久々のボディーブローが・・・

JUJUBODYの大山です。

航空便の遅れが酷いと聞いていたので、心配していたのですが、案外、あっさりと貨物は日本に到着しました。

が、今回、ボディーブローを喰らったのが、関税。

ガーナなど、新興国では、現金やり取りのインフォーマルセクター(マーケットなど)が多いので、法人税徴収などができず(徴収インフラやシステムが整っていないこともあり)、国の税収源でもある関税が高いことが多いです。

一方、先進国では、物のやり取りは経済に不可欠なので、一部の品目を抜かし、基本的に関税は高くはありません。

ワインなどのお酒、チーズなどの乳製品、タバコなどは、関税が高い要注意品目のイメージがあったので、そうであれば注意したと思うのですが、食品なので、そんなに高くなるとは思わず、ノーマークだったのが、ハチミツでした。

ハチミツには、天然ハチミツと、加工ハチミツと品目が分かれているようで、今回、輸入したのは、天然ハチミツなのですが、天然ハチミツと証明する書類が必要とのこと。

日本で有効とされるのは、Ghana Standard Boardからの証明書だというのですが、その証明書がない場合は、加工ハチミツ扱いになり、関税率が50%となるというのです。

今まで、2.5%の関税率でモリンガ乾燥葉は輸入していたので、寝耳に水。

同じ省庁から発行された糖類の成分証明書はあったのですが、Ghana Standard Boardの名前がないので、使えず・・・

このGhana Standard Boardは、細菌検査など日本なら3日で結果が出るような検査も2ヶ月かかるので、いつ書類が入るかわからず、日本に到着した以上、空港倉庫使用量が毎日かさむので、今回は、諦めて次回に用意しようと進めました。

すると、支払う関税金額にビックリ。

申告金額は、輸入品の金額だけでなく、輸送コスト(フライト代、現地でのエージェント代)含む金額が課税対象となるそうなのです。

今まで、大した関税額ではなかったので、気にしたことがなかったのですが、今回、コロナウイルスの影響でフライトコストはいつもより高くなっており、関税支払額だけで、生産者への支払額を大きく上回る事態に。

あ〜勉強不足。

私が悪いのですが、盲点だったなぁ・・・

と、痛い勉強代になりました。

やってみないと、何に気をつけなくちゃいけないかとか、何にはどんな書類が必要かとか、わからないしなぁ

利幅が狭くなるのは仕方ないにしても、赤字にならないで小売価格を設定できるか、怪しすぎ・・・

もう原価計算怖くてできません・・・

気が重くて、エクセル広げられません・・・

と、吐き出したところで、前に進みます(笑)

ハチミツの輸入には、ご注意ください。

TOPISH BAKERY NO.99 ~Roller動画~

ガーナのパン屋の石本です。
なかなか時間取れず、ガーナのパン作り動画をup出来ずにいましたが、第二弾の「Roller編」をupしました。
お時間のある時に是非ご覧下さい。

さて、パン屋の方はコロナによるロックダウンの影響からも立ち直りつつあるのですが、製粉業者がコロナショックに乗じて小麦粉の値段を10%近くあげるという暴挙に出ており、パン業者はつらい局面に入っています。

新システムに入ってからは、マネージャー達は支払いの遅延もなく、今の所はうまく機能している様です。パンの製造以外にも、今ある設備を使い、マネージャー達はケーキ作りも検討しており、先日サンプル作りをしていました。食パンで利益が出ているうちに、収益性の高い新しい製品開発を目指し、試行錯誤をしていきたいと思っています。

また、「パンの値段を上げる」または「重量を減らす」という議論が繰り返されている様ですが、昨年の残念な結果から、期待はせずに様子見をしようと思います。

自社モリンガ農園始めます

モリンガ農園予定地

JUJUBODYの大山です。

Pokrom の土地では、これまでの野菜(主にピーマン)の他に、オーガニック栽培でパイナップル、コーヒーの栽培が始まり、その一角に、私のモリンガ農園も始めることにしました。

