マラウィ訪問

とある仕事で、マラウィを1週間ほど訪問していました。

マラウィの小学校にソーラーパネル付き小規模灌漑設備を導入し、学校菜園で栽培したメイズや野菜を販売し現金収入を獲得し、それで学校給食に必要な材料を購入し、子供たちに給食(メイズポリッジ)を提供するというプロジェクトを視察しました。

訪問した先ではプロジェクトデザイン通り活動が実施され、事業のインパクトが出始めており、ぜひ持続的に続いてほしいモデルだなと思った次第です。

マラウィもですがここウガンダでも、気候変動の影響をもろに受けている零細農家は、もはや天水栽培にこだわらず、小規模から灌漑設備を導入するのがいいんじゃないかと最近では思い始めています。もちろん機材の導入コストやその後のマネジメント問題などの課題はありますが、それ以上に、降雨が遅れたために発芽せず種子などのinput購入費が無駄になり、さらに収入もゼロになるというリスク(もちろんこのシーズンの収穫も見込めない)の方がよっぽどインパクトが大きいのではないかと。さらに灌漑施設を導入すれば、必要な水を必要な時に送り届けることができるので、年に2回、3回と栽培時期も増え(特にマラウィの場合)、それによって収入も増やすことができますし。。。

零細農家が気候変動などの外的リスクに晒されながらも、持続的に農業を営むことのできる方法を、日々模索し続けなければと実感しました。

色々考えさせられる視察ではありましたが、子供たちの笑顔にはいつも癒された〜。

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Chizu

 

ロンドンに見るアフリカの最先端

Contermporary African art is equally cool as Bjork!

Contemporary African art is equally cool as Bjork!

(英語のあと日本語)

While I was in Amsterdam, I had an opportunity to attend the panel moderated by the founding director of the 1:54 Contemporary African Art Fair (154 Art Fair), Touria El Glaoui, followed by a brief chat with her, and I was luckily invited to check out the 154 Art Fair that has been happening over the weekend at Somerset House in London.

Citing from the website, this is what the London event is about.

1:54 London 2016 will showcase about 40 exhibitors, presenting over 130 African and African diasporan artists across the East, South and West Wings of Somerset House. 1:54 London 2016 will be accompanied by an educational and artistic programme, FORUM, curated by Koyo Kouoh and will include lectures, film screenings and panel discussions with international curators, artists and art professionals.

So as you can see in the description, it is not just a marketplace for galleries and art buyers. It is also about the discussions where intellectuals from multiple disciplines gather and talk about various roles African creators play in the global context. I attended a number of panel discussions, and I have been quite overwhelmed with the depth and width of the discussion, which I would never ever imagine to have in near future elsewhere especially in Japan.

While I have lots of perspectives and ideas to share, one thing that was reassuring to me was that African design (or art for that matter) is NOT about what you see, the outcome, or the objects. It is rather about what you talk about (dialogues and storytelling), the process that includes observations, choice of materials, making, and communicating, and the relationships between the originator and the audience.

This is really relevant to our business as I have even described in my previous blog post why we are trying to sell something before creating a product. As much as aesthetics are important in our brand, we really resist the idea of offering something “cute” because this does not give us sustainability. Targeting the market segment that gets drawn to cuteness has a short attention span. This means that we need to keep feeding them with new stuff at a fast pace. We need to make our best effort to educate the customers…


アムステルダム滞在中に、1:54 Contemporary African Art Fair (154 Art Fair)の、創始者であるTouria El Glaouiと話す機会があり、ちょうど今週末、ロンドンのカルチャー発信スポット、サマセットハウス開催されている154 Art Fairに招待してもらったので、注目していたプラットフォームであったので、参加しています。

