TOPISH Bakery No.44 ~インターン・杉本くん②~

ガーナのパン屋の石本です。
短期でインターンに来てくれていた杉本くんの体験談パート2です。短期間で集中して頑張り、しっかり結果を出してくれた杉本くんは、側から見ても成長して自信を掴んだ様に見えました。それではどうぞ!

こんにちは!
佛教大学3回生の杉本陽介です!
3月1日〜3月8日までガーナのパン屋さんでのインターンシップに参加しておりました。

先日インターンシップを終えて私が学んだこと、感じたことをあげていきたいと思います。
○ガーナの第一印象
《①英語(発音)がほんとに分からない》
結局最後までガーナ英語が分からなかった、、。

《②チョコそんなにない》
思ったよりチョコに関するものが少ない。
(カカオ工場とは離れた都会にいたからだと思われる)
《③バイクよりも車の方が多い》
東南アジアのようなバイク、トゥクトゥクパニックではなくほんとに車が多い印象だった。
普通の道で100キロ近く出すことには驚いた。

○ガーナの第二印象
《①ほんとに暑い》
2週間で雨が降ったのは1度だけ。とにかく灼熱。1日に500ミリの水を6〜7本は飲まないと倒れる。
《②オブローニが珍しいのかまず声かけられる》
私を見つけると「China!」と声をかけてくる。日本からきたというとまたさらに質問ぜめになる。
《③ご飯がわりとおいしい》
辛いものばかりというイメージだったが、素朴な味付けのものも多く夏バテしていなければちゃんと食べられるものが多い。特に1つ丸々で60円のパイナップルは甘くて絶品。
《④ガーナ人サッカー大好き》
サッカーが出来るとガーナボーイズにめちゃくちゃもてる。私は出来なかったが一緒にやってあげるとすごく喜ぶ。

○ガーナ人の好きなとこ、嫌いなとこ
◎好きなとこ
・ガーナ人はガーナのことが大好きで、ガーナを知ってもらおうと色々買ってくれる。
・おしゃれ
・子どもたちがとにかくかわいくて純粋。
(肌の色が違う私たちを初めて見て泣き出す子もいる)
・女性たちは勤勉でよく働くし、困っていたら必ず助けようとしてくれる。
・目が合うと微笑んでくれる。
・男の子はとにかく元気でノリがいい。
・クラブに行けばダンスを教えてくれてスリから守ってくれる。

❌嫌いなところ(私の主観です)
・絶対に時間を守らない。(1〜3時間は当たり前)
・理解してないけどYesと答える。
・英語が分からないとバカにしてくる。
・「I’m coming.」=「Goodbye.」

○インターンシップでもっとも苦労したこと
インターンシップで最も苦労した事は大きく
分けて3つです。

①ガーナ人と共にビジネスをする上で最も苦労したのは「時間」についての捉え方についての違いです。ここに関しては日本人が細かすぎるのではないかとも感じる部分はあるのですが、とにかく時間通りに事が運ばないです。

一緒に営業に行くスタッフに「何時にどこに集合!」と、決めても、1時間〜3時間の遅刻は当たり前でなんなら疲れているから明日にしようと言い出すのが日常です。

当初私は“彼らには彼らの生活があるから。”と遠慮している部分がありました。しかし彼らの生活を毎日見ているとかなり省エネ(暇さえあれば寝るかスマホいじってる)で動いていることがわかり遠慮なく引っ張り出すことにしました。
ただ単に引っ張り出すと彼らも乗ってきません。あくまで彼らとの関係づくりの流れの中で営業に誘っていました。「あなたの彼女見たいからそのついでにサンプル持って営業行こ。」などと言うとかなりの確率でついてきてくれます。

②次に難しいのがやはり新規顧客の開拓でした。すでに市場は飽和状態。スリランカの時のように数打ちゃ当たる方式で行くと失敗することは確実でした。

そこで今回はターゲットを絞りました。すでにパンを売ってはいるが売っているパンにあまり特徴がなく、見た目に派手さを求めているようなkiosk等を狙いました。
またサンプルをあつあつの状態で持っていき試食してもらうことで、パン本来の味を確かめてもらうことにしました。

