テイクアウトに関する慣習の違い

ルワンダはキガリよりこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。
今日は「テイクアウトパッケージ」というニッチな事柄について触れてみたいと思います。
(こちらではテイクアウトのことを”takeaway”と言います)
テイクアウトについて、日本と大きく違う習慣が二つあります。

テイクアウトはどんなレストランでもあり

一つ目は、どのレストランも、テイクアウト可能が大前提なこと。
日本だと、ファミレスなんかはテイクアウトサービスがありますが、
例えば街のフレンチレストランに「テイクアウトで注文お願いします」と電話オーダーを入れることって、あまりないですよね。
キガリでは、ファストフードでなくても、イートインかテイクアウトか選べます。
また食べ残しも、全て持ち帰れます
日本だと、衛生面から断られることも多いですよね。
勿体ないですよね。まだ食べられるのに、破棄になっちゃう。
かつ、お客さんも量に慎重に注文するので、店側も機会損失です。

テイクアウト容器は有料

二つ目。テイクアウトパッケージが有料なこと。
そうなんです。
キガリでは、たいていの飲食店で、持ち帰りの容器は有料です。だいたい一個40円くらい。
たまに、キガリに越してきた人が、容器代チャージ!?は!?となることがあります。
が、悲しいかな、キガリで相応のパッケージを仕入れると、結構お金かかるんですよね…
なぜなら、ルワンダでは国産容器が存在しないからです。
全て輸入です。
この国では輸入=輸送費+関税がかかります。
(ケニアなど東アフリカは協定内ですが)
最近、これまでで一番ちゃんとした容器屋さんを見つけました。
中東からプラスチック容器を入れているようです。
一個20円など。
悪くないです。
プラスチック容器は環境うんぬんの議論はありますが、
こちらでは例えば一度どこかのレストランでテイクアウトしたプラスチック容器は、
家でタッパー代わりに何度も使います。
日本で、例えばコンビニでプッチンプリンを買って、
その容器を何度も洗って繰り返し使っている人はまれかと思いますが、
こちらでは当たり前。
一回では捨てません。貴重ですから。
一番コストが低い容器は、アルミホイルで、厚紙で蓋をする形。
地元のレストランなどは汁物もこれに入れちゃってるのですが、
家で開けるときに手はベトベト、
車で汁漏れ、なんて嫌ですよね。
(という感覚は日本人ならでは、まではいきませんが、我々は世界的にはかなり潔癖と言えるでしょう)

輸入コストがいちいちかかる

アジアンキッチンではカレーやスープなどを温かいまま、汁漏れせずにお届けしたいので、
容器はアジアのとある国から仕入れています。
そのままレンジでチンできる優れものです。
が、高い。
自国で作ってないものに関税かけないで欲しい。
それでも、
多少不便でもとにかく安いものを買いたい、というよりは、
そうではなくても良いものを、というお客様がターゲットなので、
コスト勝負ではなく高付加価値の方向を目指さないとしんどい戦いになるマーケットだと思っています)
見た目も良く機能的なパッケージを採用しています。

汁漏れなし、そのままチンOKなアジキチのパッケージ◎

少しずつ細かい工夫を重ねて、サービスに磨きをかけていきたいと思います。

銀行のシステム改修で大混乱

ルワンダはキガリからこんにちは、アジアンキッチンのからとです。

先月9月も店の売り上げは昨対目標値をクリア。

日本からの来訪者もとても多く、二つのスタディーツアーも、アジキチを訪問してくださいました。

(こちらまたブログでもご紹介したいと思います。)

最終週にはODA視察の参議院議員の方もキガリ視察に。

中学生の頃TVで応援していた元バレーボール選手の朝日議員も!

 

 

日本の生活に慣れているとこちらではどうなるか

さて、本日は、この一ヵ月私を苦しめた、銀行のシステムアップグレードについて綴りたいと思います。

特に高尚な内容にはならないと思われますので、忙しいビジネスパーソンのために先に要旨を手短にまとめます。

 

日常生活の些細なことが、日本のように「当たり前」に進まないのですが、

それがどのくらいストレスフルなのかは、実際に体験してみないと分からない部分が大きいです。

生活面では日々のことなので地味にストレスですし、

便利か不便かの問題ならまだしも、

今回のように「銀行」という経営の三大資源の一つを握るインフラがここまでおかしなことになると本当に死活問題になり得ます。

それをイメージングするにあたり、こちらの記事が一助になれば幸いです。

 

銀行のシステム改修でカオス

アジアンキッチンを経営する私の会社では、とある銀行をメインバンクとして使っているのですが、そちらが8月末にシステム改修をしました。

告知は、前日にメールが一通こっそり来ていたくらい。

 

そのシステム改修前に、かなりの額のルワンダフランを、ドルに両替する手続きをオンラインバンキングでとりました。

海外とのドルでの取引も控えていましたし、USドルが強くなる一方でしたから。

 

その時私は日本にいたので、レート交渉や、一日のオンラインバンキング限度額を外す手続きなど、一つひとつやたらと手間がかかるプロセスを遠隔でやり切りました。

そして、オンラインで両替の手続きも完了。

 

ここで、システム改修。それが8月31日のことです。

 

そして、次に私が残額を確認できたのはなんと…9月18日

それまで残額確認すらできなかったわけで、引き出しや送金など全てのトランザクションが滞った訳です。

あり得ない事態ですよね。大混乱です。

 

やっとページ開けたら身に覚えのない鳥と初期設定

 

そして、あれだけ手間取ってやった両替が…できてない

まぁ想定の範囲内ですが。

 

また一からやり直しです。

それだけでも打撃ですが、なんとレートまで上げてくる

銀行のVIPルーム(大したVIPではなくても通してもらえる)で激しくクレームすると、

 

「わかる~、うちら社員もこのシステム改修で超大変で~。」

 

これ、なんて答えればいいんでしょうか?

