが、木炭の代替品であるため、実際にガスから変更してもらうことは厳しいようです。

 

このヒアリングの中で、ちょっとした事件が起きたのでご紹介します。今回マプト市内の3つの病院を対象に実施し、1つ目と2つ目の病院を訪れた際に、両方の病院で「マプトまたはモザンビークの公立病院では木炭を使っていないよと言われました。しかしながら必ずしもそれが正しいかはわからないと思い、一応3つ目の病院にも行き、carvaõ(ポルトガル語で炭)を使用しているかと質問しところ、そこではYesとの返答がありました。その病院は、他の業者との契約更新をしたばかりで弊社で購入してもらうことはできなかったのですが、使用量や購入代金等の情報収集を行いました。一応、最後にモザンビークの病院で木炭を使っているところは一切ないと、他の病院では言われたことを伝えたところ、病院側で対応してくれていたモザンビーク人からはその通りだと言われました。そこで今までの勘違いが判明しました。どうやら自分が話していたcarvaõ(ポルトガル語で木炭)という単語は、彼らにはcarapau(ポルトガル語で鯵)と聞き取られていたらしく、鯵売りだと思われ、そして全く必要のない病院での鯵の使用状況についての情報を仕入れていたようです。1ヶ月の使用量が木炭にしては少なかったり、豚肉や牛肉を購入しているお店と契約している等を聞いた時点で、少し不思議に感じてはいましたが、全く気付きませんでした。結局、最初の2つの病院で言われたことは正しかったわけです。

 

ポルトガル語での会話に対して改めて難しさを感じるとともに、モザンビーク人をもう少し信用せねばと感じました。こうしてモザンビークの公立病院では木炭ではなく、ガスを使用していることを知ることができました。今後の病院以外のヒアリングでは、口頭だけではなく弊社の説明資料を渡す等をして、まず相手に自分が炭売りであることを認識してもらい、こういった勘違いを防ぎたいと考えています。そして、大口で購入してくれる顧客の開拓をしていければと思います。

 

(久保さんと生産スタッフのみんな)

 

 

 

 

 

零細企業に優しい規制とは

先週弊社のお得意様ビクトリアが店を閉めました。規制当局からの要請に応えられないことが理由です。彼女はマプトの中央駅付近の歩行者通路で青空食堂を経営していました。持ち運びできる椅子・テーブル・炭焼きコンロ・水桶・日よけ等のミニマムな資材でできた即席店舗です。

 

(ビクトリアの青空食堂)

 

ビクトリアが同じ場所で食堂経営していたお母さんの仕事を継いで13年、食堂自体は25年も続きました。お店の売りは場所と味と人柄だったと思います。中央駅の周りは食堂や商店がないので、港や駅や通関企業で働く人達が主に来店していました。ビクトリアはいつも明るく優しく面倒見が良い、同じ年なのに何故か母性を感じさせる女性で、心が疲れると無性に会いたくなるタイプの人です。メニューも多くはありませんが、鯵フライやレバー煮込みなどいつも美味しい料理を出してくれました。

 

私達がマプトに来たばかりの頃は車や会社の登記業務で中央駅付近をうろつく時間が長く、ビクトリアの店でお昼を食べて、調理エネルギー使用状況についてインタビューを重ねていました。ブリケットを生産開始後は、一番に弊社商品のリピーターになってくれましたし、彼女の紹介でMACAMANENEを購入してくれたお客さんも10人近くいます。このように私達はビクトリアに本当にお世話になりました。

 

彼女が店を閉めるきっかけとなったのは市役所の担当官が『営業したいならちゃんと店舗を建てて、営業ライセンスを取得しなさい』と言ったからです。要請内容はもっともだと思いますが、ビクトリアは青空食堂経営を通して13年もの間誰にも頼らずに、周辺で働く人々に安くて美味しい食事を提供し、2人の息子を養ってきたのです。

 