ただ英語が分からないので交渉は現地人スタッフにお任せし(こういうことを伝えてほしいという内容は共有し確認していた)、営業に行くまでの流れを私がアレンジし、顧客の開拓を行いました。

確実にニーズがありそうな店

➕

翌日売掛け金を回収する時に逃げられないように店をがっちり構えているところばかりを狙って営業をかけました。

結果として8日間の営業期間で5件の新規顧客を開拓することが出来ました。ただ大変なのはここからでした、、

③大変だったのは新規受注して頂いた顧客を守ることでした。
受注して頂いた顧客の方には
○大きいサイズor小さいサイズのパン
○いくつ
ということを伺ってそれを持ち帰り現地のスタッフと相談して、翌日に配送の流れだったのですが、そこでまた問題が起きるわけです。

新規を獲得した日にスタッフ(配送責任者)と、この内容で取れたから明日配送しましょうと話し合っても、翌日になるとパンが足りないという事件が起きるのです。

後々分かったことではあるのですが、彼は意図的に配っていなかったようです。

要因としては
○配送ルートの中に新規の顧客を入れると時間が調整できなくなる。
○売れ残りがでる可能性がある。
というものでした。

これを理解するまでは私はどーして配ってくれないんだと憤りを感じていました。配れなかった翌日、新規のお客様のところへ謝罪しに行くと案の定かなり怒っておられたので全力で謝りました。そして必ず次の配達日にはパンを持ってくると約束しました。

翌日の午前中にスタッフ(配送責任者)と筆談も交えつつ真剣に話し合いをしました。
結果的に手の空いているスタッフと私で歩いてその新規のところまで配りに行くという結論に落ち着きました。

コミュニケーションがなかなか取れないからと、逃げていては最悪の事態を招くということを痛感しました。
逃げずに向き合った結果、責任者の彼とは最終日一緒にクラブに行くくらい仲良くなることが出来ました。

○結果
約8日間の営業期間の中で、5件の新規顧客を開拓しました。
またスタッフと話し合い、今後誰がどこに何個配るかということも話し合い決めることも出来ました。

○インターンシップ前後の自分の変化
最も大きな変化としては、何事にも定量的な目標を立てることが出来るようになったということです。今まではなんとなくこのくらい出来ればいいなぁくらいの目標しか持てず、結果なんとなく終わるというのがパターンとなっていました。

しかし今回は初めてと言っていいほど、詳細に現実的な目標を定め事前の情報収集も入念にしました。さらに、現地に入ってからも日々変わる店の状況に合わせその日ごとに目標を再設定していました。

“結果の出し方”と言っては過言かもしれないですが、目標を立てそれを達成するプロセスを自分の力で学べたことがこれからの私にとって大きな糧であり、自信となると思います。

○最後に
本当にすごい人なのに、それを感じさせないくらいフランクに私の話を親身に聞いてくださり、契約獲得を特に喜んでくださったTOPISH Bakery代表の石本さん。

自分にも他人にも妥協を一切許さず、常に完璧なアシストをしようと努めてくれた現地サポーターの貝瀬さん。

様々な斬新なアイデアで競争相手として一緒に奮闘してくれた、人使いの天才、高橋さん。

たった1週間ちょっとしかいない私を仲間として迎え入れ、たくさんの学びをくれたTOPISH Bakery のスタッフの皆さん。

本当に皆さんの支えがあったからこそ過酷な環境下にて頑張れたと感じています。
本当にありがとうございました!

