政府の力が絶大であることのいい面・悪い面

ルワンダからこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。

来月の一時帰国にあたり、渋澤さんはじめ本コンソーシアムの方々があのNewspicksとともに素敵なイベントを開催してくださることになり、今から緊張しておりますが、楽しみです!

(詳細はこちら

さて、5月のTransform Africa Summitもあり(私の書いた記事はこちら)、日本のメディアで取り上げられることが多くなってきたルワンダ。

最近はサムライインキュベート出身の寺久保さんによる”Leapfrog Ventures”の設立が話題になりました。(記事はこちら

そんな中、ルワンダのメディアでの報じられ方が実態と乖離している、というケニアで活動される日本人起業家の方のツイートが、twitterで盛り上がりを見せました。ルワンダが「IT大国」って日本で広まっているけど、それってどうなの、と。

まとめ記事がこちらタケダさんというルワンダブロガーの方の記事です。

 

●ルワンダの両極端なイメージ

ルワンダというと、

ジェノサイドの凄惨なイメージや「貧困」というネガティブなイメージ、

または「IT立国」という煌びやかなイメージ。

この両極端な印象に偏っている気がします。

キガリに住む私(地方はまた全く違います。正直地方へ行くと、その「貧困」に全然に違う気持ちになります)の感想としては、どっちも当てはまりません。

 

最近よく見かけるルワンダが「既に」IT立国であるかのようなメディア。

どこから来ているのか?

それはまさにルワンダ政府のマーケティングであり、外交戦略

そうやってイメージ戦略で人材や外資をルワンダへ引っ張って来るのがルワンダ政府の狙いだったりするわけです。

キガリの未来(予定)

 

●ルワンダ政府の卓越した「見せ方」

ルワンダ政府は本当に見せ方が上手です。

魅せ方と言いましょうか。

経済は未発展なので、外国からの支援がまだまだ必要。そんな中、資源がなくてもICT立国を打ち出したり、「アフリカのシンガポール」というポジションを謳ってみたり、ビジネスの立ち上げやすさ整えたり、とにかく外資welcome感満載。(特に近隣のエチオピアに行ったとき、比較するととても顕著でした。その時のブログ

でもハッタリもそのうち本当になったりしますからね。その様子を見守るのも面白いかもしれません。

というかそういう戦略なんだと思います。

でもビジネスの面からルワンダを選ぶかどうかは自己責任ですヨ!

(私は息子との暮らしやすさでルワンダを選んだクチです)

夜中まで光り輝くのコンベンションセンター

●とにかく強いルワンダ政府

そういったイメージでルワンダに来たとしたら、びっくりするのがその「超強力なリーダーシップ」(良く言って)だと思います。

実際国のステージを考慮すると、独裁的なリーダーシップというのは必要なのだと思います。

カガメ大統領は憲法まで変えて、三選目。

選挙の時も、数時間後の速報で得票数9割超えてて、この国は民主主義なのか…と思ったのを覚えています。残りの1割…

シンガポールが明るい北朝鮮と言われますが、そういう意味では確かに、ルワンダはアフリカのシンガポールと言えるでしょう。

 

●いいところ。治安がいい、汚職がない

政府がここまで強いと何がいいか。

まずは、圧倒的な治安の良さです。

政府が軍と警察を完全に握っているからです。もはや三位一体なイメージです。

街のいたるところに銃を持った警官が立っています。逮捕も結構身近です。

 

そして驚きなのが、私は3年近く住んでいて、警察から賄賂を要求されたことは一度もありません

 

先日、私としたことが、車検の更新を忘れて運転していたのですが、警察に道で止められ(止められることはよくあります。が、暇だから止めてみただけなのか、そのまま世間話して解放されることが多いです)、期限切れを発見され、イエローペーパーという車のIDのようなものを没収されてしまいまいした。

「25,000RWF(約3千円)の罰金だ」

「ぎゃーごめんなさい。急いでるんで今キャッシュで払いますのでID返してください。」

「いやだめだ。銀行に行って振り込みなさい。振り込んだら領収書持ってきなさい。そしたら返す」

「え?銀行行かなきゃだめ?ここで払うのじゃだめ?」

「ダメ。絶対」

この会話、他の多くのアフリカ諸国在住の方が読んだら驚かれるのではないでしょうか。

キャッシュを頑なに拒み、銀行送金を強制する警官。すごいです。

 

(ちなみに銀行に振り込んだ後、その振り込みと私のIDを照合するのに時間がかかり、取り返すの時間かかった…それが見えていたからキャッシュで払いたかったんだけど…なんというかこの国らしい)

 

●カスタマーとしての弊害

逆に、この軍隊仕込みさながらのオペレーション、サービス業、特に政府のお金が入っている企業ではカスタマーにとって弊害も起きます。

お客さんではなく、上を見て仕事をするからです。

お客さんの求めているものに興味はなく、トップが何と言っているか、トップが決めたルールは何か、そこから外れたらどんな懲罰が待っているのか。行動は全てここに則ります。