アートフェアとはどのようなものなのか、概要を彼らのウェブサイトから抜粋翻訳して紹介します。

1:54 London 2016においては、サマセットハウスの東、南、西館を使って、40の出展者が130以上のアフリカ人、アフリカのディアスポラコミュニティーのアーティストを発信します。1:54 London 2016は、Koyo Kouoh(カメルーン系セネガル人アートディレクター)がディレクションした教育的かつ芸術的なプログラムであるFORUMも同時開催されます。FORUMでは、国際的なキュレーター、アーティスト、および関連の専門家を交えて、レクチャー、ショートムービーのスクリーニング、パネルディスカッションが行われます。

紹介文を読んでも分かる通り、このアートフェアは、単なるギャラリーとアートバイヤーの取引の場ではありません。様々な分野の専門家が集まり、グローバルなコンテクストにおいての、アフリカ人クリエイターの役割を議論する場です。私もデザイン関係のパネルディスカッションなどに参加しましたが、その議論の深さと幅の広さに、いい意味で圧倒されています。同時に、こういった本質的かつレベルの高い議論は、特に日本などでは絶対に近い将来に起こることはないのだろうな、と若干悲観的な気持ちにもなりました。

詳しくは、後々解説していきたいと思いますが、一点、アフリカデザインに関して、私たちの方向性が間違っていないのだなと思った点があるので、それをシェアします。それは、アフリカデザイン(もしくはその意味においてアートも含む)は、目に見えるもの、結果、もしくはモノではないということです。アフリカデザインは、議論の内容(ダイアログやストーリー)、観察から材料(リソース)の選択、実際のものづくりからコミュニケーションまでの一連のプロセス、そして作り手(発信者もしくは問題を提起するもの)と受け手との関係性なのだということです。

以前、このブログでも、ものを作る前に売ろうとしている話を書きましたが、この考え方は、私たちのビジネスにおいても非常に関連深いことです。見た目の美しさはブランドにおいて重要である一方で、私たちが、持続性が期待できない、「カワイイ」というカテゴリーに落ちないようにしています。カワイイものに反応する層は、アテンションスパンが短く、我々は、速いサイクルで、次々と新しい商品を投入していかなければならなくなるからです。引き続き、カスタマーに教育的な発信を続けていくことが重要であると感じています。。。

今年のUMA International Trade Fairを見ていて思う事

前回の記事でも書いたように、ウガンダの首都カンパラでは、ウガンダ最大の貿易エキシビジョンであるUMA International Trade Fairが開催中です。来週の月曜日が最終日という事で、この週末は多くのお客さん、ビジネスマンで混雑する事が予想されます。

2014年にウガンダに来てから毎年、2-3回は訪問して、ブースを出している様々な会社の話を聞いて回っています。一度に1000社を超える国内外の企業が集まる機会はウガンダではそんなにありません。
今回は、自身の新事業の営業などもかねて、色々と回って深く話す機会を得ています。

さて、ここ3年を通して見ている中で、私が感じた今年の特徴です。

・まだ、あまり景気が良くないようです。
昨年や一昨年と比べて出店数が少ないように感じます。
今年2月に大統領選挙があったのですが、昨年後半はそのあおりを受けて景気が落ち込みました。(政府予算などが選挙に消えるため)
選挙が終われば景気が回復するとの見通しでした。今年の7月くらいから持ち直すだろうと言われていたのですが、今のところ、そこまでの回復はないようです。

・いつもより、東南アジア系のお客さんが少ない
毎年、数は多くはないですが、マレーシア、インドネシア、タイなどから出展があるのですが、今年はいつもより少なく感じました。

・中華系の会社が増えている
比べて、中華系の会社が増えているようです。毎年一定数はいるのですが、今年は多いように感じました。

中華系の会社をみていて、毎回凄いなと思うのは、わざわざウガンダまで来てブースを出しているのに、ブース担当の中に英語を話せる人が1名だけだったり、不在だったりする事です。
通訳のためにウガンダ人を雇ってお客さんへの説明をさせています。

プロモーションビデオとかも中国語のままだったりします 笑
言語とか関係なく、売りに来ている姿勢は勉強になります。

月曜の最終日、時間があればもう一度行ってみようかなと思います。

続:南アフリカで産官学連携

デザイン学生向けのワークショップ

デザイン学生向けのワークショップ

(英語のあと日本語)

In my previous blog post, I talked about how it took forever to get the contract with South Africa’s Department of Arts and Culture (DAC) settled, and how we began. Today I want to share a bit more about the scheme.

