No.20 TOPISH Bakery ~今後やりたい事~

ガーナのパン屋の石本です。
個人ブログだったら絶対20回も更新できてなかったと思うので、アントレアフリカに応募して良かったです。感謝。

 

さて、今までは時間的・資金的(・能力的にも)制約があり、事業の収益化の為にやるべき事を最優先させてきました。

 

良く、日本人なのになんでガーナ人と同じパンを作っているの?同じ様に流通させているの?と質問されます。自分もできる事ならばオリジナリティのある商品開発や流通形態の構築なんかを手がけてみたい、と思いつつ、目下スタッフたちの給料や家賃などの固定費を確保しなければいけない為、市場開拓・収益化まで時間がかかる新商品・新業態よりは、まずはすでに大きな市場のある食パンで事業基盤を確保したわけです。

 

*機械も材料も全部クマシで手に入るもので作ってます。

 

2018年9月、10月と漸く黒字化を果たし、痛んできたオーブンやパンの型、配送用のボックスなどの修繕に少額ながら投資する事ができた反面、新しい商品や業態へ挑戦するほどの資金を貯めるには長い時間を要してしまうのが実情です。

 

*パンの型も定期的に修理・購入していかないといけません。

 

食に対して保守的であるクマシの人たちに受け入れてもらえる新商品の開発を目指して、今は時間を見つけては試作品を作ってはガーナ人スタッフたちに食べてもらっています。メロンパン、クリームパン、エッグタルト、サンドウィッチなどを作ってみましたが、これからやってみたいのはチョコレート系のパンや菓子系(ブラウニーなど)です。

* ガーナの主力輸出産品であるカカオ。

ガーナでは、まだまだチョコレートは比較的高価なもので日常的に食べれる様なお菓子ではありません。また、暑いガーナでは油脂分の少ない溶けない固いチョコレートが売られているか、溶けるチョコレートはクーラーの効いているスーパーなどでしか売られていない為、日常的に消費する様なお菓子になるにはもう少し時間がかかるのではないかと考えています。

 

*ガーナでもBean to Bar Chocolateを手がける人たちが出てきました!

そこで、焼きチョコの様な、チョコブラウニーの様な、溶けずに外でも販売できる様なコスト抑えめなお菓子を作って、提供できないかな〜と考えています。
パン屋を始めた時の様な、100個作って90個売れ残る、みたいな事になると思うのでタイミングと規模を見極めつつ取り組んで行きたいと思っています。

 

もう1つは、ストリート・ベンダーの組織化です。

*毎朝のストリートベンダーへのパンの配送風景。1日平均1500個のパンを配送します。

現在既に、パン売りの主力ストリート・ベンダーおよびKIOSKオーナー、約120人と商売をさせて頂いていますが、クマシの街の中に行くと、車の窓を清掃する人(大抵は勝手に拭いて、あとでお金を要求するのでドライバーから疎まれている)や仕事がないからと座っているか物乞いをしている人たちが見受けられます。

 

「それだけの体力と熱心さがあるのであれば、うちのパンも売ってくれないかな。商品があれば販売して生計を立てられるのに」

 

と思い、マネージャーたちに相談するのですが、「彼らはパンを持ち逃げする可能性があるからそんなリスクな事は今は難しい」と諭され、諦めてきました。
彼らをTOPISH Bakery直属のストリート・ベンダーとして纏め上げ、売上の管理をできるスタッフの雇用・仕組みづくりなど、今後是非取り組んで行きたいと思っています。

 

時間はかかると思いますが、やってみたいと思うことをこれからも1つずつ形にしていけたらと思っています。応援よろしくお願いします!

ケニアで起業してみて思うこと

こんにちは、ケニアの玉ねぎおじさん河野です。

 

今回は起業してみた雑感を書いてみようと思います。

僕はケニアはナイロビで昨年2月から移住し、同年5月に会社設立をしました。

事業内容は「青果の卸売業」でそメインの顧客はいわゆる貧困層と呼ばれる方が多いストリートベンダーです。

正直に言うと彼/彼女らとの交渉は非常にタフです。

毎日買ってる人でも毎日クレームを言ってきます(笑)。

「この玉ねぎはクオリティがダメだ」

「この玉ねぎは高すぎる」

と言いながら買って帰ります(笑)。

 

最初は戸惑いましたが、これが彼/彼女らの交渉方法なんですよね。

カスタマーの声を聞きすぎても良いサービスができないってのはこういうこともあるんだなと思いました。初期は農家、卸売市場、顧客の声とヒアリングを通してマーケットプライスを理解することができました。

