シングルマザーと激マジメなスタッフ達。

どうも、ベナンでドローン事業の内藤です。

 

本日は建設会社とドローン測量の営業のアポイントに行きましたが、

 

午前中

「ごめん、1時間ほど待っててくれる?」

 

1時間後

「ダメだ、まだ終わらないから昼過ぎにまたきて!」

 

午後

「あっ忘れてた!今お客さんきてるからちょっと待って」

 

1時間後

「ごめん、今から他の仕事があるの忘れてたからまた明日きて!」

 

と1日中こちらの会社のセキュリティ警備かってくらいオフィスの前でただ突っ立ち続けただけの日となりました。

 

こんなときは「きっぱりリスケする」か「待ちながら別タスクをやる」が、ベナン在住歴3年の僕の選択肢ですが、今回は後者をとりました。おかげさまで雑務が捗りました(笑)

 

さて、今回は僕と一緒にドローン事業で毎日泣き笑い怒ったりしてる仲間を紹介したいと思います。

 

お洒落大好きシングルマザー・シルビー

彼女はこの会社ができる(2019年5月設立)もっと前、まだ別会社のトライアル部門だった2018年9月頃から働いてくれています。

 

ファッションが大好きで、給与の7割以上は服や髪型に使っています。

 

学生時代はナイトクラブに毎週通うくらいのパリピ的存在だったようですが、学業は優秀で、大学卒業後は政府系の仕事についていたようです。

 

しかし、当時お付き合いしていた男性との子を授かり退社。無事に元気な男の子が産まれたのは良かったのですが、父親が認知をしてくれなかったそうです。

 

それどころかその男性はすでにフィアンセがいたようで、現在もその方と一緒に暮らしており、シルビーはシングルマザーになることになりました。

 

親にお金を工面してもらいながら、子供が2歳くらいになったときに仕事を探していた際に、友達経由でこの事業のことを知り、応募してくれたというのがキッカケです。

 

優秀だったので、事務的な作業や、秘書っぽい動きはとても長けていたのですが、泥臭い営業などができないというか「クールじゃないからやりたくない!」と言い、最初の方はなんども喧嘩をして泣かせてしまったこともありました。

 

何回も辞めてしまうんじゃないかと思っていたのですが、半年くらいしたあたりから急にスイッチが入ったかのように泥臭い営業も自らやり出し、最近では案件が決まるのであれば時間外労働も勝手にやり出すほど。

 

前回の記事でお伝えしましたが、頑張りすぎて先日過労で倒れてしまいました汗

 

「ドローンのことは全然知らなかったけど、今はドローンがベナンを変える可能性に確信があるし、このチームで絶対成功させたい」

 

と、当時の彼女とは考えられない発言をしてくれています。

 

子育ても大変な中、僕と一緒に夢を追いかけてくれて感謝です。

 

激マジメなドローンパイロット・エノック

エノックはこの会社を設立した今年の5月から創業社員として雇わせてもらいました。

 

ベナンではまだまだドローンの認知度が低い状況で、たくさんの募集の中で唯一ドローンを操縦した経験がある方でした。

 

面接の時からマジメな雰囲気は漂っており、発言の語尾すべてに「Sir(敬意を伝えるための言葉)」をつけて話してきます。

 

聞くところによると、彼のお父さんが軍隊の偉い人だったようで、その影響から目上の人には必要以上に丁寧にするようになったそうです。

 

僕は確かにこの会社のマネジャー的存在ですが、あくまでチームとしてやりたいので、

 

「うちに入社したら、基本的にはサッカーチームのような感じで、みんなでゴールを狙い合う仲間だからね!もっとフレンドリーに振る舞ってね!」

 

「イエッサー!」

 

とコントのようなやり取りになったのが懐かしいです。

 

今では適度なフレンドリーさでチームのドローンパイロットリーダーとして(スタッフ全員がドローン操縦可能)、時には地方で車内泊の案件も率先して行ってくれております。

 

彼の夢は「アフリカで大成功したドローン会社を創ること」だそうで、当時は自分でやりたかったそうなのですが、

 

「僕はこのAfric-Droneをアフリカを代表するドローン会社にすることを目指すことにした!」

 

と語ってくれており、彼の夢を叶えるためにもさらに頑張らないといけません。

 

 

他にも、車を運転してくれるドライバーのジョセフさん、先月から「インターンとして働きたい!」と事務所を訪問してくれたバーナベさんも常に一緒に行動しております。

 