The proposed project with the DAC is a design competition to discover and nurture emerging young textile artists in South Africa. The problem we wanted to address was that there are talented students graduating with the design degree, but these students barely have opportunities to pursue their career in the design field. Unfortunately, students are often even discouraged by their own design professors not to pursue such career.

So we work directly with the students to encourage them to keep creating and to be entrepreneurial. We had a workshop at the Textile Department of the Tshwane University of Technology where Mpho graduated from to introduce the design challenge project. There were 17 students who showed interests and Mpho went over the work of each student. Each of them has an interesting point of view. To participate in the design challenge, each student will be sending a collection of six designs which tell stories from the African perspective. And the winner (or winners) of the design challenge will have an opportunity to work with our brand and realize their design into products. We also hope to hire many talented students down the road…

For the realization and distribution partner, we identified a well-known company in South Africa that has historically been supporting local artists and designers. We cannot share the name of the company yet, but if everything works out, this will be a great platform for us to share our brand stories as well as featuring many more young artists because companies have physical stores not only in South Africa but also in other regions including Europe and North America.

Throughout these processes, we value partnerships. Like many countries that are economically rising, engaging the public sector in South Africa is inevitable. As they are often working together with large companies, schools, and other organizations, working with the public sector gives us new opportunities to partner with other players in the ecosystem. In the case of the creative sector in South Africa, DAC sponsors or supports major art and design programs including Africa’s biggest design platform Design Indaba.

So this partnership with the DAC is basically a key milestone for us to operate in South Africa and beyond!


南アフリカの文科省(DAC)との連携が長々と続いて要約まとまったことを、以前このブログにも記載しましたが、今日はその詳細についてもう少しシェアしたいと思います。

DACへの提案は、南アフリカの若手デザイナーを対象にしたデザインコンペティションを実施するというものです。私たちが解決したい課題は、多くの優秀なデザイン学科の卒業生が、その後のキャリア選択のオプションの少なさからデザインキャリアを諦めてしまうという現状です。指導教員自身も、そういったキャリア形成のサポートを提供できていない(場合によってはdiscourageする)という現状もあります。

だからこそ、私たちは大学と連携することで、そうした学生に直接アプローチをし、デザイン業界で活躍する可能性やアントレプレナー精神の醸成を目指しています。最初のアプローチとして、私のビジネスパートナーのMphoの母校であるTshwane University of Technologyのテキスタイルデザイン学科でワークショップを行いました。17名の学生が参加し、Mphoが一人一人のワークを見て回りました。それぞれの学生がユニークな視点を発信しています。デザインコンペへの参加方法は、6つのデザインで形成されるコレクションを作成し、アフリカの視点からの自身のストーリーとともに、提出することです。最終的に選ばれた学生のデザインを、私たちMaki & Mphoのカプセルコレクションとして展示や商品化の機会する予定です。将来的には、こうした優秀なデザイナーたちにMaki & Mphoチームに参画してもらいたいと思っています。

商品化と流通のパートナーとしては、南アフリカのリーディングカンパニーと議論を進めています。現時点では、まだ発表はできませんが、今までの南アフリカのアーティストやデザイナーのサポートをしてきている会社なので、私たちのミッションにも共感していただけています。この会社は、南アフリカだけでなく、欧米を含めた世界各国にストアを持っているので、うまくいけば流通の幅が広がります。

こういったプロセスにおいて、パートナーシップを非常に重視しています。いわゆる新興国市場におけるビジネスであれば同様のことが言えるかもしれませんが、南アフリカにおいて、政府機関との連携は不可欠です。政府機関は当然、現地の他の主要機関や大企業などとの連携があるため、彼らとうまくパートナーシップを組むことで、そういった他の機関との連携が可能になるためです。南アフリカのデザイン業界という文脈においては、DACは、アフリカ最大のデザインプラットフォームであるDesign Indabaを含む、アートやデザインの主要な取り組みをサポートしています。

つまり、このDACとのパートナーシップは南アフリカ、そしてグローバルに展開していく上で、非常に重要なマイルストーンといえます!

