協働者たちとの挑戦 in Chamari

「貧しい状況から自分たちが抜け出せるというふうに考えられない人たちを、どうやって貧しさから抜け出す手助けができると思う?」

弊社が農村加工の支援をしているはるか遠くの海岸地域のグループリーダーから、現地を視察した後にマリンディまで送って下さった道中に発せられた質問です。

dsc01440

この地域は、Wasaという少数民族のコミュニティー。乾燥が激しく主食のメイズは育たない。キャッサバを育てるのがやっと。農業だけでは暮らしていけないという過酷な環境。仕事を求めて、都市にでる人もいれば、貧困のまま変化を求めず、援助物資での生活に頼る人もいる現状。識字率の低さが発展を阻む要因となっているとNGOのオフィサーからは説明を受けました。

NGOが地域住民に対して手を差し出して、養鶏などのプロジェクトに取り組んでいるが、収入向上につながるチャンスが目の前にあっても、この地域の貧しい人達の関心は薄く、成果があまりでていないということでした。

今回は3回目の現地訪問。パイナップルの加工の支援をして欲しいと現地で活動するNGOのオフィサーから連絡をもらって初めて訪問したのは、2015年10月。今年の8月に2つのグループを対象に天日乾燥用のソーラードライヤーが設置された後、この地域の4名の若者を10月半ばから3週間、ティカの製造現場でトレーニングをしました。パイナップルの一次乾燥品の注文をだしていますが、生産量が上がっていないので、状況把握のためとNGOのオフィサーに更なる支援協力のお願いに足を運びました。

弊社はできる限りの技術支援を継続的に行う心積りです。この天日乾燥プロジェクトのマネジメント体制に関与して、基盤を固めてしまうことが肝になると考えています。

他の部族はほぼ混ざっていない少数民族のコミュニティーに、別の部族から3年前に移住してきたグループリーダーがプロジェクトの成功を左右するキーパーソンになります。この方の管理下に置いてもらい、弊社はこの方との取引を行うというが現実的に最善と考えます。果物の買値はブローカーに売る時よりも若干高い値に設定してもらうということと、コミュニティーの若者を雇用してもらうということを合意しています。

dsc01444

リーダーのお家でだしてもらったジューシーで甘いパイナップルは喉の乾きと暑さからの疲れを癒してくれました。

dsc01442

Chamariの町の中心地。数店並ぶ程度。

 

お知らせ:出身の神戸大学の広報誌『風』にインタビュー記事を載せて頂きました。

http://www.kobe-u.ac.jp/info/public-relations/magazine/kaze/index.html