創業時に感銘受けた本

今回は私が創業したタイミングで出合い、大きな力をもらった本を紹介させてもらいます。私の人生を変えた幾つかの要因のひとつになっているのかもしれません。

【Accidental Branding】という原著の日本語版の『直感のブランディング』(英治出版)という本です。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4862760708?ie=UTF8&tag=eijipress-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4862760708

「普通」の人が「特別」を生みだした7つの物語というサブタイトル。協力隊終了時にケニアでの創業を決めた当時の私の心には響くものがあり、ど素人が確立したブランド物語に魅了されました。

この本のなかで、最も感銘を受けたブランドの創業物語をもっと知りたいと思い、直ぐに創業者の英語の著書を取り寄せて、読んでいたときの興奮は鮮明に蘇ってきます。少々マニアックですが、心底やりたいことに出合えたことは本当に幸せなことです。初心をじわっと思い出して、明日からも組織一丸となって歩を進めていく力にしたいと思います。

女性起業家によるアフリカでの食品産業の事例

ヨーロッパやアメリカ人が立ち上げたアフリカの食品産業の成功事例のなかから、今回は特に女性CEOの2社をご紹介したいと思います。

 

先ずは、『Tomato Jos』というナイジェリアでトマトペーストを製造販売している会社。2008年創業。

http://www.tomatojos.net/home/

この会社を立ち上げたMira Mehtaさんが、約2年前にナイロビで開催された食品産業の展示会場で発表されていたのをお聴きしました。トマト農家の廃棄率軽減のために事業を立ち上げたと凛としてお話されていた姿がはっきり脳裏に残っています。

 

次は、『Kuli Kuli』というスーパーフードのひとつであるモリンガをアメリカ人の食生活に浸透させている会社。

https://www.forbes.com/sites/forbestreptalks/2017/10/05/a-startup-backed-by-kelloggs-vc-arm-kuli-kuli-introduces-americans-to-a-new-superfood-moringa/#1ea7c2ef4e06

ナイジェリアでPeace Corpsの活動をしていたLisa Curtisさん(29歳)が、ナイジェリアのモリンガをアメリカの消費者に紹介したいと2013年に立上げた事業。モリンガは栄養価や機能性が高く、ミラクルツリーと呼ばれ、近年日本でも注目度が次第に高まっている植物です。

VCから総額200万ドルの資金調達をして、商品のラインナップも増やし、事業拡大しているそうです。詳細はリンクの記事に。

雨季の始まり

ティカでは小雨が降っています。雨季の始まりみたいです。

ケニアの大統領の再選挙は今月26日で、ティカでは特に何も起きていないですが、選挙管理局に対する抗議デモなどがナイロビや地方では所々で発生しているようです。

前回のブログで書いたように、来年1月から加工場所を移すことになり準備を進めています。建設する加工施設の建設費の見積書が2社から出てきて、2つとも見積額は1千万円以上。想定よりも高いので、あと2社に見積をお願いしています。高いように感じますが、食品加工施設の建設費の相場はこのくらいかもしれないので、4社から見積をとって確かめます。外国人が関与すると価格が上がることは時々あるので、業者対応は協力して頂いている信頼できるケニア人にお任せしています。

ABE(Africa Business Education)プログラムで日本の大学院で経済学を学んだケニア人と一緒に、季節によって製造量と売上の変動が激しい現状を如何に今よりも安定したビジネスにしていくかを具体的に調査しています。ドライフルーツ以外の事業基盤も不可欠です。

また、日本の会社からの現地調査の委託なども喜んでお受けしています。先ずはお気軽にお問い合わせ下さい。

あと3ヶ月で

来年1月からの加工の繁忙期には、今の製造現場では手狭になるので、加工する場所を移します。約30人が働けるサイズの加工場をこれから建設することになります。設計図は仕上がっています。

あと3ヶ月後にはティカ内の新しい場所で、備品も揃えて加工が始められているように粛々と進めていきます。

約2ヶ月間、止めていた製造も再開しています。社員が日々、技術レベルを高められるようにがっちりとサポートしていきます。

アフリカビジネスのキーワード? ”信用”

アフリカビジネスの第一人者とお会いして、お酒を飲みつつじっくりとお話を聴かせて頂く機会がありました。
おそらくアフリカビジネスを志す方は誰もが知るその方は、大企業の組織の中でアフリカで小売を巻き込んだ新たな事業領域を創造した第一人者。
関連書籍なども読んでいたところだったので、お会いして生のお話を聴けて大変嬉しく思いました。
 