某航空会社(一つしかありませんが、どことは言いません)なんかはその傾向が超顕著です。CEOも軍出身ですし。そこのカスタマーサービスはまぁ本当に最悪です。体験談は多分30スクロール分くらい書けてしまうので割愛します。

 

逆に、担当者と話して全然埒が明かなくても、政府系知人の名前を出すとすんなり行ったり…

合言葉は、「持つべきものは政府系友達」。です。(こちらもルワンダブロガー根本さんとのtwitterの会話から生まれました)

 

●民間のビジネス面での弊害

ルワンダは手続きの面での起業のしやすさはお墨付きですが、その後は内需がとても小さかったり、課題は山積です。

そして。政府の力が絶大ということは、どういうことか。

シンプルに言うと、「政府の気に障らない」ことがビジネスをする上でマストになってきます。

政府系組織の利益に競合するものだったり、政府系組織の利権を脅かすようなことがあると・・・(あとはご想像にお任せします。)

 

例えば独り勝ちしているような外資のバーは、「若者のドラッグ乱用を促進する要素のある店」として名指しされていました。アジキチも、外資というだけで、その薬物乱用禁止フォーラムみたいなのに呼ばれてシビアに出席確認されました。

大通りに面したオープンレストランでグリーンカレーとか食べながら麻薬売買されてたら面白いですよね。

薬物禁止フォーラム。大臣や軍の方々

 

と、言うわけで、今回はルワンダ政府の強さについて書いてみました。後からこの記事が削除されていたら、その時は察してください。

ではまた!

Transform Africa Summit 2018@ルワンダ

ルワンダの首都キガリからこんにちは、アジアンキッチンのからとです。

先週はルワンダへ日本人が80人以上訪問!おかげさまでアジキチも繁盛いたしました。

というのも、Transform Africa Summit 2018がキガリにて開催されていたからです。

私も通訳として参加させていただく機会があったので、こちらでもご紹介したいと思います。

立派なメインホール!

 

「IT立国ルワンダ」

Transform Africa Summit 2018(以下TAS)は、Smart Africa という組織が主催する、大きな国際会議。IT立国を目指すルワンダに、この組織の本部があります。

「IT立国ルワンダ」「アフリカのシンガポール」という言葉、聞いたことありますか?

「アフリカの奇跡」という言葉も聞かれたこと、あるかもしれません。1994年のジェノサイドで国の経済が壊滅的になった後も、カガメ大統領の超強力なリーダーシップのもと、近年では年7%の成長率を誇っており、それを表した言葉です。

ですがもともと、豊富な資源があるわけでもなく内陸に位置しており不利な物流、現状大きな産業もない

そうした国が2020年に中所得国になるというビジョンを打ち立てた際、自ずと知識集約型産業の創出、それを支える人材育成が求められ、そのためにICTをフル活用することは、国としての生き残りをかけた急務なのです。

 

一般市民の実情

実際ルワンダに住んでITの恩恵を感じるシーンが多いかと言われると、正直・・・

国内の通信インフラはアフリカ諸国の中でも高い人口カバー率とは聞きますが、実際は

「今日ネット遅いね。仕事にならん。雨だからかなぁ」

「あの資料急ぎなんだけど。え?まだ送信中?しょうがない、今からUSB持ってそっち行くわ」

「ダウンロード…残り…1600時間…」

「ママ。ボク日本に帰りたい。youtubeずっと見れるから」

(2018年5月時点)

ちなみに飲食店経営の観点から言うと、勤怠管理、在庫管理、売上管理のアプリを複数種類試しましたが、常時ネット接続が必要なものはことごとくオペレーションが遮断され、結構痛いです。

今後に期待。

 

日本とルワンダの関係

このTAS、多くの国際会議のそれと同様、基調講演、各セレモニー@メインホール(各国の協力体制や法整備などの大きな話)、テーマごとセッション@各部屋(ブロックチェーンの話題なんかも出ていました)、ネットワーキング@官民それぞれのブース、といった構成でしたが、このブースエリアで一番大きかったのが、なんとJapan Pavilion

日本からは20以上の組織が参加!中でも、キガリ市とICT分野でMOUを結ぶ神戸市からは5社参加。

IOTアプリ開発のMomoさんや、世界12か国に開発拠点をもつITコンサルのMonster LabさんがルワンダのICT大臣と熱心に話をしているのが印象的でした。

ちなみに神戸市は、「ABEイニシアチブ」により、市内にある神戸情報大学院大学にアフリカからの留学生が50人以上も在籍しています。

 

日本人率が異常なこのブースエリア、日本の他にも出展していたのがエストニア。さすがIT先進国だからでしょうか。

また全体を通して、イスラエルも存在感出してました。こちらは投資の文脈で。注目されてますね。

Japan Pavilion

 

