日本じゃ考えられない? ウガンダオンラインショップ裏側あるある

ここ最近、オンラインショッピングの宅配を請け負う仕事が増えているのですが、日本で自分がオンラインショップを使っているとき(AmazonとかEbayとか楽天とかYahoo Shoppingとか)とは異なる、経験があり、大変は大変ですが、笑えるエピソードも多いので少し紹介します。

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本音

ウガンダ・カンパラでは週に一度、東アフリカ中の様々なクラフトが集められたFriday Marketが開催されます。先日マーケットに行った際、とても素敵なペーパービーズを作っている生産者さんを見つけ、その方のお宅を訪問したことがありました。

カンパラのナカワから少し入って丘を登りきったところに、ローカルの人々が暮らすバラックがあり、そこをずんずん歩いて行った先に彼女の家がありました。土壁でできた3m四方の小さなお家。そこにベッドやソファ、テーブル、キッチン用品などなど、彼女の持つあらゆる家財道具が所狭しと置かれていました。

彼女はテーブルの下に置かれたペーパービーズ作りセットを取り出し、最近出来上がった商品をいろいろ見せてくれました。色鮮やかでデザインも豊富な可愛いアクセサリーたち。こんなにたくさんのアクセサリーを作りながら、マーケットでは観光客や地元の小売店相手にそれなりの数を販売しているのだから、さぞ仕事も楽しんで取り組んでいるんだろうと期待し、「アクセサリー作りは好き?」と聞いてみたんです。

答えは無言。

聞こえなかったのかと思い、もう一回同じ質問をしてみましたが、反応は同じ。

そしてその後、「ただやってるだけよ」と暗い表情でボソッと答えが返ってきました。

 

帰り道、なんだかそのやりとりが忘れられず、友人とそれについて話していた中で気付いたのですが、私はたぶん無意識的に「途上国でものづくりをやる女性はみなHappy」だというステレオタイプに捉われていたんだと思います。

このステレオタイプのせいで、私は彼女から”I like my job”という答えが当然のごとく帰ってくることを期待したし、でも実際はあまりにも期待していたものとかけ離れた回答だったから、衝撃を受けたんだろうと感じました。

北部から身一つでカンパラに越してきた彼女。恐らく身寄りもなく、土壁の、強い雨風にさらされた途端に崩れてしまうんじゃないかと思わせる家に一人住んで、アクセサリーを作りながら、ギリギリのラインで日々の生活を成り立たせるためのお金を稼いで暮らしている。アクセサリー作りを楽しむなんて、そんな余裕はない。アクセサリーは生きるための手段、ただそれだけ、と言われたような気がして、そんな彼女に「楽しくものづくりをする姿」を期待した私は、本当にエゴの塊だなと、反省しました。

翻ってうちの工房の女性たち。私が「仕事は楽しい?」と問いかけると、必ずと言っていいほど笑顔で「楽しんでるわ」と返してくれます。これまではその回答に安堵しきっていましたが、もしかしたら私に心配を掛けるまいと無理して作った笑顔かもしれない、本当は何か問題があったりするのかもと、さらに考えを進めてみることも必要なのかと思いました。そのためにはローカルの人々のお金の回り方や生活様式についてリサーチしなくてはいけませんが、彼女たちが本当に心から笑顔で仕事に取り組めるようにすることが私の今の仕事だと、改めて感じた次第です。

 

Chizu

 

ケニアのブリケット老舗 Chardust Ltd.を訪問しました

ケニア滞在の目的の一つは既存のブリケット工場の見学でした。
10月17日にはナイロビ郊外に位置する Chardust Ltd. を訪問しました。
IMG_1388(養鶏場向けのブリケットを作っている様子)
Chardust はナイロビ市内の炭売場から買い取った炭屑でブリケットを作り続け11年になります。
アフリカのブリケット業界では11年操業している同社が最も老舗になります。
IMG_1384(完成したブリケットを天日乾燥しています)
最初は挽き肉製造機を自身で改造した手動の機械でブリケットを作っていたそうですが、
11年の間にシェル財団を始めとして多くの開発プロジェクトにも携わったそうです。
試行錯誤の結果、現在は中規模ビジネス(レストランやホテルや養鶏場)やスーパーへの卸に特化しているそうです。
木炭しか使ったことのない、貧困家庭における代替エネルギーへの転換は最もハードルが高いと伺いました。
IMG_1395(工場長から説明を伺う、事業パートナー)
Chardust は原料となる炭を「上質(純度が高い)」と「普通」に分けている点がアフリカの他ブリケット企業と異なっている点の一つです。
「普通」はぎりぎりまで製造コストを下げて養鶏場に卸していたりと顧客ニーズによって原料から選別しています。

