ベナンでドローン事業の始まりは2年前。

ベナンでドローン事業をやっている内藤です。

右の彼も立ち上げから関わってくれています

ようやく本題に入れます。

選考に入る前にこの話ができてホッとしています。

 

会社を設立したのは今年の5月なのですが、実はベナンでドローン事業をはじめたのは2年以上前に遡ります。

 

2年前に友人と語ったドローンの夢

一番最初にドローンの話が出たのは2016年末でした。

 

アフリカにも行ったことがある日本人の友人との会話です。実は彼はビジネス業界では結構有名な方でもあります。

 

Aさんとしておきましょう。

 

Aさん

「内藤さん、ぼくアフリカでドローン事業をやりたいと思ってるんですね。ケニアでモバイルマネーが日本よりも早く浸透したように、ドローンも発展途上国であるアフリカの方が広がる可能性があるし、ドローンは色んな産業を革命的に変える力があるんですよ。」

「ドローンですか!あの空飛ぶ機械ですよね。確かにスゴいのは知ってますが、本当に色んな産業を変えることができるんですか?」

Aさん

「はい。例えば測量とかって今までは人が測ったりしてましたよね?これってすごく時間もお金もかかる作業なんです。大きさにもよりますが、一つの測量案件を数人がかりで数日かけてやります。恐らくアフリカも同じか、それ以下の仕組みでやってるはずです。それがドローンを使えば1人で1時間とかで終わっちゃうんです。」

「ええ?!そんなに変わるんですか!」

Aさん

「それだけじゃありません。今後は物流だってドローンで物が運べる時代がきます。日本はすでにAmazonでその日に物が届くようになってますが、アフリカはまだまだ自宅に物すら運べないし、物流用の道路も不十分です。ドローンなら道路作らなくても空で運べるから自然も守れます。」

「ドローンにそんな可能性があったなんて知りませんでした!」

Aさん

「ぼくはドローンのノウハウや戦略などには強いですが、現地でやる現地力が足りません。こういった新しい事業は、成功するまでかなりの忍耐と現地力が鍵になります。内藤さんなら現地の人たちと強い信頼関係と築けてると思うので、一緒にやれるんじゃないかと思っています。」

 

現地の仲間も大興奮

この話をベナンのパートナー・ゾマホンや現地の仲間に早速話しました。

 

僕の中で決めているルールがありまして、どんだけ僕自身がその事業に乗り気だったとしても、一緒にやる現地メンバーが反対だとやらないと決めています。

 

それは、先ほどAさんからあった現地の信頼関係が成功に関わってくるというのもありますが、個人的にも「現地の人が求めていないものは今やるべきではない」と思っているからです。

 

資本主義でグローバル化が進んでいる為、仕方がないとは思っていますが、外国人のエゴで、現地の人が求めてないものを作り上げるのはアフリカが大好きな自分としては違和感があるのです。

 

そんな想いで仲間たちにドローンの説明をすると、

 

「スゴい!!!このテクノロジーは、おれたちベナンの現地産業を大きく成長させることができるぞ!絶対にやりたい!」

 

と、彼らも僕と同じように興奮してくれました。

 

決定打は一緒にやってる僕の友達であるというところも大きかったようです。

 

ベナン人の多くは、利害よりも義理と人情を重んじる性格で、どんなに合理的に正しかったとしても、「なんかこの人が気に食わない」という理由でそのサービスを使わないという選択をします。

戦略を共に練る日々

そこからすぐにスタートというわけではなく、やはり新しい産業でもあるので、どのようにしてベナンでドローン事業をやっていくのかを日々、Aさんと僕たちで話し合いました。

 

現状でのベナン政府や国民がドローンに対してどういう考え方をしているのか、すでに他の競合が入ってきているのか、それを踏まえてどうアプローチをかけていくのか、などです。

 

そして遂に、数ヶ月経った2017年5月に既存の現地会社のトライアル事業としてスタートさせました。

  

今回はここまで。また次回に続きをお話しします!