 

当初はこのサービスで顧客は幸せになっているんだろうかと不安になることも多かったですが、既存の市場構造を知り、競合を知ることで僕らが何をやらなければならないか、また、どうすればより顧客を幸せにすることができるのかの手応えを大きく感じております。

このアフリカというマーケットは精緻な情報や統計がそもそも足りていないマーケットです。そこで新規事業やこれから事業を立ち上げる際に非常に重要だと思っていることが経験学習の量とスピードです。机上であれこれ考えるよりもrowデータを自分の足で取りに行く、ライトパーソンにたどり着く、信頼できるパートナーを見つけることが非常に重要だと思っています。

 

そのため、我々も新規事業を行なっていきますが、今後の全てのサービスは「農産業」に絞っています。なぜなら本事業で行なっている知見や顧客のデータベースを活かせる可能性が高いからです。このようにして、今までの地道な積み重ねを蓄積していくことで、将来的に大資本の競合の参入や、外的要因の大きな変化にも耐えうる強固な組織やサービスを作っていけると確信しています。

 

これからの道のりは長く、気が遠くなりますが、千里の道も一歩からと言いますので、今日という日を何よりも大切にして一歩一歩積み重ねていきたいと思います。

 

 

社会へのインパクト

JUJUBODYのシアバター石鹸プロジェクトは、

現地でいかに付加価値をつけた輸出物を作れるかという点と、

現在のJUJUBODYが抱える問題点の解決策になりますが、

社会へのインパクトという点では、

モリンガ事業のインパクトが、かなり大きくなる可能性を秘めていると思っています。

モリンガの効能、効果が伝えられ、日常的に日本の人々の暮らしに取り入れられるようになれば、

日本人全員のクオリティ・オブ・ライフの向上が期待できるからです。

西洋医学は、あくまで対処療法で、予防も生活習慣病の改善も難しいですが、

「モリンガ」には、その可能性があります。

そして、そのむこうで、ガーナでモリンガの生産に携わる人々の暮らしも豊かにできるからです。

カカオは、収穫できるまでに植えてから4年はかかりますが、

モリンガは、種を植えてから、半年で葉の収穫が可能です。

他の農作物のように、育つまでに時間も手間もがかからないモリンガビジネスは、

参入障壁が低く始めやすいのです。

一方で、他の農作物以上に、収穫後は、手間がかかります。

モリンガの葉は摘んで2時間もすると萎れてきてしまいます。

収穫したモリンガの葉は、素早く洗浄、乾燥処理する必要があります。

育てるのは簡単ですが、収穫後、人海戦術が必要なため、人手がかかります。

そのため、地元にたくさんの雇用が生まれます。

私の契約先のモリンガ農園では、40人以上を雇用しています。

近隣の小規模農家9000人以上に農業トレーニングを実施しています。

また、農具を買うためにマイクロファイナンスを150人以上に提供しています。

信用システムがなく、個人や中小企業が簡単にローンをひけないガーナでは、

このような地域に根ざした草の根活動が、地域社会を支えています。

いわば、農協のような役目を地域で果たしているのです。

彼からたくさんモリンガが買えるようになればなるほど、この輪が広がります。

生産に携わる数十人だけでなく、そこからの利益をマイクロファイナンスに回したり。

数百人、数千人と、モリンガの需要と共に広がります。

また、モリンガオイルの生産者は、自社農園で育てたモリンガの種だけでなく、

小規模農家にモリンガの種を買い取ることを約束して、モリンガを植えさせています。

モリンガは、他の作物との間作ができるため、農家にとって新たな現金収入になるからです。

この取り組みにより、

130万本以上のモリンガの木が植えられ、

2500軒の農家に新たな収入源をもたらしました。

最大で、年収が10倍になった家庭もあります。

そして、モリンガは、他の植物の20倍二酸化炭素を吸収してくれるため、

環境にもとっても優しいのです。

モリンガの需要が高まれば、他の生産者にも買い取りが広げられますし、

自社農園の可能性も模索するのも一つのオプションとしてあります。

私は、アフリカのサステナブルな発展は、

外国人が現地に行って何か始めるという活動ではなく、現地の起業家を応援することにあると思っています。

ガーナの若い起業家を見ていると、

きっと、日本の明治維新の立役者たちも、こんな感じだったんだろうなと眩しく思うことがあります。

真の発展は、外からの刺激ではなく、内からの改革です。

彼らが自分達だけではリーチできない、

日本市場を私が開拓でき、

ガーナのビジネスパートナーたちに、

ちっこい口うるさいアジア人と一緒に仕事して良かったなと思ってもらえたら、

これ以上嬉しいことはありません。

 