また、自社で使用する機械をほとんど手作りしていることにも感心しました。
この点はウガンダの Green Bio Energy も同じです。
ブリケットのような基本的技術による機械は、アフリカで作り、アフリカで修理できるものが一番という教訓かと思います。

私達も今週末からいよいよ試験生産を始めることが出来そうです。
東アフリカで既に頑張っている先輩企業の方から学んだことを活かして、モザンビークのニーズに合ったブリケットを開発していきます。

大切なこと③ Visionを共有する

Visionを共有する、とか、聞こえはとってもそれっぽいけど、実際どういうことなのだろう?

自分が雇われの時にもよく聞いていたこの言葉。

数年後の自分がこの記事を見返して微笑ましい気持ちになっているかもしれないけど、

Asian Kitchenの一年目の私なりに、書いてみようと思います。

 

Asian Kitchenでは四半期に一度、スタッフとのKick Off MTGを開催。

Asian Kitchenがどういう店でありたいか今後どういうことをしていきたいか、少し先のことを具体的に語りました。

その一方で、スタッフにも、

将来、それか少し先でも、どうなっていたいか?

そのために、Asian Kitchenという場所で何ができるか?

という問いかけをしました。

 

その二つが交差するところをそれぞれに見つけてもらう

そうすることで、日々の業務、自分のポジションへの取り組み方が変わってきます。

 

要は、

スタッフに対して、「存在を認めている」ということを示す

-ゴールを共有することで、苦境時や、それぞれの判断が分かれる場合でも、立ち返る場所を作ることで組織としての目的達成からぶれないようにする

この二つがポイントなのだと思います。

まりんちゃんが印刷して見えるところに貼ってくれています

まりんちゃんが印刷して見えるところに貼ってくれています

 

こういう写真、FBにアップするとなんだかリア充に見えると思いますが、

実際のところは、経営側と従業員の利害は基本相反するものですし、いろいろなせめぎ合いは毎日のようにあります

だし、相手は自分のもつ常識を飛び越えたところから来ますから、もういろいろカオスです。

ただ、こういうMTGの場を持つようになってから(その後月一で全員集合の定例MTGを持っています)、少しやりやすくなったと思います。

 

私自身、こうした取り組みに半信半疑だったのですが、

インターン生のまりんちゃんが素直な気持ちで、

「やってみましょう!千紗さんの考えてること、スタッフに伝わってないのがもったいないです!」

ときっかけを作ってくれました。

 

まりんちゃんはちょうど今日が最終出社日だったのですが、

彼女の多大なる貢献の一つが、オーナー社長とスタッフの間で、うまく調整役を果たしてくれたことです。

 

私は当たり前ですが、 利益の最大化、 それしか考えてないです。考えないようにしています。

利益の最大化、Asian Kitchenの継続、

そのための施策、そのためのカット、そのための新ルール・・・

なのですが、スタッフからは、時として締め付け、としか感じられないときもありますよねきっと。

実際その頃、7月頃の私は、夏季休暇による売り上げ減と、長引くドライシーズンでのコストアップに、正直焦っていたので、だいぶ眉間に皺が寄っていたと思います。

 

 

私は正面から逃げ場なく注意してしまうことがあり(要改善)、スタッフの方も はいそうです としか言えず、鬱憤が溜まる面もあったと思いますが、彼らの不満が本格的になる前に、なんらか立ち回ってくれました。

というのもあって、私も安心してバシバシ厳しくできました。(結局厳しい)

 

マネジメントへの不満をアラファト氏主導で話し合っていると思われる場面。こういうとき言葉通じないっていいですね

マネジメントへの不満をアラファト氏主導で話し合っていると思われる場面。こういうとき言葉通じないっていいですね

 