ICTイノベーションエコシステム強化プロジェクト

JICAはルワンダ政府と「ICTイノベーションエコシステム強化プロジェクト」(詳細はリンクでどうぞ)に取り組んでいます。

会議場の一室で行われていたJICAとICT商工会議所主催のピッチ大会にお邪魔すると、ICT技術を、農業、インフラ、医療、教育、金融等、様々なシーンに応用するスタートアップが自社サービスを売り込んでいました。

印象的だったのが、このエコシステムの中で、「法務や会計の専門家によるバックアップ、メンター、場所、ネットワーク構築のヘルプ等々は提供するが、キャッシュは供与しない。」というもの。

 

そうです、キャッシュを出してしまうと、それは事業のためではなく、往々にして目先のこと、やれ妹の学費やら、弟の病院代やらに使われてしまうからです。

(アジアンキッチンでも、しょっちゅう社員にそうしたお金を用立てて欲しいと言われます。本当に一族で助け合って暮らしていますからね、ルワンダは)

志を持ったスタートアップでも、やはり目の前の生活に困窮しているのですよね。

逆に言うと、今日明日の生活が安定していない中、未来を見据えて、大きな絵を描いてる若者たち。すごく生き生きしていました。

こちらは養鶏業のスタートアップ

 

光と影

サミットが終わって少し思ったこと。

今回のサミットでは、先鋭的でスマートできらびやかな側面が国内外のメディアを賑わしましたが、それに関わっている、いやそのもっと前段階、それを知っている国民は、何割なのだろうか。

あの夜中まで光り輝くコンベンションセンターの中に、一生のうち一度でも入れるルワンダ人は、何%なのだろうか。

この「国を挙げて」のICT活用が、圧倒的大多数の貧困層の日常で実用化される日が待ち望まれます。

夜のコンベンションセンター

 

最後に、特に東アフリカ地域で開催されるコンベンションレポートなどご入用でしたら、ご連絡ください。航空券・滞在費・通訳コーディネート費など節約できますよ。通訳アテンドも承っております。

前職(リクルートジョブズ 事業開発室)では、国際カンファレンスにリサーチャーとして出席し、そこで発見したスタートアップやディスラプティブなテクノロジー等の内容を、自社の事業領域における脅威と機会の観点からボードに報告する、という仕事を一時期しておりました。その後そのキャリアを生かしルワンダにてタイ料理屋を立上げ、今に至ります♬

カンファレンスでルワンダにお越しの際は、コンベンションセンターと空港の間にあるアジアンキッチンを是非ごひいきくださいませ◎

規模とシステム化のジレンマ

ルワンダはキガリからこんにちは、アジアンキッチンのカラトです。

雨季、長引いています。

長引いているというか、今回は雨季と雨季の間の乾季がなく、ずっと降りっぱなし。

飲食店経営者には痛い…雨だとやはり来店が落ち、デリバリー注文に切り替えられてしまうのですが、デリバリーは業者を仲介しており、結構なコミッションとられるんです…。

スコールが来ると、軒先のあるところでバイタクドライバーとそのお客が雨宿り

 

そして息子が骨折。

行った病院のレントゲン故障中とかいろいろありましたが、とりあえずギプスは無事装着。

本人至って元気なんですが、サッカー・スイミング等習い事に行けない分、母に打撃です。

(あと、右手だから宿題できないって開き直ってくるやつ。でもプレステはできるって言ってくるやつ。)

一応手術室ですが、暗い。

 

さてそうこうしているうちに、もう4月も末ですが、3月中旬~4月中旬まで、短期インターンで来てくれていた井上くんが取り組んでくれたことを書きたいと思います。

ナイスタイミングで現れてくれたインターン生

ちょうど3月中旬に、Startup Africaという企画があり、参加者のみなさんから、アジキチの課題に対して、解決策を提示していただきました。

時を同じくしてウガンダから一か月ルワンダに来ることになった井上君がそこに通りかかり、そこで出た「案」から自分の興味のあるものを選び、磨いて実装までする、ということをお願いしました。

常々思うんですが、私って本当に運が良いことに、周りの方々がアジキチのために一生懸命知恵や時間を提供してくださる…!アジキチの95%はみなさんのやさしさでできています。

 

井上氏

 

売上および在庫管理システムの構築

井上くんにはこれに取り組んでもらうことに。

目的は大きく二つで、データ活用と、不正防止

 

課題だったのは、在庫面では、アナログ管理なため手間も時間もかかる上に抜け漏れが多かったり、野菜持ち帰り等の不正を防げない。

売上面では、データ活用ができていなかったり、仕込量との連携が取れていなかったり、また仮に私がいない間に売上をポケットに入れられても、100%は分からない状態でした。

 

これまでしていなかったのは?

なぜこのご時世、文明の利器を使わずアナログのままだったのか?