ベナンの魅力はゾマホンさんと八村塁選手だけじゃないんです

ベナンでドローン事業をしている内藤です。

真ん中が私です(そりゃそうです)

前回までは私の自己紹介をさせていただきました。

 

ドローン事業の本題に入るまでもう一つだけ語らせてください。

 

私がドローンをやってるベナン共和国についてです。

 

1分で分かるベナン

ベナンは西アフリカにあります。鍵のような形をしてるので「アフリカのキーカントリー」と勝手に命名しています。

 

日本人にベナンというと、30代以上の方だと「ゾマホン」、

最近だとバスケットの八村塁選手がベナン人とハーフということで注目されました。

 

でも、ベナンの魅力は他にもあるんですよ。

 

パイナップルが世界一美味い

NPOで主催したツアーでの一枚

ベナンのパイナップルは芯まで食べられます。そして甘さが尋常じゃありません。「砂糖かけたんですか?」というくらい。私は毎日食べ過ぎてついにはアレルギーになってしまいました。

 

ブードゥー教発祥の地

とても安全な蛇です

ブードゥー教と呼ばれる世界的にも有名な土着宗教発祥の地です。

 

信者にならないと教えてもらえないことが多いので、謎だらけなのですが、不思議な力を使って国民を守っていたり、時には悪い呪いもかけることができるそうです。蛇を神様的な扱いとしており、今でも蛇の寺という神聖な場所があります。

 

ベナン人が明るくて優しい

ベナン人はとっても明るくて優しいんです!

 

アフリカの魅力はベナンに限らず「人」だと私は思っていますが、ベナン人は人懐っこい人が多く、ツボが浅すぎるんじゃないか?と思うほどに笑いまくります。日本にいるときの10倍は僕も笑っていると思います。

 

まだまだベナンについては語り尽くしたいですが、これからはドローン事業を紹介しつつ、その魅力を伝えていきたいと思います!

東証上場企業を辞め婚約解消してアフリカへ

ベナンでドローン事業をしている内藤です。

一応僕も運転できます

前回に引き続きまして、

なぜ僕がベナンでドローン事業をやってるかをお伝えします。

 

前回の記事はこちら

まだ自己紹介の続きです。お付き合いください。

 

ルワンダで2年間青年海外協力隊で活動

ルワンダ協力隊時代

4年務めた東証上場企業を辞め、7年半お付き合いし結婚前提に暮らしていた彼女ともお別れさせていただき、もう何も失うものがない状態で青年海外協力隊に参加しました。

 

「なぜそこまで全てを捨てて行ったのか?」

 

こんなご質問をされることがあります。正直別れずに続けることもできたし、会社にお願いして2週間ほど休みをもらってアフリカにまず行ってみるという選択肢もあったかもしれません。

 

でも自分の過去を振り返ってみて、また本気で何かに取り組んでいる人たちを見てきて、リスクをとって覚悟を決めてやらないと、自分のような凡人には大きな夢を叶えることは難しいんじゃないかと思ったんです。

 

不安もありましたし、彼女はもう身体の一部のような付き合いでしたから、忘れるためにアルコール中毒になりかけたこともありました。自分でフっておいて自業自得でありますが。

 

ルワンダで得たものは無力感とアフリカ愛

ルワンダではお土産屋さんの支援をしてました

ルワンダの2年間を語ろうとすると、その記事だけでアントレAFRICAさんの選考が終わってしまうので、割愛させてください。

 

2年間現地の人たちと切磋琢磨しながらやってきて、結果が少し出たり全然出なかったり大失敗したり、振り返ると彼らのためにできたことなんて殆どなかったんですよね。

 

「自分はなんて無力な人間なんだ」

「そもそもここにいないことが一番の支援では?」

 

とすら思ったことさえあります。

 

しかし同時にそんな何もできない野比のび太くん状態な僕を、現地の人たちは本当に優しく助けてくれたり、一人の友達や家族として接してくれる人が多かったんです。

 

やっぱり彼らと一緒にもっといたい!働きたい!

 

いつのまにか「彼らの為に」から「彼らと共に」頑張りたいと思うようになりました。

 

本気で国を変えたい現地人と共に

もうそろそろ僕の自己紹介は終わります。お付き合いください。

 

ルワンダの活動が終盤になった頃に、ひとりのベナン人と出会います。

 

左がゾマホン(分かるわ!)

ゾマホン・スールレレという人です。

 

彼は山形大学に国費留学生で来日し、そのあと日立製作所で働き、日本人の奥様と結婚。現在は4人の子供にも恵まれています。

 

そんな彼が会社を辞め、会社とNPOを設立したのです。

 

その理由が「自分が目の前にいるのに、大企業の超優秀な日本人の人に何度伝えてもベナンやアフリカへの偏見はあまり覆らなかった。そして日本とつながりを持ったベナン人として自分の国を変えていきたい。じゃあ自分でやるしかない!」と思ったからだそうです。

 

その考え方を聞いて、

 

「彼となら一生賭けて戦える気がする!」

 

そう思ったのです。

 

2015年から彼の会社Africa Networkの副社長として、NPO法人AYINAの副代表として一緒に活動をしてきました。なんども倒産危機にも面していますが、「辞める辞めない」の話には一切ならずに「どうやって乗り越えるか」を実践して乗り越えてきた戦友であり家族でもあります。

 

そんな彼と2017年あたりからドローン事業を現地会社のトライアル事業として始めました。

 

そして2019年に遂にドローン専門の会社として独立するわけですが、そのお話はまた後ほどお話しします。

 

次回はベナンという国についてお話をします!