ルワンダ人はおそらく近隣のアフリカ諸国と比べると、その国民性はとても穏やかな方だと思います。

多分陽気なケニア人と比べてしまうと陰気なくらいだと思います。

日本に近いところもあるかもしれません。

心では相手を嫌いだと思っていても、それを態度には出しません。笑顔です。

 

それゆえに、一見従順なんですが、コミュニケーションがやや複雑になることも時々あります。

私は日本にいるときよりも意識的にずっとストレートな物言いをしていると思いますが、

それでも変化球しか返ってこなくて困ったりすることもあります。

 

うーん。

でも総じて、うちのスタッフはみんないい人です。採用こだわりましたし。

いい人というか、みんな「いい目をしている」っていう表現がいいかもしれません。

バックグラウンドは、本当に様々なのですが。(過去記事:それぞれの1994年と2016年の日常

 

先日とある方に事業についてアドバイスをいただく機会があり、

経営者としての私に対しては全部ダメ出しでしたが、

(起業後のダメ出しをいただける機会は、びっくりするくらい貴重です)

唯一褒められたのが「スタッフ、死んでる目の人がいないね」ということでした。

 

嬉しいですね!

 

でもやっぱり、このテーマは難しいですね。

まだまだ暗中模索です。

今日も、とあるスタッフの要望を断りましたが、あー。なんかもっとやりようあったのかな?とかとか、夜な夜な考えてしまったりします。

寝ます!

3時間後は息子の起床時間ですが、最近私がベットから起きれなくなりすぎて、勝手に学校に行ってくれるようになりました。

おやすみなさい。

いろいろ紛糾しつつも、MTG後は何かと記念写真をとるとなんだかまとまり感が出てくる

いろいろ紛糾しつつも、MTG後は何かと記念写真をとるとなんだかまとまり感が出てくる

 

 

機械がモザンビークに到着しました。(完結編)

10月19日にモザンビークの首都マプトに到着しました。
家を借りたりインターネットを繋いだりしており、更新が少し遅れてしまいましたが元気でやっています。
私達の機械(Manual Press)も無事到着しました。

マプト国際空港での関税を最も心配していたのですが、とても透明な感じでした。
空港から出る際の荷物スキャンで検閲に回されて、”これは何か?”と質問されました。
拙いポルトガル語で”モザンビークの環境と発展に貢献するプロジェクトを始めるために必要な機械”だと必死に説明しました。

結果、商品のインボイスの提出を求められ 買値の13%の約3000円程度を支払い領収書を受領しました。
かなり高額を要求されることを予想していたので、ホッとしてしまいました。
IMG_1415[1]
続いて、分解した機械を組み立てました。
21日に新居の賃貸契約をして入居したのですが、マプト市の郊外にある古い一軒家で窓やドアの鉄格子を一部強化する必要がありました。
大家さんに相談したところ、材料費のみ払えば工事してくれると言ってくれました。
大家さんの弟さんが(恐らく家の権利を一部持っている)溶接工だったので、彼がチームを連れてきて工事をしてくれることになりました。

工事着工予定日には『約束はしたものの始まっていないかもしれない』と期待半分に家に向かったところ、
工事はかなり進んでいただけでなくその日は徹夜で作業を進めてくれました。
IMG_1426[1]
その溶接工の方に機械を溶接したいと相談したところ、無料で快く引き受けてくれました。
こんな様子でモザンビークに来てから期待を上回る出来事が続き、ついに私達の機械が使用可能になりました。
IMG_1430[1]
ウガンダのカンパラからはるばる自分達で運んできた機械が動いて感動です。
今後はこの機械を使ってブリケットを作るまでをお伝えしたいと思います。(完)

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創業時からの道のりを振り返って

来年一年間の製造と販売の計画を立てて、取引先に提出しました。フィードバックを頂いたので、それに基づいて製造体制を整えていきます。

取引スタート時の月間の販売数量は当初から定まっていますが、現時点ではまだ達成できていません。やるべきことをひとつづつやって、この状態を打開していきます。大きなチャレンジです!