分かる人おしえてください。

 

レートに関してもこちらに落ち度がないのに同じレートが適応されないことが納得できない旨激しく抗議すると、

 

「じゃあ、間をとったレートでこちらが折れてあげますよ痛み分けだ★

 

と。

 

しまいには、「こんなに譲歩してあげたんだから、あぁ~お腹空いたなぁ~あそこの角でタルト二つ買ってきて欲しいなぁ~♡」とおねだりされました。

「タルト」というのは賄賂的な何かの隠語なんでしょうか。

(ちなみに官僚レベルの汚職はほぼありませんが、しょうもないレベルでの会話で「ソーダ」をメンションされたらそれは賄賂だったりします。それもほぼないですけどね。)

 

アジキチで生春巻きならごちそうできるけど、と言って逃げました。

ごちそうする筋合い一ミリもないですが、敗北感満載。

 

うちの被害はこれでもまだ全然マシな方で、

他からも、残額も分からないし引き出しすらできない、家族を養っているのにどうしてくれるんだ、海外への送金ができずビジネスが飛んだ、CEO辞任しろ、などのクレームも噴出しまくっていました。

そりゃそうですよね。

この改修のおかげでうちも給与支払いが滞ってスタッフも迷惑しています。

 

日本で、例えば三大メガバンクの一つがシステム障害を起こし、

そのVIPルームで抗議したら顧客対応部長の返事が

 

「我々社員も大変っすわ~。じゃあ生じた損害については、何も補償はできないけど、じゃあこのくらい譲歩してあげもいいかな?あーお腹空いたなぁそこの角でまんじゅう二つ買ってきて欲しいなぁ♡

 

だったら腰抜かしますよね。

 

 

このオンラインバンキングが問題なく使えるようになるのはいつなのか…半年~一年くらいを覚悟しておいた方が良さそうです。(←だいぶ順応した人)

 

そして何がつらいって、じゃあこの銀行のサービス最悪だから、銀行変えてやる!!

と言ったところで、他も大して変わらない、というところだったりします。

 

なんだか希望がない感じの結末で恐縮ですが、

それでも今日もキガリの気候は最高です。

良い10月をお過ごしください!

ルワンダのスタートアップにとっての魅力

最近、アフリカで良く名前を聞くのが「ルワンダ」。

 

小国(四国の約1.5倍)ながら約1,200万人の人口を有し、アフリカで最も人口密度の高い国として知られます。

 

ご存知の通り、カガメ大統領の強烈なリーダーシップの元、ICT立国を進めています。

 

ビジネス環境も良く、2018年のビジネス環境ランキングではアフリカで2位に位置しています。

 

世界銀行「Doing Business 2018

法規制、エネルギーインフラ、投資家保護、税金、貿易の難易度、政治の安定性、汚職度、通貨の安定性、などの基準で評価されています

国名 (日本語表記)

2018年順位

アフリカ内順位

モーリシャス共和国

25

1

ルワンダ共和国

41

2

モロッコ王国

69

3

ケニア共和国

80

4

ボツワナ共和国

81

5

南アフリカ共和国

82

6

ザンビア共和国

85

7

チュニジア共和国

88

8

セーシェル共和国

95

9

・・・

 

そんな注目のルワンダのキガリにて、現地のビジネス状況やスタートアップを、先々週、視察してきました。

 

アンドアフリカでは、この様なスタートアップ視察ミッション@南アフリカを、来年の2月に実施予定です。

(詳細はまた別の機会にご紹介致しますが、投資家の方、アフリカに関連するまたは興味のあるビジネスパーソンを対象とします)

 

そのため、今回のルワンダのミッションでは、そのミッション@南アの構想を固めることを主目的としつつ、ルワンダへのインキュベーション事業の展開可能性を睨んだ動きです。

 

 

II ビジネスの素地

 

ルワンダは人口の78割が農業に従事しており、その大半がお茶やコーヒー栽培に関わっている様です。

大半は小規模の家族経営の農家です。

 

写真は、Joeさんという方が経営されている牛乳加工業。

 

小規模かつ加工機械などが無い中でも、誠実に、真面目に製造されているのが伝わってきました。

この”真面目さ”みたいなところが、ルワンダの方々(特に中高年齢の方々)の特徴の様に思います。

 

また、中にはこの様に中規模以上で展開する農家もいます。

写真はココア農家の農園の様子です。

 

安全で、綺麗かつ良く整備された街並みも、ルワンダの魅力。

毎月の最終土曜日には、自宅の周辺地域の掃除に国民総出(カガメ大統領含む)で勤しむキャンペーンが国から提唱されています。

 

ルワンダのGDPはまだ9 billion USD1兆円弱、日本で46番目GDPの高知県の半分程度)しかありませんが、成長率(YoY)は6%-7%と非常に高い。

前述のビジネス環境の良さも考慮すると、将来性の観点で有望と言えます。

 

インターネット接続環境も良好で、ルワンダ政府は2020年までに5百万人がデジタルリテラシーを持つ様に教育を改革する姿勢を見せています。

 

 

II スタートアップの成長素地

 

ルワンダは自分たちを「スタートアップのための育成場」となることを志向しており、ルワンダで事業モデルを固めた後に他アフリカ地域および東アジアの経済圏に進出するモデルケース創出を進めています。