営業ライセンスを取得するにはどんなに切り詰めても6,000円はかかりますし、安く取得する為には自分自身で企業定款を作成しなければならずパソコンを使えない人にはハードルが高いです。ライセンス取得後も飲食業では従業員全員の健康証明書携帯を義務付けられており、出費がかさみます。実際多くの庶民食堂ではこれらの規制が遵守されていない現状があります。今回ビクトリアの食堂に市役所が着目した背景には、中央駅近くの路上という地域性も関係していると思います。

 

市役所としては”街並みを綺麗にしたい”とか”衛生レベルを高めたい”とか正当な理由があるのでしょうが、”格差の少ない経済成長を実現する”とか”低所得層の経済的自立を促進する”とかより大切な政策目標がある気がしてなりません。

 

モザンビークでは、アフリカの他の国(ウガンダやケニアやタンザニアなど)ほどは多くの路上庶民食堂を見かけません。多くの庶民食堂は塀で囲われた市場の暗い一角に集まっていますし、家の裏などでひっそりと経営されている場合もあります。オフィス街のランチアワーでは車荷台に調理した食事を積み込み販売する移動食堂が主流です。これらの移動食堂も政府規制当局から営業違反を言い渡されて、『移動販売ライセンス取得の仕組みもないのに違反を指摘するのは理不尽だ』と集団抗議していました。

 

 (市場の中にある食堂街)

 

私達がVERDE AFRICAを通して実現したいことの1つに零細企業家によりそうビジネスという点があります。ビクトリアが食堂を徐々に大きくして(その過程で弊社の炭を使って経費節減!)子供を学校に行かせて家を建てて、いつか準備ができた時にレストランを建てて法人登記をして企業経営者となっていく、そんな彼女の姿を見たいと思ってきました。

 

現実と乖離した規制を作り思いつきのように目をつけた庶民を締め上げていくことは簡単です。でも自分の力で頑張るモザンビーク庶民が次のステップにあがれるような規制の仕組みを作っていく事が、今必要とされているインクルーシブな政策ではないでしょうか。

 

Verde Africaインターン日記 ③ 「モザンビーク人が認識するゴミとは」

Bon dia! 寒暖の差が激しい最近のマプトです。少しずつ雨季が始まっているようです。雨季は競合である木炭の価格が急上昇する時期なので、今年は売りまくりたいと企んでいます。今回はゴミのポイ捨てについてです。

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こんにちは。Verde Africaインターンの久保劍将です。モザンビークを訪れて約2ヶ月半になりますが、生活の中で驚いたことの1つとして、道端に落ちているポイ捨てされたゴミが挙げられます。モザンビークが自分にとっての初めてのアフリカになりますが、今まで訪れたことのある東南アジアのいわゆる発展途上国と呼ばれる国々と比較しても多く、どこでも落ちています。道路だけでなく、自宅や工場の敷地内にすら多く落ちている程です。基本的に落ちているものは、ジュースやビールを飲み終えた後の瓶やペットボトル等、食べ終えた後のチョコレートやスナック菓子等の包装紙です。

 

(道端に落ちているゴミの写真。)

 

このような、ゴミをよく目にする生活は、あまり慣れず、なぜだか不快な気持ちになります(大雑把のO型のため、特に気にしすぎている訳ではないと思います)。時間の経過とともに慣れてしまうのかもしれませんが、その慣れは決して良いことではないと思うため、せめて自宅や工場の敷地内だけでも綺麗にしたいと思い、弊社の従業員の業務の一環として毎日5分間ゴミ拾いをすることに決め、実施することしました。面白いことにモザンビーク人はゴミというと、落ち葉や枯木を思いつくようです。日本人からするとゴミというと、空き缶やペットボトル等を思いつきますが、そのゴミは彼らからするとそうではないということになります。たくさんのものがポイ捨てされ、道端にあふれていることは、こういった認識の違いがあることが原因のようで、納得がいきました。