TOPISH Bakery No.43 ~生産ロスの活用~

ガーナのパン屋の石本です。
日々なんでこんなに問題ばかり起こるのだろうか、と言うくらい新しい問題が起こります。問題がない日は逆に不安になるくらいです。 今回はまたまた失敗談です。(失敗ばかりです…)


さて、1月、2月と市場の冷え込みにより販売が厳しくなってくると、ちょっとでも焼き過ぎのパンや形が悪いパンが売れなくなり、ディストリビューター達が引き取りたがらないので生産ロスとなってしまいます。


その数も1日に10~20個ほど。多い日では30個以上のパンが“販売できないパン”としてパン屋の倉庫に置かれてしまう事が増えてきました。見た目が少し悪いと言うだけで生産ロスとなってしまう事はビジネス的にもマイナスが大きく、また心情的にも許しがたい事です。


その為、手の空いているスタッフに値下げして販売してきてもらったり、孤児院に寄付したりしていましが、2月に入ってからは全てを捌き切れないほどの数となってきた為、生産チームとミーティングをしてアイデアを出し合いました。


他社でも生産ロスの一部を翌日のパンに再利用すると言うことを行っていると言う話を聞き、一回あたりの上限を決めて生産ロスとの再利用を試してみることにしました。(焼きたてのパンを細かくし、少量ずつ嵩増しとして利用)


最初の数回は数を限定していた事もあり、味・見た目などへの影響は感じられない様だった為、生産ロスの対処方法としてポジティブな印象を持っていましたが、2月後半からディストリビューター達から品質についてクレームが多く入る様になってきました。


生産チームに話をすると、当初は「最近購入した小麦粉の品質が悪かったんだ」と言う返答だった為、小麦粉会社へクレームを入れたりなどしていましたが、生産の様子を見ていると、生産ロスを上限を大幅に超えて使用している事がわかりました。


最近の品質の低下はこの生産ロスの再利用が影響しているのではないかと気づき、すぐさま生産ロスの再利用を止めるように指示しました。パンの品質が悪い→ディストリビューターもパンを売るのが大変→販売量の減少→生産ロスの増加・再利用→品質劣化&販売チームと生産チームがケンカ、と言う悪いサイクルに入っていました。


今日は2週間ぶりに生産ロスを使わずにパンを焼いています。生産チームも、「今日のパンはいいぞ!やっぱり生産ロスの再利用がダメだったんだな、、、」と反省。自分も、スタッフ達から大丈夫、大丈夫と言われて、ロスを削減する為には仕方ない、と現実を見ようとしていなかったことを反省しました。

生産ロスについては専任のスタッフを指名し、彼が近所のマーケットに値段を少し下げて販売することにし、実際全てのパンを売り切ってきてくれました。


ここ数週間レシピの改善に取り組む中で、やはり品質が良い、美味しいパンを作って行く事が生き残る唯一の道だと確信したので、引き続き精進して行きたいと思います。

TOPISH Bakery No.42 ~小型ミキサーとオーブン~

ガーナのパン屋の石本です。
今日は久しぶりに自分でも美味しいと思えるパンを作ることができたので少しハッピーな気分です。


さて、昨年11月からアントレアフリカさんにご支援頂いており、もう4ヶ月が経過しました。当初は支援金を使わせて頂いて新規のカフェなどの事業形態も検討しておりましたが、実際には3年半で傷んできた生産設備の修繕、備品類の調達、配送車両の修理、材料調達費などが主な資金用途となっており、攻めに転じる前の準備に時間とお金を費やす事となってしまいました。


そして、3月に入ってから漸く攻めに転じるべく、ついに新商品を作る為の小型のミキサーとオーブンを調達する事ができました。いま使用している量産用のミキサーでは50kg単位でしかミキシングができなかった為、サンプル作りは全て手ごねで行っており、それだけでスタッフ達も面倒臭そうな顔をしていました。


今回、調達した小型ミキサーを使いたいが為に、生産チームから「石本、今日は新しいレシピのサンプルは使わないのか?新しいミキサーを使ってみよう」と珍しく自主的に打診がありました。


早速新しいレシピでミキシングしてみると、やはりしっかりとした機械はできが違う(と見えるだけかも)。スタッフ達も「おお〜!早い、きめ細かい、よく混ざってる!」と感激。「競合の大手達はこれと同じタイプの大型ミキサーを持っているぞ。俺たちも導入したらどうだ?」と生産マネージャーがと言うもんだから、「うちのどこにそんなお金があるんだ?儲かるまでは今の機械でいくぞ」とピシャリ。


