パリ→パリメ

シャルル・ド・ゴール国際空港から更新している。今からベルギー経由でトーゴ共和国へ向かう。パリでの出張は、目に見えての成果を出せなかったが、そのかわりにゴールのイメージや自分たちのやるべきことの輪郭をはっきりさせることができた。結局、いろんなブティックやブランドとの商談はすべてキャンセルした。ぼくたちはもっと夢を見てもいいと思ったからだ。

それにしてもパリは、とてもサステイナブルな街だった。ファッションの分野においても2024年までに世界一サステイナブルなファッションの都になることを宣言している。そんな全体の潮流もあってか、なかば運命的とも言える店に出会った。それはぼくたちの道しるべになるかもしれない店で、コンセプトから商品ラインナップ、接客、そこに集うお客さん、どこを切り取っても非の打ち所がなかった。「CENTRE COMMERCIAL」という店に、かなりビビっときた。

「CENTRE COMMERCIAL」が扱う「veja」は知る人ぞ知るスニーカーだ。ブラジルのゴム農家と契約し、持続可能な形で生産されている。その商品に込めた思いと、そこに集まる人たち、そしてコンセプトショップとしてのお店。世界一サステイナブルなファッション都市の源流はこのお店から出ているのではないかと思うくらいの名店だった。

その店が取り扱うプロダクトは、しっかりデザインされている。デザインというのは、言わずもがな、計画を意味する言葉であるが、意図をもって計画されているものばかりであった。その洗練されたオーラは、人を惹きつける。そんな光景が広がっていた。

ある種、出口のところでぼくたちが理想とする景色をみることができたのは、とてもよかった。そこのイメージが鮮明であればあるほど、ぼくは走ることができる。トーゴ出張では、商品の仕入れだけでなく、人々の生活や生業の全体像についての情報を仕入れる。ゴールに近づくためには、もっと知らなければならない。そんなことを今回のパリ出張で学んだのだ。フランス・パリから、トーゴ共和国・パリメへ。

どうした、エチオピア??

どうも、Food for Future Plcの竹重です。

本日は、南部諸民族州州オフィスからの投稿です。。

州オフィスでの待ち時間がかれこれ、1時間以上になっているというのもあり、PC持ち込みでモバイルネットワークを使って待ち時間の有効活用に励んでいます。

生きてる?のメッセージ。

さてさて、本日のテーマは“どうした、エチオピア?”ということで、今朝がた、起きると随分とたくさんの方々から、以下のようなメッセージを受信しました。

“生きてる?” “大丈夫?” 

んっ??なんか死ぬようなことしたっけ、なんて思いつつ、私の情報源となっているツイッターさんで情報収拾。

生きてる?メッセージをくださった方が、NHKのニュースソースを送ってくれました。

『エチオピアで襲撃事件、邦人含む5名死亡』

エチオピア現地メディアの報道は少ない。

マジかい!?てな訳で、エチオピア現地メディア(英字)のニュースソース探して見るも、記事になっていない。。。。

んー、最近のエチオピアは景気の減速感の中、若干治安悪化傾向にあるなというのは、先日の首締め強盗でも感じていたところ。

景気の減速の主因となっているのは、おそらく中国からの投資の停滞だと思います。。。。

そんなこともあって海外投資家の目に触れそうな英字メディアでは取り扱ってくれないのかな?なんてうがった目で見てしまいますね。

基本的に平和な国であると信じている。

とはいえ、私個人の見解としては、引き続きエチオピアは平和な国であると信じています。

今回の件について、州オフィスでの待ち時間を活用しつつ、調べて見ましたが、どうやら、今回の事件があった地域はOLF(日本語にしたら、オロミア自由解放戦線とでもいうのかな?)の中心地とのこと。

OLFとは?

はい、OLFについて軽く補足をして起きます。私も専門家ではないので、めちゃくちゃライトな私の認識なので鵜呑みにはしないでくださいね。(リスクヘッジ姿勢と共に、詳しい方別途教えてください。)

OLFというのは、その名の通り、エチオピア最大民族オロミア族が母体となる組織で、反体制側の政治活動を行なっていた組織(テロ組織)。

エリトリアがエチオピアから独立するタイミングで国を追われ活動拠点をエリトリアに移していたものの、昨年のエリトリアとの国交回復に伴い、エチオピアに戻ってきた経緯があります。

