TOPISH Bakery No.35 ~問題だらけの日常~

ガーナのパン屋の石本です。
クリスマス後のマーケットは悪く、売れ残りハルクの様に緑色に変色した多くのパン達が返品されて来る様になりました。厳しい。
どなたか、カビの生えたパンの活用方法をご存知の方がいらっしゃいましたらご教示下さい。
さて、昨日から日常業務に戻ったものの、1/3ほどのスタッフはまだ帰ってきて居ませんでした。いつもレシピ通りに材料を用意するスタッフがおらず、代理で調合をした様で、本日のパンはやたら柔らかかったり、香りが弱かったり、品質が悪く、ディストリビューター達と生産チームが喧嘩をして居ました。
そして、一通りお互い言いたい事を言い合った後、販売ロスについては、じゃあ、このロスの負担は石本に、、、とダチョウ倶楽部の様にロスだけをどうぞどうぞと押し付けて来るのでした。(取りあえず、会社だけで負担するのは不公平だと突き返しましたが、恐らく大部分を会社が負担し、一部を生産チームとディストリビューターにも負担してもらう事で落ち着くのではないかと予想します)
その後、部屋で作業していると、
「The mixture machine just got fire !!」とメッセージが。
はいはい、モーターから火が吹いたのね、と様子を見に行くと日は既に消化器により消化されて居ましたが、工場内に入った瞬間、消化器の残留成分により目と喉に刺激が、、、直ぐに空気を入れ替えさせるも、そこには約100kg分のmixing途中の生地が。流石にこれは使えないだろう、という事で泣く泣く処分することになりました。
残りの材料を持って近所の練り代行業者へ行くスタッフと、新しいモーターを買いに行くスタッフに分けて作業を継続する様に指示を出し、部屋に戻る事にしました。その後、3時間ほど外出し、工場に戻ると今度はディストリビューター達が「今日もお客さんから文句を沢山言われた!もっと美味しいパンを作れ!もっと品質の良いパンを作れ!」と騒いで居ました。
取り敢えず、言いたい事を言わせ落ち着いたところで、「で、じゃあどんなパンが欲しいの?材料が値上がっている中で、マーガリンや他の材料を増やすことは原料費が増える事になるから、君たちのマージンも確保できないよ?どうしたらいいと思うか生産チームと話し合ってよ」とミーティングに持ち込みました。
基本的には、いつも文句を言って終わる事が多いスタッフ達が、次なる解決策を自分たちなりに決められる様にとミーティングを監視する事にしました。(ディストリビューターが言いたい事を言った後、逃げようとした為)結果的には、3つの案を出したものの、どれが最適かよく考えたいとの事で、一度持ち帰り明日再度みんなでどの案が一番良いか話し合う事になりました。
そろそろ、プロのパン職人のアドバイスが欲しいな〜と思うこの頃ですが、また時間を見つけてはクッ◯パッド先生から様々なアイデアを勉強させてもらおうかと思います。我こそはガーナのパン屋を救わん!というジャムおじさんの様な方がいらっしゃいましたら石本までご連絡ください。

TOPISH Bakery No.34 ~結婚式・披露宴編~

ガーナのパン屋の石本です。
相変わらず不動産のオーナーと折り合いが悪く、そろそろ本気で自前で工場を作らなければと考え始めました。長期的にTOPISH Bakeryを運営する為にも、これから不動産探しを頑張りたいと思います。

 

さて、9時前に結婚式が行われる村に到着し、待つこと3時間。漸く結婚式が始まりました。まずは、伝統的な衣装で着飾った新郎と新婦が、神父と村の長達へ挨拶を行いました。(案の定、パン屋のスタッフ達は集まっておらず)

 

 

その後、新郎と新婦はお色直しを行い、純白の衣装に着替え、バージンロードを踊りながら入場して来ます。(入場する頃になって、泥酔気味のパン屋のスタッフ達が会場へ。)

 