単純に、効果の低さと導入コストの高さです。コスパですよね。

 

①効果の面

今のアジキチの規模だと、雰囲気で「じゃがいも2kg発注しとくか」とやってるのを緻密にやったところで、節約できたり余分にかかってしまう分って、誤差の範囲。。

その「誤差」程度のものに、どこまで経営資源を割くか、という話ですよね。

米を毎日50kg使う規模だったら、日々5kg抜かれていて、かつそれが5店舗とかだと、結構な額になるでしょう。が、アジキチはそうではない。

 

②コスト

今時フリーの管理アプリとか結構ありますよね。何度か試しました。が、どれも続きませんでした。

理由は、ネットが弱い、端末が壊れる、それ用の端末で遊ばれる、人が入れ替わる、などなど。

パッケージ商品のベンダーもいますが、偽物かつカスタマーケアがないに等しいもの(←ただの詐欺っていう)だったり、飲食店ごとのオペレーションに合わせた設計になっていないと、実際使いづらくて続かない、ということもありました。

 

ソリューション

今回導入したのは、Google Formsとspredsheetsを使ったシステム。

井上君がいちから作ってくれ、実際のコストは新しく買った端末代だけでした。

新しいものを入れるにあたりスタッフの反発もありましたが、目的から何度も説明し、工程をなるべく簡素化し、だいぶスムーズに使ってもらえるようになりました。

データがたまってきています。ワクワク。

 

規模とシステム化のジレンマには結構悩まされるのですが、常に仕組を少しずつ磨き、定期的にアップデートして、属人的な要素をどんどんなくしていきたいと思います!わーもう5月だ!

井上君が書いてくれたインターン生募集記事はこちら

ジェノサイドメモリアルウィーク 2018

ルワンダの首都キガリからこんにちは、アジアンキッチンのからとです。

さてもう4月も半ば。

初旬のタイムラインは桜と入学式の写真で賑わっていましたが、ルワンダで4月と言えば、ジェノサイドメモリアルウィークです。

 

 

ジェノサイドメモリアルウィークでは、

国全体が「喪中」モードになり、飲食店は営業していても音楽は禁止。

雨季とも重なり、街全体がいつもより少しひっそりとした雰囲気になります。

 

ビジネスの面で言うと、経済が停滞するので打撃です。

4月7日は、お店は原則営業禁止、一週間、午後は地域ごとにジェノサイドについて語り合う集会が開かれ、ルワンダ国民はそこに出席する義務があります。

営業日、時間が減るので当然売上は減ります。

アジアンキッチンの顧客の多くを占めるエキスパッツの人々には、イースターと合わせて長期休暇に入り国外に行ってしまうケースも多いです。

 

去年はレストランと一般顧客を結ぶデリバリーサービスのjumia foodも、集会が行われる14時から16時は営業止まっていました。ただ今年は、止めると通達がありつつも、結局通しで営業していました。

Asian Kitchenでは、お店のスタッフを一人代表で送ることで、14時16時の間も通常通り営業が可能になるというルールに則って営業していました。(今年知ったニュールール)

 

相変わらず行政のルールが人レベルで言うこと違うので本当に正しい情報が分からないのですが、

センシティブな事柄なので、アジアンキッチンはジェノサイドメモリアルウィークをリスペクトしています、というのを前提にオペレーションには気を配っています。

 

94年のジェノサイドから24年。

なんとなく、徐々に緩くなりつつあるのかな?というのが今年の印象です。

”Kwibuka24”と掲げられた旗を今年も見ましたが、去年より減っているような。

息子の通う学校は大多数がルワンダ人ですが、今年は授業再開がメモリアルウィーク中の4月10日で結構びっくり。

何事も風化は避けられないのでしょうか。(うーん自分で書きながら表現がとってもチープ)

 

ンタラマ虐殺記念館

先月友人が遊びに来てくれたので、一緒にンタラマの記念館に行きました。

キガリから車で30分ほどで行ける場所です。

ここはカトリックの教会で、助かると思って殺到した一般市民が、数日の後にほぼ全員殺されてしまった場所です。

その数は5,000人ですが、名前が分かっている人はほんのごく一部。

写真、壁全体を撮っておくべきでしたが、壁の圧倒的大部分が、文字が刻まれず空白のままです。

虐殺の100日間の最初の週に起きた出来事で、ここに親族の遺体を探しに来れた人はまれでしょう。

一族全滅に追いやられた場合、誰にも身元が分かりません。

犠牲者の方の名前

教会の中には、頭蓋骨などの遺骨、犠牲者の方々が着ていた衣服、調理道具など様々なものが残され、

壁には、子どもたちが次々とたたきつけられて殺されていった、その血の跡も残されています。

 

入場自体は無料で、ガイドの方が説明してくれます。

この日私たち(日本人の友人と、聞いて確認はしていませんが、おそらく少数派、つまり94年で標的とされた側の民族であるルワンダ人の女の子)に説明してくれたのは、自身もサバイバーである女性。私と同い年で、当時10歳。