ようやく、少し先が見通せるようになってくるまでの道のりはなかなかハードでした。いい経験ができたと思いますが、二度と同じことはできないです。

『できないとは思わずに、どうやってそこに到達できるのかと考えて行動するのみ』。この境地に辿り着くまで、何度か大海に飛び込むような経験を経て歩んできました。

『何とかなった!!』という体験の積み重ねでここまできています。ケニアで起業してから歩んできた私の2年半は、多くの経営者の先輩方の足元にも及びません。このままケニアで事業を続けていくとどんな境地に辿り着くのか・・。大いに、楽しみにしておきます。とにかく、続けていくこと!

『やります!』というひと言から今がある

昨年の11月に、初めて今の取引先の社長とお会いしたときに、その時点での製造キャパシティをはるかに10倍以上超えた量のドライフルーツの製造を合意しました。

そのうえ、「ココナッツは加工できるか」と聞かれて、一度も製造したことがないのに、「できます!製造します!」と即答していました。

求めていたチャンスです。「できるか、できないか」は、これぽっちも考えず、どうやって達成するかと考えて、即座に動き始めたと記憶しています。凄まじい集中力だったんだと思います。時々、電気ドリルのように突き進むスイッチが入るみたいです。(←そう言われたことがあります。)

私の場合、起業してゼロからかたちを創りあげていくために、相当なエネルギーを要しました。

ただ一つ言えることは、本気の本気で腹をくくって、周りに何をやるのかを明確に公言して、動き始めたらその時々で必要なことを協力してくれる人や、温かく見守ってくれる人が現れるなど、自然の流れで進んでいきます。とにかく考えすぎずに、行動!!『足を運んで目で見て確かめる、関係者に話を聞く、交渉する、電話をして聞いてみる・・等』

書いたことは単なる私自身の体験談に過ぎません。。もっと楽々と起業して進んでいく人もいると思います。いずれにせよ、先ずやってみないと始まりません!(分かりきったことを言って、すみません。)

まだ目標地点の1%くらいです。未熟すぎて、何も大きなことを言える立場ではありませんが、これまでの道のりを振り返って現時点で思うことを綴ってみました。

大切なこと② まずはなんでも自分でやる

まずはなんでも自分でやる。

これも大事です。

大きく、二つのポイントがあります。

一つは、自分の目で見たもの以外、基本は信用できない、という点。

もう一つは、自分がなんでも率先して足を運び手を動かさないと、周りはついて来ない、という点。

 

一つ目について、

これは、前回の記事の「対人関係における前提」にも紐づいてきますが、部下や業者に出した指示・依頼が自分の思った通りに完遂されることはまず、ないです。

 

 

買い物系だと、買いに行った人と、店が結託して実際より高い額の領収証を出し、差額を折半して懐へ。

特に自分が相場を知らない場合、結構な額をぼられます。

 

毎日の食材買い出しは、基本スタッフにお使いを頼んでいますが、

時々は自分が行って相場の変化を確かめないと、良くないことになります。

 

雑然としたローカル市場では、次から次へと売りつけようと人が割り込んできます

雑然としたローカル市場では、次から次へと売りつけようと人が割り込んできます

野菜くらいならまだ良いですが、お店の施工では、結構痛い目を見ました。

当然相みつをとる、他の飲食店等にリサーチをするなどは一通りしましたが、それでもやはり高く、それを防ぐには、自分が資材マーケットまで足を運び、鉄材の相場、木材の相場、それぞれを全部自分で確かめないと、見積もりを提示されたときに、「ここおかしくない?」という指摘ができない、ということを学びました。

 

そして、ドアの取り付け一つにしても、見張っていないと、指示と全く違うことをします。

一度、スライドドアの取り付けに際して、

現地語でも説明して、youtubeでスライドドアの動画まで見せて、

あぁあのドアをスライドさせるのに必要な、上下に取り付ける部品売ってるところ知ってる、

という会話までして、

開戸がつきました。(やっぱりどや顔)

部屋半分潰れてますけど…

 

なので、まずはなんでも自分でやってみて、

相場やポイントをつかんだ上で、他の人でも不正なく回せる仕組みを作る。

本当に、細かいところまで、全部マニュアルにして、特に画にして落とさないと、なかなかその通りになりません。

言われた通りにできる、約束通りできる、ズルをせずできる、これは日本のビジネス環境って本当にすごいなと改めて思います。

 

