エチオピアのコロナ事情

どうも、Food for Future Plcの竹重です。

久々に首都アディスにやってきました。

最近のエチオピアのコロナの感染環境についてちょこっとネット環境もいいので、したためてみようかと思います。

6月末のテロ的なもので、一時的にコロナが忘れ去られたかのようなエチオピアですが、7月後半から8月中旬ごろまでは1000人未満で数百人単位で推移してましたが、その後ピーク時には2000人近くまで増えました。

ところが、最近は地方にもコロナが広がっているにも関わらずエチオピア保健省から発表されるデータでは陽性が減る一方。

なんの要素で減っているのか結構謎ですが、数字上は落ち着きを取り戻しつつあります。

現在、アディスに滞在中ですが、アディスでは外国人に対する差別意識も薄い感じがしますが、地方では、コロナの陽性者が出てきていることもありなんとなく、外国人差別の動きが強まっている感じです。

ワクチンなどの具体的な対策が立たない中でどういうわけか感染者の減っているエチオピア、with covid-19でなんとなくこなれた首都のアディスとは異なり地方では、なんとなくこれからが本番かなという感じがしています。

さて、本業についてですが、コロナで断続的に政府オフィスが閉まったり開いたりしていますが、建設許可も無事取得し、今は信頼できる筋から建設業者の選定をしていますが、軒並み建設業者の方々に言われるのは、地方遠隔地での工事ならお前がスーパーバイズした方が良かろうという意見。

なんとか、勉強しつつ、工場建設の着工に向けて準備を進める日々を送っています。

あと、今回アディスに来て、通信関連の仕事についている友人から、私の暮らす南部のアワサでも4gの通信網の整備が進んでいるとのこと。実際のところは分かりませんが、南部でも通信環境が改善されたらいいなーなんて思っている今日この頃です。

エチオピアの暦では先日新年を迎えて2013年に!

新年ということもあり、今年もガツっとやったろうと思っています。

では、また!

7月3日(ネット遮断丸3日が経過)

どうも、Food for Future Plcの竹重です。

ネットを含む通信規制が入って早くも丸3日です。

どうやら電話の方はかなり改善してきているようですが、まだネットの復旧見込みは立ちません。

昨日は、多方面から危ないから外に出るなとのアナウンスメントがあり、大人しくStay Homeしていた訳ですが、昨日届いた大使館のSMSによると、アディスアベバ市長からの声明で本日から通常業務にあたってくれとのことです。

ネットが遮断されている中で通常業務にあたってくれという声明が出るあたりいかにエチオピアでネットが軽んじられているかというのがわかるかと思います。笑

ということで、諸々延期につぐ延期になっていたミーティングに赴くべく外出をしましたが、車の通りや人の往来もかなり戻っている印象で、通常通りしっかりと渋滞もしていました。

一方で、目の前に警察車両が、ランクルのピックアップトラックの荷台に随分と人が乗っているなーと眺めていると警察署の前で手錠につながれた人たちがゾロゾロと6~8人くらい降りて行きました。

デモ参加者かなにかかな?

昨日の大使館からの連絡によると、今回の件でアディスアベバ市内で10名の死者が、オロミア州では81名の死者が出たとのことです。

実際にアディスアベバ市内で出回っている情報によると、10名な訳ないだろうなんて声も聞こえてきますが、警察による発表だとこのくらいの人数になるようです。

未だになんの容疑で拘束されたかはっきりとした発表のないジャワール氏ですが、昨日(前の記事)の私の見込み通り、おそらく亡くなった歌手の方はジャワール氏一派によって殺害されたのだろうなんて話も聞こえてきます。

状況はかなり沈静化しているもののなぜまだネットが復旧しないのかはなかなか不明な点もありますが、まっそのうち復旧するのかなと。

平和を取り戻したアディスアベバから竹重特派委員がお伝えしました。

またねー、チャオ!!

ネット遮断日記7月2日

ネットの遮断されたエチオピアより

どうもFood for Future Plcの竹重です。

現在、エチオピア時間で7月2日午前11時です。

6月30日の朝9時頃にネットが遮断されて早2日が経とうとしています。

本当に、エチオピアにいると年に1回は必ずと言っていいほど国をあげたネット遮断が発生するので、常時本や映画のダウンロードなどしておかないとなと言った感じです。

さて、今回のネット遮断はこれまでのモノにも増してキツイ。

なぜか?