革新的なスタートアップを生むため、または海外から誘致するために、不動産登記のデジタル化、少数株主の権利改善のための改革などを実施しています。

 

Zipline

ドローンによる血液輸送の「Zipline」は良く知られていますが、道路インフラが無い中で血液の緊急輸送を可能にするサービスを提供しています。

彼らは元々カルフォルニア発のスタートアップで、ルワンダを最初の外部拠点としました。

ルワンダ政府との戦略提携によって事業を拡大しています。

 

Babylon Health

Babylon Health」はUK発のスタートアップで、定額制にてリモートで医者の受信を受けられるサービスを提供しています。

(ルワンダでは「Babyl」として知られている)

Babylon Healthはアフリカに留まらず、世界の発展途上国や先進国の田舎で同様のサービス展開を狙っているが、ルワンダを最初のテストマーケットとして選んでいる様です。

 

SafeMotos

ルワンダ発のスタートアップとして、ルワンダのバイク版UBERの様なサービスを提供している「SafeMotos」があります。

 

ルワンダは道路の整備が進んでる一方、未だに車よりもバイクでの移動が、現地の人の移動手段としてはメジャーです。

 

 

II 結論(現時点;アップデート余地有り)

 

この様に、ルワンダは国を挙げて戦略的に「世界展開を目指すテック系スタートアップの実験上」としての地位・認識を確立すべく動いています。

 

ルワンダで、民間のファンドや投資家、さらにクライアントになる企業や購買力のある一般消費者がより増えれば、スタートアップにとっての理想的なエコシステムが出来上がる余地はあります。

 

一方、まだまだ極小のGDPから判断しても、一般消費者の購買力向上、それに伴う現地企業の成長にはまだまだ時間がかかりそうです。

 

実際、一人当たり購買力平価GDPで見るとルワンダはアフリカの中で32です。

 

一人当たり購買力平価GDP、アフリカ内ランキング

アフリカ

内順位

国名

数値(USD/Y)

数値(JPY/Y)

世界での順位

1

セーシェル

28,964

3,186,040

50

2

赤道ギニア

24,817

2,729,870

60

3

モーリシャス

22,278

2,450,580

65

4

リビア

19,631

2,159,410

69

5

ガボン

18,183

2,000,130

73

6

ボツワナ

17,354

1,908,940

79

7

アルジェリア

15,275

1,680,250

86

8

南アフリカ

13,498

1,484,780

96

9

チュニジア

11,911

1,310,210

103

10

エジプト

11,583

1,274,130

106

・・・

30

マリ

2,211

243,210

167

31

ジンバブエ

2,086

229,460

169

32

ルワンダ

2,036

223,960

170

世界銀行データよりアンドアフリカ作成

 

一方、革新的な事業の世界展開を進めたいスタートアップにとって、「最初の展開国と位置づけ、政府の後押しを得られる様に動く」という戦略オプションは有望と結論づけます。

 

アンドアフリカにて展開していくスタートアップのインキュベーション事業の一環として、コワーキングスペースの出店エリアとしてルワンダ・キガリは有望なオプションと見ています。

 

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アフリカ側から見た日本企業コラボの難しさ

ルワンダ、キガリのアジアンキッチンからこんにちは、からとです。

おっと!少し間が開いてしまいました、もう9月ですね。

9月に入ってから、なぜか日本人の方のルワンダ訪問の、多いこと多いこと!

ビジネス、インターンシップ、観光、世界一周中の旅行者、学生さんから社会人まで年齢も幅広く、連日日本人の方がお店にいらっしゃり、賑わっています。

元同期も遊びに来てくれました!

バケーションから帰ってきた常連さんもチラホラ。

 

山本歩さんと、アフリカからのゲストたちと

●イベント登壇

8月はお店のプチ改修や、東京で開催された農林水産省主催のイベントに登壇させていただいたりしていました。

イベントは、その名も “Africa Hack Collab” 。

東アフリカにおけるビジネス開発の豊富な経験と知識をもった現地インキュベーターと起業家が東京に大集結。」

と銘打たれていましたが、実際、アフリカ側のゲストはVIPばかり!

エチオピアから、同国のみならずアフリカで最も著名なインキュベーターの一人であるエレーニ博士

ルワンダから、ルワンダ開発庁のビラサ博士など。

 

イベント本番の前に、アフリカからの参加者を対象に、日本文化やビジネス慣習を知るワークショップもあり、私の立場からはとても新鮮でした。

 

彼らはダイレクトに、

「で、このイベントで、日本企業は何を具体的に求めて来るの?

私たちは具体的に何を得られるの?

日本企業と会話しても、具体的な要望が分からないし、なので何をすればいいか分からないことが多い」と。

 

背景には、日本のハイコンテクスト文化でそもそも会話の芯が異文化の立場からしたら見えづらいという側面と、

もう一つはステージの違いがあるのかなと個人的には思いました。

 

●アフリカスタートアップ側と日本企業側のステージの違い

ステージの違いというのは、アフリカのスタートアップ側は、

こういう技術をもつ会社を探しているとか、この観点でのアドバイザーが欲しいとか、もっと端的に言うと〇〇ドルの投資が欲しいとか、求めるものがとても明確で、それをもとに具体的な次のステップを描いています

 

一方日本側は、アフリカビジネスと言っても、まずは情報収集。という段階であることが多いように思います。求めている情報もゼネラルです。もちろん、まずはそこから、なのですが。

 

両社が対面した時、日本側の意図は得てして「情報収集」であることが多く、

そのことに対して相手側ががっかりする、という場面は、正直何度か出くわしたことがあります。

そして情報を得た後も、その場で次のアクションがとんとん決まるというよりは、一旦「検討」に入る、という流れが多く見られます。

 