新郎新婦が席に着くと、炎天下の中教会の偉い方々から新郎新婦への長〜い長いお話が始まりました。
歌→説教→歌→説教と1時間半ほど経ったあたりから、次のプログラムに入りました。
新郎新婦がバージンロードの端まで戻り、2人の席まで戻らせるゲームの様ですが、新郎新婦が一歩踏み出す為には参加者がお金を足元に置いていかなければいけません。そう、ガーナの結婚式にも色々あるのですが、今回の結婚式は会費制ではない為、新郎新婦はいろいろなプログラムの中で披露宴資金を回収しなければいけないのです。
(足元にお金を巻く為に沢山の1セディ札を持っている人も)

 

パン屋の雇い主である私とマネージャー達は主賓席に座らせてもらったのですが、この席は新郎新婦に近いというだけでなく、「主賓なんだからしっかり払ってもらおうじゃねーか」という意味も込められているものと理解しました笑(数あるプログラム中、しょっちゅう主賓席だけ多参加者よりも高い寄付を要求され、他の主賓達も苦笑い。)

 

新郎新婦を着席させようゲームの後は、謎のおみくじがあり(おみくじを購入させられるも、開けてみると謎の地名が書いてあるだけ)、新郎新婦の後ろに並んでと促され並ぶと寄付を払えと言われ、その後お酒やジュース、ハンカチなどのオークションがあり、後半には参加者達の財布の紐が段々と固くなっていくのが感じられました。

 

(オークションで売られる飲み物達)

 

最後には、新郎新婦とのダンスタイム&写真タイムがあり、みんなで大盛り上がりで楽しい時間を過ごし、気がつけば夕方4時。スタッフの1人が、「近くで私達のためのご飯が用意ができたから食べに行こう」と誘ってくれ、式の途中ですがローカルフードを食べに抜けました。(ご飯中に、スタッフの1人が他のスタッフに対し、「実は俺、お前の姉ちゃんと付き合ってるんだよね」とカミングアウトし、おかしな雰囲気になる)

 

食事を終えて式場に戻るとすでに結婚式は終わり、みんな流れ解散のようにゾロゾロと帰っていました。
結婚式のクライマックスをローカルフードのせいで見逃すという失態を犯してしまいましたが、3年半一緒に頑張って来たスタッフが結婚し、家族を持つ姿を見て、今まで色々あったけど、パン屋をやって来てよかったな〜と感じました。

 

今月はクリスマスの反動で売上は下がり、また大型連休の為稼働日も少なく、原料は高騰しており、配送車も2台故障中という、ビジネス面においては非常にタフな月となっていますが、粛々と頑張って行きたいと思います。

TOPISH Bakery No.33 ~結婚式・準備編~

ガーナのパン屋の石本です。
年末から急遽2週間日本に一時帰国する事となり、ブログの更新ができずにいましたが、漸くガーナに帰ってこれたので、これからまたちょくちょく更新していけたらと思っています。

 

今回は、TOPISH Bakery創業時からパン作りを担ってきてくれたBrightの結婚式に参加してきました。
昨年のクリスマスは他社が休みを取っている中、TOPISH Bakeryは営業を続け、12/25日の販売では最高売上となる4500個のパンの販売を達成しました。

 

クリスマス中休みを取らなかった代わりに、スタッフたちからは1月中に休みを取って、生産マネージャーのBrightの結婚式に参加したいと申し出がありました。創業以来、スタッフ達にとっては初めての大型連休であり、1/18~23までの6日間休業する事にしました。皆んな、結婚式以外の時間は実家に帰ったりする為、全スタッフに給料の半分を前払いし、思い思いに過ごしてもらう事にしました。

 

Brightからは「お前はゲストなんだから絶対に遅刻するなよ!式は10時からだから、9時には俺の村につく様にきてくれよ!」と連日確認の連絡が入っていました。結婚式当日も、朝5時に連絡があり、首都アクラを朝6時前には出ないと渋滞に巻き込まれて遅刻する恐れがあるから、出来るだけ早く出てくれと急かされました。