せっかく土地があるので、モリンガ農園欲しい熱がうずうずと出てきたのです。

ただし、ジュジュボディのモリンガ食品は、これまで同様、ポールから買い付けを行います。

アグロフォレストリーで栽培するモリンガは、なんといっても、濃厚で美味しい。

味も変えたくないし、現地の起業家である彼とのビジネスも大事にしたいし。

ただ、なんと行っても、農地までが遠く、気軽に行ける距離ではないのです。

そこで、ガーナに行った際に、近場で生のモリンガを楽しみたいなという思いから、現在開発中の新商品の原材料と、また、今後、ガーナ国内でモリンガ食品の販売する際には、ここで栽培したモリンガを充当したいと考えています。

ガーナで栽培するモリンガのほとんどが輸出向けで、生産者のほとんどが外に目を向けています。

裏庭で育つものだから、生の葉よりも、むしろ、都心部では、サプリメントのようないつでも摂れる形態にしたら良いのではないか?と思ったのです。

また、ガーナでは、きちんと効能について話しやすい環境なので、効能を伝えながら、販売することが可能です。

体に良いということは、周知ですが、具体的にどう良いか、話せる人は少ないので、伝授できたらなと考えています。

ソーラーパワーを活用し、境界線や、フェンスにも、竹やココナッツの木など、自然の植物を採用したエコファームにする予定です。

モリンガは、遊牧中のヤギや牛が好んで食べるそうで、シトロネラなどの植物を活用したフェンスで囲むことを考えています。

ココナッツの苗!

コーヒーの栽培は、成木になり、実をつけるまでに3年はかかるようなので、当分先になりますが、ここから、モリンガの枝など、捨てる部分を肥料にしたJUJUBODYコーヒーができたらいいなとか、妄想が膨らみます・・・

TOPISH Bakery No.98 ~mixing動画~

ガーナのパン屋の石本です。
コロナによるロックダウン・都市間移動は解除されたものの、5月いっぱいはアクラとアクラ近郊で様子を伺っていました。
徐々にアクラ市内でも、マスク、消毒、ソーシャルディスタンシングと気をつけながらの通常運転に戻りつつある事を受けて、2ヶ月半ぶりにTOPISH Bakeryを見にいってきました。

TOPISH Bakeryではのびのびと、いつも通りやっているスタッフたちを見て、なんて平和なんだと久しぶりに心が和みました。
ガーナのパン屋ってどんな感じなの?と聞かれるけど、今までは「日本人がいるのにこんな程度なの?」と言われるのにビビって、あまり動画や工場の様子をアップしない様にしていました。

が、ある程度うちのスタッフたちにパン屋を任せる方向性で固まりつつある今、うちはガーナ人による、ガーナ人のためのパン屋である、と腹を決め、恐れるのをやめました。

ガーナのパンの作り方、mixing編。お楽しみください。
https://youtu.be/btYAnn4IRX4


自粛期間中に夢が広がる

JUJUBODYの大山です。

JUJUBODYの仕事とは別に、元々ガーナに行ったきっかけでもある現地法人MindNET Technologies Ltd.の活動についてお話します。

現地法人では、New Energy のプロジェクトに携わっていますが、その活動と並行して、アクラから1時間ほどのAburi Botanical Garden から車で10分ぐらいの村、Pokrum に12エーカーの土地を保有しています。


東京ドーム1個分ぐらい

人口が増え、街が拡大しているアクラでは、土地の価格が上昇しています。

10年前、数百万円で購入したプロットが、数千万円に上昇しているということがあちこちで起きています。

あくせく色々トライしたけど、大人しく土地買って置いていたら良かったんじゃないか・・・という本末転倒な話になり、事業利益でキャッシュがあった時に、まだ安いけれどもこれからの値上がりが期待できそうな場所に、将来への投資として土地を購入することにしたのです。

ただ、この土地、新しく舗装された道路に隣接していて、狙う人が多いようで、不法侵入に悩まされてきました。

中には、ブルドーザーを勝手に入れたり、家を立てようとする人も。

これだけ広いと柵を立てるだけで何百万になります。

そこで、少しずつ農業を始めて、土地を開拓するようになりました。

柵の代わりに、ココナッツの木などで境界を引けたらいいな。

自社で栽培してうまくいったのは、ピーマンときゅうり

また、ここで農作物を栽培したいという人と契約をして、収益をシェアするような取り組みも始める予定です。

コーヒー(最近、ガーナでも栽培が始まりました)や、パイナップルを有機栽培したいという人たちがいるそう。

小高い土地で、霧がかっていることが多く、降水量が多いので、コーヒーも合うかも?