表敬訪問が多かったり、まずはご挨拶まで、というのが日本の商慣習ではありますが、

変化のスピードの速いアフリカスタートアップ界隈では、チャンスはどんどん他へ行ってしまいます

 

●ビジネスのスピード

前段でお伝えしたのは「段階」の違いですが、

いざ協業となるとよく見るのは、今度は日本側が現地に対して「なんでそんなのもまだ進んでないの?なぜ一週間で進捗がない!?」と憤慨しているパターンです。

 

なぜって…例えばこっちでは企業同士のアポだって、当日まで決まらないことが普通。

アポもドタキャンが多数。

例えば竹重さんの最近のブログを読むと、とってもリアルですよね。

キーマンの政治家が行方不明、年末年始で何も動かない…よし海外視察へ行こう。っていう。

 

ルワンダ起業のリアルをざっくばらんにお伝え

 

と、いろんなフェーズにおいて、両者の違いにお互い戸惑うこともありますが、

もっと日本とアフリカのビジネス交流が進めばいいなと思っている一人でございます!

ブログは、ありのままを綴ってますので、アフリカビジネスを検討されている方のご参考になれば嬉しいです!

ではまた!

社員間の横並び意識

ルワンダの首都キガリよりこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。

先週は「官民合同ミッション」と言って、日本から大きな官民合同の使節団がルワンダを来訪。

中国・インド・モザンビークトップの相次ぐ来訪で多忙を極めるカガメ大統領と、しっかりと対談の機会が設けられたようです。

カガメ大統領、何頭身でしょうか

この時期は観光客も多く、逆にいつもの常連さんはホリデイに出られている方が多いので、

アジキチのお客様の顔ぶれが夏バージョンになります。そんな平和な毎日です。また水止まってますけど。

 

●創業時メンバーの離職

さて前回、ポールくんを筆頭にスタッフがしっかりと留守を守り切ってくれていたことを書きました

 

ただ序盤、私が日本に到着し成田エクスプレスでwifiにつなぐや否や舞い込んで来ました、古株コック離職のニュース。早速かい。

 

私が旅立った日、Pくんが勝手に彼女の勤務態度を厳しく批判するレターを書いて本人に通告するという事件が起きたようです。

Pくんは基本的には大変温厚な性格なのですが、とにかく圧倒的な当事者意識とコミットメントがあり、だからこそ現場のリーダーに抜擢したのですが、時々他の社員にとても厳しくしてしまうことがありました。それ自体はいいことなのですが、マネジメントの不在時に許可なくレターを書くというのは、彼の権限以上の行為だったと言わざるを得ません。

 

彼女の方は彼女の方で、「Pは自分より後から入ってきたのに指図されるのは気に入らない。もともとFriendsだったのに。」ということは前々から言っていました。

周りからも、「Pは自分より前に働きだした人を全員駆逐しようとしている」という密告があったり、

まぁ要するに、最初は並列だったのに途中から差をつけられるのが気にくわない、という主張が多いように思います。

 

ここで私が下した判断としては、そのくらいの競争原理も理解できず、私が指名して仕事を任せている人について来れない人は、離脱してもしょうがない。ですね。学校じゃないし。慈善事業じゃないし。

 

●市場原理とルワンダの文化

この判断については、日本で働いている人の感覚からしたら普通かもしれませんが、

実はルワンダの文化に寄り添っているとは言えないかもしれません。

 

以前もブログに書いてきましたが、ルワンダは管理社会であり、資本主義というよりは文化的には社会主義に近いところもあり、多くの組織では風通しは最悪です。

ポジションについても、権力を持っている人とのつながりさえあれば、逆にどんなに仕事ができなくても地位が保証されたりするので、より高いパフォーマンスに対してより多くの報酬が与えられる、ということが経験則で理解できない人もいるのかもしれません。ただの市場原理なんですが。

このあたり、ケニアでビジネスしてる方の話など聞くと、同じ東アフリカでも全然違うなぁと感じます。

 

時間をかけて、従業員にはなぜポールを選んだのか、彼が他の人よりもどういう面で実際会社に貢献しているかは客観的な事実として社員に説明してきましたですが、「えこ贔屓している」という妬みが払しょくし切れていないのは私も知っていました。

本文とは関係ありませんが、最近我ながらハマっているミルクプリンマンゴーソース

 

●一対一でのグリップ

なので、全体の場ではポールを全面に立てつつも、辞められたら困る人とは個人的にコミュニケーションをとり、頼りにしているよというメッセージを出したりして、私がグリップしてきました。

 

が、それを意識的にここ数カ月してこなかったんですよね。いつまでもそれじゃダメだと思って。

実際「辞められたら困る」人は少なければ少ないほどいい(脱属人)わけで。

 

その結果が、今回はこのコックの離職に繋がったのだと思います。

彼女は創業時からのメンバーで、料理はもちろんできる上に、プレゼンテーションのセンスが良く、キッチンの整理整頓が得意な子だったので、実際の穴は痛手ですが、他の人員&仕組で埋めていくしかありません。

最終的に彼女に居心地の良い職場を提供できなかったのは私の責任であることは肝に銘じつつ、引き留めることはしませんでした。

彼女には、有給を全部買い上げ、しかるべきwork certificate を出し、円満退職となりましたが、この余波がどう出るか、あまり介入せずに見守るつもりです。

 

さーて、9月の繁忙期に向けて、今月はプチ改修予定です★

 

 

キガリに帰ってきて。素晴らしい!!