私たちの会社は、自社のドローンサービスだけでなく、ベナンのドローン事業者が活躍できることを目的としていますので、必要以上に雇用を増やすという方針ではありませんが、必要に応じて可能な限り、一緒に働く仲間を増やして、それぞれの夢を叶えられるように頑張っていきたいと思っています。

スタッフが過労で倒れたのでドローンで撮った美しいベナンをひたすら紹介します

ベナンでドローン事業をやっている内藤です。

 

なんと昨日、うちのスタッフが同時に倒れてしまうという事件が起きました。

 

倒れたといっても風邪のちょっと悪いバージョンのようですが、お医者さんの診断は「過労」。

 

それもそのはず、ベナンではお昼休憩がだいたい12時頃からなのですが、15時まで休みます。はい、お昼寝時間ですね。

 

もうこれは文化ですので、「科学的には20分以上の昼寝をすると健康リスクやぼーっとするから生産性は落ちるんだよ」と説明しても仕方ないですから、うちもその文化を取り入れてましたが、ドローン紛失事件から先月の売上を取り返すべく、彼らも休憩時間を削って働いてくれてました。

 

どうやらそれが原因でか、皆さん過労で倒れてしまったのです。

 

とにかく各自、家や病院で安静にしてもらっていまして、僕は正直ひとりだとほとんどやれることがないダメ人間ですので、こうしてアントレAFRICAさんの投稿を書いてるわけであります。

 

今日は事業の話はおやすみして、僕らがベナンで撮った美しいドローン写真をひたすら紹介します。

 

アフリカ最大水上都市・ガンビエ

4万人以上が住んでいるとされている、アフリカ最大の水上都市ガンビエ。

 

私もかれこれ20回以上訪問していますが、The異文化といった感じです。

 

家はもちろん、病院も学校もゲームセンターまで水上にあり、6歳くらいの子が自分で舟を漕いで移動しています。

 

ベナンの道路



ベナンは日本と違って、アスファルトの道路は感覚値ですが1割にも満たず、ほとんどが土の道になっています。

 

上記は数少ないアスファルトの道路で、1枚目は日本にはほとんど存在しないサークル型の道路。2枚目はT字路になります。

 

湖に浮かぶ小島

ドローンは水との相性がよく(雨はダメですが)、水が日光を反射して美しい写真が撮れます。

 

ここは湖をボートでちょっとだけ渡ると着く小島です。

 

ちょうどボートが到着したシーンですね。まるで映画のようです。

 

ベナンの市場

私たち日本人はスーパーで買い物したり、最近では通販で買う方も増えてきましたが、ベナンではまだ大半の人々が市場で買い物をします。

 

見えますでしょうか?

 

小道になっているところに、女性が野菜や果物、調味料まで売っています。

 

先ほど道路をご紹介しましたが、ベナンはバイク文化なので、車よりも圧倒的にバイクが多く、バイクもたくさん見えますね。

 

人々がたくさん集まる教会

今回はこれで最後にしておきます。

 

タイトルの通り、人々が教会に集まっている光景ですが、実はとある行事を行なっているのです。一体、なにをしているのでしょうか?

 

正解は、お葬式です。

 

ベナンではだいたい50歳を超えて、事故や事件などで亡くなったりした以外は、お葬式はパーティー形式で行われます。

 

教会で儀式をした後は、パーティー会場でDJなどが爆音を流しながら楽しく行い、「故人はとっても素敵な人生を送った!」と明るくあの世へ送り出します。

 

僕も亡くなったらこのスタイルがいいなと撮影していて毎回思います。

 

ベナンでもっとドローン産業を活性化させて、いろんな美しいベナンのドローン映像が届けられるように頑張ります!

ドローン研修でライバルを自ら作り上げている件。

ベナンでドローン事業の内藤です。

 

田代まさしさんがまたもや覚醒剤所持容疑で逮捕されましたね。改めて薬物依存の恐ろしさを感じています。僕の住んでるベナンでは大麻情報はたまーに聞きますが、覚醒剤などの危険薬物のニュースはあまり聞きません。報道されていないだけなのでしょうか・・・

 

さて、今週はドローンが新しく手に入って最初の1週間となりました。

 

それまでに営業しまくっていた「ドローン研修」の研修生さんも続々と入門コースを卒業することができています。

卒業生の方の名前が読めずに笑われる図
おめでとうございます!!
おめでとうございます!!