試作してみたパンはマーガリンとミルクがリッチな食パンで、スタッフ達もこのもちもち感とミルクの香りがしっかり立ってて美味いと笑顔で喜んでくれました。ただ、ガーナ人的には少し塩味が強かった様で、次回の試作(5回目)では再度塩の量とミルクの量を調整する事になりました。


今まで試作をする時には、パンの生産をする日(現在は週4日)に合わせて手ごねし、大型オーブンで量産用のパンと一緒に焼いてもらっていました。しかしこれからは、この小型ミキサーとオーブンのおかげでいつでも試作できるので本当にありがたいです。これからも試作を続けて行き、自分たちが納得できるパン作りをして行きたいと思います。

TOPISH Bakery No.41 ~新しい挑戦~

ガーナのパン屋の石本です。 ストレスと怒りで若干沸点が低くなり、あまりのブチ切れ具合にスタッフ達に心配・迷惑をかけております。(結果的には、色々あった後に良い方向に進みそうなので、それはまた次回書きたいと思います)


最近、TOPISH Bakeryで働いてくれていた聴覚障害を持つ女性スタッフ達3名から、「子供も少し大きくなったから、またパン屋で働きたい。今は家にいて何もする事がない。」と連絡をもらいました。また、彼女達とは別に2名の聴覚障害を持つ女性が教会や学校からの推薦状を持って職を求めて訪ねて来てくれました。


残念ながらクリスマス後のTOPISH Bakeryの状況は芳しくなく、新しく雇用を増やせる様な状態ではありません。その為、皆んなには事情を説明し、雇用できない旨返事をしました。


しかし、返事をした後も晴れない気持ちをずっと抱え、働きたいといってくれているのに仕事を提供できない自分が不甲斐なく、悔しい思いをずっと抱えていました。


パン屋内の仕事でなくても、何か仕事を提供できないか考えました。一緒に働いてくれていた子達なので、素性も働き振りもよく分かっています。パンの売掛金販売は回収リスクが高く、いつも苦労しているのですが、彼女達であれば売掛金で販売しても問題ないだろうと考え、TOPISH Bakeryのパンの販売を打診して見ました。


難しいかもしれないけど、パンの販売だったら頑張ればパン屋の給料以上を稼げる可能性もあり、自分と家族を養って行く事が出来ます。案の定、2名は「私は聴覚障害があるから販売なんて無理!工場で働かせて!」と断られましたが、2名(CynthiaとRita)が「パンの販売をやらせて欲しい!」と返事をくれました。


パンの販売はタフな仕事であり、競合と戦いつつパンがダメになる前に売り切らなければいけないという時間的な制約もあります。まずは無理がない数量の販売からスタートしてもらう事にしました。


そして、土曜日の朝、朝工場を見ると販売員達が置いていった約30個の規格外のパンが、悲しげに倉庫に放置されていました。怒りを通り越して悲しくなり、部屋で塞ぎ込んでいると、Cynthiaが「今日パンがあったら売ってみたいんだけど、どうかな?」と連絡をくれたので、急遽規格外のパンを持ってCynthiaに会いに行ってきました。


Cynthiaは他の聴覚障害を持つ友人2と共同生活をしており、英語も上手で、理解も早く、とても前向きな女の子でした。Cynthiaを手伝うというCosmosという男の子もまた頭が良く、この二人なら任せても大丈夫だなと確信し、15個のパンを託しました。

「難しいかもしれないけど売れるだけ売ってみて!また月曜日に今度はいいパンを届けに来るから」と約束し、2人と別れてから5時間後、「今までに3個売れたよ!」と早速嬉しい連絡が。

手話と、腕に文字を書いて説明するKofi


その足で今度は、以前TOPISH Bakeryで働いてくれていたRitaの元へ。突然みんなで押しかけたので驚かせてしまいましたが、Rita Juniorがもう歩けるくらい大きくなっている事に驚きつつ、ちゃんとお母さんとして頑張っているのをみて嬉しく思いました。