ルワンダはキガリからこんにちは、アジアンキッチンのからとです。

キガリに戻り、しばらく経ちました。

いやー快適ですね。本当にルワンダの気候、最高です。日本暑すぎです。

 

●久々の日本での体験

息子より一足先に帰ってきましたが、息子も日本の小学校を満喫。

「今日学校の図書室でゾロリ借りたよ。タダだったよ!?

「〇〇ちゃん、図書館行こうよ!!タダなんだよ知ってた!?

「ママ、なんであのティッシュもらわないの!?タダだよ!?ボクもらってくる!」

最後のはともかく、概ね、日本の公共サービスの質の高さにカルチャーショックを受けていたようです。

 

そして私は日本の飲食店のサービスの高さを改めて実感。

ファミレスのジョナサンに行ったのですが、そこでとあるメニューをオーダーすると、店員さんがマジで申し訳なさそうに「申し訳ありませんっっ・・・!本日、そのメニューはご提供に、通常よりも5-10分長くお時間いただいておりますっ!!よろしいでしょうか!?」と聞かれて目が点になりました。

そして料理はすぐ来ました。

オープン間もないアジキチにて、ライスをご注文いただいてから20分後に「あ、すみません今ライス切らしてます」という大失態があったのですが、その時のうちのスタッフの20倍くらい申し訳なさそうな顔をしていました、このジョナサンの店員さん

日本、このサービスとこのおいしさでこの価格、やはり無理があるのでは…という気持ちになりました。

 

こういうエピソードだけで長文ブログを書けてしまいそうなのでこの辺にしておきます。

 

●ローカルスタッフの安定のオペレーション

本題は、一か月不在にしたけれど、ちゃんとオペレーションを回していたうちのローカルスタッフ、素晴らしい!!ということが、手前味噌ながらお伝えしたいことです。

 

直近の集合写真。あと二人女子がいます。

 

現場責任者のポールくんを筆頭に、大きな問題もなく、ちゃんと店を回してくれました。

ポールは大変真面目な性格で、だから現場責任者にしたのですが、何よりも当事者意識がすごい。

毎日売上報告をちゃんとくれ、売上の少ない日には、”I feel ashamed!!”のコメント付き。

私が出国した直後に、一番古株のコックともめて彼女が辞めてしまうという失敗はしてくれましたが、概ねとても頑張ってくれたと思います。

最初の頃は「今日は〇〇がドタキャンです!!どうしましょう!?」というレベルで連絡が来ていましたが、「そのくらいなんとかして」と適度に突き放すと、ちゃんと自分で考えて対応してくれました。

他のスタッフについても、常連さんでもある友人が、アジキチに食べに行ったときに「〇〇くん頑張ってたよ」とメッセージでおしえてくれたり。

 

日本人インターン生がいてくれたのも、もちろん安心材料の一つです。

ただ、前にも書いた通り、通常オペレーションはローカルスタッフだけで回るようになっているので、彼には企画よりのことをしてもらっていて、通常オペレーションへの介入はあまりありません。

 

そして、あの食文化豊かな日本からの帰国後に食べるアジキチ飯がまた普通に美味しいんですよこれが。(これまた手前味噌失礼します)

スイーツ大国日本にも引けを取らない!と思う!ミルクプリン

 

初めてルワンダを一週間とか留守にした時は、帰ってきたら燃えてるんじゃないか(比喩ではなく)と本気で思ったりしたものですが、ローカルスタッフがそれまで食べたこともないタイ料理を提供し外国人のお客さん相手に普通にオペレーションを回すというのはすごいことです。

WhatsApp越しに社員に雷を落とす事件が三回くらいありましたが、それはまた別のお話)

本当に、ここまで成長してくれたことに、ローカルスタッフには感謝でただただ頭が下がります。

まぁ帰ってから早速給与交渉とか休暇交渉とかオンパレードですが、目下その面談中です。

 

さーて明日から習近平国家主席のルワンダ訪問。どのくらいアジキチ前の道路が封鎖されるかなー。

では良い週末を!

 

 

 

一時帰国!

ルワンダのキガリからこんにちは、アジアンキッチンの唐渡@一時帰国中です。

ご無沙汰してしまいました。

2015年にルワンダに移住してからもうすぐ丸3年、その中で初めて二週間以上の一時帰国。

結構ゆっくりできるかと思いきや、久々の日本の湿気に体調・PCともどもやられておりました。。

 

日本に帰って「ルワンダから来た」と言うと、

「また暑いところから来たねぇ」とほぼ100%言われるのですが、

いえ、日本の方がよーっぽど暑いです!!

そしてこの湿気。

ルワンダの方が100倍快適です…高地ロス。。

そのせいか、急性出血性結膜炎とやらにかかり、顔面が左半分お岩さんのようになり熱まで出る、という事態に・・・

幸いだったのが、例のイベントの後の発症だったことです!!

 

ここで、例のイベントを遅ればせながらご報告。

河野外務大臣からのビデオメッセージ!

 

普段支援してくださっている投資家のみなさんへの中間報告、というのが発端ではありましたが、

渋澤さんとNewspickさんが素敵な企画に仕上げてくださり、

リスナーの方はどうやら「アフリカでのビジネスに興味がある」方が大半な模様。

 

ということで、投資家向けというよりは、

有料の中お越しくださっている皆様に、少しでも「リアル」に近い情報をお届けできれば、と、ルワンダでのビジネス環境をありのままお伝えしました。

少しでも情報がお役に立っていれば幸いです。

来てくださった皆様、改めて、ありがとうございました。

 

講演の後もネットワーキングに花が咲き、とても有意義な時間となりました。

渋澤さん、改めて、企画&当日のファシリテーション、ありがとうございました!!