なんども記事で書いておりますが、ドローンは今後、アフリカにとって特に重要な農業や建設分野のゲームチェンジャーとなりうる事業です。

 

今も多くの外資系企業が入ってきていて、それにより経済成長は加速するかもしれませんが、現地企業が競争に負けてしまい衰退する未来がみえています。

 

僕たちはこのドローン事業で特にベナンの現地の人たちや企業が競争力を高め、彼らも経済成長の中に入ってもらいたいと考えています。

 

正直、新しいドローン操縦士や事業者を出せば出すほど、僕たちのライバルを作っているのと同じことなので、会社のことだけを考えればやらない方がいいのかもしれません。

 

しかしながら、僕たちはドローンで現地産業に革命を起こすことを目的としているので、そこに取り組みつつ、自社ならではのサービスも作り共に成長していきたいと思います。

新しいドローンが届いたのですが…

どうも、ベナンでドローン事業をしている内藤です!

 

南アフリカ代表がラグビーワールドカップを制覇しましたね!元ラガーマンである自分と、アフリカ大陸で仕事をしてる身としてはとっても嬉しいニュースでした。

 

さて、先月弊社最大のピンチ「ドローンが飛んで消えてしまった」という事件のお話をしました。

 

無事10月は大赤字で着地をしましたが、僕含むAfric-Droneのスタッフたちはモチベーションは回復しており、11月で取り返そうと燃えております。

 

そして、新しいドローンが無事届きました!

しかも2台も!

 

以前から「万が一のために常に2台保有しておきたい」という想いがあり、ちょうど1台を日本から送ろうとしていた矢先に今回の事件が起きてしまったのです。

 

事故後、経営陣と話し合い、なかなかの投資になってしまいますが、ドローンを2台新たに手配して導入することにしました!

 

そのうちの1台が無事に届いております。

 

ん?もう1台は?

 

ああ、やっぱり気になりますよね。

 

もう1台は、今、没収されております(涙)

 

ドローンはベナンではまだ規制がしっかりしておらず、一応航空局という機関が関税やら持ち込み基準やらを定めているのですが、うちは一応航空局とMOUを締結しているので、ちょっとした申請で持ち込みができるのです。

 

そんな感じで手配していたはずなのですが、なぜか1台だけ税関の方に没収されてしまい、関税を支払うように言われています。

 

以前は税関の担当者の方は知り合いだったので、色々と親切に対応してもらえていたのですが、いつの間にか新しい担当に変わっており、その方がどうやら過去に外国人の方とトラブルがあったのか、僕を見るやいなや「お前の目はサイコパスだ!きっとドローンで大統領を狙ったりするに違いない!お前にドローンは渡せない!」と言われてしまいました。

 

えええ。そんな〜

 

一応うちの会社のチラシをみせたり、過去にやってきた仕事内容とかを紹介しようとしたり、NPOでアフリカと日本を繋ぐ活動なんかもしてるので、それをみてもらおうとしたのに完全に拒否。

 

その後もうちのスタッフと訪問するも「いいから関税を払え」と一点張りでした。

 

しかもその金額の計算方法も謎で、ドローンの金額とほぼ同じ額を求められているんです。

 

こういうときの対処方法は二つあります。

 

一つ目は、諦めてその金額を払うこと。

 

二つ目は、その方より上のポジションの方と繋がり、その人から話してもらうこと。

 

今は二つ目の手段で動いています。

 

もちろん正しい理由や金額で関税を求められているなら全然払うんですが、その説明もしてくれないのと、航空局にいっても「うーん、それはなんか変だなぁ」と微妙な反応をしていたので、もしかしたらその人が勝手に定めている可能性も高いんですね。

 

と、日本から新しいドローンを受け取るのも一筋縄ではいかない訳ですが、それでもベナンは好きなんです。

 

これも大好きなベナンが発展するために必要なハードルだと思えば頑張れます!

 

ラグビー南アフリカ代表の皆様にもパワーをもらったので今週もがんばりますよ〜!

国立公園とも一緒にやるという合意はもらっているんですが…

ベナンでドローンをやっている内藤です。

 

この会社を設立する2019年5月よりももっと前、トライアルとして既存の現地会社で1年以上前からドローン事業を動かしていたお話は以前させていただきました。

 

過去ブログ:ベナンで航空局とドローン法律を作りました

 

実は航空局以外とも、一緒にドローンプロジェクトをやっていこうというMOUを締結しています。

 

ドローンが野生動物のためになる?