渋滞がひどく、家とこの農園との往復に時間がかかり効率が悪く大変だということで、週数日泊まって活動できるように拠点となるファームハウスを作りたいという夢も出てきました。

使わない時には、貸し出して、都会暮らしの人に農園ライフを体験してもらう施設にしたいとも考えています。

こんなイメージ。プールは維持費がかかるのでなしですが。

私は、ここにモリンガやアロエなど植えて、石鹸作りの工房なんか作れたら良いなとか。

建設費用は1千万円ぐらい。

来年、建設開始できるようにしたいなぁ。

自粛期間中に、将来への夢が膨らみます。

どうやってガーナから仕入れるか

JUJUBODYの大山です。

ガーナでは、集会等は禁止ですが、部分的にロックダウンが解除になりました。

しかし、引き続き、国境封鎖は行われています。

https://ghanahealthservice.org/covid19/

現在、感染者は、2074名で、死者数は17名です。

コロナウイルス対策による経済的困窮に起因したものなのか、たまたまかはわかりませんが、昨年末の夜間強盗に引き続き、また、パートナーのカールの自宅が強盗に合いました・・・

パソコン等が盗まれたそうです。

半年内に2回目。

4月は、全く経済が動いていなかったので、収入もないところで、更なる出費の打撃。

あまりにかわいそうになり、使っていないパソコンが1台日本にあるので、DHLで送ろうかと思い、調べてみると、1万円ちょっとかなと思いきや、なんと、4万5千円・・・。

しかも、これまでならば、3日ほどでDoor to doorで届いていたのが、早くても10日かかるそうです。

郵便局を介すと、ガーナ側に到着した時に、紛失の恐れがあるので、どうかと思ったのですが、あまりに高いので確認すると、EMSは、現在、コロナウイルスの影響で日本からガーナ宛に発送することができません。

日本から送ること以上に難しいのが、ガーナから日本へ送ることです。

化粧品の原材料は、DHLを使えるので、輸送費上昇が難点ですが、送れないのことはないのですが、簡易通関ができない食品は、DHLを用いることができません。

理論上は、物流は動いているのですが、国境封鎖で、旅客機が発着していない以上、航空便が、現在、動いていません。

運よく、発送までできたとしても、中継のトルコで荷物が停滞するなどの問題がでるでしょう。

かと言って、船便は、到着までに3ヶ月と言われていますが、過去に半年かかったこともあり、どうやって日本に原材料を輸入するかが大きな課題になっています。

幸い、弊社は、自社オンラインショップの売上がメインなので、収益的には現在は影響を受けていません。

しかし、最も人気のあるモリンガタブレットの在庫が、あと、2、3ヶ月で尽きてしまうのです・・・

もっと大変な状況の方もたくさんいるので、あまり悲観はしてはいませんが、ガーナ国内の医療体制が脆弱なため、水際対策をしっかり行うしかなく、国境封鎖が解除されるとはとても思えません。

5月末までには仕入れがしたいのですが、どうすれば良いか、このような世界情勢は誰にとっても初めてのことなので、難しいところです・・・

TOPISH Bakery No.97 ~配送車~

ガーナのパン屋の石本です。

女性スタッフが皆卒業してホッとしていたのも束の間、男子だけになったパン屋では毎日色々起こります。もう、色々起こりすぎて、日常化しているので、大半のことは既読スルーするか、クマシで石本の代理として頑張ってくれているKofiがトラブルシューティングに駆けつけます。