ベナンでドローン事業しております

はじめまして。

ベナンでドローン事業をしてる内藤獅友と申します。

一番右が僕です

獅友は「しゆう」と読みます。

 

僕があまり長くムズカシイ文を読むのが得意でないこと、あとはせっかくなのでアフリカに馴染みがない方にも読んでほしいので、高校生くらいの方にもわかるようなボキャブラリーと文量でお話ししたいと思います。

とかいいながら、実は本人にただ語彙力がないことは内緒です。

 

現地での細かい奮闘記に入る前に、

①内藤獅友について

②ベナンについて

③ドローン事業をはじめた理由

をお話ししていきたいと思います。

 

内藤獅友について

ここについてはあまりニーズがないかもしれませんので、出来るだけ短く僕の人生を振り返ってみます。

 

父の死

昔出たテレビの画像です(以前は俊輔という名前でした)

いきなり暗い雰囲気がでてしまってますが、本来はとても楽天的な性格ですので軽い気持ちで読んでください。

 

中学まではごく一般的な家庭でした。建設会社で働く父と専業主婦の母。そして妹です。家族にはなんの不満もなくスクスク育ててもらってました。

 

そんな中、父がガンになりました。中学1年生のときでした。40代で健康体だったこともあり、ガン細胞もスクスク育ち1年ちょっとで父は亡くなりました。

 

父親が死ぬ前に泣きながら語っていた「パイロットになる夢に挑戦しなかった後悔」がずっと頭に残っていました。

 

告別式がおわって落ち着いた頃、ようやく父の死の実感がわきました。

 

「あれ、もう親父に親孝行できないのか」

 

そう思うと涙が止まらなくなりました。

 

色々考えた末、親父にできる親孝行は「後悔しない人生を僕が代わりに送ってみせる」というものでした。

 

もしかしたら自分が将来もつ夢は、周りに反対されまくるかもしれない。それでもこの時の決意を忘れずに、夢に挑戦することを誓ったのでした。

 

2年で係長になった東証上場企業を辞めた

爽やかだった会社員時代

アフリカに出会うまではバンドを本気でやったりもしましたが、色々あって挫折してしまいました。そのあとはやりたいことが見つからず、19歳のときに出会った彼女と結婚しようと思い、がんばったら稼げる会社を選んで入社しました。最年少上場記録を持っていた勢いのある会社でした。

 

成果を残せば給与の倍くらいインセンティブをもらえたり、年上の先輩が僕の部下になったりと、その楽しさと若さもあって4年くらいは毎年360日くらい働いていました。その結果、2年で係長になりました。

 

最初の2年くらいは稼ぐことが楽しかったのですが、ふと我に返ったときに「自分のやりたいことやれてないじゃないか。このままだと親父の年になったときに絶対後悔してしまう」と急に焦りだしました。

 

僕がとった行動は「本気でやりたいことをやってる人の話を聞く」ことでした。

 

友人に紹介してもらい、合計20人以上の「夢を追いかける人」に会わせてもらいました。それぞれ全くちがう業種でしたが、共通して感じたのはとにかくやりたいことに真っ直ぐに行動し続けていること。そして仕事を語る目がギラギラと輝いていたことでした。

 

その中でアフリカで活動してる方の話を聞きました。アフリカについて何も知識がなかった僕は「貧困」や「紛争」などネガティブな偏見ばかりを持っていました。

 

しかし、その方の語るアフリカはワクワクするような話ばかり。「現地の人たちはとても優しいしパワフルだ」「日本よりも勢いのある国だってあるぞ」目をギラつかせて語っていました。

 

さらに僕の持っていたネガティブなイメージも事実だと肯定しつつ、「その環境を作り出しているのは、実は俺たち日本人も関係してるって知ってたか?」と、コンゴにおけるスマートフォンなどに使われるレアメタル紛争の話などもそこで初めて聞きました。

 

帰宅する途中、アフリカに対するワクワクと、日本を含む世界的な問題が詰まっているアフリカをなんとかしなければ、という二つの想いが出てきました。

 

その翌日には会社を辞める決意をしていました。

 

そして7年半続いていた彼女とも別れを告げることにしました。

 

周りから反対しかされなかったアフリカへの挑戦でしたが、「後悔しない人生を送る」と決めた父の死を思い出し、僕は青年海外協力隊としてルワンダへ渡ったのです。

 

もうちょっとだけ自己紹介は続きます!長いので次回に続きます!