 

その他、東京に帰ってきた時の大事な仕事といえば、

アジアンキッチンの内装プロデュースをお願いしているデザイン事務所との打ち合わせ。

イラレとフォトショでイメージがどんどんカンプとなり、

A案B案検討して、

サンプルも依頼したらすぐ届く。

素晴らしいビジネス環境!!

この大量のディスプレイ資材をルワンダまで息子も動員して運び込みます!

 

PCの故障により少し淡泊なブログになってしまいましたが、また次回!

(タッチパッドが完全に反応しない&マウスの接触が超悪い…これ直るのかしら)

政府の力が絶大であることのいい面・悪い面

ルワンダからこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。

来月の一時帰国にあたり、渋澤さんはじめ本コンソーシアムの方々があのNewspicksとともに素敵なイベントを開催してくださることになり、今から緊張しておりますが、楽しみです!

(詳細はこちら

さて、5月のTransform Africa Summitもあり(私の書いた記事はこちら)、日本のメディアで取り上げられることが多くなってきたルワンダ。

最近はサムライインキュベート出身の寺久保さんによる”Leapfrog Ventures”の設立が話題になりました。(記事はこちら

そんな中、ルワンダのメディアでの報じられ方が実態と乖離している、というケニアで活動される日本人起業家の方のツイートが、twitterで盛り上がりを見せました。ルワンダが「IT大国」って日本で広まっているけど、それってどうなの、と。

まとめ記事がこちらタケダさんというルワンダブロガーの方の記事です。

 

●ルワンダの両極端なイメージ

ルワンダというと、

ジェノサイドの凄惨なイメージや「貧困」というネガティブなイメージ、

または「IT立国」という煌びやかなイメージ。

この両極端な印象に偏っている気がします。

キガリに住む私(地方はまた全く違います。正直地方へ行くと、その「貧困」に全然に違う気持ちになります)の感想としては、どっちも当てはまりません。

 

最近よく見かけるルワンダが「既に」IT立国であるかのようなメディア。

どこから来ているのか?

それはまさにルワンダ政府のマーケティングであり、外交戦略

そうやってイメージ戦略で人材や外資をルワンダへ引っ張って来るのがルワンダ政府の狙いだったりするわけです。

キガリの未来(予定)

 

●ルワンダ政府の卓越した「見せ方」

ルワンダ政府は本当に見せ方が上手です。

魅せ方と言いましょうか。

経済は未発展なので、外国からの支援がまだまだ必要。そんな中、資源がなくてもICT立国を打ち出したり、「アフリカのシンガポール」というポジションを謳ってみたり、ビジネスの立ち上げやすさ整えたり、とにかく外資welcome感満載。(特に近隣のエチオピアに行ったとき、比較するととても顕著でした。その時のブログ

でもハッタリもそのうち本当になったりしますからね。その様子を見守るのも面白いかもしれません。

というかそういう戦略なんだと思います。

でもビジネスの面からルワンダを選ぶかどうかは自己責任ですヨ!

(私は息子との暮らしやすさでルワンダを選んだクチです)

夜中まで光り輝くのコンベンションセンター

●とにかく強いルワンダ政府

そういったイメージでルワンダに来たとしたら、びっくりするのがその「超強力なリーダーシップ」(良く言って)だと思います。

実際国のステージを考慮すると、独裁的なリーダーシップというのは必要なのだと思います。

カガメ大統領は憲法まで変えて、三選目。

選挙の時も、数時間後の速報で得票数9割超えてて、この国は民主主義なのか…と思ったのを覚えています。残りの1割…

シンガポールが明るい北朝鮮と言われますが、そういう意味では確かに、ルワンダはアフリカのシンガポールと言えるでしょう。

 

●いいところ。治安がいい、汚職がない

政府がここまで強いと何がいいか。

まずは、圧倒的な治安の良さです。

政府が軍と警察を完全に握っているからです。もはや三位一体なイメージです。

街のいたるところに銃を持った警官が立っています。逮捕も結構身近です。

 

そして驚きなのが、私は3年近く住んでいて、警察から賄賂を要求されたことは一度もありません

 

先日、私としたことが、車検の更新を忘れて運転していたのですが、警察に道で止められ(止められることはよくあります。が、暇だから止めてみただけなのか、そのまま世間話して解放されることが多いです)、期限切れを発見され、イエローペーパーという車のIDのようなものを没収されてしまいまいした。

「25,000RWF(約3千円)の罰金だ」

「ぎゃーごめんなさい。急いでるんで今キャッシュで払いますのでID返してください。」

「いやだめだ。銀行に行って振り込みなさい。振り込んだら領収書持ってきなさい。そしたら返す」

「え?銀行行かなきゃだめ?ここで払うのじゃだめ?」

「ダメ。絶対」

この会話、他の多くのアフリカ諸国在住の方が読んだら驚かれるのではないでしょうか。

キャッシュを頑なに拒み、銀行送金を強制する警官。すごいです。

 

(ちなみに銀行に振り込んだ後、その振り込みと私のIDを照合するのに時間がかかり、取り返すの時間かかった…それが見えていたからキャッシュで払いたかったんだけど…なんというかこの国らしい)

 

●カスタマーとしての弊害

逆に、この軍隊仕込みさながらのオペレーション、サービス業、特に政府のお金が入っている企業ではカスタマーにとって弊害も起きます。

お客さんではなく、上を見て仕事をするからです。

お客さんの求めているものに興味はなく、トップが何と言っているか、トップが決めたルールは何か、そこから外れたらどんな懲罰が待っているのか。行動は全てここに則ります。