 

それは「国立公園」です。

ベナンには二つの国立公園があるのですが、そのうちの一つ「パンジャリ国立公園」を管理している機関とMOUを締結しています。

 

ドローンを国立公園で使うと言うとイメージが湧きにくいかもしれませんが、実は色々なことを行うことができます。

 

野生動物をカウントする

国立公園は、生態系も管理しているので、定期的に各動物の数をかぞえなければなりません。

 

現在まではどうしてるかというと、「飛行機とパイロットをレンタルして3回くらい飛ばして数えた平均を出している」そうです。

 

つまり、シマウマを数えたとして1回目に200匹、2回目に1000匹、3回目に5000匹みつけた場合は平均の2000匹くらいがシマウマの数となります。人口で数えているのでそのくらいの誤差も出る可能性があります。だいぶんアバウトですよね。

 

また、レンタル費用も尋常じゃないので、国立公園としてかなりの出費になります。

 

これをドローンなら「シマウマ」の写真を覚えさせることで自動で飛んで自動で数えてくれることも可能です。しかも飛行機と比べれば数十分の一の価格で実現できます。

 

密漁を防ぐことができる

また、近年深刻な被害となっている象牙などの密漁も、ドローンで防げる可能性があります。

 

赤外線付きのドローンを飛ばして、密漁者が現れやすい場所をパトロールさせたり、センサーをつけてそのエリアに誰かが入ったら自動でドローンが飛んでチェックするような仕組みも作れます。

 

実際に南アフリカではサイの密漁を阻止するためのドローンテストをすでに実施しており、実用できる段階まできております。

 

Drones could be used to herd rhinos away from poaching hotspots

 

もちろん実現のための課題は山積み

 

こうしてMOUは結んではいるのですが、航空局と同様に、新しい取り組みであることや政府系ならではの事務処理の多さで、なかなか実働に持っていくのが大変ではあります。

 

スタートする際に必要な費用など、我々が負担したり他から引っ張ってこなければ始められない状況だったりします。

 

ただ、いつ山が動くかは本当に予測ができないので、そのために日々コンタクトを取りながらコツコツ進めていくこと、それまでに空撮や研修サービスなどすでに売上が作れてる事業を伸ばして会社としての強さを伸ばしておくことが大切です。

ドローン会社創業史上最大のピンチが到来中です。

ベナンでドローン事業の内藤です。

 

スポーツの秋とはよく言ったもので、本当に今年の秋はラグビーW杯で盛り上がっており、本日も野球の日本シリーズでソフトバンクが3年連続日本一に輝いたとのことで、彼らからパワーをもらっています。

 

実は、アフリカのスポーツ史上でも最近凄いことがあったんです。

 

エリウド・キプチョゲ、非公認ながらマラソン史上初の2時間切り(CNN)

 

非公認ではありながら、ケニア出身のエリウド・キプチョゲ選手がフルマラソンで初めて2時間切りを達成させました。

 

記録自体も凄いのですが、僕が感銘を受けたのは、2017年にも彼はこの記録にチャレンジしますが失敗しているんです。

 

今回リベンジをかけて34歳で成功しました。

  

前人未到な記録に失敗しても挑み続け、年齢を言い訳にせずに努力する姿は、僕の現在の境遇にとても勇気をくれました。

 

そんな刺激を彼らからもらっているので、もう前に進んではおりますが、先日弊社史上最大のトラブルが起こってしまいました。

 

それは「ドローンの紛失」です。

 

私たちが使っているドローンはこれまで4台ありました。

そのうち3台は、トレーニング用に使うトイドローンと呼ばれる、商業用にはほぼ使えませんが、趣味やプロ用のドローンを使うための練習用に適したものです。

 

以前もご紹介しましたが、うちは現地人ドローンパイロットを育てるための研修事業も行なっています。

価格も1〜2万円弱のものがほとんどです。これも我々にとっては貴重な商売道具ですが、万が一壊れたりしても、3台あるのと再購入はそこまで困難ではありません。

 

最後の1台は、いわばプロ用のもので、4Kによる空撮や測量、点検など様々なサービスに使うことができます。

価格も約20万円と高価です。

 

そして・・・

 

 

このプロ用のドローンが飛んでいってしまいました。

 

 

デモンストレーション中に突然コントロールが不能になり、一気にジャングルの方へ飛んで行ってしまったのです。

 

慌てて追いかけて捜索しましたのですが、夜になってしまったのと、目撃情報ではジャングルあたりに落下したようで、そこには蛇とワニがでるとのことで断念せざるを得ませんでした。

 