コロナ拡大の影響により、そもそも外出を自粛しなければならない点、更に追い討ちをかけるようにネット及び電話の遮断が行われているため、他人との会話ができない点のダブルパンチをくらってます。

ということで、現在、土地の取得完了に伴い首都アディスアベバで工場の設計図を建築士の方と打ち合わせながら作成していた私ですが、ネット遮断が行われた経緯と個人的に背景にはこんなものがあるのではないかという予想なんかもしたためてみようかと思います。

まずはこれまでの経緯を私の体験を織り交ぜて説明してみます。

ネットが遮断されているため情報リソースが限られているので、もしかしたら事実と異なる点もあるかも知れません。

6月29日深夜

首都アディスアベバ郊外カリティにて

オロモ人の著名な歌手であるHachalu Hundessa氏が何者かに射殺されてしまいます。

6月30日朝

私が、建築士との打ち合わせに出かけようとすると、隣人から「今日は出かけない方がいいよ!」と止められる。

んっ?何があったんだろうと事情を聞くと歌手の射殺事件のことを説明してくれました。

この時点で僕としては???なんで?

申し訳ないが、一介の歌手が射殺されてなんで外出控えないといかんのかとシンプルに疑問を持ちます。

知人に連絡すると、射殺事件を受けて、オロモの方々がデモ活動を開始しているとのこと。

危ないから外に出ない方がいいと再度注意を受けたりしました。

この時点でデモの内容については不明。

その直後、ネット不通、電話不通(現在も)、あーまたかと1年前のクーデター未遂が頭をよぎりました。

やってんなーこれ、またなんかおっきな問題が起きてるやーつやんと悲しみに暮れます。笑

唯一連絡手段として使えるSMSで情報収集。

在エチオピア日本大使館の方から、当該事件を受けてネットと電話がシャットダウンされたとSMSで連絡が入りました。

ここまでの流れで、私の頭のなかにはたくさんの?????が。

疑問1

そもそも歌手1人が射殺されただけで、なぜ翌朝からデモ活動が、しかもこのデモ活動かなり大規模だった模様。

実際に私の仮住まいでも、外から明らかに群衆が集まっている気配及び声などが聞こえる。

疑問2

ネット、電話遮断の謎。昨年のクーデター未遂の際にも1週間から2週間ほどネット遮断されたことがありましたが、歌手の死を悲しむ?デモ活動でこんなことが起きるのはなぜ?

疑問3

情報広まるの早すぎやしないか?

29日の深夜に亡くなった歌手の死を受けて翌早朝から人が動き出している。

のんびりしたエチオピアでこのスピード感??

などなど。

そんな中、SMSで情報収集しているうちに、どうもこの歌手お騒がせオロモ活動家のジャワール氏と近しい人物だったとか。

この時点で、はっはーんそういうことねと少しずつ私の脳内妄想細胞が活発化。

今回の事態についてあることないこと妄想を始めるわけです。

上にあげた疑問点なども含めて考察をしてみようかと思います。

まず第一にジャワールに近い歌手を殺して一番得をするのは誰か?

私の妄想細胞がフル回転して導き出した答えはジャワール氏本人。

というのも昨年もジャワール氏は彼の住居を連邦政府に包囲され拘束されそうだと言った情報を拡散し、彼の支持者による大規模なデモを発生させています。

これについては、ジャワール氏と連邦警察(軍かも)で言い分が異なっており、ジャワール氏の自作自演では?なんて話もあります。

そこらへんの情報から私の脳内妄想細胞がピキりんと答えを導き出しました。

反政府デモの口実として身内とも呼べる人を殺害して、反政府デモを企てたのでは?と。

大規模に反政府運動を行うきっかけを作るため、ジャワール氏が友人の歌手を射殺して、早々にメディアを使ってオロモ人の若者に呼びかけた訳だ!だとするとこの超迅速なエチオピア人の時間感覚ではありえないようなクイックデモの実施も納得が行くぞという結論を導き出してみた訳です。

更に、相手がジャワール氏となると政府側もネット、電話の遮断措置を取るのもうなずけます。

なにせ、オロモ人はエチオピアの人口の30%を占める最大民族。

更にこのオロモ人の若者に絶大な支持を持つジャワール氏、更に言えばテレビ局も持ってたよなと、このテレビ局を使えばオロモの若者を上手いこと先導できちゃうよなー。

情報扱うのが上手いジャワール氏、彼に近い歌手を殺害し、彼の持つテレビ局を使って早々に反政府デモの呼びかけを行っていたとするならば、歌手の死後翌朝からの大規模デモも納得できます。

そして、30日夕方、大使館から再度SMSで事態について連絡が、ジャワール氏及び彼が代表を務める野党の副代表が拘束されたとの一報が。

ほら来た、そもそも政府がジャワール氏を拘束する正当な理由とは何か?