 

早朝5時半頃に家を出て、乗合バスで向かう事3時間弱。9時前には無事彼らの村に到着する事ができました。2週間ぶりに会うTOPISH Bakeryのスタッフ達と挨拶を交わしていると、マネジャーのKofiから

 

「石本、昔一緒に働いていたドカスを覚えているか?彼女は出産の為に退職したけど、彼女の子供は今この村にいるぞ。名前はボボ・イシモトと言うんだ。ボボは”Kids”という意味だ。彼女が石本に因んでつけたんだぞ。だからイシモトはこの村では2人目だ。」

 

と。まるで私の子供みたいな名前になっていますが(あと、将来大きくなったときもボボ・イシモトと言われ続けるのか心配)、取り敢えず会ってみる事にしました。ドカスは出稼ぎでアクラに行っていると事であえませんでしたが、鼻水を垂らしてるボボ・イシモトとドカスのお母さんとは会う事ができました。

(ボボ・イシモトとドカスのお母さんと、昨年突然TOPISH Bakeryを辞めたチャチュと)

 

10時からの結婚式に向けて準備を始める新郎Bright、そして相変わらずガーナタイムな参加者達は、9時半頃から酒盛りを始め、10時には朝食を食べ始め、シャワーを浴びはじめる自由さ。Kofiに至っては、「ガータタイムだから12時近くならないと始まらないさ」と10時を過ぎても魚のフライを食べながら飲んでおり、準備を始める様子もなしでした。

 

(式の開始時間からご飯を食べ始める奴ら)

 

私は持て余した時間を使い、パン屋のスタッフの家族達への挨拶回りに行く事になりました。
Brightの村の主な産業は農業と炭作りであり、あまり仕事がない為多くの若者が村の外に出稼ぎに行きます。Bright達も出稼ぎとしてKumasiに来て、それぞれ別のパン屋で働き、そしてTOPISH Bakeryで共に働く様になりました。今では同じ村の仲間が7人TOPISH Bakeryに在籍しています。

 

新婦の家に贈り物を届け、結納をすませて来たBrightに連れられて、10時過ぎには結婚式会場へ。案の定、参加者達の姿はちらほら。色々起こる問題に新郎Bright自身が対応しつつ、「疲れた」と愚痴をこぼしながらも、これから始まる大舞台に少し緊張している様子。そして、11時半、ついに結婚式へ。(続く)

 

TOPISH Bakery No.32 ~意識の変化~

ガーナのパン屋の石本です。
クリスマス商戦は年に一度の超売り手市場で、マリオがスターを得て敵に突っ込んでいく位、パン屋が売りたいだけ売れる超無敵モードに入る唯一の時です。

 

そんな中で芽生えたスタッフの意識の変化については今日は書きたいと思います。
過去2年間で失墜したスタッフから会社・マネージャーに対する不信感を拭い去るべく、この半年間は必死に会社の立て直しやスタッフの待遇改善を図って来ました。

 

未だ未だ利益が十分ではない中、11月末にはスタッフ全員の給料を20~25%上げる事にしました。これは、2年前からの約束であり、石本不在中にマネージャーによる使い込みがあった為実現できていませんでした。

 

会計会社からは、なんで利益が十分ではないこの時期に給料をあげるのか、ともう少し時期を考え直す様に助言されましたが、これは石本自身とスタッフ達との結果に対するコミットメントの表れでもありました。

 

給料を上げるからには、結果を出さないと会社が立ち行かなくなる。それは直接にスタッフ達の雇用に跳ね返って来ます。その結果、スタッフ達の中には、会社が十分に儲かっているのかどうか気になって積極的に数字の管理に関わってくる者も出て来ました。

 