先日も突然の豪雨と暴風で、隣の家の木が倒れてきて、パンを作っているスペースの屋根が壊れた!とスタッフの一人が写真を送って来ました。

スタッフに怪我がなかったことを確認し、「良かったね〜、じゃあ、ちゃんと隣の家の人と話をつけるんだよ〜」と会話を終わろうとすると、「石本、屋根を直すお金が必要なんだ、、、」としれっとお願いしてくるスタッフ。そのメッセージを見たKofiが、「まずはちゃんと隣の家の人に請求するのが筋だろう!」とすぐにスタッフと一緒に隣の家に行ってくれ、修理代を払ってもらう事で話をつけて来てくれました。偉いぞ、Kofi!

現在、TOPISH Bakeryでは、クマシ近郊のKIOSKと、クマシから地方へ行く道沿いのおばちゃん達へ食パンを降ろしている他、クマシから1時間半ほど離れた場所へも食パンを卸しています。今の配達車両がボロく、また小さい為、よく故障はするわ、必要な量のパンを販売できないという問題がありました。

そんな時、お金を貸していて返済が滞っていた友人が、小型の中古トラックの売り手を探しているという話を聞き、だったら債権の差し押さえとして俺がもらっておこう、という話になりました。当初は転売先を探そうと思っていたのですが、ちょうどパン屋に良いのではないかという事になりました。

車のエンジニアに状態を見てもらい、エンジンは丈夫だがバッテリーは買い換える必要があると言われ、急いで買いに行きました。その後アクラからクマシまで車を運ぶのに、DVLAでの車両登録が済んでいない為、道中で警察に捕まる可能性がある、というドライバーからの不安の声が上がった為、知り合いの警察官に同乗してもらってトラックをクマシのパン屋まで届けてもらいました。目には目を、警察官には警察官を。

その後、無事DVLAでの登録を済ませ、パン配送用のコンテナと棚を作る事にしました。クマシのエンジニア街であるMagazineには沢山の車のパーツや、溶接工などがおり、結構何でも作ってくれます。今、うちのパン屋で使っている、ミキサーやローラーやオーブンも全部Made in Magazine。なので、壊れてもすぐに直してもらえます。

マネージャー達に幾らでコンテナと棚を作れるのか予算を確認したところ、全部で5万円くらいかかるとの事。痛い出費だが仕方ない、とKofiに渡して一緒にMagazineに行かせると、Kofiから「石本、5万円じゃ足りないよ、3件回ったけど安くて10万円はかかると言われたよ。マネージャー達は確認もせずに5万円と言っていたみたいなんだ、、、」と呆れた様子で電話がかかって来ました。

追加で5万円はきつい、と思いつつ、ここで出し渋るとトラックが配送に使えない、、、

今月は色々我慢しないとだなぁと思って5万円を追加で送金した3月後半。ガーナの主要都市であるクマシもロックダウンの対象となり、外出禁止となってしまいました。幸いにも、食料品は仕事・外出をしてokという事で、お客さんの数は減ってしまっているものの、生産量を減らして営業を継続する事にしました。いつもの生産量の1/3程度に絞りつつ、みんなが食べていけるくらいの利益は出そうと、刻一刻と変わる状況に困惑しながらもスタッフたちは頑張って働いてくれました。

ところが、今度は2台ある配送車両のうちの一台が故障。直ぐにMagazineのメカニックに連絡するも、今外出をすると警察に捕まるから修理しにいけないと言われてしまいました。このままだとロックダウン期間中、1台しか車が使えず、またその車もいつ故障するかわからない為、マネージャー達には、罰金で許してもらえるならメカニックを迎えに行って、ついでにMagazineのエンジニアにトラックのコンテナを完成させる様に伝えるんだ!と指示を出しました。

案の定、パンを積んでいない配送車を警察は止め、工場に帰れと命令しました。出費okとGoサインをもらってるマネージャー達は警察にうまいことやり、メカニックを連れて来て配送車両を修理、そして、Magazineのメカニック達にも特別ボーナスを支払い(そこは払っていいと言ってないよ、俺)、何とかロックダウン中にトラックのコンテナと棚も完成!より多くのパンを地方に配達できる様になりました。