①ジャワール氏が歌手の殺害に関与していたのでは?

②歌手の殺害が発生した後、大規模デモを扇動した容疑?

ここについて、①だと結論付けるのはやや早計かとも思いますが、彼のテレビ局では、今回の件について、政府を批判するような内容の番組が組まれているとの噂もあるので、②で拘束されたのでしょうか?

いずれにせよ30日夕方時点で、デモ参加者と連邦警察との衝突やデモ参加者が投石なので、周辺の関係のない住宅などに危害を及ぼしているなどの話も出ており、一部地域では銃撃戦が起こっているなど、情報が錯綜していますが、少なくとも死者が出るような事態に発展しているようです。

いずれにしても、歌手の殺害からこのような事態に発展して、通信網が遮断されているところを見ると、ただの殺害事件というよりは、今年予定されていた選挙にも絡む政局争いに近い何かが発生しているのだろう、早くネット復旧してくれるといいなーと。

7月1日

前日の大混乱を受けて、引き続き通信網は遮断された状態が続きます。

電話の方は多少改善して、つながったりつながらなかったりしていました。

どうも連邦警察などに対して、発砲許可命令のようなものが発令されていると言った噂が。

一部道路封鎖なども行われ、事態収束に向けてどうやら動いているらしい。

引き続き断続的に仮住まい周辺でも人が集まっているような音が聞こえていました。

前日に比べるとだいぶ静かにはなっているものの、緊張状態が継続。

現地の方に話を聞いて、ラジオやテレビで今回の件についてどんな報道がなされているのか聞くも、どうもラジオやテレビでは今回殺害された歌手の追悼番組などはあるが、その後のデモなどについては報道はなく、政府による情報統制が行われている模様。

色々と情報収集してみるもののこれと言った鎮静化に関わるような話は聞こえて来ない。

大事をとってこの日も外出は控えて大人しくしていることに。

この日、知人は自宅からオフィスに移動したようだが、一応街は人出こそ少ないものの落ち着きを取り戻している模様。

これについては地域によってまちまちだったみたいですね。

一部地域では武力衝突が前日に続き起きていたなんて話も耳にしました。

夜になって、先ほどの知人から明日は歌手の葬儀が執り行われるようで、かなり危なくなりそうだから外出は控えるようにと連絡をもらいました。

7月2日

そして、今朝。

昨日と比べると外には出ていないがかなり街は静けさを取り戻している印象を受けました。

少なくとも周辺に人が集まっている気配などはなくなっています。

葬儀がどこで行われているのかは分からないが、かなり広範囲で交通規制が敷かれているとのことみたいです。

電話は昨日に比べてもつながりやすくなってきているが、相変わらずネットは遮断されたままで、ネット遮断丸2日を経過しました。

知人の話によると今週中はネットの復旧もないのではとのこと。

そして現在。

んー。

どうも、歌手の殺害はあくまでも今回の騒動のトリガーに過ぎず、やはり、裏で手を引いているのはオロモ活動家のジャワール氏、アビー首相もジャワール氏と同じオロモ出身。

ここからはエチオピアの歴史とも絡んでくるのですが、アビー首相が就任するまで、エチオピアでは長らく、北部のティグライ族やアムハラ族による統治が続いてきました。

最大民族のオロモ族はこうした中、ティグライやアムハラの支配に対して少なからず不満を抱えていたようです。

そして、アビー氏が首相に就任し、念願のオロモ政権ということで、ジャワール氏なども遂にオロモ政権が建ったということで、当初はアビー首相の支持者として、アビー首相にも比較的近かったようです。

ところが、アビー政権は、これまでの政権とは異なり民族融和を掲げてエチオピアをまとめようと奔走し始める訳ですが、これに不満を持ったのがジャワール氏など一部のオロモ活動家。

これまで、日の目をみなかったオロモ中心の政権を期待していた彼らからすると肩透かしを喰らったような格好になった訳ですね。

ということで、昨年多数の死者を出した、ジャワール氏を支持する若者ケローによる大規模なデモなどに発展してきた訳です。

今回の件について、現状得られる情報を踏まえて考えると、どうもジャワール氏が改めて反政府デモなどを企てるために起こした事件のような気がしてなりません。

そして、残念なのは、こうした問題を起こす一部のオロモ人のために、なんとなく国内でオロモやばいよね。みたいな風潮が出来上がりつつあることです。

これは、個人的に国際社会というか西欧社会におけるイスラム教徒は怖いよねみたいな誤ったイメージに近い印象を受けます。

なんとなく、国際社会でテロリストといえばイスラム教みたいな印象操作がなされているような気がしますが、これもイスラム教徒の中でも一部の過激派と呼ばれるような方々の作り出したイメージですね。

