TOPISH Bakery No.77 ~お好きにどうぞ~

ガーナのパン屋の石本です。
前回、10/1からTOPISH Bakeryを休業します!と書きましたが、どうやらスタッフ達は継続して働いている様です。働け、と言えば働かず、働くな、と言えば働く。何なんでしょうか。

休業宣言の翌日、Nana Yawから事業継続を懇願するメッセージが届きました。

「9月分の給料分が稼げるまでは、給料の支払いはせず、小麦粉の調達を優先させる事にしたよ。売掛金を増やしてた販売スタッフへはパンを供給しない事にしたので、売上自体は落ちるけど、キャッシュフローは改善すると思う。だから、どうかパン屋を続けさせて欲しい。後は、今の生産に対してスタッフが多すぎるのが問題だけど、、、」

他のスタッフからは、

「TOPISH Bakeryが営業をやめても行く所がないから、暫く住まわせてくれ!悪いのは私たちじゃない、ちゃんと管理をしてないマネージャー達だ!」

と、何とも言えないメッセージが届き、返信する気にもなりませんでした。

Nana Yawには、「お好きにどうぞ。何か困ったら連絡してね」とだけ返信し、10/8にパン屋に帰るまでは基本的には彼らの好きにさせる事にしました。その後、別のスタッフ達からは連絡はありませんが、どうやら10/1から通常通り営業している様です。

ガーナに来てから、雇用を作りたい、という思いを持ってやって来ましたが、必ずしも、

雇用を作る=事業主となる(従業員を雇って事業を行う)

という事だけではない、ということを考える様になりました。

今回の事で、自分自身に向いている仕事の方法や立ち位置があると感じ、何かをブレークスルーするきっかけになりそうな気がしています。答えが出るのはまだ先かもしれませんが、もう暫くあーだこーだやりながらもがいてみようと思います。

TOPISH Bakery No.76 ~インターン編②~

ガーナのパン屋の石本です。
休業指示を出したTOPISH Bakeryのその後について書こうと思っていたのですが、インターンに来ていた近藤さんの文章を読んで、是非この文章を皆さんに読んでもらいたいと思い、先にご紹介させて頂く事にしました。では、どうぞ。

皆さん、こんにちは。
パン屋でインターンしていた近藤彩香です。
これを含め後2記事ほど書きたいと思っています。

さて3人衆がパン屋から出ていき、さっそく心配事が。
「果たしてこの3人でパンを売っていけるのか?」

ということでした。Francisは過去に一人で18個売り上げたことがあり、6人の中で一番できる子です。しかしYawとJoeはあまり売り上げの成績が良くなく、特にJoeは10個以上売り上げたことはありませんでした。そんな中迎えた初3人での配達日。その日はKofiの作業を手伝ったので、つきっきりで見ることができませんでした。彼らを迎えに行く前、どのくらい売れたのかと考え、

「5個売れてれば良いな。」

と低く予想しました。なぜなら期待した分結果が出なかったときの失望感を回避するためです。なんと、その日は3人で10個以上売り上げてきてくれました。この数字にKofiと私はびっくり。これなら3人でやっていけるかもしれない、と少し希望をもった日でした。

日本人1人になって初めての配達日。パン屋に向かうといつもHawkersをTanosoに送ってくれるKofiの姿はなく、FrancisとYawだけいました。するとFrancisが、

「Joeが朝からお腹が痛いから今日は売りにいかない。」

と私に言いました。休む必要があるときは休むべきだと思ったのでとりあえず承諾し、その日は2人で売ることになりました。またKofiを待ってから向かったのでTanosoに13時ごろに着いたのもあって、その日は11個しか売ることができませんでした。

一緒に行ったKofiは

「全く彼らはseriousではない。」

と言っていましたし、同じHawkersのおばちゃんが現地語でFrancisやYawを叱っているようでした。しかし万全の体制で売れば良いと思っていたので、次の日に賭けることにしました。

 その次の日。生産のお手伝いをしながらNanayawが、

「11時30分過ぎてるからHawkersを連れていく必要がある。Kofiに聞いてきて。」

と言いました。

なのでKofiに

「今日は何時にHawkersを連れていく?今行きたいんだけど。」

と聞きました。

すると彼は

「燃料費が毎回かかっているのに、彼らがパンを売らないからそれすら回収できない。燃料費の無駄だ。Distributer達が燃料費を出して俺にお願いすべきなのに、全く俺の事をリスペクトしていない。Nanayawが連れてくべきだ。」