都市間の移動禁止などもあり、2ヶ月近くパン屋に戻れていませんが、今の所頑張っている様です。

そろそろクマシのフフを食べに行きたいです。

TOPISH Bakery No.96 ~独立~

ガーナのパン屋の石本です。
ロックダウン中は家の外でも中でもマスクすべし、という話を友人から聞きました。外ではコロナウィルスからの感染を防ぐ為、家の中では暴飲暴食を防ぐ為、と。なるほどなぁ、と手の届く範囲にチョコレートとウィスキーを置いている自分も気をつけようと思います。

さて、昨年7月にはAbrafiが独立し、自分でパンとクッキーを焼いています。彼女は働いていた2年間で少しずつ資金を貯めて、独立する為の道具を買い集めていました。家族も約束通りショップを借りる資金を捻出してくれた為、オーブンを買う為の不足分の資金を支援しました。今では少額ですが、利益に余裕がある月には返済をしてくれる様になりました。

今はケーキ作りを学びたいらしいAbrafi(左から二番目)

今回TOPISH Bakeryを卒業するのは4名。

一番しっかり者のJanetは、出産を機に一度TOPISH Bakeryを離れていた事がり、その時に家の近くで飲み物屋さんで働いていました。その時の経験から、何が売れ筋で、どのくらい売れるのか、利益がどれくらい出るのか、を知っており、独立するのであれば子供の面倒を見ながら飲み物のショップをやりたいと、必要な資金と収支についてメモ書きを提出してくれました。家族も応援してくれるとの事であり、私の方では冷蔵庫代と最初の仕入代金を支援する事にしました。

営業に駆り出されるJanet(真ん中)

3人の子供のシングルマザーであるAkuaには、いつも部屋の掃除と洗濯物をお願いしていました。物静かで、お願いしたことをしっかりやってくれる真面目な彼女は、とても信頼ができる為、いつも私は自分の部屋の鍵を彼女に託していました。いつも休みの日には子供達に会いに実家まで帰っており、交通費もかかる為、私も子供達の学費の支援やご飯代などを渡していました。Akuaは、自分ではビジネスをする自信がないから、継続してパン屋で雇って欲しいとお願いしてきましたが、家族とKofiと話す中で、Pure water (飲料水)とIce kenkeyを販売するビジネスをする事になりました。一人では不安だった様で、もう一人のAkuaと2人でやってみる、という事になり、こちらも冷蔵庫とショップ代を支援する事にしました。

Akuaと子供達三人

最後の5人目はやんちゃなFranciscaは、よく男子達と喧嘩をしたり、whatsappのメッセージで私に「自分のビジネスするから100万円貸して」と送ってきたりと、最後まで心配で、親御さんとの対話にKofiが一番注意して時間をかけて話し合ったスタッフです。勢いとノリは良いのですが、大雑把で短気な所があるから何をやるのが良いかと考えていると、持ち前のパワーで、福祉省の方からオーブンを買ってもらったと連絡をしてきました。自分はこのオーブンでパン屋をやりたい、家族も応援してくれるから、型と材料と他の機材を買う資金を支援して欲しいとの事だったので、ここまで頑張ったなら、応援するしかないと思い、最後にFranciscaも独立を応援する事にしました。

福祉省からゲットしたオーブン
パワフルなFrancisca(右)とお父さん(左)

これにて、TOPISH Bakeryで働く聴覚障害を持つ女性スタッフは全員卒業する事になりました。

残ったのはやんちゃな男性スタッフ達のみ。彼らとは相変わらず日々バトルですが、とりあえず彼らが食って行けるくらいはしっかりやって言ってもらえたらと思っています。

また、これからもご縁のあった人たちとはまた新しい何かをやりたいと思っていますし、働きたいと思っている人たちに機会を提供し続けていける様に、自分自身も引き続き頑張って行きたいと思います。

