ケニアで注目の農業スタートアップ②

こんにちは、ケニアの玉ねぎおじさんです。

前回に引き続きケニアの農業スタートアップのご紹介をします。

Twiga Foods

Twiga Foodsはケニアのみならず、アフリカを代表する農業スタートアップです。2014年の設立から総額$20.4Mの資金調達を行なっており、最近ではIFCからの資金調達も発表されました。

彼らはバナナをメインに扱った青果の配送業者です。実績としては

2014年のサービス開始以来、8,370人の農家を5,226のベンダーと結びつけ、チームメンバーは400人以上に成長し、2億個のバナナを売却したと言います。上記の大型資金調達により、他の品目にも手を伸ばしており、今では13種類もの青果を取り扱っています。農家と小売業者はTwiga Foodsのwebサイトから登録が可能で、そこから発注、受注を行なっているそうです。

 

ここからは僕の見解です。

Twiga Foodsは名実ともにケニアではトップのスタートアップだと思います。資金調達額、現地での存在感、Founderの資金調達力、それぞれ素晴らしいものだと思います。もちろん彼らも赤玉ねぎを取り扱っているため、既にいくつかの地域でYasaFiとバッティングしています。

その中で僕らが行なっているリサーチでは彼らのオンラインプラットフォームを利用している方の割合は、限りなく0に近い印象です。また、それは彼らのマーケティング不足、ではなく顧客側のITリテラシーの問題の方が多いのではないかと感じています。

なので、個人の見解としてはこのITプラットフォームが広まる2-3年の間に我々はオフラインを中心に顧客の求めるサービスに昇華していき、そこからITを用いて更なる参入障壁を築いていければ考えています。

 

これだけ大きな企業が競合にいますが、彼らがこの市場を独占できるほどインフォーマルセクターの顧客は簡単ではないし、複雑な構造であると考えているため、競合を意識せず顧客と向き合ってサービスの改善をしていくことが我々にとって最善の選択肢であると認識しています。

仕事は結局、使命感

こんにちは、ケニアの玉ねぎおじさんです。

 

「仕事は結局、使命感」だ。と、思っています。

何故そんなことを思っているかというと、強烈な使命感を持って仕事に取り組んでいる人に出会えたからです。4年前にインドに行ってからたくさんの出会いがありました。その全ては自分の刺激になっています。それもそのはずで、1人の例外もなく「日本を離れて、海外でチャレンジする」選択をしているからです。誤解のないように書きますが、海外に来ているから凄い、と言っているわけではなく、その意思決定をしたことに、とても意味があるということです。

 

そんな出会いの中で、改めて自分の仕事への取り組み方を見直す出会いが4年前にインドでありました。それは同年代で海外で第一線で活躍している人との出会いだったんですが、まあそれはもう、人生変えるくらい強烈でした。

 

「自分が成功しないと日本人が海外に希望を持てない」

「日本をなんとかしたい」

「世界における日本のプレゼンスを高めたい」

「経済界にも香川真司が出てこないといけない」

 

こんなこと真顔で言っている人に会ったのは初めてでした。

しかも強烈に使命感と当事者意識を持って。

今の自分はどうなんだ、と。改めて考えました。

全然ダメだな、これは勝てないな、と。自分の視座の低さに呆れました。

それと同時にめちゃくちゃ悔しかったことを覚えています。

 

”「事を成す」。

それは、一生を賭して何かを成し遂げる、ということです。”

 

という孫正義さんの言葉にもありますが、事を成す姿勢はこういうことなんだよな、と改めて感じました。

また、尊敬する方からもらった言葉にも

 

「使命感がなければ、事業なんてやらない方が良い」

 

と言っていただいたことも思い出しました。

使命感を持つためには、マーケットへの理解が必須で、自分の事業がどこに位置するのか、どんな価値があるのかということを認識することが大切です。

それを踏まえて「AMOEBAXのMission, Visionを達成する」、そこに魂を燃やしていきます。

 