と断られてしまいました。こういう時は何を言ってもダメで、ひたすら「OK、OK」と言うしかありませんでした。

NanayawにKofiが言ってことを伝え、彼は、

「今はパンの生地を切っている。忙しいのわかるだろ?今すぐいけない。」

と言いました。KofiとNanayawに挟まれ、お互いの愚痴を聞かされた私は「そうだよね。」としか言えなくて、早く生産が終わるよう一生懸命手伝うことしかできませんでした。

最終的にNanayawが連れて行ってくれましたが、生産の後だったので昨日と同じ時間に着きました。FrancisとYawはすぐに売りにいきました。この日はなぜかNanayawの弟とBrightの弟も一緒に来ていました。もちろん彼らはパンを売ることはなく、スマホでゲームをし始めました。昨日お腹が痛いと言ったJoeはすぐに売りに行こうとしません。なぜならそれをずっと見ていたからです。売りに行こうと声をかけても全く動く気配がなかったので、しばらく相手せずほっておくことにしました。FrancisとYawを見ながらひたすら彼を待ち、動き始めたのはあれから40分経った後でした。Joeには特別に、15個売ったら私のガーナ用携帯、10個売ったらパーカーをあげるというルールを設けています。にも関わらず全く売ろうとしない彼の行動は、特にこの日はひどく、少し苛立ってしまいました。基本パンのストックを置いてある場所から彼らを観察し、戻ってきたら「すごいね!」「やればできるじゃん。」「頑張れ!」など、たくさん励ましの言葉をかけています。またそこから動いて彼らの動きを見ながら声をかけ、パンの持ち方や立つ場所などのアドバイスをしています。しかしその日は一時的に彼らの姿が見えなくなり、普段いる場所のエリアを探しても見つかりませんでした。1時間30分ぐらい経った後、3人がパンを片手に戻ってきました。

「どこ行ってたの?もっと向こうのほうに行ってたの?」

と聞くと、彼らは半笑いしながら「そうそう。」と答えたので、「絶対嘘だな。休んでたな。」と思いながらも、どこか行くときは声をかけるように伝えました。すでにもう17時。彼らは18時を過ぎるといくらパンが残っていようが「もう渋滞がなくなるからNanayawを呼んでくれ。」と私に言ってきます。

その日の午前中は、石本さんからパン屋のグループチャットでなぜ11個しか前日売る事ができなかったのかという理由を聞かれ、路上でパンを売れるような戦略を考えてほしいと言われていました。また独りだったこともあり、「なんとか結果を出さないと。」と自分で自分を追いつめていた、と今になって思います。だからその日は彼らが一生懸命売ろうとしない姿をみて、いつもより苛立ち、彼らに対して「なんで売りに行かないの?」と強く言ってしまいました。またサボっている写真をわざと撮ったりして、自分もされたら嫌だろうなと思うこともしてしまいました。それぐらい焦っていたのです。

そして他の同年代のHawkersと話していたり、「お腹痛くて。」「売っている途中で足を痛めた。」などの言い訳をして売りに行かずただ眺めている彼らに嫌気がさし始めました。時刻は18時を回り、「後1時間しか粘れない。」と感じた私は、両手にパンを持ち、お客さんと一番近くなるところに立つ作戦にして、ひたすら「バターブレッド、5セディ。」と言う事にしました。もちろん売ることはせず、名前だけでも覚えてもらおうと必死でした。「何してんだ?」「アジア人がパンを持ってなんか言ってるぞ。」と道行く人に常に見られ、笑われました。それでも彼らのためになるならと一生懸命やりました。

するとFrancisが「Nanayawを呼んでほしい。」と私に言いました。「全部売れたの?」と聞いたら「うん。」と答えたのでさっそく電話し、彼に迎えてに来てほしいと頼みました。また自分が持っていたパンをFrancisに託し、売るように頼みました。「やった。それ以外全部売れたんだ!」と思い、スタッフの弟たちにも「今日全部売れたの?やったじゃん。」というと「そうそう。」と答えました。こうしてパンのストックしてある場所に戻ると、見たのはまだ残っているパンと、Nanayawを待って動かないJoeとYawの姿がありました。