二つ目については、これは日本でも結局同じことだと思います。

お店はお客様にたくさん来ていただけると、当然忙しくなるし、閉めるのも遅くなりますが、それでもスタッフがフレキシブルに働いてくれるのも、マネジメントが誰よりも働いているのを見ているからだと思います。

時々来て、できてないところだけを指摘して、さっさと帰るような人の言うことを、スタッフは聞き入れません。

日々それぞれのポジションに順々に入って、実際に自分でオペレーションを回して気づくこともたくさんあります。

前に私が指示したやり方は実際やりにくいな、とか、ちょっと無理があるな、とか、自分で実際に回してみて初めて分かります。

これをやらずに指示だけされても、スタッフ側も不満がたまるだけでしょう。

 

とういわけで、お察しの通り、かなり気力と体力が要ります!

 

 

テラ・ルネッサンスさんのグル事務所を訪問

先日再びウガンダ北部に調査に行ってきました(そして今はナイロビにいます。この後セネガル、イタリアへと、調査の旅は続きます)。
実は北部の都市グルには、素敵なファッションブランドなどが集まっているんです。とあるブランドでは、グルに暮らす人々に対し、雇用と5年間の教育プログラムを提供しながら自立を促す事業を展開しています。そして何より、商品クオリティがとても高い!今は海外からのオーダー分を作るのに精一杯ということでその場で購入はできませんでしたが、あれもこれも欲しくなってしまう、デザイン性の高い製品がたくさんありました。

さて今回はテラ・ルネッサンス、スマイルハウスについてです。

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こちらの団体はご存知の方も多いと思いますが、ウガンダ北部内戦中、子供兵として扱われていた子供たちに対し、教育プログラムを通じた社会復帰・自立支援を行っています。具体的には3年間のプログラムの中で、トラウマケアやカウンセリング、平和教育、職業技術訓練(大工・ドレスの仕立て・ペーパービーズ製作・バッグなどの小物製作など)、自立に向けた資金支援を提供しています。現在23名の生徒さんがいて、これまでにテーラリングのクラスを卒業した人だけでも200人以上に上るとのこと。ここに来る子供たちの多くは、現在はグル周辺地域に再定住し自活していますが、内戦当時はLRA(神の抵抗軍)に誘拐され、徹底的な暴力と洗脳により前線に立たされて子供兵として戦わされたり、性奴隷として扱われたりなど、悲惨な経験をしていました。

とある卒業生を訪ねてみました。彼女は2008年にスマイルハウスから独立し、自分で場所を借りてテーラー業を営んでいました。黙々とお客さんのパンツの裾上げをしていましたが、他のお客さんが次から次へと彼女を訪問し仕事をお願いしていくところから、ビジネスが順調に進んでいることが見て取れました。

しかし後でマネージャーに聞いたのですが、彼女自身もLRAに拉致され、性奴隷として扱われていた被害者の一人でした。その間に子供を身ごもり、HIVにも罹患し、やっとの思いで解放されたそうです。しかし紛争が終われば彼女の苦しみも終わるわけではありません。彼女がそうだったかは分かりませんが、身体的・経済的困難だけでなく、恐らく自分の所属するコミュニティから社会的差別を受け苦しんできたのではないかと想像がつきます。そんな状況下にいた彼女が、スマイルハウスでのトレーニングを通じてどのような心境の変化があり、今のように自律的な女性になったのか。今後時間を掛けてリサーチしていけたらなと思います。

実はRICCI EVERYDAYでは来年から、スマイルハウスを卒業したテーラーたちと一緒に仕事をしていく予定です。彼女たち一人一人の目指す自立への道を尊重しながら、生活水準の向上とともにプロフェッショナリズムの醸成を行っていけたらと。また近々訪問予定です。

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Chizu

デザイン思考の最前線はアフリカにある(欧州は気付いている)

The two must-reads of the African design...

The two must-reads of the African design…

(英語のあと日本語)

Do you know Ogojiii? It is a Pan-African magazine that shares stories about African innovation in design, enterprise, and current affairs and newly launched in South Africa and Kenya last year.