前職でインドネシアで働いている時にも彼らからするとイスラム過激派と呼ばれるような人たちはイスラム京都ではないと言っていましたし。

誤った情報というか、一部の誤った行動を行うことによって、間違ったイメージが特定の宗教や民族についてしまうのは、避けないと行けないよなーなんて思いつつ。

エチオピアの民族融和と平和を願いつつとりあえず、一旦ここで、今回の記事は終えてみようかと思います。

読む本もつき、やることもなくなりそうなので、ネットが復旧するまで、明日以降もその日の出来事などなどまとめてアップしてみようかと思います。

では、ネットが復旧するまでこの記事は私のPCで温めておきます。

チャオー!

2年の辛抱の結果。

どうも、Food for Future Plcの竹重です。

2年間の辛抱の結果、ついに今週月曜日に土地の契約が完結しました。

コロナ下でなかなか混沌としている中、前に進めていくのも正直結構難しいかと思っていましたが、突然トトトンと進み自分自身びっくりしています。

さて、これにより漸く工場の建設、製造開始に向けて前向きに進めていくことができそうです。

最近のコロナ状況について

ここ3週間くらいでしょうか、感染者が急激に増えていて、毎日100〜200人程度の感染者が出るようになっています。

これまでは、感染源もある程度トレースできていた感じがしましたが、今やもう、誰もがコロナ感染者であるのかなと注意して動く必要がありそうです。

とまあ感染者の急増も大きな問題ではあるのですが、それ以上に僕が気になっているのが外貨残高ですね。

外貨あるの?

さてさて、慢性的に貿易赤字を垂れ流しているエチオピアですが、コロナ影響により外貨残高がかなり危機的な水準に達してきているように思います。

これまで貿易赤字により外貨不足を埋め合わせていた中国からのFDIこれが、コロナ影響によりかなり落ち込んでいるようです。

これまで、貿易赤字を垂れ流していても中国からの投資でなんとかかんとか生きていたエチオピア経済。

ヤバそうです。

闇市場にガサ入れが。

昨日、土地の件も片付き諸々の手続きのために首都アディスにやってきました。

道中、アディスで通貨両替の闇市場の集まる一体が警察に包囲され一斉に摘発されていました。

過去にも何度かこの地域のガサ入れの話は聞いたことありましたが、概ね外貨残高がパツパツになると市場に流通している米ドルを集めるみたいなことが起こるこの国。

コロナが治って海外からの投資がある程度戻るまではひょっとすると機材の輸入も滞るのかなと新たな心配をしているところです。

まぁ、いずれにせよ、耐えに耐えた結果漸く土地については取得ができたので、これから色々動きが出そうです。

では、また!

コロナで騒つくエチオピアから

どうも、ご無沙汰しております。

Food for Future Plcの竹重です。

すっかり、コロナ騒ぎが世界に拡散して久しいですが、例に漏れずエチオピアでも感染者が複数人出て、拡大の兆候が出ています。

幸い、エチオピアは近隣の国とは異なり、今のところ日本への仁川経由の便は週2便残っているようです。

元々、現地の方々曰く、通信設備の更新を行っているとかで私の暮らす南部のアワサでは通信環境が非常に悪かったここ数ヶ月ですが、どうも、コロナ騒ぎ以降以前にもまして通信環境が悪化しているような印象を受けます。

インフォデミック対策か何かでしょうか?

時に携帯電話が完全にNo Serviceなんてこともありとても困っています。

今日は久々にネットワークの調子が良さそうなので、コロナ騒動についてこれまでの経緯と現状について少し、書いてみようかと思います。

土地の契約もいよいよというところでのエチオピア国内コロナ感染者第一号の発覚により、地方政府では今日まで在宅勤務ということで、どうにもならない状況になっていました、、、

エチオピアの感染者第一号について

さて、エチオピアでの感染者第一号はなんとJICA関係の日本人だったということもあり、当初、日本人を含むアジア人に対する風評被害めいたものがかなり目立った印象がありました。

僕自身は、基本的にアワサにいることもあり、濃厚接触者ですらないはずですが、街を歩くとこれまで、チャイナ!チャイナ!と呼ばれていたのが、コロナコロナ!と呼ばれなんとも複雑な心境になりました。

実際にアディスアベバの友人などからも電話をもらい僕じゃないよね?と確認されたりあーあと言った感じでしたね。

普段から僕の生活圏で面識のある人などは、それでも心温かく気にするな!とか、今は何を言われるか分からないから外出は控えるようにとか色々アドバイスをくれたりもしていたわけですね。