いつもアグレッシブなRita。パンの販売も頑張って欲しい。


RitaとRitaの家族もパンの販売に挑戦してくれる事になり、販売できる場所を見つけてからすぐに連絡をくれる事になりました。これから、CynthiaとRitaをサポートする為に、販売用のテーブルと椅子、パラソルとエプロンなどを用意してあげられたらと思っています。


今後、二人のパンの販売がうまく行った際には、他の子達にもパンの販売に参加してもらえないか働きかけてみたいと考えています。売上に対する貢献度はまだ小さいけど、それ以上にやりがいと意義を感じており、彼女達がもっとパンを販売できる様にどうサポートして行ったらいいか今後は考えていきたいと思います。

TOPISH Bakery No.40 ~美味いパンが食べたい~


ガーナのパン屋の石本です。 最近、今のままではダメだという事を痛感する日々で、スタッフ達と抜本的な改革に取り組む事にしました。


その第一歩として、「原価を無視した美味しいパン作り」を進めています。

石本が作るよりもよっぽど手際が良く、あっという間にサンプル完成です。


創業からずっと、ローカルのパン屋で製法を学び、生産スタッフが培って来た経験とレシピによりパン作りを行って来た結果、「標準的な味で大きなパン」という「The 質より量」を地でいく戦略をとっていましたが、ついに「大きなパン」作りにも限界を感じています。


何より、自分自身が胸を張って「うちのパンは美味いんです!」と言えないパンを作り、売り続ける事が辛くなって来たという事もあります。


スタッフ曰く、「Bestじゃないけど、Badでもない」


そのパンを根気強く打ってくれているディストリビューター達にも申し訳なく感じ、どうせなら皆んなが美味しいと胸張って作って売れるパンを試してみようよ、となった訳です。


取り敢えずは、原価を無視し、自分たちが美味しいと思えるパン作りをしてみる事にしました。採算性やら生産性などを考慮し始めると結果的に今のパンと似たり寄ったりになる為、今までのレシピはゼロに、全く新しいレシピ作りに取り組む事にしました。


今回のレシピでは、ミルクとハチミツをたっぷり使ったパンを試してみる事にしました。香料や余計なものを一切省き、シンプルに素材の味で美味しいと思えるものを作り、スタッフ達に体感して欲しいと思っています。

他のパンと区別する為に目印をつけています。他のパンに比べ、少しキャラメル色が強い様です。


原料費が高騰し続ける中、市場価格に合わせるために材料を切り詰めて味気ないパンを作っていくのか。それとも、高くても買いたいと思ってもらえる美味しいパンを作って、生き残りの道を開拓していくのか、これから暫くの間が正念場となりそうです。

TOPISH Bakery No.39 ~春期インターン:髙橋さん①~

ガーナのパン屋の石本です。 前回の杉本くんに続き、今回は髙橋さんを紹介させて頂きます。 それでは、どうぞ!


筑紫女学園大学 現代社会学部メディアコース2回生の髙橋桜子です。大分県出身で、学校に通うため大学から福岡で一人暮らしをしています。


インターンに参加した動機は、行ったことのないアフリカを実際に自分の目で見てみたいと思ったことや、もっと自分から動いて行動出来るようになりたいという気持ちから今回このインターンに参加しました。ガーナでインターンをしようと思ったのは、ガーナのイメージとして、チョコレートのイメージしか無くて、他にももっとガーナの魅力を知りたい!と思い、インターン先をガーナにしました。


目標は、新商品開発と販売です!日本にある、「おやき」をヒントにし、Japan×Ghanaの、Ghanaでしか作ることのできないパンを作ることです。 この目標に向かって、新商品の味や、値段、見た目、生地などの見直しをしています。ターゲットを子どもに絞って、学校で販売しようと考えています。生地の中に何を入れるのか、マーケットに探しに行ったり、ガーナの人はどんな食べ物が好きなのかリサーチし、今回作る新商品を考えたりしました。


実際にそのおやきを形にしてみて、そこで、孤児院などに行って、ヒアリングして、実際に食べてもらって子ども達から意見をもらっています。 孤児院に持って行って、食べてもらったところ、たくさんの子どもが、美味しい!また食べたい!と言ってくれて、今まで子ども達に受け入れられるのかすごく不安だったので、少し自信がつきました。


これから、もっと子ども達を対象にヒアリングを重ね、聴覚障害者である女性スタッフとも力を合わせ、おやきを学校で販売し、Ghanaの子ども達に届くように頑張ります!!!