When I found out about this magazine, I was hyped. This is what I’m talking about. It’s basically Monocle or Wired of Africa. The magazine itself is cool and aesthetically well-thought, but the contents are also exciting and fresh that give you new discoveries here and there. And it is inherently global.

The magazine launched at the World Economic Forum Africa in Cape Town in 2015, and it was the idea proposed by an accomplished Danish entrepreneur / designer Jens Martin Skibsted and invested by African investors according to Bizcommunity. I also found that Bestseller Foundation, the private philosophic organization established by the family behind the Bestseller (a Danish fashion brand company that owns brands like Vero Moda or Only), bought 25% (and the investment of $120K) of Ogojiii’s stake in November 2015. While it started as a Danish idea, the vision, contents, teams are truly African and it aims to bring together people who look for creative design approach in the African context.

What’s really important here is that “design” is obviously not just about aesthetics and objects. Design thinking offers you new perspectives, ideas, and solutions and the world is starting to see that design thinking in the African context gives us a lot of cutting-edge insights for all of us, global dwellers, to live a better life both spiritually and practically.

Can’t wait to make our contributions to Ogojiii and beyond to further promote the dialogues around African design.


Ogojiiiをご存知ですか。去年、南アフリカ、ケニアを中心に発刊された雑誌で、デザイン、企業、情勢におけるアフリカのイノベーションの様々なストーリーを発信しています。

私が、南アフリカでこの雑誌の存在を知った時は、かなり興奮しました!まさに私の興味・関心・ビジョンのど真ん中の雑誌です。モノクルマガジンとかWiredのアフリカ版といった感じ。雑誌自体、カッコよくて、見た目の美しさも計算されていることも重要ですが、何より、あちこちで新しい発見があって中身に関しても、ワクワクする、新鮮な内容です。そして、グローバルなスコープも好評価です。

 

この雑誌は、昨年、ケープタウンで開催された世界経済会議のアフリカミーティングでロンチとなったもので、Bizcommunityによると、最初のアイディアはデンマークの著名な起業家兼デザイナーのJens Martin Skibstedが提唱したものですが、アフリカの投資家によって実現化されてものだそうです。少し調べると、Bestseller社(Vero ModaやOnlyなどのブランドを保有するデンマークのファッション会社)のファミリー財団であるBestseller Foundataionが、2015年11月に25%である$120Kを出資しているようです。デンマーク人のアイディアとはいえ、ビジョン、中身、チームはアフリカであり、アフリカの文脈におけるクリエイティブデザインのアプローチに関心がある人々の場を目指しているようです。

 

デザインというと、美しい見た目やモノのことという誤解もありますが、それだけではないということを再認識することが重要です。デザイン思考は、新しい視点、アイディア、課題解決の知恵を提供します。そして、アフリカの文脈におけるデザイン思考が、グローバル社会を生き抜く私たちが、精神的にも実質的にも、よりよい生活を送るための最新のインサイトを与えてくれるものとして、世界が注目し始めているのです。

私たちも、Ogojiiiを含め、アフリカデザインに関するダイアログを進めていく一員として、引き続き貢献していきます。

大切なこと① 日本での前提を捨て去る

アフリカでビジネスで成功するためには何が必要だと思いますか?の問いを、ここのところ私なりに考えてきました。

それを数回に渡りお送りしたいと思います。

 

今日は、まず最初に必要になると思われる、超基本の心構えについて。

これ、私のブログの中で一番有益な情報かもしれません。いきます。

それは、

日本での前提を捨てること。

「●●は△△なものだと【置く】」こと。

はい、文字にするとフツーですね。でもこれが、なかなか難しいんです♪

平和な国、日本

平和な国、日本

 

水は止まるもの。

電気も止まるもの。

ネットは途切れるもの。

相手はアポには来ないもの。

雨の日には仕事に来ないもの。

口約束は果たされないもの。

目を離したら不正はされるもの。

 

などなど。

今日も電気がおかしくて一個冷蔵庫動きません。

水と電気が止まってもなんとか営業

水と電気が止まってもなんとか営業

 

先日はトイレが故障し、すぐさまプランバーを呼んで原因究明&応急処置。

なんですが。

プランバーが二日かかりでいろいろ調べてのソリューションがこちら。

「トイレ使用後は、よく水を流しましょう」 (どや)

よくってなんや!Flush Wellってなんなん…

論拠が「子どもがいる家庭のトイレの方が詰まりやすい」ってどゆこと?