No.19 TOPISH Bakery ~新ロゴ&パッケージ~

新生ガーナのパン屋の石本です。
今日からTOPISH Bakeryと名乗ります。
個別メッセージでのご指摘・激励・いじり、有難うございました。
さて、TOP Bakeryの会社のロゴというとこう言ったもの(図1ご参照)があったのですが、これはTOP Bakeryの前身でAflo.Bizという会社を作った際のロゴ+TOP Bakeryという名前を併用しただけだったものでした。
今回、会社にするにあたり、ガーナのデザイナーに色々お願いし、新生ガーナのパン屋、TOPISH Bakeryのロゴを作ってもらう事にしました!
すっかりガーナのパン屋の顔になったWofa Kが新ロゴの中心になっています。
どこまでこのWofa K(Kおじさん)一本押しで行けるかわかりませんが、行けるところまで行きたいと思います。
そして、新会社になるのでパッケージも新しいものを仕込み中です!
子育て中で忙しい姉に睡眠時間を削ってもらい作ってもらったNew Design!
2パターン x 3カラー の全6種類!「6種類全部印刷したい!」とマネージャーたちに相談した所、「キャッシュフロー的に無理だからまずは2種類にしてください!」と諭されました、、、
その内余裕資金が出てきたら全カラー揃えてやる!と思いつつ、今回は2種類を発注する事にしました。
3年前は、デザイナー探しから、印刷用ブロック職人探し、プラスチック・印刷会社探しまで大変時間がかかった作業も、この3年間で蓄積された人脈とノウハウで短期間でアレンジができる様になりました。こうした経験やネットワークは本当に大きな財産だと思います。
スタッフたちも新しいパッケージが待ち遠しいらしく、「このパッケージなら自信を持って売れるよ」と言ってくれました^^
Xmasに向けて打てる施策をどんどん打って行きたいと思います。

久々に集合写真を撮りました

こんにちは、ケニアの玉ねぎおじさん河野です。

 

昨日は久しぶりに会社の集合写真を撮りました。

スタートアップの1番大事な仕事は写真を取ることだと言われてます。(誰がw)

でも、この言葉を最初から聞いていたので節目節目で撮るようにしていましたが、結果的に非常によかったと思います。今振り返っても、写真を見るだけで当時のことがフラッシュバックされます。今後の取材等にも素材があると楽ですしね。

 

買い付けチームと倉庫の管理チームはいなかったので、10数人いなかったのですが、そう言ってると一生集合写真が撮れなそうだったので、撮っておきました。

 

ちなみに弊社はここから始まりました。

 

これが昨日の写真です。

本当に幸運なことに、立ち上げからやってくれているNginaは今でも一緒に働いてくれています。抜けているところもまだありますが、今では逞しい信頼できるマネージャーになっています。

『「Kuniはいつもこのメンバーがマネージャーになって会社を引っ張るんだ」って言ってたけど、本当にそうなったね。私はこの会社で凄い成長できているし、もっと成長していきたい。』と最近Nginaから言われた時は嬉しかったです。

 

僕がやらなくちゃいけないことは、この会社が100人、1,000人になった時に今いるメンバーが核となり更に会社を引っ張っていけるような会社文化、風土を作ることだと思っています。そんな会社にするために、僕がなにより成長していかなければならないと思えています。毎日毎日、必死にやってますが、まだまだまだまだ目標から考えると足りません。

 

粛々と毎日を積み重ねていこうと思います。

日本人インターン生について

こんにちは、ケニアの玉ねぎおじさん河野です。

 

基本的には現地メンバーで構成されている弊社ですが、実は日本人インターン生を受け入れています。

今、インターンに来ていただいている岩澤さんを紹介させていただければと思います。

 

都内の国立大学在学中で現在2年生で休学して今年の8月から1年間、弊社にインターンをしに来て頂いています。結論から言うと、彼女、スーパーインターン生です。

まだ2ヶ月と少しの期間ですが、彼女の成長には目を見張るものがあり、かつ、毎日僕自身非常に刺激を受けています。

今、彼女が具体的に何をやっているかというと「玉ねぎの在庫管理」です。簡単に在庫管理といっても100t以上の玉ねぎを管理し、かつ、次の日の配送用玉ねぎを作ってもらっていますので、容易に想像できるかと思いますが、彼女のこの小さい体ではこの量を管理することができません。