某航空会社(一つしかありませんが、どことは言いません)なんかはその傾向が超顕著です。CEOも軍出身ですし。そこのカスタマーサービスはまぁ本当に最悪です。体験談は多分30スクロール分くらい書けてしまうので割愛します。

 

逆に、担当者と話して全然埒が明かなくても、政府系知人の名前を出すとすんなり行ったり…

合言葉は、「持つべきものは政府系友達」。です。(こちらもルワンダブロガー根本さんとのtwitterの会話から生まれました)

 

●民間のビジネス面での弊害

ルワンダは手続きの面での起業のしやすさはお墨付きですが、その後は内需がとても小さかったり、課題は山積です。

そして。政府の力が絶大ということは、どういうことか。

シンプルに言うと、「政府の気に障らない」ことがビジネスをする上でマストになってきます。

政府系組織の利益に競合するものだったり、政府系組織の利権を脅かすようなことがあると・・・(あとはご想像にお任せします。)

 

例えば独り勝ちしているような外資のバーは、「若者のドラッグ乱用を促進する要素のある店」として名指しされていました。アジキチも、外資というだけで、その薬物乱用禁止フォーラムみたいなのに呼ばれてシビアに出席確認されました。

大通りに面したオープンレストランでグリーンカレーとか食べながら麻薬売買されてたら面白いですよね。

薬物禁止フォーラム。大臣や軍の方々

 

と、言うわけで、今回はルワンダ政府の強さについて書いてみました。後からこの記事が削除されていたら、その時は察してください。

ではまた!

Transform Africa Summit 2018@ルワンダ

ルワンダの首都キガリからこんにちは、アジアンキッチンのからとです。

先週はルワンダへ日本人が80人以上訪問!おかげさまでアジキチも繁盛いたしました。

というのも、Transform Africa Summit 2018がキガリにて開催されていたからです。

私も通訳として参加させていただく機会があったので、こちらでもご紹介したいと思います。

立派なメインホール!

 

「IT立国ルワンダ」

Transform Africa Summit 2018(以下TAS)は、Smart Africa という組織が主催する、大きな国際会議。IT立国を目指すルワンダに、この組織の本部があります。

「IT立国ルワンダ」「アフリカのシンガポール」という言葉、聞いたことありますか?

「アフリカの奇跡」という言葉も聞かれたこと、あるかもしれません。1994年のジェノサイドで国の経済が壊滅的になった後も、カガメ大統領の超強力なリーダーシップのもと、近年では年7%の成長率を誇っており、それを表した言葉です。

ですがもともと、豊富な資源があるわけでもなく内陸に位置しており不利な物流、現状大きな産業もない

そうした国が2020年に中所得国になるというビジョンを打ち立てた際、自ずと知識集約型産業の創出、それを支える人材育成が求められ、そのためにICTをフル活用することは、国としての生き残りをかけた急務なのです。

 

一般市民の実情

実際ルワンダに住んでITの恩恵を感じるシーンが多いかと言われると、正直・・・

国内の通信インフラはアフリカ諸国の中でも高い人口カバー率とは聞きますが、実際は

「今日ネット遅いね。仕事にならん。雨だからかなぁ」

「あの資料急ぎなんだけど。え?まだ送信中?しょうがない、今からUSB持ってそっち行くわ」

「ダウンロード…残り…1600時間…」

「ママ。ボク日本に帰りたい。youtubeずっと見れるから」

(2018年5月時点)

ちなみに飲食店経営の観点から言うと、勤怠管理、在庫管理、売上管理のアプリを複数種類試しましたが、常時ネット接続が必要なものはことごとくオペレーションが遮断され、結構痛いです。

今後に期待。

 

日本とルワンダの関係

このTAS、多くの国際会議のそれと同様、基調講演、各セレモニー@メインホール(各国の協力体制や法整備などの大きな話)、テーマごとセッション@各部屋(ブロックチェーンの話題なんかも出ていました)、ネットワーキング@官民それぞれのブース、といった構成でしたが、このブースエリアで一番大きかったのが、なんとJapan Pavilion

日本からは20以上の組織が参加!中でも、キガリ市とICT分野でMOUを結ぶ神戸市からは5社参加。

IOTアプリ開発のMomoさんや、世界12か国に開発拠点をもつITコンサルのMonster LabさんがルワンダのICT大臣と熱心に話をしているのが印象的でした。

ちなみに神戸市は、「ABEイニシアチブ」により、市内にある神戸情報大学院大学にアフリカからの留学生が50人以上も在籍しています。

 

日本人率が異常なこのブースエリア、日本の他にも出展していたのがエストニア。さすがIT先進国だからでしょうか。

また全体を通して、イスラエルも存在感出してました。こちらは投資の文脈で。注目されてますね。

Japan Pavilion

 

ICTイノベーションエコシステム強化プロジェクト

JICAはルワンダ政府と「ICTイノベーションエコシステム強化プロジェクト」(詳細はリンクでどうぞ)に取り組んでいます。

会議場の一室で行われていたJICAとICT商工会議所主催のピッチ大会にお邪魔すると、ICT技術を、農業、インフラ、医療、教育、金融等、様々なシーンに応用するスタートアップが自社サービスを売り込んでいました。

印象的だったのが、このエコシステムの中で、「法務や会計の専門家によるバックアップ、メンター、場所、ネットワーク構築のヘルプ等々は提供するが、キャッシュは供与しない。」というもの。

 

そうです、キャッシュを出してしまうと、それは事業のためではなく、往々にして目先のこと、やれ妹の学費やら、弟の病院代やらに使われてしまうからです。

(アジアンキッチンでも、しょっちゅう社員にそうしたお金を用立てて欲しいと言われます。本当に一族で助け合って暮らしていますからね、ルワンダは)