「あれ?全部売れてない。なのに彼らは私にNanayawを呼ばせたの?」と思いました。

そして失望した私を笑うメンバーの弟たち。Francisもそれ以上売らずに戻ってきました。

「何これ?なんでまだ残っているの?どうして?」

「あんなに笑われても彼らの為にただひたすら立っていたのに?」

「一時的にいなくなったとしても信じて彼らをひたすら待っていた結果がこれ?」

悲しくなって、涙が出てきました。必死に隠そうとしても涙が止まりませんでした。彼らの為に費やすこと、本来は彼らが考えていかなきゃいけないことを、わからない中必死に考えて実行していること、もう全てがばかばかしく思えてきました。彼らに投資した時間と労力が全く帰ってこない気がしてきて、ただただ悲しかったのです。

「彩香、どうして泣いてるの?」

とFrancisが聞きました。

「あなたたちの世話をするのが疲れた。」

と答えることしかできませんでした。私と仲が良いHawkersの方が現地語で私の代わりに「あなたたちが売らないからよ。」と説明してくれたような気がしました。アクラからクマシに戻ってきて以降1日も休むことなくパン屋に通い続け、昼前には必ず到着し手伝い、夜遅く帰る生活をすでに2週間続けていた私は、体力的にも精神的にも疲れていたのかもしれません。あくまでも中心は彼らであり、私はそれのサポートです。パンを売り、パン屋に貢献するのは彼らです。しかし私はマネージャー的な存在だからこそ、いつのまにか彼らに期待し、勝手にガッカリした結果として涙が出てきたのだと思います。彼らに期待しなければ涙なんか出てきません。しかし私の考えを利用し結果を出すには、彼らと信頼関係を築く必要があります。彼らの協力が不可欠だからこそ、どうしても「ここまでやってほしい。」と期待してしまいます。彼らに真正面から向き合おうとすればするほど、期待してしまったのです。

帰る車の中でNanayawに

「今日泣いたのか?なんで泣いたんだ?」

と言われ、思い出してまた泣いてしまい、パン屋についたときも泣いてる私を見て「ごめん。」と謝り、「もし必要だったら俺がishimotoに伝えてHawkersを止めることもできる。彼らの為に出す燃料費や彼らが出したロスを考えても、明らかだ。」

と言ってくれました。ホテルに到着して、いつもお世話になっているJeffryやその友達に出迎えられディナーに誘ってくれました。そのJeffryの友達が私の顔を見て、「今日泣いた?何かあったの?」と聞きました。理由を説明しようとしてまた涙が出てきました。1日で計3回泣きました。こんなに人前で泣き顔を見せたのは久しぶりでした。次の日は水曜日で配達日です。「こんな状態で彼らに会いたくない。何も考えたくない。」と初めて思いました。ガーナに来てから初めて意図的に1日休むことにしたのでした。

大麻解禁の流れを受けて

実は、最近、ガーナ国内で水面下で活発になっているのが、大麻栽培用の土地の確保と栽培の合法化を求めるロビー活動です。

ガーナで麻を育て、欧米に供給しようと目論む人たちの動きが活発になっており、弊社の現地法人にもコンタクトがありました。

2017年、国連のWHO(世界保健機構)は、大麻に含まれる酩酊作用(THC)をもたらさない成分の「CBD」に、医療的有効性があることを認めました。

これを受けて、世界各国で嗜好品大麻、医療用大麻の解禁が急速に広まっています。

嗜好目的の大麻は、オランダ、カナダ、米国の一部の州で合法になりましたし、医療大麻は、米国、カナダ、イスラエル、ベルギー、オーストリア、オランダ、イギリス、スペイン、フィンランド、ドイツ、韓国などで用いられています。

2017年には、171億8000万ドル(約1兆9000億円)だった世界の大麻市場規模は、18年から23年かけて589億ドル(約6兆6000億円)まで伸びると予想されています。