とはいえ、土地の件の最終段階の詰めも詰め大詰めがコロナ騒動によって頓挫していることはつくづく試練続きで、エチオピアは本当にビジネス的に修羅の国だなーと再実感したわけです。

コロナ後の対応について

若干、首都のアディスアベバから対応が地方に広がるまでの時差がある印象を受けますが、それでもコロナ国内症例の発覚後の対応は、これまでエチオピア政府と再三に渡り交渉を重ねてきた身からすると到底信じられないものでした。

手洗いなどの予防啓蒙活動はもちろんのこと、政府関係の事務所などには、保健省の指導の元、サーモグラフィのカメラ設置による体温確認や過度に接近しないようにしたり、政府職員は医療用手袋を着用の上対応といった感じで、かなりきっちりと対策を打っている印象を受けます。

また、街中でもマスクを着用する人が増えたり、街の至る所に手洗い場を設置、小売店は入店せずに外から欲しい物をいって持ってきてもらうなどなど適切と思われる感染予防対策がなされている印象を受けます。

それでも、海外からの帰国者などを中心に首都アディスアベバ及北部のアムハラ、ティグライ州などでパラパラと外国人、エチオピア人を問わず着実に感染が拡大している印象を受けます。

元々エチオピアに駐在していた日本人や協力隊など日本人の多くの方々は一時退避という形で日本に帰国されているようです。

今後、エチオピアでもさらなる感染が広がるようだといよいよロックダウンといったことも現実味を帯びてくるのかなと様子を見ているところです。

約2週間に渡って在宅勤務(実態は休暇)になってしまっていたシダマ政府オフィスも今日から80%人員を削減した上で動き出しました。

幸い、今のところ感染者の出ていない南部ですが、エチオピア人の多くの方々の日常の足となっている乗合バスなどは減便していたりと生活にいつも以上の不便をきたし始めている状況です。

今のところ、経済停滞による治安の悪化などはアワサでは見られませんが、今後は、治安の悪化などにも備えていかないとなというところですね。

今後の見通し

今日、シダマの役人の方と話した感じでは、とりあえず限定的に可動するということで、明日も土地の件の詰め作業で朝からシダマ役場に呼ばれていますが、コロナの感染が南部で確認されるなどがあると再度在宅に切り替わるかもという話で、なかなか辛い状況が続くなーという印象を受けます。

どうも、陸路についてもオロミアと南部の間で人の出入りを規制する動きも出てきているようなので、最新の情報を仕入れつつ対応したいところですが、ネットの不調がこうした事態が発生すると本当にクリティカルに効いてきて困っています。

とりあえず、対策できることは対策をした上で、着々とやるべきことを進めていけるといいのですが、日本でも感染者数が東京を中心に爆発的に増えているようなので、みなさん気をつけましょう!

基本的にエチオピアの南部ではみんなでコロナ予防をきっちりしよう!とほんわか一体感が漂っている今日この頃です。

この記事が無事にポストされるといいなぁー。笑

では、また。

コロナとか色々思うこと。

どうも、ご無沙汰しております。

Food for Future Plcの竹重です。

ここの所ずっとネットの接続環境が悪いアワサですが、なぜか本日、アワサよりも遥かに田舎のアルベゴナ(サイト)にて奇跡的に電波状況が良好なことと、偉いおじさんたちが話し込んでいて時間があることもあり、ブログのアクセスにも挑戦。

書き出しというか、少なくとも開けているのには驚きです。

さて、タイトルにもある通り、話題のコロナですが、3日ほど前ですかね?

遂にエチオピアでも感染者第1号が出てしまいました。

しかも、感染者第1号はなんと日本人というおまけ付き。

いつも通り、アワサ市内の政府役所、各所をぐるりと訪問しているとアディスの友人から、「おい!コロナ日本人だって言ってるけど、ノブじゃないよな?」と電話が。

最初なんのことかと思いましたが、どうやら、エチオピア国内でもコロナが出たとしかも日本人だと聞いて友人が電話してきたようでした。

医療水準の低いエチオピアで日本ぐらいの規模感で感染者が増えたときにどうなるかわからないのですが、いずれにせよ、先進国の人は、こう言った感染症が開発途上国に広がらないように責任ある行動をしないといけないなと思った次第です。

日本基準の医療がどこにでもあるわけではないことちゃんと認識しておくことが大事だなと。

話は変わって、先日来、私のプロジェクト進捗に協力いただいているシダマの大物。

彼のサポートを得てから目に見えて、進捗が見えるようになったこと。

方々からこれまでも、トライしてきたわけですが、暖簾に腕押し感が否めない部分があったり、それでも、全力で進捗させようと少しずつでも前に進めていたわけですが、彼からの電話であったり、彼と親しくしている様子を感じると地方政府の小役人の方々動きがあからさまに変わった気がする。

日本でもあるあるですが、人の顔見て態度変えるの辞めませんか?