翌日の早朝に、スタッフとその村の人たちに報酬を用意して大捜索もしたのですが、数時間かけて探してもみつけることはできませんでした。

その後、雨も降ってしまいましたので、仮に見つけられたとしても使うことはできない状態だと判断し、捜索を諦めました。

 

このドローンを失ったということは、ドローン研修以外は何もできない状態になってしまったということです。

 

もちろん既に入っていた空撮案件や、重要な営業アポイントもキャンセルしました。売上見込みは一気に0になりました。

 

スタッフはひどく落ち込み、「もう俺たちは無理だ」といって暫くは何もしようとしませんでした。

 

自分も同じ気持ちがありましたが、引っ張る立場の自分が落ち込んでいては一生前に進めません。

 

「同じ失敗を繰り返さないためにどうしたらいいかを話し合おう。そして今の僕たちで何ができるかを考えよう」

 

と伝えました。

 

スタッフは落ち込みながらも、起こった事故の振り返りをし、次にこういうことが起こらないように、または起こったとしてどう対処すべきかを話し合いました。

 

それを語り合っているうちに、少しずつスタッフもモチベーションを取り戻し、「もうこのようなトラブルは起こさない!」と言えるようになっていました。

 

そして、経営陣でも話し合い、なんとか月末に新しいドローンを日本からベナンに送れるように手配することができました。

 

僕も年末に日本に一時帰国する予定でしたが、フライトキャンセルをし、チケット代を今月の損失分にあてることにしました。

 

現在は、ドローン研修の営業をして数名からトレーニング案件をもらったり、外に出て残りのトイドローンを使ってデモンストレーションをしてフライヤーを配ったりしています。

 

また月末にはまた稼働ができるようになるので、その際に以前よりもいいサービスを、多くのクライアントに使ってもらえるような戦略をつくっております。

 

ラグビー日本代表の皆さんのように、フルマラソン2時間切りしたキプチョゲ選手のように、この壁を乗り越えて強くなっていこうと思います。

40人が「来る!」といって6人しか来なかった無料説明会

どうも、ベナンでドローン事業の内藤です。

 

今回は、私たちの行なっているドローン研修事業の広告のお話です。

 

ドローン産業自体がまだまだ始まったばかりなベナンは、ドローンの操縦に興味がある人はいわゆる「アーリーアダプター」と呼ばれる方達までとなっています。

 

アーリーアダプターとは、マーケティングに関する用語で、新たに登場した商品、サービス、ライフスタイルなどを、比較的早期に受け入れ、それによって他の消費者・ユーザーへ大きな影響を与えるとされる利用者層のことである。

引用:Weblio

 

ベナンではまだラジオやフライヤーを配ったりする方が、オフラインの広告が日本よりも多くの人たちに届くんですけど、アーリーアダプターな方がいる比率はとても低めです。

 

したがってドローン研修の広告については、アーリーアダプターが多くいるやり方で届ける必要があるのです。

 

メッセージ広告をやってみる

色々と検証をした結果、アーリーアダプターに届けやすい広告がFacebookやInstagramなどを頻繁にやっている人たちです。

 

そこで、今回はドローン研修のみに絞ったメッセージ広告というのをやってみました。

 

メッセージ広告とは、彼らのメッセンジャーや受信箱の中に広告を載せる機能で、まるで私たちからメッセージが来たような感じで広告が届きます。日本でもやっている企業がありますが、日本人はそういうものを「詐欺的だ」と思う人が多いのであまり使っている企業は少ないです。

 

今回の広告は、主にフェイスブックメッセンジャーとinstagram、あとは日本のLINEのようなアプリWhatsAppに対してうちの広告が流れるようなものにしました。

メッセージを広告から送れるようになっています

しかもいきなり有料のトレーニングの宣伝ではなく、無料で概要を説明する「ドローン研修無料説明会」という形で行いました。

 

40名から「行きます!」の連絡が!!

15ドルかけてやった広告でしたが、「興味がある!」とメッセージをくれたのは3日間で332人も集まりました!コメントも90件きてますね!

 

やったぜ!とスタッフ一同で大喜び!

 

ずっと喜んでる暇はなく、その日は丸1日かけて連絡を返していました。

 

ただ、今回予定していた説明会の日取りを伝えると、「ちょっとその日はいけない」や「場所が遠すぎて厳しい」という返信もあり、最終的に40名が名前や連絡先や希望の時間をいただいて参加希望をもらえました。

 

それでも40名もくれば万々歳です!