大きな変化は、生産マネージャーが経費の使い方・インプットが正しいかをチェックし出したり、自分で販売計画の数量を管理したり、ディストリビューターとの交渉をする様になりました。今までは、「俺は作ったら終わり、後はお前ら(ディストリビューター&マネージャー)の仕事だ」と言った態度だったのが、少しずつ自分以外に会社の事も考える様になって来た様です。(結果的に自分に跳ね返ってくるというのを理解した様です)1月末からはマネージャーと一部のスタッフ達を中心に、NBSSI(中小企業支援をしている政府機関で、JICAの改善プロジェクトのカウンターパート)の3日間の集中講義(PC・基礎会計・ビジネスマネージメント)を受講することにしました。費用の半分は会社が払い、半分は自己負担してもらう事になりました。

 

また、管理側のマネージャーは、このクリスマス商戦中、思った以上の需要に対してもっと販売できる様に生産量をあげよう!と自発的に生産チームと交渉し、12/23と24の早朝で合計50袋生産(当初は40袋の計画)を決めました。その中で、生産チームが「こんなに働くんだから追加で払え!」と抗議。マネージャーは「12月は売上が悪くて、お前達前半は全然働いてなかったじゃないか!たった3日間忙しいだけで文句を言うな!」と強気の反論。生産チームが「沢山作ればディストリビューターも会社も儲かるのに、生産チームだけが何も得ないのは不公平だ!」と騒ぎ始めた所で石本登場。状況が分からない中、いきなり「金払え!不公平だ!」と言う抗議に困惑しながらも、事情を確認、双方が納得する金額を算出し、1日20ghs(約500円)を全員に支給する事で決着がつけました。

 

しかし、マネージャーは納得言っておらず、「石本はスタッフに甘すぎる、これじゃあクリスマスが終わった後に売上が落ち込んだ時にどうするんだ。全く、、、」とぼやいていました。

 

また、翌日、マネージャーは更に需要が伸びている事もあって、24日のクリスマスイブも生産しようと言い出しました。ただ、24日は事前にみんなで休日にすると約束していた日なので、勝手に会社都合で撤回することはできない、と説明すると、マネージャーは「どうして売れる時に休むんだ。俺たちは皆そんな怠惰であってはいけないんだ。会社をしっかり継続する為には時には自分たちを犠牲にする事も必要だろう?」と、まるで日本のブラック企業の上司のような事を言い出したので、思わず笑ってしまいました。

 

「売上は大事だけど、皆家族がいて、年に一度のクリスマスを楽しみにしているだろう?今日沢山働いてくれたから、明日くらい休もうよ。」

 

そう言葉をかけると、さっきまで殺気立ってたマネージャーも、「そうだね、クリスマスだもんね」と優しい表情に戻り、「強制はしないけど、もし生産チームが、別途日当を払ったら生産するって言ったらいいよね?」と言うので、「もう君らの好きにしていいよ」と返しました。

 

暖かく見守りたいと思います。

TOPISH Bakery No.31 ~Xmas特需~

Xmas特要が来た!
と言う事で、TOPISH Bakeryもエンジン全開です!
日本だったらブラック企業だ!と訴えられそうな仕事量となって来ました。

 

木曜日に小麦粉換算20袋分(約1800個)のパンを製造したのですが、金曜日の配達時に需要が大きすぎて数が全く足りませんでした。
急遽、追加販売する為、土曜日配送する分を早目に焼き上げて販売する事にしました。
因みに、金曜日に生産していたパンは29袋分(約2500個)でした。

 

そして、土曜日の今、ディストリビューター達から再度「全然パンが足りないから急遽作ってくれ!」とオーダーが。そして、ストリートベンダーのおばちゃん達からも「今すぐ100個パンを持って来なさい!」と言う電話が沢山入って来た為、早朝に追加で7袋(約500個)を生産する事になりました。

(一連のやりとり全て、生産チーム・ディストリビューター・マネージャーが話し合って決めており、石本の方は、「お、今朝も作ってるね〜、そんな売れてる?」的な感じでした)