エチオピアに戻ってきた際にはエチオピア政府と和平協定のようなものも結んでいたようですが、もともと武装したテロ組織として知られる組織なので、その本拠地はというと。。。。

さて、話を戻しますが、そんなOLFの本拠地ということで、なんとなく、疑ってしまいますね。

何れにしても、エチオピア国内でも治安に関しては、若干悪めな印象で映る地域だったみたいです。

今回の事件にOLFが直接関係があるのかは不明ですが、事件の真相解明が待たれます。

とはいえ、、、

最近、エチオピアは航空機墜落事故含め若干ネガティブな話題を提供してしまっていますが、基本的に本当に平和な国です。

自分自身、先日、首締められてますが、適切な危機管理を行なってさえいれば基本的にエチオピア人は陽気でいいやつが多いということを声を大にして伝えて起きたいです!

それと、今回の事件で被害に遭われてしまった方々については、鉱山開発のプロジェクトで現地に調査に入っていたようです。その辺のバックパッカーが武勇伝作りに危険な地域に突入していったのとは訳が違います。

勇気を持ってエチオピアで鉱山開発に取り組んでいた方々に対しては、最大限のリスペクトと共に心からご冥福をお祈りいたします。

私自身、油断せずに危機管理意識をしっかりと持っていかないといけないなと改めて感じている次第です。。。。

*追記:現地の友人から、現地のTVでOLFによる犯行であったとの報道があったことを聞きました。武装しているとは聞いていましたが、こういった犯行を起こしてしまっている以上、OLFに対する姿勢というのも考えものだなと。。。

最悪な悪夢は、いずれチャンスにも成りえる

JUJUBODYの大山です。

いつものことと言ったら、いつものことですが、

ガーナのMindNETのビジネスで、トラブルが絶えません。

購入した土地で灌漑設備を引いて農業を始めたものの、水源が枯渇し、本収穫が全滅。投資した資金が予定通りに回収できないとか。

コンサル先のクライアント案件で、横領者が見つかり、逮捕するとか。

(こういうのも、警察が自発的に動いてくれるわけではないので、逮捕させるように動くという労力がハンパない)

他のコンサル先でも、守秘義務があるので、今は全容を語れないけれども、ポシャったら話せる、一つの本になりそうなドロドロなドラマが発生しています。

(他人事としては、非常に面白い話ですが、関係者としては、悪夢)

昨年前半までは、日本のJUJUBODY事業より、よっぽど調子いいんじゃない?と思っていたのですが、悪いことは重なるもので、あっという間に、キャッシュ詰まりに。

カールがアイゼンハワーフェローシップで不在中、今のメンバーでは、現状維持はできるけれども、進捗させることや、新たな案件を取ってくることができず、彼がマネージャーであり、プレーヤーであることの限界を感じます。

このままでは、せっかくアイゼンハワーフェローシップで得たネットワークや知見を活かして自社プロジェクトを立ち上げるチャンスを失ってしまうので、もう損失(本来、受け取るはずの数百万円の報酬がパーになる)があっても諦めた方が良いのではないかと言ったのですが、本人は、これまで時間や労力を投資した分、そう簡単に割り切れないこともあり、とても難しい状況です。

あまりに忙しすぎて、次から次に電話がかかり、ミーティングに飛んでいるので、彼とはろくにコミュニケーションも成り立たないのだけれども、お互いに一つ意見が一致したことがあります。

最悪の出来事は、やがて、最高のチャンスにもなりえる

ということです。

これまでの経験上、その時には、どうしたら良いかわからない、抜け出せない、解決策が見つからないように思える悪夢のような最悪な出来事が、実は、のちに振り返ってみると、チャンスになってきたということを確認しました。

私が、がんを患い、日本に帰国した時も、そう。

モリンガパウダーが輸入する度に、衛生基準に満たなかった時も、そう。

だから、大丈夫、なんとかなる。

と、言い聞かせて、出口の見えない道を歩むしかない。

TOPISH Bakery No.44 ~インターン・杉本くん②~

ガーナのパン屋の石本です。
短期でインターンに来てくれていた杉本くんの体験談パート2です。短期間で集中して頑張り、しっかり結果を出してくれた杉本くんは、側から見ても成長して自信を掴んだ様に見えました。それではどうぞ!