 

うちのスタッフも前日が日曜なのにも関わらず、色々準備をしたりしてくれて、当日は朝5時くらいに失敗しないか不安で目が覚めてしまったそうです(笑)

 

時間になっても誰も来ない

そして当日の週明け月曜日の朝。

 

9時、15時、18時と3回開催をして、ほとんどの人たちが9時を希望されていたので、8時頃には会社でスタンバイをしていました。

 

9時になりました。一人も来ません。

 

9時半になりました。一人も来ません。

 

10時前にようやく二人が来ました。

 

ガッカリしているスタッフ達を鼓舞しながら「二人でも来てくれたことに感謝して思いっきりワクワクする説明をしようじゃないか!」と伝えました。

 

とはいえ、内心僕も「40名は来ないと思っていたけど、ここまで来ないか」と自分の予測の甘さと現実に少し落胆していました。

 

その後15時と18時の部で合計4名が来てくれました。

 

残りの34名はどこにいったのでしょうか?

 

うちの女性スタッフが午後の段階で電話をして「今日説明会の予約をもらっていましたが、どうされましたか?」と連絡をしました。

 

すると「あー、ちょっと他の予定が終わらなくていけなかったんだ」とか「あ!忘れてた!」という反応が多かったです。

 

自分でお金を払っていないイベントというのは、キャンセルリスクがないのでこういった判断になることは日本でも多くあります。

 

とはいえ今回は「いきなりお金を払うほど興味がない人に来てもらって興味を掻き立て研修に参加してもらう」ことが目的だったので、目的は達成できています。

 

もう一度改善してチャレンジします!

ただ、振り返ってみると、メッセージの返信方法や、曜日や時間帯のバリエーションに改善点が多くあることがわかりましたので、今週もう一度チャレンジしようと思っています。

 

結果的に6名来てくれたうちの1名は即決で研修に進んでくれ、3名が今週中にどうするかを決めてくれるそうなので、やり方によっては広告の費用対効果が高いレベルまで持っていけると思っています。

 

引き続きスタッフを鼓舞して頑張ります!

蜂や蛇による落下事故をドローンで防ぐ通信インフラ業務とは?

ベナンでドローン事業の内藤です。

 

今回はドローンを通信インフラ事業に使ったときのお話をします。

 

日本ではすでに多くの会社が電力インフラなどの点検業務にドローンを導入しています。

ドローンで送電線を巡視・点検 今後は異常個所自動検出も
引用:DRONE PRESS

 

ベナンには日本のように高い建物自体が少ないので、屋根点検などの需要はそこまで多くはないのですが、インターネット産業がどんどん伸びており、通信会社は毎月のようにアンテナを新しくしたり増やしたりし、サービスを向上させています。

 

私の古くからのベナン人の友人が通信会社からアンテナの増設業務を受注していまして、彼から「ドローンを使って作業をしてみたい」と依頼がありました。


対象はこちらのアンテナです。

実際に行く前に入念にチェックポイントを打ち合わせします。

 

そこで分かったのですが、「なぜドローンでやるのかという理由」が面白かったです。

 

日本であれば人が直接登って行う作業よりも、ドローンで行うことで安全性や効率性が上がるというのが大きな理由となります。

 

しかしベナンの場合は・・・

蜂の巣や蛇による落下事故が多い

実際にあった事故では、登った際に蜂の巣があったり蛇が絡まっていたことでびっくりして落下して死亡してしまったという事件があったそうです。

 

登ってみないと蜂の巣があるかは確認できないため、毎回登る方は命がけで登っているとのこと。

先にドローンを飛ばすことで、少なくとも蜂の巣や蛇がいるかどうかは確認でき、どこにいるかが事前にわかれば対処可能とのことです。

 

そもそもデータが間違えている

こちらも日本ではほとんど無いケースだと思いますが、最初に基地局を建てた際に「このアンテナはGPS上ここに位置しており、高さはこのくらいである」という情報が必ずデータ化されています。

 

通信会社からアンテナ増設を依頼されたときは、このデータを元に「どのくらいの大きさのアンテナをこのくらいの角度で増設する」と決めて登るそうです。

 

ただ、実際に上がってからデータを測りなおすと、位置も高さも全然ズレていることがかなりのケースで発覚するそうです。

 

すると、用意したアンテナではダメで、一旦降りてもう一回調整してから上がらないといけないそうです。とっても二度手間ですよね。

それをドローンを事前に飛ばすことで、実際の高さも位置も把握できるため、上記の二度手間になることを防げるとのことです。

 

今回は試験的に二つのアンテナのみで行いましたが、かなりいい感じだったようで、次回の通信会社から依頼があった際にドローンを導入する提案をしてみるようです。

こんな感じで飛ばしております。見えますでしょうか?