流石に今朝の追加7袋については女性スタッフから「こんなextra work聞いてない!」とマネージャーに抗議する場面がありましたが、マネージャーが「クリスマスギフトに鶏を用意してあるから!」と説得しようとすると、今度は「鶏なんて嘘よ!」と激怒。(ここ数年、厳しい経営状況だった為、石本不在中の2年間はスタッフにもクリスマスギフトはなしか、トマト缶程度でした)

その現場にフラフラと石本が立ち寄ると、女性スタッフ達が「石本、マネージャーが嘘をついて私達を働かせようとしている!」と身振り手振りで一生懸命伝えて来たので、「鶏もお米も油もイワシ缶も用意してあるよ〜」と伝えると、驚いた表情で、鶏のモノマネをしながら、「鶏あるの!?(手を翼の様にバタバタさせて)鶏だよ???」と、驚き、きゃー!と喜んで仕事に帰って行きました。

部屋で仕事をしていると、女性スタッフから「卵焼き焼いてあげる」と差し入れがありました笑

明日、日曜日の生産では40袋(約3300個)の生産計画との事。無事売り切れてくれる事を祈るばかりです。

TOPISH Bakery No.30 ~インターン生③~

TOPISH Bakeryに約2ヶ月間インターンに来てくれている武内くんの活動報告第三弾です!どうぞ!

 

こんにちは!
インターン生の武内です!

 

いよいよクリスマスが近づいて来ました!
(ガーナは相変わらず暑いのであまり実感が湧きませんが…)
今回は「ガーナでのクリスマスの体験」と「業務の進捗状況」についてお話ししていきます。

 

1.ガーナでのクリスマスの体験

クリスマスが近づくにつれて、バイヤーの方々がプレゼントを求めてきたり、お店に飾り付けがしてあるなど、街には多少の変化が見られます。

 

 

その中でも特に印象的なのが、警察の数が異常に増えることです。
街中の至る所で車を止めては何か違反が無いかをチェックしています。
しかし、一説によるとあまり良い目的ではなく、クリスマスに向けてお金を集めるために警察の数が増えるらしいです。
先日、僕もパンの配達中に警察の洗礼を受けたので少し紹介していきます。

 

いつものようにパンをバイヤーに卸している際に、通りかかった警察官にパスポート等をチェックされました。
その後、「君がガーナで働くことは法的に認められない」と主張され、100GHSを要求してきました。

しかし、無給のインターン生で滞在期間も短いため違反はしていないはずです。さらに、相手は警察手帳など警察だと証明できるものを持っていませんでした。

石本さんや他のDistributorの協力も得ながら話し合いましたが、パンの配達は時間が命です。結局、場を収めるために50GHSを支払う羽目になりました。未だに納得がいきませんが、そもそもの原因はチェックの時点で僕が「パン屋で働いている」と言ってしまったことにありました。自分の発言とガーナの警察には気をつけなければいけないなと実感しました。

 

2.業務の進捗状況

 

 

前回はElvisへのルート改善の提案が決裂したことをお話ししましたが、石本さんの説得により、無事にルート変更を承諾してもらうことが出来ました。
説得の際は、改善点を相手に認識させながら提案に繋げていく石本さんの交渉の巧さやElvisとの信頼関係を感じ、自分の交渉がいかに未熟であったかを思い知らされました。

 

ルート改善後は、初日からパンを全て売り切ることができ、一歩前進できた気がします。
ただ、まだまだ曜日ごとの並が激しく、それに合わせたルートの確立とその為の顧客の開拓が必要だと思います。

 

配達の機会も残り数回となってしまいました。
残りの数日間、「新ルートの確立」と「Elvisの売上向上」に全力を尽くします。

No.29 TOPISH Bakery ~クリスマス・ギフト~

ガーナのパン屋の石本です。
今年のクリスマスは例年に比べて、市場があまり活発ではない様で、売り上げが伸びずに苦労しています。

 

今年のクリスマスは利益が伸びないのに、お客さんにもスタッフにもクリスマス・ギフトを用意しなければならないので、結構辛いです涙

 

それでも、創業してから4年目にしてやっと60名のお客さん達にクリスマス・ギフトを配る事ができるというのは、進歩かなと思います。

 

これまで3年間、散々TOPISH Bakeryはクリスマス・ギフトもよこさないせこい会社だとディストリビューター達が嫌味を言われ続けて来たので、恐らく一番嬉しいのはディストリビューター達かと思います。

お客さん達へのギフトは、クッキングオイル・イワシ缶・米(1kg)と極めてシンプルですが、これらをクリスマス仕様のショッピングバックに入れて明日からプレゼントして行きます!