 

(落ち葉や落ちたマンゴーを箒で掃く従業員の様子。モザンビーク人の朝のルーティーンの1つ。)

 

この認識の違いは、当然育ってきた周りの環境によるもので、多くのことが整っている日本で育った自分にとって、ゴミが道端に落ちていることはなぜだか違和感を感じますし、ポイ捨てすることに対しても抵抗があります。ところが多くのモザンビーク人にとっては、空き缶や空き瓶、プラスチックが多く落ちている環境で生まれ、育ってきているため、それらが道端に落ちていたり、ポイ捨てすることに対して、特に違和感を感じないのだと思います。自分が感じているこの違和感を従業員に理解してもらうことは難しいと思います。現に実際にゴミ拾いを開始してみて、従業員は面倒臭そうに作業しています。また先週は始めて1週間にもかかわらず、勤務終了時刻までにその他の業務を終えることができず、毎日5分間のゴミ拾いを継続できていないという現状です。加えて「落ち葉や枯木は自然に還るけれど、空き缶や空き瓶、プラスチックは還らないからゴミなんだ」と説明しましたが、全く理解してもらえませんでした。ゴミ拾いを含めて新しい業務を導入した際には、従業員に受け入れてもらうことと、それを継続していくこと、この2点が課題であると感じています。当然、どちらもその業務の必要性や重要性を感じてもらうことができれば解決するものであると思います。これは、個人的な感情になりますが、新しい業務を頼んだ時の従業員の面倒臭そうな表情を見ることは好きではありません。そのため、モザンビーク人のとりわけ若い世代がお金以外のモチベーションの源を発見できればと思います。

(毎日5分間のゴミ拾いの様子。)

 

話は逸れますが、モザンビークの首都であるマプトにはゴミの集積所があります。フィリピンのマニラにあるスモーキーマウンテンについては耳にしたことがありましたが、滞在している近くに同じようなものがあることに驚きました。以下のURLには、ポルトガル人写真家の撮影した写真が掲載されていますので、ご覧ください。

http://mymodernmet.com/trash-land-of-maputo/

 

 

機械メンテナンスについて

こんにちは!Verde Africa の有坂です。今週は機械の不調が続きあまり生産量が上がりませんでした。今日は機械メンテナンスについて最近感じたことを綴ってみたいと思います。

Verde Africaは製造業なので”機械がお金を生み出す”タイプの業種といえます。その為、『機械素人の私達がモザンビークというアフリカの国でキチンと機械保守して稼働率を保てるのか』という点が起業前の最大の懸念点でした。起業前に様々なアドバイスを受けましたが、あるケニアのブリケット企業の方の『悲観することはないよ。ブリケット製造に必要なのはいわゆるVILLAGE TECHNOLOGY (直訳すると村レベルの技術=基本的な技術という意味でしょうか)でアフリカの機械工でも十分に保守できる。VILLAGE TECHNOLOGY におけるアフリカ機械工の能力はむしろ先進国より優れているかもしれないね。』という言葉に勇気付けられました。

現在弊社には3台の機械が稼働しています。私を含めて、生産リーダーのロベルトも機械保守について勉強中ですが、優れたモザンビークの機械工が指導してくれる環境があれば何とかやっていけそうだという印象を持っています。

 (形成機を調整するスタッフ)

 (粉砕機を調整するスタッフ)

この度、その機械保守アドバイザーを見つけることができました。その人はあるモザンビークの機械会社で20年以上の勤務歴を持つ機械工です。弊社がモザンビークで購入した機械修理の為に何度か来社してもらった際に、機械に関する知識も時間を惜しまず問題分析してくれるその人格も素晴らしい!と思いスカウトしました。弊社はまだ小さく熟練機械工の方をフルタイムで雇う余裕がないのでその方には仕事以外の時間でアルバイトのような形で月2回の保守、必要に応じた修理をしてもらうと合意しました。いい人が見つかって良かったです。