TOPISH Bakery No.95 ~区切り~

ガーナのパン屋の石本です。
コロナの影響により、ロックダウンとなりもうすぐ3週間となります。
最初の二週間は、それなりにやる事もあり、いつもと変わらず比較的快適な日々を過ごしていましたが、3週目に入ると少しずつ精神的な疲れが出て来たようです。

今日、4/18(土)には、日本行きのチャーター便が出て、また多くの日本人が帰られました。今の所、多少の不便はありつつも、アクラは安全な様です。新型コロナの感染者数は日々増えていますが、政府の迅速な対応とガーナ国民の協力により、これ以上の感染拡大が広がらないことを祈るばかりです。

さて、外出禁止となっているKumasiではありますが、パン屋の方は引き続き営業しております。パン屋の状況についてはまた今度にして、今回は、聴覚障害を持った女性スタッフの独立についての話を書きたいと思います。

聾学校を卒業した学生たちの働ける場所を作りたいという友人の思いと、働きたいという思いを持った人達に機会を提供したい、という自分の思いを叶える為、2015年にTOPISH Bakery(当時はTOP Bakery)を立ち上げました。

2月にパン屋を引っ越しした際に、このままの体制で働き続けることが果たしてみんなにとって幸せなのかどうか悩みました。多くの人から、健聴者と聴覚障害者の方が働ける場所を作り運営してきた事を、素晴らしいと褒めて頂く事があり、嬉しく感じるとともに、胃の中気持ちが悪いものがムクムクと膨れ上がってくる感覚を感じる様になってきました。

残念ながら現実的にはそんな美しい成功談の様な形ではなく、いつも健聴者の男子と、聴覚障害を持つ女子達が対立していたり、信頼関係が損なわれた状態でいる事が多くなってきたという問題がありました。健聴者の男子達の教育水準や若さによる所もあったのかもしれませんが、石本が言うから一緒には働くけど、、、というマインドは5年経っても変わる事がなかった様に思います。色々な困難がありつつも、一緒にやってきてくれた男子達を責める事はできません。ただ、このままではいけないという思いだけが大きくなってきました。

働く仲間に対してリスペクトも優しさもない職場では、安心して働くことはできません。現に、聴覚障害を持つ女性スタッフの家族からは、彼女達の身の安全が心配だ、という連絡を頂く事がありました。昨年夏ころからのスタッフによる一連の事件や、原料の高騰による収益性の低下なども重なり、TOPISH Bakery内の雰囲気はずっとよくない状況でした。

新しい工場に移る時、一度は全ての女性スタッフを雇用継続する事を決定していました。しかし、その後、女性スタッフとそのご家族と話をする中で、自分が彼女達をパン屋で雇用し続ける事がベストな選択肢ではないと考える様になりました。最初、女性スタッフ達は困惑して、継続して雇ってくれと懇願してきましたが、彼女達と一緒に何が彼女達の人生にとってベストなのかを考えることにしました。

自分にとって大事な事は、働きたい人が働ける場所を提供する事、でした。スタッフ達もパン屋になりたかった訳ではなく、働ける仕事がたまたまパン屋だったから、という子が殆どだったかと思います。機会があれば、テイラーやシェフになって自分のショップを持ちたいという人や、エンジニアや銀行員になりたかったという人も子もいたかもしれません。でも、自分ではその機会を提供する事はできず、パン屋として一緒に働いてもらうことしかできませんでした。

今まで安い給料でも頑張って働いてきてくれた女性スタッフ達には、感謝の想いと信頼があります。

女性スタッフの中には、旦那や子供のいるスタッフ達もいます。子供達を家において、工場に住み続ける事がその家族にとって幸せとは思えませんでした。工場移転までの時間を使って、彼女達が自分でやりたい事、やれる事、生活していく為の基盤を作れる仕事について考えてもらい、家族にも彼女達のビジネスを応援してくれる様お願いしました。一度に全員の起業資金を準備する事が難しかった為、3月前半と後半の二度に分けてサポートしていく事にしました。