 

ギフトは普段から購入してくれて居る感謝の思いでもあり、かつ少しでもディストリビューターとお客さん達の関係が良くなり、今後も贔屓にしてもらえる様な潤滑油になってくれればと期待しています(恐らく、おばちゃん達は量が少ないだなんだと文句は言うと思うんですが、、、)。

また、Wofa Kのロゴ入り帽子とエプロンのセットを45セットをお客さん達へ配りました。ディストリビューター達にも帽子をかぶって配送してもらっています。少しずつWofa K & TOPISH Bakeryの知名度アップを仕掛けて行きたいと思います。

 

勝負は、明日22日の土曜日と24日の月曜日!
どこまで市場が回復してくれるか、期待したいと思います!
俺にもクリスマス・ギフト来ないかな〜。

No.28 TOPISH Bakery ~パッケージ2~

ガーナのパン屋の石本です。
クリスマス商戦が近づいてきて、より多くのパンを販売する為に日々試行錯誤しています。
クリスマス商戦に向けて、新パッケージでよりお客さん達に選んでもらえるようにと2つのデザインを作りました。
パッケージ会社の都合により、最初に生産されたのが一枚目のパッケージであり、石本お気に入りの新パッケージです。
ディストリビューター達も最初は前のパッケージよりもシャープになっていいね、と褒めてくれていたのですが、古いパッケージと色もデザインも異なる為、お客さんから拒否されるケースが出てきました。
いつものオレンジ色のパッケージじゃないなら購入しないと、断ってくるお客さんまで出てきた為、ディストリビューターからも暫く古いパッケージと並存する形にしてくれと懇願されました。
しかし、そんなに幾つもパッケージを在庫しておけるほどの資金的な余裕もない為、「新パッケージで押しきれ!」との指示を出し、ディストリビューター側も渋々販売してくれていました。
そして、2枚目の青い新パッケージが先週ついに届いた為、スタッフ達が早速販売に使ってみると、とても反応がよかったのです。
「石本、この青い新しいパッケージは良いぞ!これからはこれだけで良い。赤いやつはもういらんぞ!」
と連絡が入りました。
個人的には赤い方が好きだったのですが、そこはガーナ人と日本人のセンスの違いか、と受け入れ、今後は青一本に絞るか〜と考えていました。
翌朝、新パッケージに包装されたパンを確認しに行くと、、、
「あれ? Wofa “K”がいないぞ???」
パッケージのサイズいっぱいにブロックを作ってしまった為、ちょうど結ぶ所にWofa “K”が来てしまい、袋を結ぶとちょうど隠れてしまっていたのでした。
これでは肝心のWofa “K”の知名度アップによるブランディング戦略がうまくいかない、と思いつつ、改めてディストリビューター達に聞くと
「青がシャープで良いよね、お客さん達も気に入ってくれているよ!」
とまさかの太鼓判。
まあ、お客さん達が気に入ってくれていて、売上が伸びるのであれば良いか、と思いつつ、少し複雑な気持ちになりました。
隠れミッ◯ーならぬ、隠れWofa “K”という事で、購入した人しか見ることができないレアキャラとして今後もWofa “K”は広まって行くことでしょう。

日々問題ばかりですが、少しずつ良い方向に進んでいると信じて頑張って行きたいと思います。

NO.27 TOPISH BAKERY ~インターン生②~

ガーナのパン屋の石本です。

今回はインターン生の武内くんの頑張りを紹介させて頂きます。

色々大変な体験も積んでいる様なので、そちらの話についてもまた次回書いてもらおうかと思っています。それでは、どうぞ!