 

なので、10人の社員と約20人の日雇いのおばちゃん達をマネジメントしてもらっています。

もちろん学生さんなので最初は人をマネジメントする、なんてことはできなかったのですが、今ではメンバーからの信頼も勝ち得てなんの指示もなく全てをこなせています。当初は毎日泣きながら(笑)、彼らと喧嘩したり、給与交渉したりしていました。元々の彼女の性格としては人に強く自分の意見を通したり、言わなければいけないけど言いたくないことを言えない人でした。

それでも、日々学びながら彼らの生活の事などを考え、かつ、会社の方向性を理解した上でメンバーとコミュニケーションを取ることができるようになりました。このたった2ヶ月で。

 

これだけの成長をもたらしているのは彼女の圧倒的な当事者意識だと思います。

帰宅後もMTGをしています

何か問題が起きた時に全てを自分ゴトに考えられる力。ここがズバ抜けてます。

帰宅後にも何度も何度も質問して来たり、苦手なことや嫌なことに毎日立ち向かっています。

そんな彼女と毎日、言葉通り寝食を共にして、僕が1番近くで彼女の成長を見れています。こんなに幸せなことはないなあと思うのと同時に、自分も彼女の成長に負けてられないなと思っています。

 

彼女のキャリアの目標をざっくりいうと「アフリカに住みたい」です。僕とは全く違う目標ですしが、僕は全力で応援しています。今後も彼女はアフリカで生活し、仕事をしていくんだと思います。アフリカに住みたい、という方は今までもたくさん会って来ましたが、ほとんどの人がお金を切り崩してアフリカに住んでいます。そうではなく、彼女自身がアフリカにいながら金銭的にも持続可能な生活をできるような能力を弊社のインターンで身につけてほしいと思っています。

 

と、言うことで弊社、インターン生をまだ募集しています。

圧倒的当事者意識を持ち、かつ、圧倒的成長を望んでいる方、ぜひ。

必須条件は英語と最低6ヶ月間ケニアの現地にコミットできることです。

 

めちゃめちゃ辛いと思いますが、めちゃめちゃ成長できると思います。

 

ぜひ、直接ご連絡くださいませ。

NO18 TOP Bakery ~新会社登録~

ガーナのパン屋の石本です。
TOP Bakeryの経営状況が改善してきた為、今までLocal Enterprise(自営業的な規模の会社向け)で登録してあった事業を、Local Company(株式会社)として登録し直す事にしました。
会社として登録する事で、会社側へのメリットは殆どないですが、スタッフ達へはSSNIT(Social Security and National Insurance Trust)への加入する事ができ、その費用の多くは雇用者側が支払う形となっています(雇用者-13%、従業員-5.5%、合計18.5%)。今回、会社として長く事業を継続して行く為にも、そしてスタッフ達が安心して働けるようにする為に、株式会社化する事にしました。
会社の登録をしにRegistrar General Departmentにいき、TOP Bakery Company Limitedの名前で申請すると、「既に登録がある為、その名前では登録することができません」とまさかのNG。それではと、TOP Internationalではどうかと再申請したものの、「その名前も登録することができません」と却下。
これは賄賂を請求されるパターンか?と少し勘繰りましたが、担当のおばちゃんから「他と被らない名前を考えてまた持ってきてね〜」と申請書類を突き返されたので、再度マネージャー達と会社名について考える事にしました。
– Wofa K Bakery (商品名にちなんで)
– TOP of TOP Bakery (もう一個TOPを足したら流石に大丈夫だろう、と)
– ISHIMOTOP Bakery (Ishimoto + TOP)
自分たちのセンスのなさにくじけそうになりましたが、ISHIMOTOP Bakeryを回避する為、別の友人に相談したところ、「TOPISH Bakery (TOP + ISH(IMOTO)」にしたらどうかとアドバイスをもらいました。パン屋のスタッフ達もその名前がいいと同意し、RGDに持って行くとTOPISH Bakeryは登録okという事で無事受理してもらい、手続きをスタートしてもらう事になりました。
併せて、TOPISH Bakeryとして働く上で大切にしたい事を、意味付けする事にしました。
T – Team work(チームワークを大切にして助け合いながら働く事)
O – opportunity(就業・成長の機会をこれからも提供して行く事)
P – patience(難しい局面でも忍耐強く頑張る事)
I – innovative(イノベーティブである事)
S -smart & strong(スマートに、そして強くある事)
H – hard working & honest(一生懸命、そして正直である事)
何事もなく登録が進めばいいな〜と思います。
が、エチオピアで妻と友人から「~ishって〜っぽいってふんわりした感じにならない?」と言われ、ハッとしました。確かにboyish、yellowish etc
TOPISHって「TOPっぽい」ってなっちゃう…でも、ま〜いいか。TOPっぽいなら。辞書引いてみたらishにも他の意味もあるみたいだし。
スタッフに聞いても、「TOPISHいいよ〜、石本気にするな!」と言ってもらえたので、ガーナ人スタッフ達がokならokという事で、今後はTOPISH Bakeryとして事業を登録します!なんとなくTOP集団に入れる様に頑張ります!