私自身、前から名前は聞いたことがあったけれども、よく知らなかった「CBDオイル」も、今年のガーナ滞在時に知ることになりました。

CBD オイルとは、「カンナビジオールオイル」の略称で、大麻草(カンナビス)から抽出される酩酊成分(THC)を排除したオイルです。

アメリカで、てんかんの発作を週300回起こしていた少女に、CBDオイルを投与したところ、週1回に減少したことで注目を集めるようになりました。

てんかん、統合失調症などに良いとされ、リラックスさせたり、痛みを和らげたり、安眠効果が得られると言われているそうです。

ガーナの都市部中心地の薬局では、欧米から輸入されたCBDオイルが購入できました。

CBDオイルの持つ可能性については、私も現在リサーチ中です。

日本では、今では、大麻というと「危険な薬物」という印象が強いですが、古くは、薬効を認識して使われることもあったようです。

戦後、GHQにより禁止され、現在に至ります。

日本では、大麻の是非にまつわる議論すら危険因子のように捉えられますが、諸外国では、大麻に関しては、たとえ吸引が違法の国でも、有名無実化しています。

世界の動きに倣う必要はありませんが、そもそも何がいけないのか、なぜそうなったのか、「禁止されているから」だけでなく、自分で考え、知る必要はあると思います。

TOPISH Bakery No.75 ~ストップ~

ガーナのパン屋の石本です。
ギニアの田舎の風景を見ながら、どうするかな〜と考えていた数日前。9月の最終営業日にマネージャーのNana Yawから連絡があり、包装資材を買うお金も、スタッフに払う給料もないんだけど、小麦粉代を支払う為に貯めてたお金を使ってもいいか?と問い合わせが。

ここ数週間、散々このまま行くと月末に給料払えないよ?と言っていた事が現実に。原因は明確。売上減少、売掛金増加、経費増加(機械と車の老化)。

今日の今日までずっと皆んな無関心でのほほんと適当にやってきた結果がこれです。唯一焦って連絡してきたのがNana Yaw。他のマネージャーはこちらからのメッセージに対して無反応。

「給料払ってもいいけど、小麦粉買えなくなるから今日で営業できなくなるね」

との私のメッセージに、「私たちは働いたんだから給料をもらえるべきよ!」とのスタッフからのメッセージ。

ええ、勿論1ヶ月働いたのだから給料をもらう権利はあるし、もらっていいけど、運転資金なくなるから事業は継続できないよなぁ、それに今のスタッフの無責任・無関心な状態をみるに、追加で運転資金を入れるのは焼け石に水だよなぁと思い、

「取り敢えず、みんなでどうしたら良いか、今後どうするのか話し合って!全員出席する事!」

と、翌日全体会議を開いてもらう事にしました。結果、数人のスタッフ以外会議には参加せず、またその会議の結果についても報告はありませんでした。

自分たちの会社がこれからどうなるか、どうしてこういう状態になっているのか、皆興味ないんだな〜と残念な気持ちになりました。

「運転資金ないし、今日でTOPISH Bakeryは営業をストップします!!皆、頑張って次の仕事探してね!」

と、こちらも無責任な対応をしてみる事にしました。
10/1からTOPISH Bakeryは休業します!

巡るめぐる思考

JUJUBODYの大山です。

日本は、10月から増税ということもあって、月末には、少し駆け込み需要がみられたかなという感じでした。

オンラインショップで使っているカートの見直しや、定期購入機能の追加、倉庫発送への移行などを検討しており、ミーティングを重ねています。

色々なパターンを考えていると、頭の中で思考が巡り続けるので、紙に落として整理したりしてみました。

日本には、かゆいところに手が届くようなサービスが既にたくさん存在していて、何をするのでも、本当にガーナと違ってやりやすいなぁと思ってしまいます。特に、EC関連は。

先進国は人件費が高く、新興国は人件費が安いというのは、自明の理ですが、インフラやサービスの効率性により、むしろ、日本の方がガーナより安いと感じることが多くあります。

一度にオーダーする量が以前より増えたので、コストダウンになったかなと思いきや、ガーナ側ではコスト増(トラックを借りる必要があったので)、日本でのパッケージコストなどが製造量が増えて多少ダウンしたので、結果的には、原価率は微増でした。

インドから船便で輸入している方の話を聞くと、きちんと梱包されていれば、品質に影響ないということでしたが、タイムコストを考えると、ガーナからの船場便は、一般的には2、3ヶ月と言われますが、6ヶ月かかったことがあったので、切り替えが悩ましいところです・・・

売上も上がりましたが、同時に、製造コストも上がるので、なんだか結局、残るキャッシュが少なく儲かっている感じがしないというのが、製造業ならではなのでしょうか。

黒字倒産って、ああ、こういうことかと変に腑に落ちながら、これからは、日々のオペレーションを自分で行うことは卒業して、収支管理や生産計画をしっかりしていかないといけないなと思いました。