こんにちは!
佛教大学3回生の杉本陽介です!
3月1日〜3月8日までガーナのパン屋さんでのインターンシップに参加しておりました。

先日インターンシップを終えて私が学んだこと、感じたことをあげていきたいと思います。
○ガーナの第一印象
《①英語(発音)がほんとに分からない》
結局最後までガーナ英語が分からなかった、、。

《②チョコそんなにない》
思ったよりチョコに関するものが少ない。
(カカオ工場とは離れた都会にいたからだと思われる)
《③バイクよりも車の方が多い》
東南アジアのようなバイク、トゥクトゥクパニックではなくほんとに車が多い印象だった。
普通の道で100キロ近く出すことには驚いた。

○ガーナの第二印象
《①ほんとに暑い》
2週間で雨が降ったのは1度だけ。とにかく灼熱。1日に500ミリの水を6〜7本は飲まないと倒れる。
《②オブローニが珍しいのかまず声かけられる》
私を見つけると「China!」と声をかけてくる。日本からきたというとまたさらに質問ぜめになる。
《③ご飯がわりとおいしい》
辛いものばかりというイメージだったが、素朴な味付けのものも多く夏バテしていなければちゃんと食べられるものが多い。特に1つ丸々で60円のパイナップルは甘くて絶品。
《④ガーナ人サッカー大好き》
サッカーが出来るとガーナボーイズにめちゃくちゃもてる。私は出来なかったが一緒にやってあげるとすごく喜ぶ。

○ガーナ人の好きなとこ、嫌いなとこ
◎好きなとこ
・ガーナ人はガーナのことが大好きで、ガーナを知ってもらおうと色々買ってくれる。
・おしゃれ
・子どもたちがとにかくかわいくて純粋。
(肌の色が違う私たちを初めて見て泣き出す子もいる)
・女性たちは勤勉でよく働くし、困っていたら必ず助けようとしてくれる。
・目が合うと微笑んでくれる。
・男の子はとにかく元気でノリがいい。
・クラブに行けばダンスを教えてくれてスリから守ってくれる。

❌嫌いなところ(私の主観です)
・絶対に時間を守らない。(1〜3時間は当たり前)
・理解してないけどYesと答える。
・英語が分からないとバカにしてくる。
・「I’m coming.」=「Goodbye.」

○インターンシップでもっとも苦労したこと
インターンシップで最も苦労した事は大きく
分けて3つです。

①ガーナ人と共にビジネスをする上で最も苦労したのは「時間」についての捉え方についての違いです。ここに関しては日本人が細かすぎるのではないかとも感じる部分はあるのですが、とにかく時間通りに事が運ばないです。

一緒に営業に行くスタッフに「何時にどこに集合!」と、決めても、1時間〜3時間の遅刻は当たり前でなんなら疲れているから明日にしようと言い出すのが日常です。

当初私は“彼らには彼らの生活があるから。”と遠慮している部分がありました。しかし彼らの生活を毎日見ているとかなり省エネ(暇さえあれば寝るかスマホいじってる)で動いていることがわかり遠慮なく引っ張り出すことにしました。
ただ単に引っ張り出すと彼らも乗ってきません。あくまで彼らとの関係づくりの流れの中で営業に誘っていました。「あなたの彼女見たいからそのついでにサンプル持って営業行こ。」などと言うとかなりの確率でついてきてくれます。

②次に難しいのがやはり新規顧客の開拓でした。すでに市場は飽和状態。スリランカの時のように数打ちゃ当たる方式で行くと失敗することは確実でした。

そこで今回はターゲットを絞りました。すでにパンを売ってはいるが売っているパンにあまり特徴がなく、見た目に派手さを求めているようなkiosk等を狙いました。
またサンプルをあつあつの状態で持っていき試食してもらうことで、パン本来の味を確かめてもらうことにしました。

ただ英語が分からないので交渉は現地人スタッフにお任せし(こういうことを伝えてほしいという内容は共有し確認していた)、営業に行くまでの流れを私がアレンジし、顧客の開拓を行いました。

確実にニーズがありそうな店

➕

翌日売掛け金を回収する時に逃げられないように店をがっちり構えているところばかりを狙って営業をかけました。

結果として8日間の営業期間で5件の新規顧客を開拓することが出来ました。ただ大変なのはここからでした、、

③大変だったのは新規受注して頂いた顧客を守ることでした。
受注して頂いた顧客の方には
○大きいサイズor小さいサイズのパン
○いくつ
ということを伺ってそれを持ち帰り現地のスタッフと相談して、翌日に配送の流れだったのですが、そこでまた問題が起きるわけです。