どんな気持ちでこの仕事をやっているのだろう、、、と思いました。

訪れて、気も滅入るし、凹む場所です。

が、彼女のような人が語り手として働いている、そのことの重みだけでも、訪れる意味のある場所なのは確かです。

 

Ntarama虐殺記念館

 

もう24年なのか、まだたったの24年なのか分かりませんが、

24歳以上なら誰でも、アジアンキッチンのスタッフも、経験したジェノサイド。

(ちなみにスタッフのエピソードを通じてジェノサイドのことに触れている過去記事はこちら

 

平和な日常に感謝。

エチオピアへ行ってきました

ルワンダからこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。

今週開催されているAU総会の影響で、キガリはかつてない道路封鎖…主要道路が全て封鎖され、アジキチ前の道路も封鎖され、お客さん来れない…そして私帰れない…

エアポートまでのメイン通りの路面店!が強みですが、こういう時に確実に封鎖されてしまうのが玉に瑕、そんなタイ料理屋ですがキガリにいらした際は是非。

アディスの街の様子。ここだけだとちょっとルワンダに似てる

さて、先週初めて行ってまいりました!エチオピア。

友人がルワンダに遊びに来てくれたので、他の近隣諸国も行ってみようということになり。

アフリカは、ルワンダとケニアしか行ったことがなかったのですが、この度三か国目!エチオピアへ。

 

感想は、

  • 物価が安い(生ビール50円とか…ルワンダは100円はする)
  • 人々がシャイな印象(写真をとってると勝手に入ってきて決め顔してくる知らないおじさんとかがいなかった)
  • 街が汚い(ルワンダが異常にきれい説)
  • インジェラとコーヒーが美味しい(本当にインジェラをインジェラで巻いて食べていた)
  • 街の大きさがキガリより全然大きい、都会
  • 車線がキガリより全然多い
  • 涼しい(さすがの標高)
  • 活気がある(ルワンダ比較)
  • 飲食店にて、サービスのレベル高い!(対ルワンダ比)でも全然安い!(対ルワンダ比)人件費まで安い!出てくるのが早かった。街を歩いている人のスピードもルワンダよりなんとなく早い。

subway的サンドイッチ屋さん。美味しいし、店員さんテキパキ!!

と、いろいろあるのですが、一言で言うと

独特

 

でした。

なんというか「他に媚びずに自分たちはわが道を行くぜ」、みたいな気概を感じました。

 

アフリカで唯一、これまで一度も植民地化されたことがない歴史的な文脈や、

エチオピア正教などユニークな文化の面でも、

企業設立のハードルがものすごく高いなど、外国企業誘致策といったビジネスの面でも、

ルワンダとの違いをすごく感じました。

周りをあまり気にしてない感じ。(ざっくりした主観)

逆に改めて、ルワンダ政府は対外発信・見せ方がとても上手だなと思いました。

学校帰りの学生がごちゃごちゃ群れていたり、ヨーロッパの威厳ある感じとはまた全然違っていて、それでいてすごく落ち着く教会

 

といっても、アディスアベバでインジェラを食べたり、ルーシーを見たり、インジェラを食べたり、軽い高山病になったり、インジェラを食べたりしていただけなので、実際のところは分からないのですが。

きっと田舎の方でもまた全然違うでしょうし。

 

ただ一つ、確信をもってお伝えできること、それは、

竹重さんの、エチオピアを愛する心。

私が小人に見えますがそうではありません

  • アムハラ語で待ち行く人と会話しながらずんずん歩く
  • 基本的にアムハラ語を話す
  • 道端に倒れている人に声をかける(そしたら死んでいたことがあるらしい)
  • 会話の端々でエチオピアへの愛を感じる
  • 普通に馴染んでいる
  • やたらと子どもがついてくる
  • 見事な天然パーマを街ゆく人が羨望のまなざしで見てる

 

とても刺激を受けました!

スケールの大きい事業、今後の進み具合が楽しみです!次のステップに行ったらルワンダにも遊びに来てくれるそうなので、楽しみにしています。

そんな竹重さんのクラウドファンディングはこちら

大家との闘い

ワカンダ、もとい、ルワンダからこんにちは、ブラックパンサー、観てきましたアジアンキッチンの唐渡です。
この女戦士、友達のケニア人にそっくりだな~とか、この女スパイ典型的なルワンダ美人だなとか、この人の英語めっちゃケニアイングリッシュだなとか面白かったです。
つまりルワンダ人とケニア人の特徴しか私分かりません。
でも逆に言うとこの2年半でその特徴が分かるようになりました。
あえて本筋には触れませんが、とても興味深い内容でした、おすすめです!