お話をお伺いする中で感じたこと。
それは、「結局人を動かすのは、組織の看板でもなく、その人の名声でもなく、その人の想いと本気度」だということ。
それは国境を超え、その人と対峙した人を動かす。それも、初動だけでなく、結果を生み出すまで。継続的に。
 
すごーく、シンプルなこと。
 
 
外国人である日本人がアフリカにおいてビジネスを展開する場合、勿論こちらからも相手は簡単には信用出来ませんが、相手からしても、「こいつは信用出来るのか?」という目線で見ているはずです。
それがお金が絡むビジネスであれば、なおのこと。
 
信用は、基本的には時間をかけて培われます。
そして、信用にも段階があって、「この程度のことならリスクをとっても良い」とか「こいつとだったら大きなリスクもとってやる」とか、いろいろなレベルがあります。
 
小規模のビジネスをやっていく場合、レベル1〜2くらいの信用でも、動かないことはないです。
が、大規模な投資が絡む場合。特に、日系企業がアフリカにおいて合弁企業を設立し、相手側のパートナーにもリスクをテイクさせる必要が有る場合。
 
その時に求められる信用のレベルは、大変高いものになります。
 
「そんな大きな仕事をする人達って、どうやって相手を動かすんだろう?」
と素直に疑問に思います。
 
それも、最初の動き(投資させる)だけでなく、結果が出るまで向こうの努力を継続してもらう。
これが重要だけど、とても難しいこと。特に、アフリカで現地の人と恊働する場合。
 
 
その疑問に対して、ヒントを頂きました。
 
それは、
「そこ(アフリカ)で働く人が持っている想いが、本気のものか。」
というとってもシンプルなもの。
 
敢えて、誤解を恐れずに言います。
「想い」は正しくても間違っても、関係ないんだと思います。
そもそも、それが正しいか間違っているかなんて、正解はないし、見方によってなんとでも言えるからです。
(勿論、自分たちだけに利がある様な投機目的の取り組みは、「想い」に該当しません。
ここで言う想いは、誰のどんな状況をどんな風に変えたい、とか、そういった類のものです。)
 
だからこそ、「明確な想いを、本気で持っている人が、そこにいるか」で勝負が決まるんだと思います。
そして、本気で思い続けるのにも体力と精神力が要りますが、自分自身が心から納得しているものだと、それが自然と湧き出るエネルギーで乗り越えられます。
 
これは、大企業がアフリカで事業展開する場合も、私の会社みたいなスタートアップが事業展開する場合も、おそらく変わりません。
 
何らかの、必ず実現させたい想いを本気で持っている人がその場にいると、それに伝染する人が出てくる。
そこで、自らリスクをテイクしてスピーディに動く、という本気度を見せると、相手も「こいつとであれば一緒に頑張りたい」となる。
 
 
私の想いは何か。
「爆発的な潜在的成長力を持つアフリカ市場で、日系企業のプレゼンスを底上げさせたい」
こう思っていました。
けど、「日系企業」という枠は別に現地の人からするとどうでも良くて、それは私が日本人だから、そう思うだけ。
 
今は、「現地で求められている製品・サービスを届けるべく、アフリカ進出のプラットフォームを創りたい」
という形に少し変わってきています。
 
もっと、ここに熱を持たせていきたいと思います。
本当の意味で「本気」になれるまで。
 
今日も地道に、出来ることを、こつこつと。
 

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現地にハコを構えたい

最初の方のブログにてお話していますが、現在テストマーケティングサービスの準備を進めております。
このテストマーケティングサービスを利用して、アフリカ現地への進出の足がかりを築いてもらうのを目的としています。
 
将来的に、ケニアのナイロビやナイジェリアのラゴスの様な、アフリカの主要消費地に、店舗を構えたいと思っています。
その店舗は、日本の優れた製品のテストマーケティングが実施出来るものとなります。
 
バーチャル(=オンライン)での商品テスト販売+現地のビジネスパートナーによるディストリビューションだけでなく、実際にものを置いておき、消費者が手にとって見れることが重要と捉えています。
 
実際に店舗でどれくらいのお客さんが買ってくれるかは定かではありませんが、少なくても宣伝広告効果、ECへの送客効果、買わない顧客からのフィードバック情報など、副次的な効果があります。
 
この様な店舗を創るには、
・信頼出来る現地のビジネスパートナー(共同出資者)獲得
・現地での法人登記
・上記を可能とする(何より)資金
が必要となります。
 
資金集めのために、現在色んなコンサル案件に関わりつつ、投資に回せる資金を地道に貯めています。
今回のアントレAFRICAさんの助成金などは、私にとっては事業構想をいち早く実現させるためにとても重要な位置づけとなります。
 