TOPISH Bakery No.94 ~コロナ対策 in ガーナ~

ガーナのパン屋の石本です。

前回の投稿からまたもや時間が空いてしまいました。書こう書こうと思いながら、一刻一刻と変わる状況への対応にバタバタし、漸くロックダウン最初の週末なり、時間を取ることができました。
今日は、ガーナの現在の状況について紹介できればと思っています。

3月中旬、ガーナ政府が国境封鎖及び空港封鎖を示唆した事により、3/22〜23にかけて青年海外協力隊及び一部の日本企業・駐在員のご家族の方々が日本に帰国されました。

3/23から2週間の国境封鎖・空港封鎖が宣言され、その一週間後の3/30から2週間のロックダウン(外出禁止令)となりました。

当初ロックダウンが宣言された時に、どれだけ食料が手に入るのか、水や電気や通信関係へのアクセスはどうなのか、と不安になる気持ちもあり、最低限必要となるものを2週間分ほど調達しました。

買い物の時には、入り口で石鹸で手洗い+エタノール消毒が基本。この店では更にお客さんに手袋までつけるように指示していました。

3/30から2日間は外出せず、簡単な運動と、できる限り野菜など缶詰を使わない料理を手作りする様か、デリバリーをしてくれる和食屋さんからご飯を取り寄せたりしていました。3日目に、徒歩圏内のスーパーに歩いて買い物に行きましたが、その時には殆ど通りに人はおらず、15分ほど歩いて4〜5人ほどしか会いませんでした。

いつもは沢山の物売りの人がいる交差点。ロックダウン以降はゼロ。

いつもは沢山いる物売りの人たちもおらず、許可されているはずのフードベンダーも出店しておらず、とても街は静かな状態でした。比較的車通りが多い道に出ても車はまばらで、いつも沢山走っている市民の足である乗合バスのトロトロも殆ど走っていませんでした。珍しくトロトロが走ってるな〜と見てると、メイツ(トロトロの集客・集金係)に”Go back to your country”と叫ばれたので、一瞬驚きましたが、よく分からないわ、不安だわ、ビジネスも下がったりでイライラしてるんだなぁと思い、ちょっと申し訳ない気持ちになりました。

いつもは人で賑わうモールも食料品と銀行と薬局と通信関係以外は閉鎖。

幸いにも、近所のスーパーではエタノール消毒液も食料品もお酒も販売してくれているし、八百屋兼お肉屋さんも稼働しており、食料品も十分な在庫がある様なので、物資が不足する心配はなさそうでした。

近所のスーパーにはビールの在庫が沢山あるので安心。

一方で、日銭を稼いで生計を立てていた人たちが沢山いることもあり、その方達がどの様に生活しているのかは心配であり、ロックダウンが長引く場合には彼らの不安・不満が爆発するのではないかと心配しています。ガーナ人の友達に聞くと、大丈夫だよ〜、皆んなで助け合うから何とかなるよ〜と楽天的な回答がありましたが、私もきっとガーナは助け合って何とかこの難局を乗り越えて行くのではないかと思っています。

4/5の大統領講話では、40万食の食料品が配られる他、3ヶ月間の水道の無償化、医療従事者への待遇の改善、GHS600Millionの民間へのローンの提供、マスクの自国生産などが取り上げられており、矢継ぎ早に対策が取られています。

4/5に解除される予定であった国境封鎖・空港封鎖についても、追加で2週間の封鎖となる旨の通達がありました。まだまだ人の移動が許可されるのは先の話になりそうですが、今の所、物資の輸送はokとの事であり、港湾も稼働率は下げながらも食料品や医療品、生活必需品については輸入もしていますし、工業団地でも生産しています。お酒のメーカーも、不足しがちだったエタノール消毒を作り始めるなどしています。

一時は一本50ghs(約1000円)で売る人もいましたが、今では価格も落ち着いています。

2週間前とは全く異なる非日常を生きていますが、意外と対応はできるもので、治安の悪化が起きない限りはガーナでの生活は何とかなりそうだと感じています。早期の終息を祈るばかりです。

初めて作った抹茶クッキー。Youtube見てたら焦がしてしまいました、、、

1 2 3 14