AK一押しのイチゴ!本題とは関係ありません。

久しぶりにタイムリーな前段が書けたところで本題です。
本日は、アフリカでビジネスをする際の、日常の具体的な困難について詳しく知りたいというそこのあなたのために、
アジアンキッチンのトイレにまつわる裏話、こちらをもとに三つの心構えをお伝えしたいと思います。
その三つの心構えとは…
①理不尽な出費も織り込んでおきましょう
②物事は理屈では進まないことは覚悟しておきましょう
③トラブルシューティングの時間軸は日本の感覚は捨てましょう
2月は歴代2位の月別日商平均!
大きなケータリングを受注できたことと、
日本からのご出張者の皆様にも大きく支えられてのこの数字です。
いつもありがとうございます!
わたくしごとではございますが、そんな繁忙期の中、今月は一大ビッグイベントを控えております。
それは店のトイレの改修工事。
大家に修理を依頼すること早1年以上。光陰矢の如しですね。おかげ様で息子も四月から小学二年生です。
何をどうやったら大家に言ってそんな長い間放置されちゃうの!?
と思いますよね。
「直してくれない」というのが具体的にどういう状態か、せっかくなので詳述しますと、
①「トイレが故障しているから直して欲しい」と連絡する
②「オッケー今プランバー派遣します」
③「まだ来ないんだけどいつ来るの?」
④「今向かってます」
—③と④を何度も繰り返す。こちらも別のことで忙しく、プッシュに疲れてフェードアウトしかけたりしつつで半年ほど過ぎる—
⑤プランバーが来て、チェックし、それを大家にレポートする
⑥大家からどうでもいい回答を散々聞かされる
(流し方が悪い、そもそも壊れてない、流す紙を変えてみたらどうかetc…)
⑦こちらの反論
—⑥と⑦の押し問答を繰り返す—
⑧じゃあ直しましょうと大家が合意して、プランバーに見積もりをとる
⑨大家が「こんな見積もりは高すぎる、作成し直し!」×3回今ココ
ここからの道のりも短くはないですが、今月必ずや修理まで持っていくと意気込んでおります。
この苦節1年、もちろんお店は通常通り営業しています。
ではその間どうしているかというと、
大家にプッシュしつつも、自費で人を呼んで詰まりを直し続けてます。
自費で直す筋合いはないですよ。契約書にも大家の負担って明記されてますよ。
でも直してくれないんだもん。放っておくわけに行きません。
こういう出費は付き物と思わないとやっていけません。
ちなみに、
契約書に書いてあるんだったら、訴えれば!?と思われた方もいるかもしれません。
結論から言って絶対やめた方がいいです。
120%、時間と労力とお金の無駄になること、断言できます。
実際の弁護士を介しての死闘についてはまた別途ご紹介します。
なめられてると思われるでしょうが、これを理屈を通してやろうとすると、何も進まない。
理屈で考えると憤慨しかないようなことも飲み込まないと、現場は何も進まないんですよね。
この境地に来るのは楽ではありませんでしたが、おすすめまでに参考図書を。
仏教がこれほどまでにクールだとは、、!
では!年度末駆け抜けて参りましょう!
(ルワンダは多くは12月決算です)

移転騒動~立地とコンセプトの関係~

キガリからこんにちは!アジアンキッチンの唐渡です。

明日はバレンタインデー。さっき7歳の息子が寝る前に「チョコもらえるかな」「ガールフレンド今いないからなぁ」「のび太は」「パーティにプリングルス持っていきたい」「チョコは禁止」といろいろ言っていました。あんまりちゃんと聞いてませんでしたが(ほんと後から反省)、微笑ましいですね。

 

移転騒動

実は、年明けにちょっとした騒動が。それは移転騒動。

アジキチはメイン通りに面した立地なのですが、その通りの拡張工事が半年後に始まる、と突然「市役所の人」に告げられ、新しい土地探しに奔走していました。

いろいろな物件を見ました。

ここなら今よりももっとクイックなテイクアウトメインの店だなぁ、とか、ここなら落ち着いた一軒家で眺めもいいから夜の単価を上げて今とは違うコンセプトの店になるなぁなどなど。

ワクワク思いを巡らせる一方で、もう一回内装一からやるんかい…というヘビーな気持ちにもなりました。

本当に内装工事大変でしたから。大家と大揉めしましたし。いまだ揉めてますし。

 

アジキチの内装

実際の内装工事は超大変なんですが、設計についてはとっても強力な助っ人の方々がおられまして、この機会にご紹介!