11月は、決算月です。

ちょうど良いタイミングで(出版が決まった後に)アフリカ起業コンソーシアムに支援していただきました。

何にでも使って良いという資金用途に制限のないこの支援は、過渡期のJUJUBODYにとって本当に有り難がたく心強い支援でした。

まずは、年商1億円を目指すと選考時にお話しさせていただきましたが、来年以降、その達成に向けて邁進したいと思います。

TOPISH Bakery No.74 ~サステイナビリティ~

ガーナのパン屋の石本です。
8月末から1ヶ月ほど日本とベトナムに行き、帰ってきたと思ったらまた10日程ギニア共和国に来ています。何だかんだ1ヶ月半ほどパン屋を放置しております(遠隔では毎日バトルしています)が、9月の1ヶ月間をスタッフ達だけで運営した結果、やはり石本不在だと色々ダメな部分が見えてきました。

7月に販売スタッフを2人解雇してから、新しい販売スタッフを追加しました。そして、自社の直販にトライする為にHawkersを導入しましたが、売上が伸び悩んでいます。勿論、新しい取り組みなので新しいお客さんを獲得するまで時間が掛かる事は承知していますが、3名いるマネージャー達の態度がなんとも苛立たせるのです。売上が右肩下がりなんだからもっと真剣になって欲しいところです。

また、古参の販売スタッフの売掛金はどんどん増えていっている事について、マネージャーと販売スタッフでミーティングをして売掛金の回収について話し合うように指示をしても、マネージャーも販売スタッフも数名がミーティング不参加という始末。売掛金が増える事でキャッシュフォローがきつくなって、原料が買えないから何とかしてくれと言われても助ける気にもならない。。。

生産機械や車が故障し、他のパン工場を有料で借りたりタクシーを使って販売して行ったり、不要な経費が掛かっているにも関わらず、削減しようと試みたり、焦ったりする様子もなし。

ただ一人、販売マネージャーのNana Yawだけが奔走している姿に、彼に対する感謝を感じつつも、他のスタッフに対する残念な気持ちの方が強くなってしまいました。Nana Yawは、生産も手伝い、朝早くから配達し、会計をし、データのインプットをし、いつも石本からの質問にしっかり反応してくれる、マネージャーの中でも一番頼れる奴です。彼にばかりシワ寄せがいっている状況も改善しないといけません。

他のスタッフ達の無関心・無責任なやり取りを見聞きするうちに、このままで良いのだろうか、自分はTOPISH Bakeryという組織に甘えているスタッフたちをダメにしているのではないか、と考えるようになりました。

また、将来の事を考えた時、「最後は石本がなんとかしてくれるから、、、」という体制は自分が望むものではないと考え、真剣にどうする事が彼らにとって本当に良い道なのか、sustainabilityを考えた時にどういう体制にすべきなのか、を考える事にしました。それはまた、自分自身が今後どうTOPISH Bakeryと付き合っていくか、という事だと思い、ギニアの田舎を走る車の中でガーナに思いを馳せています。

今週、TOKYO FMでガーナの文化を紹介中

9月23日(月)から27日(金)まで、「コスモアースコンシャスアクト 未来へのタカラモノ」というラジオ番組で、ガーナの文化を紹介させていただいています。

最近、海外に興味を持つ若い人が少なくなっていて、ガイドブックでは分からない現地の素敵なモノやコトを伝えることで、関心を持つきっかけになればという想いで行なっている番組だということで協力させていただきました。

生放送ではなく、収録ですが、未来へ伝えていきたい現地の文化ということで、既に、シアバターや、ガーナの豪華なお葬式の話をさせていただいています。暮石もとっても立派でびっくりすると思います。

放送日時:毎週月曜日~金曜日の毎日 AM 6:40-6:43
放送局:TOKYO FMをはじめJFN全国38のFM局

*ラジオがお手元にない方が聴く場合
日本国内に在住の場合、インターネットの「radiko」でもラジオが聴けます。「radiko」はスマートフォンのアプリでも利用可能です。タイムフリーという機能を使えば、聴き逃しても、過去1週間までさかのぼってお聴き頂けます。