飛ばしていると子供達が集まってきます。

 

「飛行機だ!飛行機だ!!」

 

と興奮しているので「これはドローンっていうんだよ」と教えてあげたりしています。

会社のロゴを作るのも一苦労

ベナンでドローン事業やってる内藤です。

僕がやっているドローン会社はAfric-Drone(アフリックドローン)という名前です。

 

これはベナンだけでなく、将来的には他のアフリカ諸国でも展開していきたいという思いから名付けました。

 

アントレアフリカの記事を読んでいますと、会社を立ち上げるだけでも苦労されている方が多くいまして、僕もそれは例外でなかったのですが、なんとか5月に設立できました。

 

しかし一つ重要なことを忘れていました。

 

「ロゴを作ってないじゃないか」

 

特に大きな会社や組織にいくときは「まずレターを提出すること」が鉄則なベナンでは、ロゴがついている書面を作って送るのは日常茶飯事なのです。

 

というわけで、ロゴを作ろうと決めたわけですが、これまでなら日本の友人のデザイナーにお願いしたりしてました。

 

しかし今回は現地のデザイナーにお願いすることにしました。

 

理由はふたつ。

 

一つ目はお金が無かったこと。日本のデザイナーさんにお支払いするお金があれば、1ヶ月経費が払えるくらいです。こちとら無給でやってますから、削れるところは削りたい。

 

二つ目は現地の会社なんで現地の人が作った方が魅力的になるだろうということ。日本人にとってかっこいいロゴでも、ベナンの人にとってかっこよくないと思われることもあります。この会社はまずは現地の人への事業をやるので、やはり現地のデザイナーにお願いしよう!と決意しました。

 

僕の友達でベナンで会社をやっている人に

 

「良いロゴを作れる友達いない?」

 

と聞いてみました。すると早速紹介してくれました。

 

「コイツは簡単な希望をいうだけで思い通りのロゴを作ってくれるんだ」

 

それはすごい。もしかしたら日本人よりも才能があるかもしれない。というわけでAfric-Droneの文字と、「スタートアップっぽいクールな感じでベナン人にウケが良さそうな感じでお願いします!」と伝えました。

念には念をで「こんな感じのイメージです!」とこの画像を送りました。

 

数日後。

 

あがってきたロゴ候補がこちら。

「し、シンプルか・・・?!」

 

しかし繋いでくれた友人は

 

「どれもシンプルでクールなデザインだな!もうお前の会社は成功したも同然だ!」

 

と言われました。

 

その友人には申し訳なかったのですが、本当にこれがベナン人にとってクールなデザインなのか色んな現地の友人に聞いてみることにしました。

 

「いいね!特にラストがプロフェッショナルだ!」

これのこと


と、ラストのこちらが圧倒的な人気を誇っていました。

 

「そ、そうなのか。ベナンの人たちはこれがカッコいいと思うのか…」

 

日本人のデザイナーにお願いしていたら、おそらくこのデザインは上がってこなかったと思うので、現地の人にお願いしてみてよかった。

 

そしてお値段を聞いてみると・・・

 

「え?日本とあんまり変わらなくない?」

 

提示された金額は日本円にして数万円。友人価格で少し割り引いてもらいましたが、それでもあんまり日本でお願いするのと変わりませんでした。

 

「彼は人気なデザイナーだからな。」

 

と友人は言います。

 

ここで普通に払えばいいわけですけど、金額的にもロゴ的にも100%腑には落ちていない状態でしたので、もう一度お願いしてみることにしました。

 

「わかった。その金額はOKだからもう一回もっとシンプルな感じで作ってみてもらえる?」

 

シンプルでウケがよければそれが一番いい。なぜなら書面とか名刺、広告とかに印刷しやすいからなんです。

 

数日後に上がってきたのがこちら。

もうAfric-DroneのAが読めません。

 

これがベナン版シンプルなのか。

 

もう分からなくなってしまったので、これをまたベナン人の友人たちに送ってみました。

 

「ん〜ちょっとシンプルすぎるなぁ。前の方がよかった」

 

シンプルすぎるんですかコレ!だめだもう完全に分からない!