なぜいまアフリカで炭なのか?!

こんにちは。有坂純子です。昨日ナイロビに到着しました。スタート地点に立ったというだけですが、ずっと夢見てきた地点に立つことができて嬉しいです。

今月ケニア経由でモザンビーク入りする予定です!モザンビークでは中低所得層にとって『なくてはならないもの』を安価かつ高品質に届けるべく、木炭代替となる有機廃棄物由来のブリケットの生産販売に取り組みます。

今回はどうしてブリケット(形成炭)で起業することに決めたのかを4つのポイントからお伝えしたいと思います。

1, 市場規模

東南部アフリカでは8割以上の家庭が木炭や薪を主要熱源として使っています。特にこれは都市部の低所得者居住区で高く、電気やガスを引くお金がないけれども薪を集める環境にもいない人たちが調理エネルギーとして木炭を日々購入しています。マプト市内の75%の家庭が調理エネルギーとして木炭のみを使用していると報告されています。(Cleanstar Ltd., 2014年)2007年世界銀行の調査によるとアフリカ全土の木炭市場では年間8,000,億米ドルもの巨額が動いているそうです。

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(木炭卸市場で働く女性達 ザンビア首都ルサカ)

2, 安定需要

アフリカビジネスを志してから3年間、庶民の暮らしにおいて”なくては生きていけないもの”という軸で事業案を検討してきました。“なくてはならないもの“=生活必需品をお客様に届けることにより、彼らの生活を底上げするお手伝いができると信じているからです。また、生活必需品であるからこそ顧客はお金がある日もない日も購入せざるを得ないのです。このニーズに応えることができれば、地域社会に支えられた外的ショックに強い事業が展開できると考えます。

3, 地産地消

起業の際にもう一つ叶えたかったのが“現地で作り現地で売る”ことです。ザンビア、ジンバブエ、モザンビーク、マラウイなどの国は南アフリカの影響が色濃い経済圏にあり、オレンジジュース、乾麺、調味料、衣類などの基本的な日常品も同国からの輸入に頼っています。その為か庶民が愛用できるようなブランドが育たず、富裕層は輸入品を購入し、貧困層は10年前と同じ粗悪で割高な製品を使っている場合が少なくありません。だからこそ弊社は現地から買い取った原料で、現地の人が使える安価な製品を、現地の労働力により作ることにこだわっています。

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(マプト市の市場で15年木炭を売っている女性と弊社アイレスさん)

4, 将来性

木炭の代替エネルギー需要は今後アフリカの都市部で高まり続けると考えます。一つに都市化があります。例えばマプトの都市化率は36%(2013年、Master Card調査)ですが、農村部の貧困層流入による都市化が進むサブサハラアフリカでは、今後インフラの整備が追い付けない速度で都市郊外の非正規居住区が拡大していくと考えます。そこに暮らす人々に電気やガスのような次世代エネルギーが安価に提供されるようになるかという問題があります。これについては、それぞれの予測があると思いますが私達はこの先10年以内に日本の高度成長期に起こったような急速なインフラ普及が進むことは難しいと考えています。マプトでは電気の開通工事に7734メティキャシュ(113ドル2016年10月)を要するのですが、(2016年3月、EDM聞取り)これは貧困層にとってはかなりまとまった出費だといえます。加えて、森林伐採による木炭の価格高騰があります。現在マプト市内で流通している木炭は300キロ~500キロ離れた地方都市近辺で仕入れられています。この距離は森林がなくなるにつれて前線のように遠くなっていき価格高騰がより進むはずです。