また、放送される5日間は、毎日、下記の「コスモアースコンシャスアクト 」というfacebookでも、文章と写真がアップされるそうです。
https://www.facebook.com/earth.act/?ref=bookmarks

TOPISH Bakery No.73 ~インターン編① ~

ガーナのパン屋の石本です。
ここ1ヶ月ほどTICAD7に合わせて日本に一時帰国しております。
TICAD7ではサイドイベントに3つ登壇させて頂き、ガーナでの取り組みについてお話しさせて頂く機会を頂きました。感謝です。

さて、8月から夏休みを使って2ヶ月間TOPISH Bakeryにインターンにきてくれている近藤彩香さんが、石本不在中もパン屋で奮闘してくれているので、今回はその活動をご紹介したいと思います。Hawkersの売上増を目標に取り組んでもらっていますが、早速色々な問題に直面し、悩み葛藤しているようです。では、どうぞ!

みなさんこんにちは!明治学院大学経済学部経営学科2年の近藤彩香です。

8/1からここパン屋でインターンをしていて、今はHawkersを担当しています。まずは「現場を見なきゃ分からない!」と思い、石本さんに同行し彼らが働いているTanosoに行きました。しばらく彼らを眺めていたのですが、

「これは売るのが厳しい。」

と純粋に思いました。
やはり渋滞が多いだけに、ライバルの数が多いです。ロードサイドにはすでに商品を売る場所を確保したベテランのおばちゃんたち。パン以外でも、飲み物やお菓子、アイス、ごはんを販売する他のHawker。バスが通れば、お客さんに選んで買ってもらえるよう必死にアピールし、自分達の売り上げを伸ばしていきます。また例えたくさんのバスが通ったとしても必ずしも買ってくれるお客さんは多いわけではありません。

一度バスの数を数えた事があるのですが、1時間に300台以上通ったとしても、買ってくれるお客さんを乗せたバスは約15台でした。この15台に確実に売りにいくのは難しく、ほかの有名なパンが近くにあればその企業のパンが選ばれる可能性が高くなります。通り過ぎるバスにいかにアピールし、お客さんに選んでもらえるような戦略を考える必要があると石本さんの話を通じて実感しました。

今度は1人で彼らを見にいくことにしました。そして気づいたのは

「彼ら全く売る気ないな。」

という事でした。
石本さんやKofiがいる時はしっかりエプロンと帽子をして、靴を履いていたのに、普段は全く身に着けない。3時間ぐらい経つと「疲れた。」といって、私が見えないところで座ってだらける、しゃべる。私が他の手伝いで1日中そばにいれなかった日、迎えに行くと

「彩香~、4個しか売れなかったよ。」

と笑って、騒いで、20個以上の売れ残りに対して全く責任感を感じていません。他のHawkerに、

「あなたたちのHawkerは何もせず遊んでばっかり。売る気がないなら来なくてよい。」と怒られたこともありました。夜暗くなったら「もう渋滞ないから、明日の朝売ろう。」と言ってパンが売れ残っているにも関わらず早めに切り上げることになりました。その際、

「まだたくさん売れ残っているのにあなたたちは帰るんだね。理解できない。」

と他のHawkerに言われ、当の本人たちではなくなぜか私が悲しくなりました。他のHawkerに比べると積極的に売ろうとする意欲があまり感じられませんでした。戦略を実行していくにはまずは彼らの協力が不可欠です。いかに“やる気を出させ”、トロトロにしっかりアピールし売っていけるようサポートするかが重要だ、と考えました。これを踏まえ問題と状況を整理し、一回マネージャーとHawkersを含めた会議をしました。彼らの前でパンを売る態度を指摘するのは勇気が入りましたが、ほんの少しだけ話をしました。マネージャー達もHawkersのあまり良くない態度は認識していました。この前日も14個しか売ることができず、Hawkersは「ラッパーのせいで売れないんだ。」と主張したので、とりあえず彼らの意見を尊重する事にしました。ラッパーを変え、時間帯も午後から売り始めるのではなく午前中から売ることにし、次の配達日にKofiと一緒に様子を見ることにしました。なんとその日は2個しか売れ残りませんでした。今まで10個以上売れ残っていたので、この彼らの頑張りに私とKofiは驚きました。