新規を獲得した日にスタッフ(配送責任者)と、この内容で取れたから明日配送しましょうと話し合っても、翌日になるとパンが足りないという事件が起きるのです。

後々分かったことではあるのですが、彼は意図的に配っていなかったようです。

要因としては
○配送ルートの中に新規の顧客を入れると時間が調整できなくなる。
○売れ残りがでる可能性がある。
というものでした。

これを理解するまでは私はどーして配ってくれないんだと憤りを感じていました。配れなかった翌日、新規のお客様のところへ謝罪しに行くと案の定かなり怒っておられたので全力で謝りました。そして必ず次の配達日にはパンを持ってくると約束しました。

翌日の午前中にスタッフ(配送責任者)と筆談も交えつつ真剣に話し合いをしました。
結果的に手の空いているスタッフと私で歩いてその新規のところまで配りに行くという結論に落ち着きました。

コミュニケーションがなかなか取れないからと、逃げていては最悪の事態を招くということを痛感しました。
逃げずに向き合った結果、責任者の彼とは最終日一緒にクラブに行くくらい仲良くなることが出来ました。

○結果
約8日間の営業期間の中で、5件の新規顧客を開拓しました。
またスタッフと話し合い、今後誰がどこに何個配るかということも話し合い決めることも出来ました。

○インターンシップ前後の自分の変化
最も大きな変化としては、何事にも定量的な目標を立てることが出来るようになったということです。今まではなんとなくこのくらい出来ればいいなぁくらいの目標しか持てず、結果なんとなく終わるというのがパターンとなっていました。

しかし今回は初めてと言っていいほど、詳細に現実的な目標を定め事前の情報収集も入念にしました。さらに、現地に入ってからも日々変わる店の状況に合わせその日ごとに目標を再設定していました。

“結果の出し方”と言っては過言かもしれないですが、目標を立てそれを達成するプロセスを自分の力で学べたことがこれからの私にとって大きな糧であり、自信となると思います。

○最後に
本当にすごい人なのに、それを感じさせないくらいフランクに私の話を親身に聞いてくださり、契約獲得を特に喜んでくださったTOPISH Bakery代表の石本さん。

自分にも他人にも妥協を一切許さず、常に完璧なアシストをしようと努めてくれた現地サポーターの貝瀬さん。

様々な斬新なアイデアで競争相手として一緒に奮闘してくれた、人使いの天才、高橋さん。

たった1週間ちょっとしかいない私を仲間として迎え入れ、たくさんの学びをくれたTOPISH Bakery のスタッフの皆さん。

本当に皆さんの支えがあったからこそ過酷な環境下にて頑張れたと感じています。
本当にありがとうございました!

ストライキからの・・・

どうも、Food for Future Plcの竹重です。

さてさて、先週は首締め強盗の被害にあったり、土地の取得手続きの最終段階を前に地方政府のストライキにより、プロセスが停止したりと相変わらず問題の多い1週間になりました。

さて、本日から久しぶりに南部諸民族州政府およびシダマゾーン政府オフィスが動き出しましたが、その雰囲気はというと、夏休み明けの小学校のような感じ。。。

みんな、ストライキ中何してたー??みたいなノリで、ストライキ中の出来事を楽しそうに話しつつおきまりのコーヒータイムでのんびりスタート。。。

おい!!!

あなた方の都合でまたしてもこちらのスケジュール推してるんだが。。。。

頼んます

ストライキ前に何してたか思い出して動いてくれ!!!!!!!!!!!

ということで、プッシュプッシュ、州政府のお偉いさんから圧をかけて貰ってなんとか明日までに議事録のサイニングを終えるようにコミットメントを取得できました。。。

今週中に、契約書の内容詰めたいな。

なんとか気合いと根性と強力な圧で巻き巻きスケジュールしていきたいと思います。。。

一つ一つ、確認。

フランス・パリでの営業を開始してから数日が経った。弊社のデビュー作である西アフリカ・トーゴ共和国から仕入れた布に京都の職人技を織り込んだ作務衣は、パリジャンやパリジェンヌから賞賛の嵐を受けている。

嵐と形容したのは過言ではなくて、道端を歩いているだけで声を掛けられ写真を撮られる。飛び込み訪問したブティックからは取り扱いの了承を4社から受けることができた。さらにはオープンテラスのカフェで休憩していたら、イヴサンローラン のファッションデザイナーから声がかかり、日本の一流アーティストと勘違いされる日々を過ごしている。