 

 

 

こんにちは!

インターン生の武内です。

パン屋にきて3週間が経ちました。

現在は配達員の一人であるElvisの配達に参加し、問題点の洗い出し、解決策の発案を主に担当しています。

 

見つかった問題点と施策

 

まず初めに3組(Nana yaw, Boadi, Elvis)の配達すべてに参加し、それぞれの販売経路やパンの販売数を把握しました。

その結果、Elvisと他2組を比較してみるといくつかの問題点が浮かび上がってきました。

 

「販売ルートの効率が悪い」

 

1つ目の問題点として、ある程度の確立されたNana yaw、Boadiの販売エリアにElvisが進出してしまっているということがわかりました。特にNana yawのエリアはElvisの配達ルートと真逆にもかかわらず進出し、毎回渋滞にはまるため大幅な時間をロスしていました。

 

そこで、Nana yaw、Elvisと3人で話し合いの場を設けましたが、収まったはずの「仕切り値の問題」も絡み、思うようにいきませんでした。

 

  1. Elvisに、販売ルート効率化のために一部の顧客をNana yawに受け渡すことを提案
  2. Elvisは、Nana yawが仕切り値の値下げを認めるならいいが現状のままなら顧客を渡したくないと主張
  3. Nana yawは値下げを認めたくない

 

このような状態が続き、結局この案は保留になりました。Elvis的には「自分が一方的に相手に利益を与えている形」が納得できなかったみたいです。

 

確かに形としてはそうかもしれませんが、Elvisにも、効率化により時間的余裕ができ、その分を新規顧客開拓に回せるというメリットがあり、なによりも配達全体として販売数を上げることができると考えていました。

 

価値観の違いといいますか、前回石本さんが書いていた「フェアの考え方」というのを実感しました。

 

「販売件数に大きな差」

 

Nana yaw、Boadiが1日に50~60件配達に行くのに対して、Elvisは20~40件にとどまっており、安定もしていませんでした。新規顧客を開拓は重要事項ですが、Distributor達は固定給ではなくその日の売り上げによって収入が決まるため、試しに新エリアへ行ってみて、結果マーケットが小さかったという状況は避けたいところでした。

 

そこで、配達が終わった後、未開拓のエリアへ事前調査に行き、パンを買ってくれそうな店にアポを取り、その情報をElvisに伝えるという形で新規顧客を獲得していきました。また、配達ルートの中で見つけた店にも声をかけていきました。その結果、この1週間で11件の顧客を獲得できました。

 

しかし、それとは裏腹に配達件数にはほとんど変化がありませんでした。というのも、販売エリアがかなり広く、すべて回ろうと思うと時間もガソリンもかかります。また、昼を過ぎると時間がたつごとに売れなくなってくることも要因の一つです。そのため、顧客を増やす前にまずは第一の問題点である「効率化」を行わなければいけないと思いました。

 

今後の計画

 

まず第一に「販売エリアの効率化」が急務であると感じました。そのためにも、新たな提案をもってもう一度販売員たちと話し合う必要があると考えています。

 

また、新規顧客獲得のための一人営業にも修正が必要だと思いました。正直あまり効率のいいやり方ではありません。動きやすいという利点はありますが、往復の運賃と時間をかけてアポを取るだけであって、特にその時点で売上がでるわけではないからです。また、持って行ったサンプルはかなり食べられるため、すぐに無くなります。1つの案として、自分がベンダーになり、「営業、PR、ベンダーとのつながり」をすべて実行してしまおうというものがありますが、まだ思いつき程度です。

 

 

今回は、見つかった問題点と施策、今後の計画についてお話ししました。現状、2つの施策が失敗しただけで、まだ何も貢献できていないため、今後まだまだ改善が必要だなと感じました。

 