彼らのやる気のなさにモヤモヤしつつも奮闘しながら迎えた9月の最初、年上組のKobbyが衝撃の一言。

「彩香、今週俺ら村に帰るんだよね。」

急な告白に驚きました。

またKobbyだけでなく、Danielや最年長のAdjeiも一緒に木曜日村に帰る事が判明しました。石本さんやKofi、生活費を出しているBrightにすら話しておらず、誰も知りませんでした。初めての給料を貰った2日後、髪を切り、石本さんからもらったほぼ新品の靴を履き、大量の売れ残りロスを残したまま村に帰っていきました。しばらくの間Hawkersとして働いていくと思われていた若者3人は、結果“1カ月パン屋で短期バイト”をしにきただけだったのでした。村に戻らずパン屋に残る事になったのは3人。売り上げが一番高く成績が良いFrancisと年下組のYaw、Joeでまた頑張って売る事になったのでした。(続く)

コストの見直し

JUJUBODYの大山です。

おかげさまで、一度に輸入するモリンガの量が増えてきました。

私を信頼し、支払いより先に、モリンガを引き渡してくれる農園に、少し、貢献できるようになってきたかなと嬉しく思います。

アジアマーケットに関しては、exclusivity も、もらうようになりました。

ガーナのチームには、いつも荷物の受け渡し、輸出手続きをお願いしてきたのですが、その作業自体が丸半日作業になっています。

日本だったら、運送会社にお願いしてそれで終わりですが、そんな体系だったシステムは、ガーナにはありません。

これまで、会社のピックアップトラックで積める量でしたが、量が多くなったので、トラックをレンタルして対応するようになりました。

当然、コストも増えます。

量が増えれば、仕入れ代に関してはボリュームディスカウントがあるのではないかと思うでしょうが、ボリュームディスカウントはなく、インフレもあり、値上げを受け入れており、当初よりも仕入れコストは増えています。

輸送費やこれらのコスト削減の方法がないか、見直すタイミングになってきました。

船での輸送も、品質的には問題ないようですが、何と言っても、時間が読めないのが難しいところです。

1、2週間ではなく、1、2ヶ月単位で当初予定より遅れることもあるので、となると、生産スケジュールに大きな影響が出ます。

アフリカとのやり取りは、物流手段の選択肢が少ないというのも、アジアとは違う弱点です。

だからこそ、なかなか他社ができないので、独自性と優位性が保てるということもありますが。

日本で提供する商品は、もっと広く気軽に食べてもらえるように、生産効率を上げて値下げしたいなという密かな願望もあったのですが、インフレが当たり前のガーナとデフレの続く日本のギャップに、それもまだ難しそうです。

日本とガーナ、比べると、安いのは人件費ぐらいで、サービスに至っては、日本の方が安いということもありえます。

久しぶりに、エクセルを開いて計算し直さなくては・・・と、ちょっと腰が重くなる夜です。

輸入時は、常にオンライン

JUJUBODYの大山です。

TICAD7では、アフリカ起業コンソーシアム主催のサイドイベントで、多くの方に事業紹介をすることができました。

聴講くださった方で、早速、モリンガパウダーをご購入された方も!

このアントレアフリカの支援には、本当に感謝です。

また、アフリカで頑張る起業家との交流も楽しく、彼らの事業の進展は励みになります。

モリンガパウダーの発売から1年ちょっと。注文もどんどん増えてきて、発注量も発注回数も増えてきました。

モリンガの生産者とは、whatsappで会話し、そのまま注文しています。

彼から、”How are you?” とメールが来て、「元気だよ」と返すのですが、すると、「良かった!」と言って、それ以上聞いてきません。

本当は、「そろそろ発注ない?」と聞きたいのだと思うのですが、そうしないところが、とても彼らしいなと微笑ましくなります。

私が現地に行かなくても回るとはいえ、輸入時には、常に携帯で連絡が取れるように気をつけています。

そして、大抵、連絡が入ります(笑)

深夜12-2時ぐらいにやり取りをすることが多いです。

今回の問題は、いつも輸出に使うDHLのアカウントの仕様が代わり、アカウントホルダーの住所にしか送れないことになったというもの。

前回は、配送物に木の箱を作ってくれという話でした。

いやいや、配送料が余計にかかっちゃうから、工場に直接送ってよ、今までずっとそうしてきたしということで、その対応に追われることに。

こういう仕事は、深夜という時間帯もあり、人を採用しても引き継げないよなと思いますが、みんなどうしているのでしょうねえ・・・

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