TOPISH Bakery No.38 ~春期インターン:杉本くん①~

ガーナのパン屋の石本です。
2月末から短期インターンに来てくれている杉本くんと髙橋さんの活動について紹介していきたいと思います。 それでは、まずは杉本くんからどうぞ!

– 自己紹介 
佛教大学 文学部 3回生の杉本陽介です! 趣味はギターとバスケットとプレゼンです。 


– インターン参加の動機・目標 
19歳の時、1人でスリランカで広告代理店の営業にチャレンジした際、130件飛び込み営業を行い契約獲得数が0でした。契約が取れないことが悔しくて、辛くて、その上最後の1週間でデング熱を発症するという人生最大の挫折を経験しました。


1年間そのことがひっかかり何をしてても自分に自信を持てなくなりました。そこで1年後、今度はカンボジアへと飛びインターンシップを行うことにしました。今度は複数名でカンボジアのカレー屋でかき氷を売るインターンシップでした。そこではメンバーや環境に恵まれたこともあり、当時の過去最高の売り上げを出すことが出来ました。当時は本当に充実していてスリランカでの心の傷も癒えたと思っていました。


しかし心のどこかで自分の力で出した結果ではないという思いがありました。もちろんカンボジアでのインターンシップでは自分も全力で取り組み、チームの一員として結果を出すことにこだわっていました。ただ自ら考えて行動していたかというとそうではなかったと後々感じました。結局は1人で契約を取る経験はしていないという心残りがあるまま本格的な就職活動を迎えることにとても不安を感じました。


そこでもう一度、今までより過酷な環境+1人で契約を取れるインターンシップを探した結果、ガーナへと飛ぶことになりました。


– 取り組んでいる事 
新規顧客〈kiosk、またはストリートベンダー(路上でパンを売ってるおばちゃん)〉の獲得


– 今までの経過・結果について 
今回は9日間の営業期間で3件の新規顧客受注というのを目標としていました。 営業をする上で最も苦労しているのがガーナ人とのコミュニケーションです。時間は守らないし、発音は聞き取れないし、すぐ嘘をつくガーナ人と仕事を共にすることがこんなに難しいとは思いませんでした。


基本こちらから早く早く!と急かさない限り日が暮れる状況です。今日で3日目でしたが、14時に営業出発予定だったのが結局外に出たのが15時半でした。気を取り直して、ガーナ人のスタッフと2人で7件の飛び込み営業を行いました。どんなものを売っていてこの店にニーズがあるのかどうかスタッフと話しながら営業をかけ、笑顔を忘れずに商談に持ち込むことが出来ました。

 
結果として現在3日目の時点で、2件の新規顧客開拓に成功しました。

TOPISH Bakery No.37 ~マネジメント~

ガーナのパン屋の石本です。 2月も自転車操業で何とか乗り切りましたが、早く市場が回復して欲しいものです。


最近は、ベテラン・ディストリビューターの横領問題に続き、マネージャーの一人の不正経費疑惑などもあり、生産チームの監視の目が厳しくなって来ました。マネージャーの不正経費については、グレーのまま、生産チームがダブルチェックする事で落ち着いたのですが、やりづらさを感じたマネージャーは2月末から「一週間休ませてもらいます」と田舎へ帰ってしまいました。彼が帰ってくるのか、3/5までヒヤヒヤです。


生産チームによるチェックは、これ自体は非常に良いことだと考えています。 自分たちの利益がどこからくるのか、なぜこんなに頑張ってパンを作っているのに利益が残らないのか、その構造に気づき、自分たちも関与したいと各々スタッフが気づいた点などをメッセージしてくれる様になって来ました。また、自分もパソコンを覚えてデータ入力をできる様になりたいと数名のスタッフが手を上げてくれているのは嬉しい変化です。(3年くらいずっと無関心だったのが、ようやく、、、)