No.26 TOPISH Bakery ~平等~

ガーナのパン屋の石本です。
2週間ほどAccra、TamaleとKumasiのパン屋を抜け出して放浪しております。
2週間抜けられるのもスタッフ達が通常オペレーションをそれなりにこなしてくれているおかげなのですが、どうしても細かい数字の管理や、やるべきことの優先順位が守られておらず、イライラしてしまう事もあります。

 

今回は、先日あった「平等」に関する揉め事について書きたいと思います。またまた長文です。
現在、TOPISH Bakeryには3名のDistributorがおり、配送車両を提供して、毎朝パンを配達・販売してもらっています。
前の投稿でも書いた通り、初年度には100万円近い売掛金を踏み倒されて倒産の危機に瀕した事もあり、それ以降試行錯誤を重ね、現在のDistributorモデルにたどり着きました。

 

TOPISH BakeryとしてはストリートベンダーやKIOSKなどの売掛金管理は煩雑な上、直接管理するにはリスクが高い事から、現在はDistributorがTOPISH Bakeryからパンを買取り、自分たちのリスクで信頼できるお客さんへパンを販売しています。

 

今回、出戻りでDistributorに帰ってきてくれたElvisに対して、遠方のお客さんを獲得するためにガソリン代が高くつく事や十分なお客さん・販売量を確保するまでの時間を考慮し、3ヶ月間だけElvisに対する売値を他のDistributorより安く設定する事にしました。

 

1. 他のDistributor達の売上・コストに直接的に影響するものはない。
2. TOPISH Bakeryとして仕切値を値下げする為、TOPISH Bakeryとしては一時期利益を削ることになる。
3. 値下げ期間は来年2月末までの3ヶ月間とする。
4. 結果的に販売量が増えれば、TOPISH Bakeryとしても十分な利益増が見込める。

 

普段は基本的には個人プレーで販売に行っているDistributor達ですが、それなりに比較的仲良くやっており、「まあ、理解してくれるだろ」位の安易な気持ちでElvisへの仕切り値を下げることに決定してしまいました。

 

後日、他の2名のDistributorから、「石本は長年頑張ってきた自分たちには何もしてくれないのに、新しく入ってきたElvisにだけ値下げをして何を考えているんだ!」と怒りのメッセージと電話が来ました。
翌日、Distributor達とミーティングの場をセッティングし事情を説明するも、「それが石本の判断なら俺たちは何も言えない。別に問題はない。好きな様にすればいい」と子供の様に拗ねる中年のDistributor。
その日は結局2時間話し合い、結果的にはElvisの方が「皆の理解を得るのは難しいから、皆と同じ仕切り値で良い」と折れる事になりました。

 

他のDistributor達自身には特に不利益もなく、同僚が大変な時期に3ヶ月間だけの特例措置をなぜ寛容な心で応援できないのか理解できず、イライラが募って行きました。

 

その数日後、相変わらず売上が上がらず苦しんでいるElvisから、車のメンテナンス料(250円/日)をもう少し待って待ってほしい、と言う要請があり、了承しようとした際にも、他のDIstributor達から「なんで自分たちは払っているのに、あいつだけ払わないんだ、フェアじゃないなら俺たちも払わない」と反発の声が上がり、再度ミーティングをする事になりました。

 

この時にはElvisの売上や手取りを計算して見せて、如何にElvisの売上が厳しいか他のDIstributor達に示した上で、3月からは皆と同じ様に250円のメンテナンス料を徴収することで了承してもらいました。
それでもグチグチ言うDistributor達に、モヤモヤした気持ちが消えず、不満な表情をしている私に、生産マネージャーが一言。

 

「石本、これが俺たちのメンタリティなんだよ。お前には理解できないかもしれないけど、自分が損する事も、誰かが自分よりも得する事も許せないんだよ。だから、見た目にフェアにしないと納得しないんだ。例え、それがベストな選択じゃないとしてもな。」

 

日々色々な問題が起こり、それなりに経験して来たつもりでしたが、まだまだだな〜と反省させられる事ばかりです。
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