TOPISH Bakery No.101 ~これからについて~
ガーナのパン屋の石本です。
一ヶ月半ほど記事を書かずに、どうしたもんかなぁと思っていましたが、今日少しだけ今後の方向性について考えがまとまったので、書き残しておこうと思います。
コロナによって移動制限がされる前、マネージャー達にパン屋を譲渡する前提で新しい体制に移りました。もう、細かい報告はしなくていいよ、その代わり毎週一定額を支払ってね、そして合意した金額の支払いが完了したら、会社は君たちに譲るよ、と。
パン屋を始める時、自分のゴールがいまいち見えていませんでした。日々の業務、営業、資金調達、トラブルシューティングに取り組んで、あっという間に時間は過ぎ、その密度の濃い時間を堪能しました。稼ぎは少なくても、スタッフ達が安心して働き続けて自分たちの生活を守れるくらいは何とか実現したい、と考える様になり、その為にも利益を上げ続けられる仕組みを作らなければ、と管理を徹底して行きました。
減らない生産ロス、消えるお金、間違いだらけのレポート、そういったものにピリつきながら、スタッフ達のためにも、と厳しく対応していました。自分自身、たまにしか顔を出せないのにいつも怒っていて幸せではないなぁ、と思っていましたし、スタッフ達もまた同じ様な顔をしていたので、これはそろそろ潮時なのかもしれないなぁと感じていました。
マネージャー達に任せて、ダメだったらダメで諦めよう。今まで培ってきたもので、なんとかなるなら、そのまま頑張っていく為のサポートだけしていこう、そう決めました。
この7ヶ月間、資金が瞬間的に枯渇して助けを求められる事が一度、そして車の修理代とパンの型の買い替え代のサポート依頼がありましたが、その代金もしっかり分割で毎週返済をしてくれました。
今朝、新しく配送車両の購入と配送スタッフの増員をしたいから、サポートしてくれと、必要な資金と返済額・期限をメッセージしてきたマネージャー達とのやりとりを通じて、なんだ、ちゃんと自分たちでやれば出来るんじゃないか、と少しホッとし、そして、そろそろ「ガーナのパン屋の石本」も卒業する時期かなぁと考えました。
TOPISH Bakeryが石本のパン屋、からガーナ人のパン屋になる日までまだ時間は掛かりそうですが、彼らに任せて見守り続けていければと思っています。