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(木炭は田舎の小作農家が現金収入の為に作り、このように道端で木炭仕入れ商人に売る場合が大半です)

私達は『木炭のように使えて、木炭より優れて』いるブリケット生産を目指しています。顧客に届く商品価格が木炭より安いこと(80キロ袋あたり0.8~3.9ドルほど安くできる想定)、優れた熱効率で月次エネルギーコストが節約できること(木炭より15~20%燃焼時間が長い)、初期設備を購入する必要がないことがあります。顧客は慣れ親しんできた調理方法を変える必要がなく、煙による肺炎などの健康被害も減らすことが出来ます。

今月はケニアやウガンダのブリケット生産販売会社を視察予定です。その様子などご報告したいと思います。

 

ウガンダ最大のトレードショー

毎年10月の上旬に行われるウガンダ最大のトレードショー UMA (Uganda Manufacturers Association) International Trade Fair。今年で3回目の訪問となります。1週間くらいの開催期間に、ウガンダ国内の零細製造業者からウガンダを代表する企業や財閥に加えて、隣国のケニア、タンザニア、ルワンダの製造業、そしてエジプト、ガーナ、インドネシア、インド、中国、フィリピン、マレーシアなどから1000以上の団体が出展する一大イベントです。出展品も工業機械から食品加工、宝飾、服­飾、ITから建築資材(セメントやレンガ)­、鉄材、タイヤ、自動車、バイク、ウェディングドレス、おコメ、ハチミツ、ハーバルメディシン、ウイスキー、コーヒーまで何でもありです。

今日が二日目なので、まだまだ活気はないですが、最終日前の週末は入場まで2-3時間の列になります。(一昨年はそれで日曜日の入場は断念)

今回は今月新たに起ち上げたサービスのパートナー探しのために来ています。本日の反応は上々でした。

写真は、昨年、一昨年の様子。(今日は雨だったのもあり、撮影できず。。)
週末になれば、家族連れで来る方も多く、移動遊園地やラクダなども出てきます 笑
今日はほぼ初日だったのもあり、静かでビジネス関係者だけの場でした。

 

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ウガンダ発のブランドを作る意味

私たちがカンパラに直営店をオープンして驚いたことの一つに、「えええ!これウガンダで作られたの?!」と多くの人に言われることです。それも外国人だけでなく、ウガンダ人からも笑。

 

ウガンダはご存知の通り内陸国で、農業が産業の中心。製造業は脆弱で、街中で売られているもの(食料品以外)といえば、隣国ケニアや南ア、中東、中国からの輸入品で占められています。ファッションでいえば、最近はアフリカ布で仕立てられた服を着ている人はたまに見掛ける程度で(冠婚葬祭で着る人が多いです)、女性は道端で二束三文で売られている古着(一説には先進国で寄付された洋服が回ってきているとも。この古着市場が現地のファッションマーケットを阻害しているとも言われています。その話はまた別で)や、中国やタイから入ってきた安価な服を着ていることが多いです。そんな中で暮らしているからでしょうか。自国で高品質なものが作られていることに、本気で疑いの目を向けてくる笑。「日本でも販売しているんですよ」と言うとさらに驚いてくれます笑。

 

ウガンダ人と接する中で感じるのは、自国が大好きな一方で(こんなに食べ物が豊かな国はないと自負しています。東アフリカを色々回った私も納得)、どこかしら自信がなさそうということ。それは周りをケニアやタンザニアなどの大国に囲まれ、そこからどんどん物が入り込んで、自分たちでは何も生み出せていないということを無意識的に見せつけられていることにも起因しているのかも?と思ったり。

 

RICCI EVERYDAYはウガンダ発のブランドとして、ウガンダで作られたものをグローバルな市場で販売し多くの人に認められることで、いつかウガンダの人たちの「ものづくり」における自信・誇りになりたいなーと密かに思います。

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Chizu

ウガンダ北部で工房を開きたい(今後の展開について)