ダサいですよ。

正しいと思うこと、信じることに突き進んでいる人を見たら僕はその人が何者であるかに拘らず応援できる人でありたいなと思った次第です。

ちっちゃい頃に自分がされて嫌なことは他人にもしちゃダメだってやつ。

結構、世の本質を突いている気がしています。

居酒屋のトイレに書いてあるような親父の小言みたいになってしまった。。。笑

では、また。

権力者を味方につけ。。。

どうも、ご無沙汰しております。

Food for Future Plcの竹重です。。

相変わらずのスタック状態が続いていますが、ようやく微かな光明が見えてきたかなと思っています。

タイトルの通り、実は以前在京エチオピア大使館で大使として働いていて、最近まで外務副大臣だった、事業予定地のアルベゴナ出身の大物を味方につけました。

やはり、権力者のプッシュは強力で多少状況に変化が見えつつあり、大忙しでアルベゴナ、アワサ、アディスなどなど走り回っています。

現在、弾丸でアディス滞在中ですが、最近どう言うわけか南部ではネット接続状況が悪化。

通信会社曰く、システムのメンテとかなんとか言ってますがどうなんだろ。。。

とりあえず、まだ元気に生きています。

ここ最近のあれやこれや。。

どうも、Food for Future Plcの竹重です。

すっかり、更新が空いてしまいましたが、ここ最近のあれやこれやをまとめて行きたいなと思っています。

土地の進捗

まずは、現状抱える最大の問題である土地問題についてですね。

結論、現地住民と政府間での協議に決着がついていない状況です。

この問題については、なかなかどうして、政府高官なども巻き込んで、動いているところですが、解決の糸口をなんとか見出そうとしていますが、本当に難しいですね。

土地の取得、正直言ってクッソ大変なので、エチオピアのような国では、土地の取得を要さない事業は、何かしら基盤事業を作ってから手を出す方向にした方がよかったんだろなと日々痛感しています。

とはいえ、引っ込みもつかないので、多方面からいろいろなアプローチで突破するしかないですね。。。

シダマ州格上げについて

昨年行われた住民投票の結果、州格上げが決定したシダマ州のお話ですが、ここに来て若干怪しげな話が漏れ聞こえてきています。

現在、シダマ州の州格上げに向けて絶賛移行プロセス中のシダマ政府及び南部諸民族州政府ですが、(当初2週間から1ヶ月と言っていましたが、早くも2ヶ月が経過)なかなか、進捗が芳しくないようです。

新たに州知事になる人の噂だったり、どこのワレダ(行政単位で日本で言うところの郡)が県に格上げされるのかと言ったロビー活動が盛んな状況だったわけですが。

先週末あたりから、連邦政府から州格上げに待ったがかかると言った噂がちらほら聞こえてきています。アビー首相が、シダマ州格上げについて、実際の新州の設立に待ったをかけているとの噂ですが、現在、事実確認中。。。

選挙イヤー

さて、今年は、国政選挙も行われる年なんですが、シダマに限らず、政治的に色々と起きそうな年ですね。

そん中でも特に最近多方面から聞こえてくるのは、オロモに気を付けろと言う声。

土地の件がなかなか進まない中で、友人・知人から他の地域なんて話もちらほらと、実際に色々と酪農にむいていそうな高地については、時間があれば出かけて行ったりするわけですが。。。

なぜか、最近、エチオピア最大民族オロモに対してのヘイトが溜まっているみたいです。

少し前に記事にしたジャワールの影響などもあるのかもしれないですが、何か聞こえてこないところで、何かしらオロモで起きてるのかな?