ギニアで毎日のようにしている事

 

こんにちは。ギニア共和国、コナクリからイヌワリアフリカ代表 バー由美子です。

ここしばらくは雨は夜にしか降らなかったのに、今週になって雨季の最後の最後の雨を振り絞る様なすごい雨が昼間に降るという、雨季の終わりが近づいた時特有の気候になってきました。

最近パソコンのネット回線の繋がりが悪く、こちらの記事の更新も久しぶりになってしまいましたが、
今回は、私がここギニアでほぼ毎日している事とも言える、ローカルマルシェでのアフリカンプリント布の仕入れや、イヌワリアフリカの製品作りをお願いしているアトリエでの事などを書かせて頂きます!

マルシェに布の仕入れへ

 

雨の中、荷物持ちとして息子をお供にタクシーで巨大マルシェに向かう

 

タクシーの中から見る風景(窓ガラス割れてます)。インドに行った事のある人が、このマルシェの方がインドより100倍強烈過ぎると言っていたという相当覚悟のいるマルシェです笑。

 

布屋さんがズラーッと並んでいて、布の数は半端ありません。布好きの私には夢の様な場所です。 でもそこはカオス+無法地帯という言葉がぴったりな場所でもあります。

 

買いまくった重い布を担ぎながら限りなく広いマルシェ内をウロウロ歩きすぎてお疲れモードな我が息子。隣に座る布屋のマダムは携帯を見ながら留守番。

 

探していた布をちょうど見つけた時の喜びは格別です!こちらのマダムのお店には、この事業を始めてから8年間ずっとお世話になっています。

 

もう荷物が持ちきれなくなったら仕入れ完了。息子と2人で仕入れた40キロ分くらいの布を担ぎタクシーを探して数十分。この地域は夕方はタクシーを捕まえるのも至難の技です。

 

 

この柵をまたいでマルシェからタクシーをつかまえる道路へ出ました。この道路脇のゴミ、すごくないですか?これがコナクリの現状です。

 

ミネラルウオーター売りの女性。タクシーを探している間にいろんな物売りの人々が通り過ぎます。

 

こんな風に仕入れた布を、イヌワリアフリカパートナーの仕立て屋のアトリエに持って行き商品の制作をします。

 

イヌワリアフリカのパートナーのアトリエにて

 

いつも商品を制作してもらっているアトリエにて。親方と縫製修行をしながら働いている女の子たちがいます。

 

日本の取引先様から制作依頼を頂いたスカートが出来上がった日。 女の子たちはいつも写真は恥ずかしい!と言って照れるので、親方だけ毎回カメラ目線です笑。

 

アトリエ内は狭いので、アトリエの外の入り口の小さなスペースで商品チェック。

 

その横では親方のパートナーの職人さんが、オーダーメイドの学校の制服を縫っていました。ここもアトリエの外です。

 

外に置かれたテーブルにはカーキ色の制服布地と子供達の体の寸法が書かれたノートが置いてありました。10月から新学期が始まったので、制服もオーダーメイドが主流のギニアではこの時期は仕立て屋のアトリエでは制服の注文制作に追われ忙しいのです。

 

アトリエのドアにミシン用のオイルが並べてあるのが、なんだか微笑ましかったです。

 

ギニアでは、このように好きな布を買って、オーダーメイドで仕立てるという文化が根付いているのですが、最近は以前よりもアフリカの布で仕立てた服を着ている人が減ってきて、欧米から輸入された新品、中古の既製服を着ている人が目立つようになってきました。

昔は日本人みんなが着ていた着物を、今は一部の人たちしか着なくなったように、ギニアの人たちもいつかアフリカの布で仕立てた服を着なくなってしまうのでしょうか。

私はこの素敵な文化が大好きなので、正直とっても寂しく残念な気持ちです。
ギニアにいて何が楽しいかって、アフリカンファッションに身を包んだ人々を見ることです。
だって本当に本当に素敵なんです!なんとかこのまま残して欲しいものです。

という事で、私はほとんど毎日このように布屋とアトリエを行ったり来たりの生活をしています。
来年はギニア国内での商品販売を開始する予定でいろいろと準備しています。
来年はまた一歩前に進む事ができますように!