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今日はRICCI EVERYDAYの今後の展開についてまとめたいと思います。

まず生産面ですが、前回の記事で書いたように日本のみならず海外マーケットへの展開を進める上で、技術レベルの高い職人の更なる雇用と機材の拡充による生産キャパシティの強化は必須であると考えています。現在5名の職人ママを直接雇用していますが、今年度中に10名にまで増やし、技術移転を行うとともに、工房も増床移転します。

 

また新たな試みとして、そして自分の問題関心に近いアプローチとして、ウガンダ北部の内戦から復興しつつある地域に生産拠点を新たに設置し、RICCI EVERYDAYの活動が、現地の平和復興・開発の一助となればと考えています。以前の記事にもまとめましたが、ウガンダ北部では、内戦によって子ども兵にさせられた人々や南スーダン難民が多く生活をしています。彼らの社会復帰を支援するNGOは、メンタルケア(トラウマ)だけでなく、自活できるようにとテーラリングやその他職種の技術指導などを行っています。但しせっかく技術を身につけても、そこに仕事がなければ習得した技術を活かせず、収入を得ることができません。結局のところ、貧困状況から脱することができず、不安定な生活を送ることになります。そこでRICCI EVERYDAYが橋渡し役となり、そういったNGOで指導を受けた女性たちに仕事を提供することで、彼女たちの自立を継続的にサポートし、生活向上と社会復帰支援に繋げていきたいと考えています。今月より調査をスタートし、来年には新たな工房を設置し稼働させるまでにもっていきたいと思います。

上記計画のもと、来年度中には直接的・間接的雇用を含め50名の女性にリーチし、彼女たちに雇用と生活向上の機会を提供することで生活レベルの底上げを目指し、社会的インパクトを広げていきます。

 

次に販売面ですが今後3年間で、当ブランドの製品の国内外取扱い店舗数(常設・期間限定ポップアップともに)を100店舗にすることを目指します。SNSも活用しながら、当ブランドの製品の魅力だけでなく、生産過程に込められたストーリーやアフリカの魅力を積極的に発信し、多くのファンを獲得していきます。

また既存のハイブランドともコラボし、彼らのものづくりに何らかのインパクトをもたらせたらと考えています。既にEthical Fashion Initiativeという枠組みが存在していたり、イギリスではasosなどのブランドがケニアの工房とものづくりを協働で行ったりするなど、多様な事例が生まれつつあります。日本でもunited arrowsがtegeという新レーベルを立ち上げ、ケニアやブルキナファソの生産者とのものづくりを行っています。

RICCI EVERYDAYはアフリカに拠点をおき、様々なクリエイターの生み出す素晴らしいデザインに触れてきました(それらがカンパラにある直営店に詰まっています)。アフリカの生産者やクリエイターたち、そして素材に光を当て、彼らのものづくり文化を既存ブランドに伝える橋渡し役もできるのではないかと考えています。

 

Chizu

ブルーオーシャン市場の開拓=地道な教育活動

地道な営業活動が販路を拓く

地道な営業活動が販路を拓く

(英語のあと日本語)

Our key long-term mission is to create a new global market for African creators who tell stories from the African perspective mainly using surface (textile) and product design.

One can argue that entering the global design market, for example, NYC or London means that you are in the red ocean. But I would argue that promoting and selling contemporary African design is about venturing into a blue ocean because it is about sharing a new type of cultural experience.

As I go travel around the world for the past 20 years since I first traveled to the U.S., I have been noticing how Japanese food products have been expanding to the overseas’ market, and how companies have been making efforts to educate consumers as they promote their products. Consumer education takes efforts and time, but definitely, an important aspect to venturing into a blue ocean!

Now this is Africa’s turn!