いずれにせよ選挙となると荒れる、政府側の動きが止まるなどなど、当方からすると不利益となることが多々起きるので、引き続き、状況色々見ていかないとなーとなと。

ともあれ、進捗できずにメンタル的にもボロボロな今日この頃ですが、地べたを這いずり回ってます。

では、また。

シダマ州格上げ、その後

どうも、Food for Future Plcの竹重です。

誰にも刺さらないであろう、シダマ州格上げにより何が起きたのかといったところを今回はまとめてみたいと思います。

住民投票から州格上げへ

さて、まずは2週間ほど前に戻りますが、州格上げを決める住民投票についてです。

意外と、すんなりと特段の混乱もなく住民投票が終わりまして、もう少し荒れるものかと思っていましたが、いよいよ、シダマ独立だということで、みなさん随分と行儀よくしていたようです。

住民投票から数日後、開票作業も無事終わり、事前の予想通り、無事シダマ州格上げということに相成ったわけですね。

今後の移行プロセス

ということで、南部諸民族州からの分離独立によってシダマ州が新たに誕生するわけですが、当然移行プロセスが必要になるわけで、現在、目下移行プロセス中です。

南部諸民族州からの引継ぎには、概ね2〜3週間程度かかると言われていますが、おそらくノビノビで年明けくらいまではかかるのかなという印象です。

新たな州オフィスについてですが、現在、これまでのゾーンオフィスの横に建設中ですが、まだまだ、時間がかかりそうなので、それまでは、現行のゾーンオフィスを使っていこうという感じですね。

それと、州への格上げに伴い、新たにシダマ州内にゾーンが作られるわけですが、現行、いくつかのワレダをまとめてゾーンを再編することになるようですが、この辺りのロビー活動が現在水面下で行われています。

懸案事項

さて、今回の州格上げに伴う、今後の懸案事項ですが。

シダマ州の州都は、アワサに決まったわけですが、南部諸民族州の州都もアワサということで、2つの州の州都が同じ都市になるという事態が発生しています。

背景としては、アワサはシダマの州都にということで、住民投票前の仕切りで決まっていたのですが、シダマ以外の南部諸民族州の方からは、新たな州都準備期間として10年間の期限を設けて10年後の州都移行ということで、まとまっていたようです。

さらに、現行の南部諸民族州オフィスについても、シダマ州が買い取ることができれば権利移行という仕切りになっていたようで、個人的な印象としては10年後に向けて時限爆弾を仕掛けたなということみたいですね。

シダマ州格上げの影響

雨降って地固まる。

さて、従前からシダマの独立を皮切りにワライタ、グラゲと続々とその他民族の自治に向けて州格上げ運動が加速するのかと思われていたわけですが、今回の住民投票の前後でこの辺りの風向きがかなり変わってきている印象を受けます。

私個人としては、この民族の自治独立の動きについては、何の意味もないと思っていたので、南部州オフィス、シダマゾーンオフィスなどで無意味さを説いていたのですが。。。

州格上げ決定後、情報収集を兼ねて、南部諸民族州オフィスを訪ねた際にグラゲ、ワライタ、ガモなどの主要な民族のまとめ役となるような方々に意見を聞いてまわると。。。

何と、各民族ごとの自治を追求するのではなく、みんなでまとまっていこうという話に180度方向転換していました。

シダマの州格上げに伴い、今後の移行プロセスを現実的に考えたときに分離してもトータルバジェットに変更はなく、むしろマネジメントコストが増加することに気付いたようです。

というわけで、ある意味、南部諸民族州の中で発言力も強く、ときに暴れるシダマの方々が体良く蹴り出されたような形になってしましました。。。。

いずれにせよ今後10年間は、シダマが抜けた南部諸民族州は平和にマネジメントされそうです。

ポジションの再編

さて、州格上げが決定したことにより、早速諸々のポジションのリプレイス、プロモーションなどが行われ始めています。

中でも、ゾーンの再編には現在、最大限の注目がシダマ内では集まっていて、どこのワレダがゾーンキャピタルになるのかということで、かなり駆け引きが行われているようです。

漸く州格上げも決まり土地の件が進むのかと思いきや、ワレダのトップはゾーンキャピタル、ゾーントップになるためのロビー活動に勤しんでいるようで。。。

まとめ

シダマ州格げの話題について簡潔にまとめると。

・平和に州格げが決まりました。

・今後10年間は、南部諸民族州、シダマ州の州都はアワサ

・シダマ以外の独立機運は低下、新南部諸民族州は現状まとまっている

・実際の移行プロセスの終了は年明けか

といったところでしょうか。

いずれにせよ、待ちに待った州格上げが終わり、土地の件の1年半越しの終結に向け活動量目下上昇中です。

ジャワール・モハンマドという人物について

どうも、Food for Future Plcの竹重です。

今回は、昨今のエチオピア国内の混迷をジャワール・モハンマドという人物から考察してみたいと思います。

如何せん、勉強中の知識および主観的な考察も入りますので、ざっくりとエチオピア国内の問題を理解してもらえればと思います。

ジャワール・モハンマドとは?

まずは、ジャワール・モハンマドとは何者か?

