どうも、ベナンでドローン事業の内藤です。
ベナンは先日から雨季がスタートしまして、1時間かけてやっと終わった洗濯物が数時間後に突然の大雨でやり直しになる、という不毛の時間を過ごしております。
さて、以前からお伝えしておりました、新規事業の話の続きとなります。
前回はベナンのEC市場状況に驚いたお話をしましたが、今回はどのようにしてターゲットを絞り、そして何を指標にして事業を進めていくことにしたかをお話したいと思います。
ベナン人が熱狂するものとは?
Afric-Drone社が目指す方向性として「ドローンで現地産業に革命を起こす」というのがあります。
これをもう少し言い換えると、「これまでになかった技術や文化を導入して、現地の人が豊かになるものを創る」となります。
今回作ろうと考えていたECサイトは、ベナン人にとって新しいものであると同時に、新しい価値を提供して、現地の人たちが喜ぶものにすると決めていました。
そこで、今現在、多くのベナン人が熱狂しているものはなんだろう?というリサーチをしたんですね。
すると、スマートフォン、サッカー、音楽などが出てくる中で「女性ファッションアイテム」がECコマースとの大きな可能性を感じることができました。
創立からのメンバーであるシルビー
うちの社員であるシルビーさんは、給与の7割をファッションや美容につぎ込むほどのファッショニスタです。
彼女だけが特殊なのかと思いきや、結構な割合で熱狂して女性ファッションアイテムを買っている人が多かったのです。
古着が存在しない?
そして、彼女のようなファッショニスタから色々とアンケートを取ってみると、セレモニーなどで着るワンピースやドレスなどは、数回着たら倉庫に入れてしまうという人がほとんどでした。
多い人では1000着くらいが自宅に眠っているという答えもありました。凄い。
でもおかしいと思いません?それらの服はほぼ新品なのですから、売ったらいい訳ですよ。そう思って調べてみると、「ベナンでは古着を売り買いする文化はないわ」と言われました。なんと。
しかしです。実際に彼女たちが購入している服のほとんどは、海外からきたH&MとかZARAなどの古着なんです。そのことを伝えると、「海外から来てる古着は買うけど、国内での古着は買わないわ」という謎の答えが返ってきました。
つまり、文化的に国内の古着を売り買いしないだけで、もともと古着をきているのだから、そのステレオタイプさえ打開すればビジネスチャンスじゃないのか!と思いました。それが実際はとても難しいことだと後々知ることになるのですが・・・
ということで、我々のECサイトの最初のターゲットは「ファッションが好きな女性の古着」ということに決まりました。
まずは出品者と出品数を追う
CtoCという形で売買を成立させていくわけですが、最初に追いかけるべき指標は出品者と出品数であるということがメルカリなどの似たようなビジネスモデルを研究していると分かりました。
出品者は購入者にもなりうる存在ですので、出品者や出品数を追いかけることにより、購入者も生まれ、売買が増えていくのではないかという仮説です。
どのようにしてこのターゲットを獲得して行ったのかは、また別のブログでお伝えしたいと思います。