私たちの長期ミッションの一つは、アフリカの視点を語るクリエイター(テキスタイルやプロダクトデザイン)がビジネスを成功させられるような新しいグローバル市場を構築することです。

例えばNYCやロンドンなどのグローバルデザイン市場は、競争が激しいレッドオーシャンであるという見方もあるかもしれません。しかし、私たちは、新しい文化体験を提供するという意味において、コンテンポラリーアフリカデザインを、普及・販売することは、ブルーオーシャンへのチャレンジだと考えています。

私が、初の海外渡航としてアメリカに行ったときから20年ほど、いろいろな場所を旅してきましたが、その間の日本の食品関連商品の海外への広がりは徐徐に拡大してきていることを目の当たりにしています。ヨーロッパや米国各都市での販促活動を見たりすると、当然、その背景には各企業や団体の地道な努力により、消費者を教育しながらマーケットを構築してきたのだなと感じます。消費者教育は地道な努力が必要で、時間もかかりますが、ブルーオーシャン開拓への道筋としては、欠かせないプロセスです。

引き続き、アフリカデザインの普及に向けた地道な普及活動を続け、マーケットを構築していきます。

世界のアフリカデザイン市場で、新しい商機の風を感じる

A Continent of Contemporary Design!

A Continent of Contemporary Design!

(英語のあと日本語)

The other day, I talked about the African print, but wanted to share some follow-up today as I visited the exhibition and dialogues of “Making Africa: A Continent of Contemporary Design” yesterday in Netherlands. I have already talked about the company Vlisco, but I thought it would be worth sharing what these words they presented in the very context in Netherlands.

A key role is played by Africa’s centuries long history of colonialization and, in particular, a type of textile that erroneously became a symbol of (West) African tradition: Dutch Wax also called Ankara. In the mid-nineteenth century, several Dutch and English companies commenced industrial production of Indonesian batik fabrics, among which Vlisco soon became the market leader (and remains so to this day). How the textiles made their way to Africa is subject to dispute, yet the colourfully patterned wax prints quickly grew so popular on the continent that they never really took hold in the originally intended Dutch market. today many designers and artists make use of Dutch Wax for their creations. At the same time, an increasing number of critical voices have questioned the embrace of this colonial commodity.

In the exhibition, there are many more of sharing educational and fresh stories from African perspectives via different creations of entrepreneurs, designers, and artists. More and more people get educated through learning these stories, more opportunities Africa’s creative entrepreneurs have to grow their businesses while maintaining their cultural heritage and nurturing their pride in their African identity.


先日、アフリカプリントについて書きましたが、最新のアフリカデザインが集結した展示がオランダ・ロッテルダムで開催されていたのをリサーチにいったときに見た言葉が印象的だったのでシェアします。オランダの地でこういったことがしっかりと発信されていることが、いい意味で衝撃的でした。

(アフリカデザインとカルチャーの文脈において、)何世紀にもわたる植民地支配の歴史、特に、間違ったかたちで(西)アフリの伝統の象徴となってしまったテキスタイル(布)であるダッチワックス、別名アンカラが、大きな役割を持っています。19世紀半ば、オランダやイギリスの各会社がインドネシアバティックの工業化をすすめ、その中の一社であるVliscoは一気にマーケットリーダーとなりました。(そして今でも彼らはその地位を維持しています。)このテキスタイルがアフリカにもたらされたという事実は、議論を引き起こすものでありながら、カラフルな柄が特徴のワックスプリントはアフリカ大陸で大人気となり、逆にオランダ本国では知られることがないものです。今日、様々なデザイナーやアーティストがダッチワックスを使った作品を発表しています。同時に、この植民地支配から生まれたコモディティを受け入れることに対しての疑問の声も高まってきています。

ドイツから始まったこの巡回企画展示では、ほかにも様々な起業家、デザイナー、アーティストの作品を通じたアフリカの視点からみた教育的でフレッシュなメッセージが発信されています。グローバルな文化人が、もっとこういったストーリーを理解することで、アフリカのクリエティブ起業家がビジネスを拡大させるとともに、自身の文化を維持し、アフリカのアイデンティティにプライドを持つことができるのだろうと、強く感じました。

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