中国のALIBABAで購入した機械はすぐ調子が悪くなります。また日本の感覚だと購入時に絶対ついてくるはずの取り扱い説明書もありません。営業担当に保守プロセスについて聞いても、(専門外だからか)細かいことは教えてくれません。それでも、機械は圧倒的に安く、また使える(壊れても修理可能なので)ので文句は言えないと複雑な心境ながら納得しています。ただ、購入後に熟練機械工に状態確認してもらい、保守指導を受ける事が必須です。

 (先日弊社を訪問してくださったバイオマス炭化プラント企業明和工業の営業の方が、Oリングの役割や機械清掃を含めた日常的保守の大切さについて指導してくださりました。こういうアドバイスは限りなく貴重で有難いです。)

今回も購入した粉砕機のベアリングが使用開始後3週間で壊れてしまいました。丁度、ビザ更新で南アフリカのヨハネスブルグに行くところだったので、ベアリング専門店に行ってきました。ヨハネスブルグにはベアリングやOリングなどを専門に扱う卸企業が集まっているエリアがありそこで必要なものをすべて調達できました。ベアリング販売企業の方はASAHI製のものを輸入しに、定期的に日本出張するそうです。私達のベアリングについても丁寧にアドバイスしてくれて、炭の埃が入り込まないタイプのベアリングを購入させてもらいました。

 (ヨハネスブルグにあるベアリングの専門店。南部アフリカ各国からバイヤーが買い付けに来るそう。)

 (3週間で壊れてしまったベアリング。納品時の品質と保守の問題両方ですね。)

勉強することは山積みですが、VILLAGE TECHNOLOGYの機械はなかなか面白いと感じています。これからも楽しみながら皆で学んでいきたいと思います。

VERDE AFRICAインターン日記②賄いで感じる現地スタッフとの感覚の違い

今回のインターン日記は社員食の賄いについてです。弊社では生産開始と同時に賄いを始めました。会社を立ち上げたばかりで生産していなかった頃はマネージャー2人を含めた計4人のメンバーだったので、顧客調査を兼ねていつも地元の食堂でお昼を食べていました。その頃は『科学調味料が気になる』とか『お腹がもたれる』など不満を言っていました。でも毎昼スタッフを同じ賄いを食べる今となっては美味しい肉魚を食べていたあの頃を懐かしく思い出します。

 

賄い開始後も試行錯誤を続け、コスパが良くてスタッフが満足できるメニューを探してきました。スタッフの希望次第でメニューを選んでいた開始当初、肉や油が次第に増えて、材料費が過剰になりました。その時は健康の観点も含め、全員と話合い、肉は週1回と合意しました。また材料費が安くても極端に時間や労力がかかるメニューがあます。それらのメニューを作る日はどうしても生産補助スタッフの他業務に支障が出るので、私達の大好きなマタパという料理も次第に賄いから姿を消していきました。そのような経緯を経て久保さんがこれから紹介してくれる賄いメニューに落ち着いたというところです。それでは久保さんのブログをお楽しみください!

 

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こんにちは。Verde Africaインターンの久保劍将です。弊社では、生産業務を行う週4日間、従業員に賄いとしてお昼ご飯を提供しています。お昼ご飯を作ってくれるのは、以前のブログで紹介させていただいたVasta (バシュタ)です。主にメニューは4〜5つで、今回こちらのブログで紹介させていただきます。

 

  1. フェイジョアオン

– 豆を煮込んだ料理で、従業員から人気です。ニンニクと玉葱、トマト、人参を炒めたものも入っています。

 

  1. フェイジョアオンニャンバ

– 1と同様で豆を煮込んだ料理。ただ豆の種類が異なります。

  1. フランゴ

– 鶏肉を煮込んだ料理。トマト、ニンニクと玉葱、トマト、人参も入っています。

 