今、使命感を持って仕事ができて幸せだなと思っています。

あとはそれを形にするだけです。精進していきます。

人に嫌われることは怖いけど、もっと大切なこともある

こんにちは、ケニアの玉ねぎおじさんです。

今回は僕の仕事観について触れてみたいと思います。

僕は小さい頃から、人に嫌われることが怖くて、嫌われないように生きてきました。と、いうのも末っ子故に周りの顔色を必要以上に窺って育ってきた覚えがあります。

様々な経験をする上で全員に嫌われないようにするってのはもしかしたら、難しい(というよりほぼ無理な)んじゃないか、と感じ始めました。

 

それを一番体感したのは副主将として取り組んだ大学サッカーです。

僕の所属していたチームは東京学芸大学蹴球部というチームで、現在は関東大学サッカーリーグ2部リーグに所属をしています。先輩には日本代表経験のある岩政大樹選手や高橋秀人選手を輩出している、伝統のあるサッカー部です。部員は80名おり、TOPチーム、サテライトチーム、Bチームの3つに分かれて公式戦や、練習を行っていました。

その中で全員が一つの目標にコミットするとこは本当に難しいことでした。

なぜなら部員全員がそれぞれ

「なぜ今、本気でサッカーをやっているのか」

ここの動機が違うからです。

プロを目指している人、教師を目指している人、一般企業に就職したい人、サッカーの指導者で生計を立てていきたい人、などなど、本当に様々な人がいました。

1年生から試合に出る人もいれば、4年間スタンドで応援する人もいるわけです。

この前提条件がある中、部員80名が本当にコミットメント出来る目標設定をする必要がありましたし、決めたからには何があってもやり通す覚悟が必要でした。

今までの人生、部活動では自分の好きなように行動してきましたし、なんなら人を叱責することによって嫌われるなんて、まっぴらだ、くらいに思っていました。

でも、大学サッカーではそれではダメだ、と。

組織で目標を達成するためにはそれだけでは、ダメだと気付けたんです。

自分を育ててくれた組織に対して結果で恩返ししなければいけないと本当に必死でした。自分を信じてくれている後輩、一緒に戦っている同期の為にも、僕が厳しいことを言ったり、厳しい雰囲気を作らなければならないと思っていました。

そして、それを言うに値する行動をとることを常に心がけていました。

同期、後輩、全ての人に問い続けていました。

 

「お前の行動は目標に向かっているのか」

「後輩にどうみられるのか分かっているのか」

「お前の気持ちはわかるけど、お前は今なぜ本気でサッカーをやっているんだ」

 

僕はこれがチームだと思うんです。

それぞれのモチベーションは違うけれど、全員の目標はたった一つだけ。

部員80名に目標を聞いたら、すぐに返事が無ければだめですし、全員が勝ち点を計算(あと何勝したら目標達成だ)となっていなければそれはコミットしているとは言えないんです。

だからこそ、目標の共有はめちゃくちゃ大事でさらに声に出し続けることはもっと大事です。最高学年になるまでの何年かで、目標を口で言わなくなると段々と組織が堕落していくと感じていました。

 

4年生と下級生の考えのすり合わせ、翻訳を僕がやっていました。

僕は色んな人の気持ちをわかることは出来ないけれど、わかろうとする努力は誰よりもしてきた自信があります。

高校時代の恩師の言葉で

「試合に出ている人はスタンドにいる人の気持ちはわからないし、スタンドにいる人は試合に出ている人の気持ちは100%はわからない。けど、それでもわかろうとするのがチームなんじゃないの?」

 

正直言うと、当時はぴんときませんでしたが、今では強烈に胸に残っている言葉です。これって仕事でも一緒だと思うんです。

 

組織というのは色々な人がいます。

色んな価値観があり、色んな考え方があります。

好きな人も違うし、もちろん嫌いな人も違います。

 

でも、その組織が同じ目標を目指すんです。

それって僕はとても素敵だと思うんです。

 

目標を達成する動機はそれぞれ違います。

「自分の成長の為に」

「組織の成長の為に」

「組織が好きだから」

「仲間が好きだから」

などなど。

良いんじゃないでしょうか。動機はなんだって良いと思うんです。

 

リーダーの役割はその動機を最大化することであり、時には人に恐れられる必要があると僕は考えています。

僕の理想のリーダー像は背中で見せる、だけではなく色んな人の考えを繋ぐ潤滑油のような存在です。そこに近づけるように精進していきます。