今、残念ながらスタッフ達につきっきりで、パソコンの入力や売上管理・原料管理などを教えている時間がない為、どなたかうちのスタッフにパソコンスキル&会計を教えてもいいよ〜という方がいたらご連絡ください。 スタッフ一人一人の能力強化も大切な課題です。


さて、そんな事でうちの意識高い系生産チーム達と今日も様々な問題を議論していたのですが、一枚岩と見られていた生産チーム内でも各々腹の中で思惑を抱えている事がわかりました。

「あいつにお金の管理をさせるのは良くない、ダブルチェックの体制をしっかりすべきだ」 「パンの数を数えるスタッフがたまにごまかしているから、彼(ベテラン目のスタッフ)を一緒につけるべきだ」


ミーティングの後に、入れ替わり立ち替わり自分たちが思うことを言ってくれるのは風通しがいい社風と言ってポジティブに捉えていいのか悩みますが、最適な形で運営するのは難しいな〜とない頭で考えさせられています。


いつもは、悪ぶっているベイカー兼配達手伝いのスタッフが、珍しく真面目に「石本、誰も信じるなよ。誰か一人に任せたら、目の前に自由にできるチャンスがあったら、人は変わるんだ。常に見ていて、何かおかしいと思ったらすぐに別の人に任せる様にしないとだめだ。俺も信じるな。」


と忠告して来てくれたので、感謝して 「有難う。お前の事は最初から信用してないから大丈夫だよ」 と、返答すると、「え〜い!」と叫んで笑って走って行きました。


最近は考えすぎてイライラする事が多いですが、明日は久しぶりにみんなをフフを食べに招待したいと思います。自分にとってスタッフとフフを食べるのは、何でガーナでパン屋をやっているのか、振り返るためにも大事な時間なので、楽しみたいと思います。

TOPISH Bakery No.36 ~自浄作用①~

ガーナのパン屋の石本です。 1月は想定以上の売り上げ減少に加え、2月頭からはガーナセディの為替下落による原料の高騰が続き、ダブルパンチで厳しい状況が続いています。


2月に入ってからは稼働日を週5日から4日に減らし、スタッフ達の給料も10%程カットするなどしながら、何とか黒字化を目指して一致団結して頑張ろうとしています。


そんな中、ディストリビューターの最年長者が問題となりました。大きな理由は、全社会議やディストリビューター会議の無断欠席、他のスタッフからのメールや電話を無視、自分は配達に行かず若手スタッフにだけ配達に行かせているなどの行動が問題となり、その上売掛金の回収額を横領しているという指摘が、他のスタッフ達から上がって来ました。


石本はパン屋不在中だったのですが、1月末に他のディストリビューター達、生産チームから相次いで連絡が入り、年長者のディストリビューターについて対処しなければならない状況となりました。


詳しく話を聞こうと、何度も年長者のディストリビューターに電話やメッセージを送るも全て無視。その後、他のスタッフ達の方から、「彼を一ヶ月間休職させてくれ。その間、若手ディストリビューターと生産チームのスタッフが同行して売掛金の回収をするから、それでどれだけ改善するか結果を見て欲しい」と申し出がありました。


年長者の売掛金総額がかなりの額まで膨らんでいたことから、マネージャー達とも話し合い、若手スタッフ達の申し出を飲むことにしました。 その後、石本は何度も電話で連絡を取ろうと試みるも、相変わらず連絡がつかず。仕方ない為、2月は仕事に来ない様メッセージを送りました。今まで何度も電話もメッセージを送っても無視していたのに、そのメッセージを送ること10分で電話が掛かってきました。(メッセージ読んでたんじゃねえか…怒)


電話に出るなり言い訳を始めた為、私は今まで生きてきた中で一番の早口の英語で、彼の1ヶ月間の休職の理由と今後について一方的に告げ、電話を切りました。その後は、相手から掛かってくる電話を全部無視。彼はすぐにマネージャーや他のスタッフに電話するも、皆「石本の決断だから、不満があるなら彼が帰ってきてから直接話をした方が良い」と返答。


