アラブからケーキ依頼の電話?!

こんにちは!タンザニアでパン屋を経営しております、松浦です。
最近、タンザニアは小雨季に入っているらしく、連日土砂降りが続いています。。(地味に、デリバリーの時にパンを入れたケースが濡れないよう気を遣います。)
さて、前回はレストランへの卸しについて書きましたが、本日はカフェへの営業について書いていきたいと思います。

ダルエスサラームにも最近、おしゃれなカフェがどんどん増えてきました!(隣国の都市ナイロビには負けますが・・笑)外国人向けのハイソなカフェです。
しかーーーし!!!こんなに内装がおしゃれでも、カフェ内に立派なパティスリーを抱えているところは、実はあまりありません。
どのカフェを回っても、置いてあるケーキや小腹を満たすためのパン、ドーナツはどれも同じようなものばかり。正直言ってクオリティもあまり高くありません。
そこで弊社の出番でございます!そう、当店の美味しいパンやサンドウィッチ、そしてケーキを取り扱っていただけないか・・と。

そんなわけで、デリバリーに支障を来さない範囲にあるおしゃれカフェに、先日から営業に回っておりました。
私たちの作っているパンを、コーヒーのお供のスナックとして取り扱ってもらえないか・・と。
営業のお供は、普段作っている惣菜パンや、菓子パンのラインナップです。

ありがたいことに、どのカフェの反応も思っていたよりも好感触です。あまり馴染みのない惣菜パンや菓子パンも、「ぜひ取り扱ってみたい!」と言っていただけました。
しかし、どのカフェからもすべからく同じ一言が。
「・・ところでケーキも持ってきてもらえないかな?」
これはタンザニアあるあるなのかもしれませんが、「ベーカリー」と聞くと、みんな「イコールでケーキも作れる!」と思っているようです。
日本では多くの場合、パン屋とケーキ屋さんは別れているため、はじめは「そんなバカな?!!」と面食らいました。きっと、「同じ小麦粉を混ぜて焼くんだから大体一緒でしょ?」ということだと思います。さすが大雑把・・!(笑)

ちなみに、タンザニアのケーキも例に漏れず、砂糖たっぷりの硬くてパサパサした超甘々ケーキがスタンダードです。おしゃれなカフェでも、美味しいケーキで出会えることは早々ありません。
そんなわけで、カフェのマネージャーもこぞって、私にケーキについて尋ねてきたのです。
とはいえうちはパン屋です。はじめは、「うちはパン屋なんで。」とハッキリキッパリ断っていました。が、毎度ケーキについて尋ねられるので、とうとう重い腰をあげることにしました。
「そんなに欲しいなら作ってみてやろうじゃないか・・・!」こうして、カフェで卸せるケーキ開発の日々が幕を開けました。
以下、最近作ったケーキたちです。

ベイクドチーズケーキ アップルパイ

以上のケーキを社員たちにはマスターしてもらいました!
焼き菓子以外にも、もう少しラインナップを増やしたいところですが、これまでのところの成果はこんなところです・・。
(実は、これまでも誕生日会用のデコレーションケーキの問い合わせを何度もいただいておりました。が、デコレーションケーキとなると、工数が焼き菓子以上にかかってくるため、一旦は保留・・とさせていただいております。)
早速カフェのマネージャーさんたちに試食してもらいます。
「・・・!これは!superだ!!!!!」
と絶賛していただきました。(笑)来週から3店舗で置いていただく予定です。
さて、このケーキを開発している最中、なんとアラブ人のカフェマネージャーから先日電話がかかってきました。
「君のところのケーキがfantasticだと聞いたんだが、一緒にビジネスができないか?」と。
どうやら、カフェマネージャーさんたちの横のつながりで、噂はアラブまで飛んでいっていたようです。(ありがたや・・)
話を聞くと、数ヶ月後にダルエスサラーム市内でカフェをオープン予定とのことで、それに合わせてケーキやパンを卸してくれるところを探していたようです。
と、このような感じで、最近はパン屋改めケーキ屋さん(?)のようなことをしておりました。
しかし、安心してください。(笑)今まで通りパンは毎日焼いており、社員たちの腕もメキメキ上がってきています!成形のスピードは速くなり形も前より随分よくなりました。
そんなわけで、最難関である「クロワッサン」づくりにも着手しております。
次回はその様子をお届けしたいと思います^^