これらのことは事業戦略のなかで想定していたことで、ある程度、勝算があってパリ市場に乗り込んでいた。日本では数々の批判を受けてきたから、「ほら見たことか」と思う反面、ほんとうにこれでいいのかと立ち止まっている。

というのも、声を掛けてくださったブランドやブティックが取り扱ってくれるのは、めちゃくちゃ有り難いことなのだが、それがお客さんに届くときの価格は、とてもではないが少なくともぼくのまわりの応援してくれている人たちが買えるような金額ではない。最終の販売価格が100万円ちかくにもなるのだ。

弊社の商品を最終的に誰に届けたいか、ぼくが人生を賭けて魂を込めた商品は誰のためのものなのかということを想像したとき、やはり身の回りの応援してくれている人たちに届けたいとぼくは思う。海外セレブなどの超富裕層の何十着、何百着もあるなかの一つではなくて、ぼくたち世代の何着かあるうちの一つになれるほうが、ぼくは嬉しい。

そんなことを考えるようになって、パリの街並みを歩きながら物思いに耽っている。しかしこれも一つの確認作業なのであって、こうして何か心に引っかかることとか、立ち止まってしまった理由は何なのかということを考える良い機会だと思って楽しんでいる。そもそも、ぼくはトーゴ共和国の友人と交わした約束を果たすために起業した。ハイブランドとコラボして一躍有名になりたいとか、できるだけ売上をあげたいとか、それらはすべて手段の話だ。そんなことよりも「みんなが笑って過ごせる世界をつくりたい」と願う彼が見たかった景色をぼくも一緒に見てみたい。そう志して起業した灯火は、まだぼくの心にある。

TOPISH Bakery No.43 ~生産ロスの活用~

ガーナのパン屋の石本です。
日々なんでこんなに問題ばかり起こるのだろうか、と言うくらい新しい問題が起こります。問題がない日は逆に不安になるくらいです。 今回はまたまた失敗談です。(失敗ばかりです…)


さて、1月、2月と市場の冷え込みにより販売が厳しくなってくると、ちょっとでも焼き過ぎのパンや形が悪いパンが売れなくなり、ディストリビューター達が引き取りたがらないので生産ロスとなってしまいます。


その数も1日に10~20個ほど。多い日では30個以上のパンが“販売できないパン”としてパン屋の倉庫に置かれてしまう事が増えてきました。見た目が少し悪いと言うだけで生産ロスとなってしまう事はビジネス的にもマイナスが大きく、また心情的にも許しがたい事です。


その為、手の空いているスタッフに値下げして販売してきてもらったり、孤児院に寄付したりしていましが、2月に入ってからは全てを捌き切れないほどの数となってきた為、生産チームとミーティングをしてアイデアを出し合いました。


他社でも生産ロスの一部を翌日のパンに再利用すると言うことを行っていると言う話を聞き、一回あたりの上限を決めて生産ロスとの再利用を試してみることにしました。(焼きたてのパンを細かくし、少量ずつ嵩増しとして利用)


最初の数回は数を限定していた事もあり、味・見た目などへの影響は感じられない様だった為、生産ロスの対処方法としてポジティブな印象を持っていましたが、2月後半からディストリビューター達から品質についてクレームが多く入る様になってきました。


生産チームに話をすると、当初は「最近購入した小麦粉の品質が悪かったんだ」と言う返答だった為、小麦粉会社へクレームを入れたりなどしていましたが、生産の様子を見ていると、生産ロスを上限を大幅に超えて使用している事がわかりました。


最近の品質の低下はこの生産ロスの再利用が影響しているのではないかと気づき、すぐさま生産ロスの再利用を止めるように指示しました。パンの品質が悪い→ディストリビューターもパンを売るのが大変→販売量の減少→生産ロスの増加・再利用→品質劣化&販売チームと生産チームがケンカ、と言う悪いサイクルに入っていました。


今日は2週間ぶりに生産ロスを使わずにパンを焼いています。生産チームも、「今日のパンはいいぞ!やっぱり生産ロスの再利用がダメだったんだな、、、」と反省。自分も、スタッフ達から大丈夫、大丈夫と言われて、ロスを削減する為には仕方ない、と現実を見ようとしていなかったことを反省しました。