志を持ったスタートアップでも、やはり目の前の生活に困窮しているのですよね。

逆に言うと、今日明日の生活が安定していない中、未来を見据えて、大きな絵を描いてる若者たち。すごく生き生きしていました。

こちらは養鶏業のスタートアップ

 

光と影

サミットが終わって少し思ったこと。

今回のサミットでは、先鋭的でスマートできらびやかな側面が国内外のメディアを賑わしましたが、それに関わっている、いやそのもっと前段階、それを知っている国民は、何割なのだろうか。

あの夜中まで光り輝くコンベンションセンターの中に、一生のうち一度でも入れるルワンダ人は、何%なのだろうか。

この「国を挙げて」のICT活用が、圧倒的大多数の貧困層の日常で実用化される日が待ち望まれます。

夜のコンベンションセンター

 

最後に、特に東アフリカ地域で開催されるコンベンションレポートなどご入用でしたら、ご連絡ください。航空券・滞在費・通訳コーディネート費など節約できますよ。通訳アテンドも承っております。

前職(リクルートジョブズ 事業開発室)では、国際カンファレンスにリサーチャーとして出席し、そこで発見したスタートアップやディスラプティブなテクノロジー等の内容を、自社の事業領域における脅威と機会の観点からボードに報告する、という仕事を一時期しておりました。その後そのキャリアを生かしルワンダにてタイ料理屋を立上げ、今に至ります♬

カンファレンスでルワンダにお越しの際は、コンベンションセンターと空港の間にあるアジアンキッチンを是非ごひいきくださいませ◎

規模とシステム化のジレンマ

ルワンダはキガリからこんにちは、アジアンキッチンのカラトです。

雨季、長引いています。

長引いているというか、今回は雨季と雨季の間の乾季がなく、ずっと降りっぱなし。

飲食店経営者には痛い…雨だとやはり来店が落ち、デリバリー注文に切り替えられてしまうのですが、デリバリーは業者を仲介しており、結構なコミッションとられるんです…。

スコールが来ると、軒先のあるところでバイタクドライバーとそのお客が雨宿り

 

そして息子が骨折。

行った病院のレントゲン故障中とかいろいろありましたが、とりあえずギプスは無事装着。

本人至って元気なんですが、サッカー・スイミング等習い事に行けない分、母に打撃です。

(あと、右手だから宿題できないって開き直ってくるやつ。でもプレステはできるって言ってくるやつ。)

一応手術室ですが、暗い。

 

さてそうこうしているうちに、もう4月も末ですが、3月中旬~4月中旬まで、短期インターンで来てくれていた井上くんが取り組んでくれたことを書きたいと思います。

ナイスタイミングで現れてくれたインターン生

ちょうど3月中旬に、Startup Africaという企画があり、参加者のみなさんから、アジキチの課題に対して、解決策を提示していただきました。

時を同じくしてウガンダから一か月ルワンダに来ることになった井上君がそこに通りかかり、そこで出た「案」から自分の興味のあるものを選び、磨いて実装までする、ということをお願いしました。

常々思うんですが、私って本当に運が良いことに、周りの方々がアジキチのために一生懸命知恵や時間を提供してくださる…!アジキチの95%はみなさんのやさしさでできています。

 

井上氏

 

売上および在庫管理システムの構築

井上くんにはこれに取り組んでもらうことに。

目的は大きく二つで、データ活用と、不正防止

 

課題だったのは、在庫面では、アナログ管理なため手間も時間もかかる上に抜け漏れが多かったり、野菜持ち帰り等の不正を防げない。

売上面では、データ活用ができていなかったり、仕込量との連携が取れていなかったり、また仮に私がいない間に売上をポケットに入れられても、100%は分からない状態でした。

 

これまでしていなかったのは?

なぜこのご時世、文明の利器を使わずアナログのままだったのか?

単純に、効果の低さと導入コストの高さです。コスパですよね。

 

①効果の面

今のアジキチの規模だと、雰囲気で「じゃがいも2kg発注しとくか」とやってるのを緻密にやったところで、節約できたり余分にかかってしまう分って、誤差の範囲。。

その「誤差」程度のものに、どこまで経営資源を割くか、という話ですよね。

米を毎日50kg使う規模だったら、日々5kg抜かれていて、かつそれが5店舗とかだと、結構な額になるでしょう。が、アジキチはそうではない。

 

②コスト

今時フリーの管理アプリとか結構ありますよね。何度か試しました。が、どれも続きませんでした。

理由は、ネットが弱い、端末が壊れる、それ用の端末で遊ばれる、人が入れ替わる、などなど。

パッケージ商品のベンダーもいますが、偽物かつカスタマーケアがないに等しいもの(←ただの詐欺っていう)だったり、飲食店ごとのオペレーションに合わせた設計になっていないと、実際使いづらくて続かない、ということもありました。

 

ソリューション

今回導入したのは、Google Formsとspredsheetsを使ったシステム。

井上君がいちから作ってくれ、実際のコストは新しく買った端末代だけでした。

新しいものを入れるにあたりスタッフの反発もありましたが、目的から何度も説明し、工程をなるべく簡素化し、だいぶスムーズに使ってもらえるようになりました。

データがたまってきています。ワクワク。

 

規模とシステム化のジレンマには結構悩まされるのですが、常に仕組を少しずつ磨き、定期的にアップデートして、属人的な要素をどんどんなくしていきたいと思います!わーもう5月だ!

井上君が書いてくれたインターン生募集記事はこちら

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