①立上げ期のインターン生が、たまたま運よく美大卒の男の子だった

もう、内装全部お願いしました。立上げ期の混乱を言い訳にしますが、出した指示は「内装よろしく」です。

例えばこのおしゃれな鏡は彼のデザインです。

今は野菜や花でにぎわうようになりました

 

②そして一貫してデザインを支えてくださっているのはこちらの会社

株式会社ストリーム

代表の見留さんや藤井さんにはとってもお世話になっています。

トータルに空間設計を担う会社さんなので、アジキチのコンセプトやターゲット層などを細かくお伝えし、「アジキチらしい」空間を見事に演出していただきました。

この丸看板は日本から空輸!(運んでいただきました)

東京の事務所で藤井さんが夜な夜なデザインしてくださったシール

 

結局

散々移転の心構えをした挙句、念のため市役所に再度確認に行くと、

「は?そんな計画ありませんけど?」

との回答。

どうありえないかをいろんな角度から説明してもらいました。

確かにすぐにはありえなそうです。

(って言ってやっぱり立ち退きになるとかもう驚きません)

というわけでただの空回り騒動に終わったのですが、

アジアンキッチンは空港までのメイン通りに面した店で、地の利を生かし、また通りがうるさく席数も少ない、という面も作用して、「クイック」「便利」が大きな競争優位性になってることを再確認したのでした。

その便利さに加えて、手前みそですが美味しさだったり、気持ちのいい接客だったり、カジュアルだけど居心地の良さが設計された内装だったりで、バランスのとれたお店になってきているのではないかと思っております。本当に関係各所の皆様のご協力のおかげです。

全然コンセプトの違う二号店を出してみるのも楽しそうです。

が、まだまだ一号店で伸ばせる面がありますね…売上最大化、やりきります。

では!今回はサクッと明るくお届けしました!現場からは以上です。

「HELP」ではなく「対価」を

ルワンダからこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。
さてその後ですが、スタッフたちの、「お金」のとらえ方について、いろいろと考えてみました。
(パフォーマンスは引き続き低迷中)

★「お金」はもらうもの?

前回社員が「売上増に対する還元」を理解しないと書きましたが、
もっと大前提の部分がないんだなと気づきました。
当然です。
明日の生活に困ってる人にとって、そのお金がどこから来ているかとか、知ったこっちゃないです。
抜け落ちている大前提、それは、
給料の原資は、寄付金でも、海外からの支援金でもなく、
提供価値に対する対価である
ということ。
おいおい「アントレアフリカ」でなにを当たり前のことを、と思いますか?
それが、この国ではこの概念は理解されるのは容易ではないです。
「お金」は「もらうもの」という意識があるからです。
国の一人当たりGDPは約700ドル(2017年、日本は39,000ドル)で大きな産業がなく、定職がないのが大多数。
どうやって生活するか?
自給自足を前提とした上で、
収入のある人が、ない人を支える。
お金がある人が、ない人の分を負担する。
そんな現実と、これまでの海外からの援助の歴史。
無理もないです。

人ひとり、大黒柱。一家を、一族を、養っています。

★”HELP”という概念

そこには”HELP”という概念があります。
人助け、って言うんでしょうか。
いいですね人助け。
情けは人の為ならず。
持ちつ持たれつです。
でもそこの言葉って、みんな平等なコミュニティでこそ美しいっていう。残酷ですが。
持ちつ持たれつって、要はGive and Takeで、でもGive側とTake側が固定されてくると、成立しませんよね。
この国では、分かれています。
HELPする人とHELPされる人に分かれています。
この二項対立。
外国人である私はそれだけでHELPする人で、ローカルスタッフは、HELPされる人。
ポジショニングで言うとそうなります。
(もっと腹立たしいのが、”HELP”する側が”HELP”される側を搾取している例。今回は触れませんが…)

★「施し」ではなく「対価」

お客さんがくださるお金は「施し」ではないです。
美味しいから、サービスがいいから、何かしらそこに「価値」を感じ、払っていただく「対価」です。
だから私たちはただひたすら、「提供価値」を追求していかないといけないということ。
「自分はもらう側」、ではなく、give and takeの経済活動に参加しているということ。
店も、スタッフも、市場にさらされているということ。
市場原理が働くということ。
適応できなかったら淘汰されるということ。
これらを社員に理解してもらいたい。
2割くらいの社員は理解してきています。多分。

自分の提供するものに責任をもってもらいたくて、一人ひとりアジキチの顔になってもらいたくて掲示。

★”HELP”を乞う社員

とある社員。
「娘を一人で育ててます。学費が要ります。HELPすると思って、人助けだと思って、給料あげてほしい
分かりますよ。シングルマザー大変です。
が、できません。
経営者としてはできません。
「じゃあ、パフォーマンス上げるか、職務増やすか、職域広げるか、時間増やすか、どれで応えてくれますか?」
という会話ならできます。
「そっか~大変だね、じゃあ今月だけね」
とか、できません。
必ず次の月も言ってきます。他の社員も言ってきます。収集つきません。
一番初めに雇っていた社員には、そのさじ加減が分からなくなり、結局去ってもらうという結末になってしまいました。
まだまだ手探りだった時期の失敗経験です。
社員の給料は「支援金」から来ているわけではありません。
私のお金でもありません。
(箱には元手がいるわけでそれは自分のお金を使いましたが、それは私が息子と幸せになれそうな場所を探してした自分の人生への投資です。毎月の社員の給与とかにまで自分のお金をまだ突っ込んでいたら、それはビジネスとしては間違いです)
アジアンキッチンは、会社として、利益追求してなんぼです。
利益を上げ続け、事業継続して、事業成長して、なんぼです。
国の経済成長に合わせて、アジアンキッチンの給料だって絶対上がっていくべき。
それを目指し実現させるのが今の私の役割だと思っています。