生産ロスについては専任のスタッフを指名し、彼が近所のマーケットに値段を少し下げて販売することにし、実際全てのパンを売り切ってきてくれました。


ここ数週間レシピの改善に取り組む中で、やはり品質が良い、美味しいパンを作って行く事が生き残る唯一の道だと確信したので、引き続き精進して行きたいと思います。

フランスへ向かう道中

いまフランスへの道中で、北京でのトランジット。フェイスブックもインスタもツイッターも繋がらないけれど、なぜかアントレアフリカのサイトだけ繋がっている。これはブログを更新せよという思し召しかと思う。だから、このアントレアフリカをご覧のみなさんに、先行して弊社の衝撃のデビュー作を披露したい。

海外コレクション向けに、アフリカナイズされたジャパンスタイルの作務衣をつくった。今回のフランス出張は、この作務衣を披露する。この生地はトーゴ共和国(とガーナの一部)に住まうエウェ民族による布である。それに京都の職人技を織り込んだ。京都はパリコレクションに出場するブランドたちが足繁く通うエリアのひとつだ。ハイブランドのクリエイターたちをも魅了するデザインが京都にはある。素材を西アフリカ・トーゴ共和国から仕入れ、弊社がなければ出会わなかったであろう京都のデザインを組み合わせた。

このデビュー作をフランスで披露する。トーゴ共和国の公用語はフランス語であり、言語の親和性が高いということと、フランスには日本(あるいは京都)の伝統技術や文化に感度の高い層が一定数いることから、フランス市場に目をつけた。どう転ぶかわからないが、やれることをやるのがぼくたちのスタイルである。

ここまでは、スケジュールどおりに進んでいる。ただ正直なところ、あまりに性急に進めすぎた感もあった。ものづくりをひととおり進めてみて、自分たちには足りないところもたくさん見えた。そしてなにより、当初に思い描いた景色に辿り着けるのかどうか、今一度、反省する必要がある。今回のフランス出張で感じたことをもとに、つぎはシャルルドゴールからトーゴ・ロメ空港へ向かう。いまぼくには仲間がいる。対話を重ねて少しずつ前へ。最初から一人では出来ないことに挑戦している。みんなと束になってぶつかる。それも、ぼくたちのスタイルである。

TOPISH Bakery No.42 ~小型ミキサーとオーブン~

ガーナのパン屋の石本です。
今日は久しぶりに自分でも美味しいと思えるパンを作ることができたので少しハッピーな気分です。


さて、昨年11月からアントレアフリカさんにご支援頂いており、もう4ヶ月が経過しました。当初は支援金を使わせて頂いて新規のカフェなどの事業形態も検討しておりましたが、実際には3年半で傷んできた生産設備の修繕、備品類の調達、配送車両の修理、材料調達費などが主な資金用途となっており、攻めに転じる前の準備に時間とお金を費やす事となってしまいました。


そして、3月に入ってから漸く攻めに転じるべく、ついに新商品を作る為の小型のミキサーとオーブンを調達する事ができました。いま使用している量産用のミキサーでは50kg単位でしかミキシングができなかった為、サンプル作りは全て手ごねで行っており、それだけでスタッフ達も面倒臭そうな顔をしていました。


今回、調達した小型ミキサーを使いたいが為に、生産チームから「石本、今日は新しいレシピのサンプルは使わないのか?新しいミキサーを使ってみよう」と珍しく自主的に打診がありました。


早速新しいレシピでミキシングしてみると、やはりしっかりとした機械はできが違う(と見えるだけかも)。スタッフ達も「おお〜!早い、きめ細かい、よく混ざってる!」と感激。「競合の大手達はこれと同じタイプの大型ミキサーを持っているぞ。俺たちも導入したらどうだ?」と生産マネージャーがと言うもんだから、「うちのどこにそんなお金があるんだ?儲かるまでは今の機械でいくぞ」とピシャリ。


試作してみたパンはマーガリンとミルクがリッチな食パンで、スタッフ達もこのもちもち感とミルクの香りがしっかり立ってて美味いと笑顔で喜んでくれました。ただ、ガーナ人的には少し塩味が強かった様で、次回の試作(5回目)では再度塩の量とミルクの量を調整する事になりました。


今まで試作をする時には、パンの生産をする日(現在は週4日)に合わせて手ごねし、大型オーブンで量産用のパンと一緒に焼いてもらっていました。しかしこれからは、この小型ミキサーとオーブンのおかげでいつでも試作できるので本当にありがたいです。これからも試作を続けて行き、自分たちが納得できるパン作りをして行きたいと思います。

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