2月初旬、売り上げが悪い中、若手ディストリビューター達は少しずつですが着実に債権回収で結果を出してくれる様になってきました。年長者のディストリビューターがお客さんに電話して嫌がらせをするなどの事態もありましたが、マネージャーが同行し、お客さんに説明する事で大きな被害を出さずに移行することができました。


若手ディストリビューター達が何とか新規顧客獲得しようとトライしているのを見ると、前進しようとする若い力の素晴らしさを感じます。仕事に慣れてくると、無理をしなくてもこなせる様になってくる部分もありますが、常に透明性を持って挑戦し続ける姿勢の大切さを学ばせてもらっている気がします。


2月末までに、年長者のディストリビューターと話し合いをしないといけませんが、スタッフの信頼を失った彼が自分の居場所を取り戻せるのかは不明です。2月末もまだまだ色々ありそうです。

TOPISH Bakery No.35 ~問題だらけの日常~

ガーナのパン屋の石本です。
クリスマス後のマーケットは悪く、売れ残りハルクの様に緑色に変色した多くのパン達が返品されて来る様になりました。厳しい。
どなたか、カビの生えたパンの活用方法をご存知の方がいらっしゃいましたらご教示下さい。
さて、昨日から日常業務に戻ったものの、1/3ほどのスタッフはまだ帰ってきて居ませんでした。いつもレシピ通りに材料を用意するスタッフがおらず、代理で調合をした様で、本日のパンはやたら柔らかかったり、香りが弱かったり、品質が悪く、ディストリビューター達と生産チームが喧嘩をして居ました。
そして、一通りお互い言いたい事を言い合った後、販売ロスについては、じゃあ、このロスの負担は石本に、、、とダチョウ倶楽部の様にロスだけをどうぞどうぞと押し付けて来るのでした。(取りあえず、会社だけで負担するのは不公平だと突き返しましたが、恐らく大部分を会社が負担し、一部を生産チームとディストリビューターにも負担してもらう事で落ち着くのではないかと予想します)
その後、部屋で作業していると、
「The mixture machine just got fire !!」とメッセージが。
はいはい、モーターから火が吹いたのね、と様子を見に行くと日は既に消化器により消化されて居ましたが、工場内に入った瞬間、消化器の残留成分により目と喉に刺激が、、、直ぐに空気を入れ替えさせるも、そこには約100kg分のmixing途中の生地が。流石にこれは使えないだろう、という事で泣く泣く処分することになりました。
残りの材料を持って近所の練り代行業者へ行くスタッフと、新しいモーターを買いに行くスタッフに分けて作業を継続する様に指示を出し、部屋に戻る事にしました。その後、3時間ほど外出し、工場に戻ると今度はディストリビューター達が「今日もお客さんから文句を沢山言われた!もっと美味しいパンを作れ!もっと品質の良いパンを作れ!」と騒いで居ました。
取り敢えず、言いたい事を言わせ落ち着いたところで、「で、じゃあどんなパンが欲しいの?材料が値上がっている中で、マーガリンや他の材料を増やすことは原料費が増える事になるから、君たちのマージンも確保できないよ?どうしたらいいと思うか生産チームと話し合ってよ」とミーティングに持ち込みました。
基本的には、いつも文句を言って終わる事が多いスタッフ達が、次なる解決策を自分たちなりに決められる様にとミーティングを監視する事にしました。(ディストリビューターが言いたい事を言った後、逃げようとした為)結果的には、3つの案を出したものの、どれが最適かよく考えたいとの事で、一度持ち帰り明日再度みんなでどの案が一番良いか話し合う事になりました。
そろそろ、プロのパン職人のアドバイスが欲しいな〜と思うこの頃ですが、また時間を見つけてはクッ◯パッド先生から様々なアイデアを勉強させてもらおうかと思います。我こそはガーナのパン屋を救わん!というジャムおじさんの様な方がいらっしゃいましたら石本までご連絡ください。
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