 

悪あがき気質な僕は、どうしても頭の中にあるシンプルバージョンを現地の人たちがどう思うのかを知りたかったので、自分で作って聞いてみました。

これはCanvaというフリーソフトで5分で作りました。

 

現地の皆さんの反応は・・・

 

「いやいやいや!!これがぶっちぎりに良い決まってるじゃん!なんでこれを最初から出さない?」

 

ということでぶっちぎりにこのシンプルバージョンが選ばれました(笑)

 

ベナン人有名デザイナーの方には半額だけお支払いして、いつかまた他の機会にお願いすることでお断りさせていただきました。申し訳ない。

 

会社のロゴを作るのも一筋縄でいかないのがベナンで事業をやる魅力です。

誰もやったことが無いことをアフリカでやる厳しさと面白さ

どうも、ベナンでドローン事業をしてる内藤です。

西アフリカのベナン共和国のドローン産業は、人間で言うとようやくオギャーと産声を上げたような状態です。

 

日本ではドローン元年と呼ばれるようになったのは、航空法が改正された2015年からです。

 

とはいえ、2015年時点ですでに業務用ドローン市場で約30億円に達しています。つまりそれ以前からドローン産業は動いていたのです。

 

それでいうとベナンはまだドローン元年にも達していないんです。産声を上げたといいましたが、もしかしたらまだお腹の中というのが正確かもしれません。

ベナンのドローン会社は3社のみ

2年前からドローン事業に取り組み始めてますが、私たち以外でドローンを専門に扱っている会社は調べる限り3社ほどしかありません。

 

ひとつは会社といってもフリーランスで片手間でやってる感じですし、もう2社はアメリカのロボテック系の会社の出資で研究機関的に動いている会社です。

 

本格的にビジネスとしてやっている会社はうちしかないんです。

そう言うと競争相手がいないブルーオーシャン、さらに日本のドローン成長を理解した上で動けるタイムマシンビジネス、これは勝ったも当然!!!

 

と思われる方もいるかもしれませんが、世の中そんなに甘くありません。

 

ドローン自体を知らない人が多い

日々、ドローン営業をしたりしてる訳ですが、営業対象の会社に行って話をすると、まずそもそもドローンを知らない人が結構いるんです。

 

今でこそドローンが手元にあるので、デモンストレーションをして見せることができますが、2年前とかはドローンすら手元にありませんでした(笑)

 

どうやって営業してたかというと「ドローンというものがありましてね、空飛ぶスマートフォンみたいなものなんです」とまるでおとぎ話のような形でプレゼンをしていました(笑)

 

そしてようやくドローンが伝わり、いかに会社にとって経費削減や効率化に良いと論理的にお伝えしたとしても、「他がやってないから今はやめとく」と言われてしまうのです。

アポは取れるが契約は取れず

日本も比較的「周りがやるならやる」国民性ですが、ベナン人も結構そうです。

 

初受注を取るまでの数ヶ月間は、毎日汗だくでバイクタクシーで営業しながら、帰りは落ち込みながら帰る日が続きました。

 

たらい回しにされまくる

これは現在までも続いている出来事なのですが、この国にはまだ正式なドローン免許というものが存在していません。

 

本来であれば、去年に法律が施行された時点で免許ができてるはずなのですが、航空局が忙しすぎて、免許申請に必要なテストなどの準備が追いつかなかったのです。

2年前の航空局とのミーティング

なので、許可が無いと飛ばすことが許されていないエリア(大学や公共施設)などは、「ドローン免許を提示すること」と言われるのですが、その免許がないんです。

 

航空局に「免許ないから許可がおりない!」と相談しにいくと「わかった!じゃあ臨時許可証を出そう」と言われ、それに必要な項目をもらうと「現地のドローン保険に加入してあること」と書いてあります。

 

それで現地の保険会社に「すいません、ドローン保険加入したいんですけど」というと、「ベナンにはまだドローン保険がないから0から作らないといけない」と言われます。

 

「じゃあお願いします!」と言って、それに必要な項目をもらうと「航空局からのドローン免許証明」と書かれているのです。

 

完全に出口のない迷路に迷い込んでおります(笑)

 

 

このように、ドローン事業をやっている会社が全くないと、ひとつひとつのアクションで壁にぶち当たります。しかも棒高跳び程度のジャンプじゃ登れないし、ダンプカーで突っ込んでも壊れないほどの壁です。

 

これを超えていくことが、ベナンのドローン産業が少しでも早く成長していくことになると思えば、辛いですが頑張れます。

 

日々、3人の現地社員と鼓舞しながらこの壁に挑戦しています。

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