便器外して何見てたの?

画期的すぎる提案に思わず膝を打ちつつ、ルワンダの前提がまた一つ更新されました。

トイレは詰まるもの。

 

その後も何度か故障しました。

でも安心してください。

トイレは詰まるものですからね。

 

トイレなんかは、日本とは比べてはいけない最たるものです。

もう日本のトイレは最早トイレではないです。医療機器ですね。

でもちなみにアフリカの中ではルワンダはとてもきれいな方です。

また、最近日本に帰国したときに実家でシャワー浴びたとき、その水圧の高さ(←いえ普通の水圧です)が、ちょっと痛かったですからね。いつもチョロチョロですからね。

停電してると浴びれませんしね。

 

一時帰国時のもう一つの感想:

「わぁ~みんな毎日シャワーしてるって感じ」

 

話が水回りの話になっちゃいましたが、でもこれはあくまでも、「前提」の話です。

こういうものとして諦める、という話ではありません。

この前提の中で、何ができるか考える、という話です。

 

もちろんレストランのトイレをそのままになんてしておけないですからね。

ルワンダの水洗トイレは水洗と言い切れない、というところからの、何ができるか、です。

そもそも水の供給が安定しないので工夫が必要です。

うちはトイレの清潔感にはこだわりがあります。日本人のプライドとして。

鬼気迫る感じで掃除し直す私に、スタッフは最初ポカーン。(引いてる)

でも、トイレを褒められる度、スタッフのモチベーションもどんどん上がっていったようです。

是非お気軽に見にいらしてください。

 

このあたりは、「便利」か「便利じゃない」か、の話なので、大したことではないです。

なきゃないで。

 

ただ一方で、医療なんかはシビアですが。それはまた書きます。

 

あとは、対人関係の前提。これもなかなかやっかいです。

 

例えば業者とのやり取りでも、相手の言葉を鵜呑みにしていては、何も進みません。

 

10時に来る、という約束だったら、

実際に10時に来てもらわないとまずい場合、

朝イチから

「おはよう今どこ?」

「ねぇ今どこ?」

「んで今どこ?」

ストーカーばりに確認を入れないと来ません

 

というか入れても来ないことの方が多いので、ギリギリの時間、日程は指定してはダメです。

たいてい彼らは”I’m coming”と永遠に言い続けます。

近所の人なのに朝から夕方まで”I’m coming”の返答しかありません。

一体どこから来てるのでしょうか。

で だいたいcoming中に親戚的なネイバー的な誰かの葬式が発生して今日は行けない、ってなります。

 

なので一度捕まえたら、その時に全部タスクをなるべく完了までもっていくことが肝要です。

「続きはまた次回」というのは、「ここらで逃げます」という意味です。

いろんな意味で一期一会です。

 

あと”Don’t worry.” “No problem!” って言われたときは、たぶん由々しき事態が勃発しているので注意が必要です。

 

あとは雨だと来ません。

先日息子に「今日空手どうだった?」と聞くと、

「あー今日雨だからね、先生来なかったよ。」

 

えっ…?いや私空手の心構えとかは詳しいわけじゃないけど、それでいいの?ねぇいいの?

っていうかアンタもしょうがないとか言ってたらアカン!

次、大雪の日の首都圏交通情報のyoutubeを見せてやる!!と思いましたが、

まぁあれはあれでちょっと狂気の沙汰なので、やめました。

(と思いますがいかがでしょうか)

 

 

ルワンダに来た当初は、それはまぁイライラしました。

治安はいいけどこのままじゃ憤死する。

ということで、開き直り。これ大事。

 

ただ何度も言いますが、

だからと言って流しちゃダメなのです。

その中で、何ができるか。何をすべきか。どうやるべきか。

私も日々模索中ですが、新鮮な毎日です。

高確率でエンスト

高確率でエンスト

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