というところですが、簡単にいうと、エチオピアの政治活動家です。

ちなみに私と同じ86年生まれで現在33才とのことです。

エチオピアの現在の国内問題を考える上で、出身の民族がなんであるのかというのは非常に大きな問題になってきますが、彼の出身民族はオロモと呼ばれる民族で、国内最大民族出身ですね。

*約3分の1くらいがこのオロモ人になります。

オロミア州南東部の村出身で、学業成績も優秀だったようで、シンガポールへ留学、その後、米国のスタンフォードで政治学、コロンビアで人権に関するマスターを取っているようです。

いわゆる、エチオピアの超絶エリート層といった感じです。

ちなみに、現在はオロモメディアネットワークというオロモ人メディアを立ち上げ、主にオロモ人の若年層に対して強い影響力を持っている人物になります。

先日、首都アディスアベバで行われた大規模な反政府でもで”ケロ”と呼ばれるオロモ人の若年層オロモ主義者のリーダーにもなっている人物です。

どうやらオロモ至上主義であるようだ?

さてさて、先日来度々行われている反政府でも、主にオロモの若年層がデモを行なっているのは知っていましたが、なんで??と常々疑問に思っていました。

というのも、なにせ、アビー首相、彼自体もオロモ出身で、オロモ人を最大の支持母体としていると理解していたからです。

さてさて、そんなジャワールさん、アビー首相が就任した当初はむしろアビー首相の就任を喜んでいたようです。

そんな彼がなぜ、反政府デモを画策するようになったかというと、アビー首相が彼の思惑に反して、オロモ優遇政策を取らなかったからということみたいですね。

米国で大学に通う傍ら、国際オロモ青年委員会を立ち上げ、世界中のオロモ人に対して影響力を持つようになっていったみたいですね。

エチオピア人の集まりではなく、オロモ人を集めてしまうあたり、オロモ至上主義者なのかな?なんてちょいと思いつつ。

アビーさんの民族融和と対立軸になるのも少し理解できるような気がします。

ちなみに、アビー首相の就任に伴い2018年に米国からエチオピアに戻ってきて、政治活動家として、ケロの間でますます影響力を強めているようです。

首相との対立?

さて、そんな彼が最近さらにグッと話題になっているのは、ジャワールさんを政府側が拘束しようとした、してないの問題から始まっているみたいですね。

ジャワールさん曰く、警察部隊に自宅を包囲されたと主張していてますが、これに対して、名指しではないもののアビー首相も自作自演だといった発言をして対立が深まっているようです。

真実がどこにあるのかはこの国の情報は往往にしてあてにならないので、なんともですが、ジャワールさんの支持者である過激派のオロモ人たちの間では、誘拐やら殺人なども起こり始めているようで、オロモ至上主義的な思想をオロモの若者に吹き込んで反体制運動を煽っている向きもあり、今後もこのジャワールさんの動きについては、気をつけて見ていかんと危ないなーという感じです。

来年には選挙もあり。。。

さてさて、もともとは割りと近めだったはずのアビーさんとジャワールさんを軸に同じオロモ出身でありながら民族融和派のアビーさんとオロモ至上主義的なジャワールさんの間での対立が昨今エチオピア国内の治安状態を悪化させていますが、ノーベル平和賞受賞のきっかけにもなったエリトリアとの和平に伴いエリトリアからエチオピアに帰還したテロリスト集団、オロモ解放戦線などなど、最大民族オロモ人の中で、対立が激化しているようで、本当に困ったものです。

来年には国政選挙も控えており、ジャワールさんも取得した米国市民権を返上してエチオピアの国政に乗り出してくるなんて話もあり当面国内の治安情勢は安定しないのかなーなんて思っています。

何れにせよ、ジャワールさんコロンビア大学では人権について学んでいたようですが、彼の支持者が非人道的かつ民族主義にのった殺人事件も起こしているようなので、本当に早い事新体制として、平和な道に進んで欲しいと切に願う今日この頃です。

シダマ問題以外にも国内全体に目を向けてみると民族問題はかなり根深く、また、解決するのには難しい道のりが予想されますが、個人的には、民族融和平和的な方向でアビーさんにリードしてもらえたらいいのかなーと思っています。

*注意:ソーシャルメディアなどの検索に引っ掛からないように敢えて固有名詞・団体名などは日本語表記にしています。エチオピア国内でソーシャルメディアきっかけで狙われたりしたら嫌なので、その辺りご理解いただけると幸いです。事実関係などについても、プロのメディアの人間ではないので、内容に誤りがある可能性もありますが、ざっくりと現状・実情をしるきっかにしていただけると幸いです。

では、また。

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