 
話を戻します。
 
「リアル+バーチャル。」
 
これが、今後のマスマーケット向けビジネスのキーになると考えています。
日系企業がアフリカにってもWIN-WINな関係を創るため、頑張ります。

ビニール袋規制

ケニアでは8月29日から法律でビニール袋の製造、使用、輸入が禁止されるようになりました。環境汚染を抑制することが目的だそうです。違反者には最長4年未満の懲役か400万KSHの罰金が科せられることになっています。

製品の一次包装に使用されるビニールは規制外ですが、スーパーやお店で買物しても袋はもらえないので、エコバッグを持ち歩くようにしています。施行されてから約3週間が経ちますが、ナイロビやティカでは、どのお店に行ってもビニール袋はすっかり消えています。ケニア全土でごみが軽減され、環境がきれいに保たれるようになるのでしょうか。

異例の再選挙

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ケニアでは大統領選挙が再度実施されるという異例の事態が起きています。

8月8日の大統領選挙で現職大統領が当選という結果が出て、すんなりと就任するのかと思いきや、野党が不正があったと不服を最高裁に申し立てて、最高裁が再選挙を実施するという決定を下しました。
「こんな結果を予想した人はいないんじゃないかな。競馬で言うと万馬券だ」と在ケニアの日本大使はおっしゃっていました。
再選挙日は10月17日です。もうしばらくは情勢を気にしながらの生活になりそうです。
そんななか、明日は年に一度のケニアの日本人会のお祭りです。皆で集まって気を緩められそうです。

アフリカのGDPのカラクリ

2017年度のタンザニアの一人当たり名目GDPは、111,751JPYであり、日本の約2.6%となっています。

(日本の2017年度、一人当たり名目GDP4,319,376JPY

参照:

http://ecodb.net/country/JP/imf_gdp2.html

http://ecodb.net/country/TZ/imf_gdp2.html

1タンザニアシリング = 0.0480412JPYで計算

 

しかしながら、貿易の拠点ダルエスサラームでは、高級車が街を走り、生活レベルも先進国並みという人もいたりします。

もちろん、ごく一部の人であり、日本の平均的な生活水準には及びませんが。

 

しかしなぜ、こんなにもGDPがマクロデータ上、低く表示されるのでしょうか?

 

現地のタンザニアやザンビアの何人かの友人・知人に聞いてみました。

すると、こんな応えが返ってくることが多かったです。

 

「アフリカでは、(データとして)拾いきれていない取引が非常に多い。田舎の方だと物々交換が主流なので、お金を介した取引がなされていない。」

とか

遊牧民などは、牛がアセットだからね・・。」

とか。

 

つまり、通貨を介さない取引で生活が成り立っている地域も未だに多く、それがGDPとして反映されないため、極端に低く見える、ということの様です。

アフリカでもその国の消費地となる都会だと、この様なことはなく、基本的に通貨を介した取引がなされています。

おそらく、都会だけで一人あたりGDPを計算すれば、「日本の2.6%」という結果にはならないはずです。

 

マクロデータはあくまで目安として捉えること。

加えて、数字の裏にある背景を捉えておく必要がある。

 

そんな事例です。

JETRO主催のセミナー

9月7日に大阪で開催されたJETRO主催のアフリカ起業セミナーで、JETROケニア事務所の島川さん、ウガンダで衛生商品を取り扱っておられるサラヤの森さん、ケニアでヘルスケア商品を販売されているロート製薬の阿子島さんとともに弊社の果物加工事業について少しお話させて頂きました。

資金力・技術力・人材を兼ね備えた大企業の海外展開とはあまりにかけ離れた泥臭いことをやっていますが、他と比べることなく初心貫徹で道を切り開いていきたいと思います。

今回の事例発表者は全員女性で、協力隊出身者でした。参加者のなかにも協力隊出身者で日本企業のアフリカ進出に一役買いたいと奮闘されている方もおられ、アフリカで協力隊を経験した後に日本企業で、海外進出の業務に携わる人は今後も増え続けていくのではないかと想像します。

9/4-9/6にJETROが東京で主催した3つのアフリカ起業セミナーは定員を大幅に超える盛況ぶりだったと聞きました。アフリカでのビジネスに興味を持つ個人や会社が着実に増えているようです。治安が悪い・汚職がはびこっているなどマイナス面もありますが、私はアフリカの国々の将来的な経済発展を肌で感じながら見守っていくことを楽しみにしています。

来年2月(今年10月から変更)にJETROがケニア・起業支援ミッションを企画されています。ご関心のある方はご検討ください!!

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