 

こちら移住後まもない頃のアフリカンドレス着用の私。グリオ〔吟遊詩人〕の皆さんと。

おまけ・ギニアの学生の制服

 

こちら写真右下は、ローカルマルシェのアフリカンプリント屋さんの片隅で販売されていた小学生の制服用のギンガムチェック柄布地。上の職人さんが制作していた制服布地です。ギニアの学生の制服生地には、このギンガムチェック、カーキ、ネイビーの3種類があります。

 

ブルーのギンガムチェックの制服を着た小学生。各自学校で指定された布地を買い、仕立て屋で自分の好きなデザインのものを仕立ててもらいます。最近では既製品の制服も販売しているお店が出てきました。

 

 


イヌワリアフリカ代表 バー由美子 
Yumiko Bah / Inuwali Africa  CEO

大事にしていること。良い悪いではなく、好きかどうか

こうあるべきとか、良い悪いの議論じゃなくて、

好き嫌いを自分が取捨選択していくことが大事だという話。

僕の好きな音声メディア、ボイシーで流れてきました。

 

この感覚は自分が最近大事にしているものに近いなと感じました。

 

ゼロ点をリセットするとか言ったりしてるんですが、

今この瞬間この場所で起こっていることに、良い悪いを判断しないことです。

こうあるべきってのは存在しない。

受け止める。そこがゼロ点。

 

あるべき論は、何か誰かによって決められた理想論があって、

その通りにならない世の中はおかしいと誰かにも強要していくような、

広がりのないエネルギーに絡め取られちゃう感覚を生む気がする。

 

こっちが好きだな!こうなったらもっと面白そうだ!

そういう自分から湧いてくる主観的感覚は、誰にも壊せないし、誰にもおしつけない。平和で、広がりがある。

 

僕はやっぱり、学ぶのが好きだ。

あ、これとこれってこういう関係だったんだ!なるほど!みたいな発見が好きだ。

そして、仕事を楽しむのも好きだ。

できなかった何かができるようになる瞬間、達成する瞬間、見えてなかったものがみえた瞬間が好きだ。

 

だから、人が学んだり、仕事をすることに喜びを感じて、そういう瞬間が好きだなーと思える事業をつくりたい。

 

あいき

フルオーダーのケンテ、生産開始

ケンテ職人のもとに通い詰める。

京都でいうところの、「一見さんお断り」である。

マルシェに出回らず、ごく一部の王族、役人、エリート層にしか販売しないというコットンピュアのケンテ。マルシェで販売されているものも、確かにいい。しかしコットンピュアのものは肌触り、風合い、オーラがちがう。

 

6年前、トーゴの友人と「みんなが笑って過ごせる世界をつくろう」と約束した。障害者差別の現実。それを打破したいと願う友人と語り合った夢だ。目の見えない人は、たとえば一般の人に比べて、耳が良かったり、感触をもって的確に判断することができる。耳のきこえない人は、察する能力が高かったりする。個性的は、魅力的だ。それぞれの個性を活かしたチームをつくる。

モノづくりであれば、それぞれが個性を活かし合って仕事ができる。そんなことを、ケンテ職人の大将に直談判した。

 

夜な夜な通い詰めた甲斐もあって、ついに大将が折れた。

「おまえみたいなクレイジーなやつは初めてだ」と。

話を聞くと、従業員も大将にお願いしてくれていたらしい。大将のところへ行くまえには必ず、従業員と話をしていた。現地語で挨拶をしながら、徐々に距離を詰めていたことが功を奏した。

 

とにもかくにも、完全フルオーダー、コットンピュアのケンテの生産を開始することができた。

「早速、材料の買い付けに行ってやる。トーゴのコットンピュア、腕利きの職人たち、俺らがどれほどすごい仕事をしているか見せつけてやる」と大将はハニカんだ。

 

 

 

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