  1. コービー

– キャベツのような野菜を煮込んだ料理。ココナッツとアメインドン(ピーナッツ)、玉葱も入っています。

 

  1. フォリャ・デ・アボボラ

– 4と同様の作り方で、南瓜の葉を煮込んだ料理。

 

基本的には、豆か野菜を煮込んだ料理が主となります。こういったモザンビークのローカル料理は、和食のように少し味付けを変えたり、何かで代用したりすることは難しいようで、この料理にはこの材料が必要と決まっており、味が毎度一緒であることが多いです。そのため、モザンビークヘ来て最初の頃は、個人的にはどんな味なのか想定しやすく、食べる前のワクワクが少ないと感じていました。また、「美味しいけれど、そそらない」といった第一印象でしたが、最近では、週1回はフェイジョアオンまたはフェイジョアオンニャンバ等の豆を煮込んだ料理が食べたくなります。

 

和食と異なる点で、もう1点。上記のメニュー全てにおいて、煮込み料理といえど、ニンニクや玉葱等の野菜を炒める段階があるのですが、その際の油の量が全く異なります。炒めるという言葉ではなく、揚げるという言葉が適している程です。こういった食事の違いは、自分自身を含め従業員の健康問題につながる可能性もあるのではないかと思います。現に従業員の中には、高血圧や糖尿病を患っている者もいますので、改善していきたいと考えています。

 

 (油で玉葱を揚げる写真)

 

今回ご説明した食事の違いだけでなく、業務の中で感じる文化的に異なる点が多くあります。それに対して、必ずしも日本人的考え方を押し付けるのではなく、お互いがやりやすい方法、かつ会社のためになる方法を模索し、従業員に共有していきたいと思います。日本人である自分にとって当たり前ではないことが、モザンビーク人である従業員にとっては当たり前のことで、その逆も然り。それを指摘し、理解を得ることは非常に難しいことであると感じます。今回に関しては、従業員自身の健康ためであるということで説明したいと思います。

2回目の納税

BOA NOITE (ボア・ノイチ こんばんわ)!Verde Africa の有坂純子です。

先日10月6日に弊社2回目の納税をしました。現在弊社に適用されているISPCという中小企業向けの簡易納税制度では3ヵ月に一度の納税となっています。

7月初旬の初めての納税に比べると7月~9月の四半期売上は176%増でした。これは嬉しさも少しだけありつつ、”もっともっと成長したかった”という気持ちです。2017年最後の四半期は年末で金回りが良くなる時期ですので、目標を大きく掲げて頑張ります。

納税の際にしみじみ感じたことはモザンビークの政府制度が少しずつ近代化されビジネス環境が改善しているということです。

モザンビークの政府サービスは機関によっては驚くほど旧態依然としています。例えば弊社の車両を購入した時にお世話になった、車両登録等を扱う機関はほぼすべての書類作成や管理を手作業で行っていました。その為、担当が休暇中なので書類が見つからないとか手書きの数字の桁が間違っていたりというハプニングがありました。

一方で、社会保険制度を扱うINSSという機関ではすべての登録がオンライン化されており、パソコンが使える会社の担当者が毎月の支払額をシステム上で確定し、自分で印刷した支払い明細を持って銀行で支払います。銀行での支払いは本部のシステムにも反映され、特別に必要な時以外はINSSの事務所に行く必要がありません。毎月のことなので大変助かります。

(INSS アカウントのログイン画面)

また、納税に関してもISPCという制度があり中小企業は正規の税率免除を受けられます。弊社が今現在売上に対して17%の付加価値税や利益の32%の法人税を支払っていたら(利益はありませんが (笑))本当に大変だったと思います。税務署での支払い手続きはシステム化されており、待ち時間も問題ありません。

こういう様子を見るとモザンビークという国が発展していく過程を目の当たりにしているのだと実感すると同時に、その過程には国際社会の地道な支援が存在しているのだなと感じ有難く思います。

 

 

 

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