★厳しい現実

とまぁ、毅然とした態度で書き連ねている風ですが、これは半分自分に言い聞かせています。
給与なんて能力に対する相場以上払えない。
当然ですよね。
でもここに来たら、そんな経営の大原則に従った「相場」の低さに愕然とするでしょう。
HELPのつもりで「ちょっと」乗せるなんて本質的じゃない?
でもその「ちょっと」が生死すら左右しかねなくて、
でもその「ちょっと」がどうしても払えない人が圧倒的多数なんです。
この現実との闘いです。
上げていくしかありません。
今日もそのために働きましょう!

集合写真中の社員の自撮りにかぶってる経営者が私です

「インセンティブ」の難しさ

 

前回の続編。いい話ではないですが、参考までにしたためたいと思います。

 

ルワンダでのレストラン経営で何が一番大変かと言われると、スタッフのマネジメントです。

また水止まってますけど、もういいんです慣れました。

ただスタッフのマネジメントは、2年経った今でも、いや年を経てさらに?難しさを感じます。

レンジのつまみが取れても大丈夫

 

前回ブログで書いた慰労会にて、2017年の利益成長に基づき、ボーナスを支給しました。

いやー盛り上がりましたね。私もみんなも大満足で2017年を締めくくりました。さて年明け。

・オペレーションのダレ

・ここぞとばかりの、関係ない権利主張

・賃上げ交渉

のオンパレード。

 

★「インセン」として作用しない

少し予想はしていました。

例えば日本では、成果主義や売上連動のシステムの理屈は当然一般に理解されていて、企業によっては採用されていますよね。

要は、働く側にとっての「インセンティブ」として作用しますよね。

が、ここでは、その概念が通じないことがあるんです。

利益が出たから還元とか、AがこうだとBはこうなる、という理屈云々の前に、今目の前に出された現金がいくらなのか、という情報しか届きません。

最悪なのは、一度もらうと、「もらえるもの」と受け取られて、なかった時に不平不満が噴出するパターン。

インセンティブのつもりが、それがデフォルトと受け取られてしまうんです。

 

これはもちろん、今目の前の生活がかかっているから、というのが一番大きいのだとは思います。

そのお金が「何」によるものなのかとか、「どこから来たのか」とか、どうでもいいんです。「いくらなのか」、が大事なんです。

経営者にとって大きな壁です…

写真はほっこり系で。スタッフからの贈り物①

 

★もう一つの弊害。パフォーマンスが下がる。

報酬のつもりであげると、パフォーマンスが下がる。

わーすごい逆効果。笑。いや笑えないけど。

これはきっと、もらった安心感からとか、気の緩みから来るのでしょうか。

「これでしばらくはいいやー」といった。

 

ボーナス支給後、ちょうど私が不在にしていた夜、インド人のお客さんからクレームが。

クローズ間近に来店した際、スタッフがやる気がなかった、と。

「13か月目の給料出した?」

とタイムリーな皮肉までいただきました。

(インド人はかなりシビアにスタッフマネジメントをします。えぐいです。たぶんインド人からしたら私のマネジメントはぬるいでしょう)

 

他にも。支給直後、夜警として働いていた男の子が失踪しました。

音信不通。

ちなみに通常ルワンダは家にも店にも24時間セキュリティがいます。(まぁ夜中通ったらたいていみんな店の前で寝てますけどね)

二週間ほどして、店に現れました。で、主張としては、

「だってしょうがないじゃん逮捕されてたんだもん」(どや)

えっと。夜警が逮捕って。しかも正論風に主張されてましても。笑。いや笑えないけど。(二回目)

 

ちなみにこの国は、拘留とかjailとか身近だったりします。

「お父さんはどこに住んでるの」

「Jailなう」

という会話、あります。

 

というわけで、戻ってきても再度働いてもらうのは残念ながら無しだと決めていたので、失踪するまでの働いた日数分のみの給料を渡し、その旨伝えました。

予想通り、ごねますよね。

なので、じゃあこれでどうですかと、働いていない日の分も含め、給与一か月分フルで渡しました。

すると納得して去っていきました。

目指した着地点に無事着地。一番きれいな終わり方です。(揉めると本当に大変です…)

こんな風に、その目の前のキャッシュに全意識が向くというのは、都合が良い時もあります。

スタッフからの贈り物②

★そして関係ない権利主張

これはなんででしょう?(おしえて分かる人ー)

このマネジメント、こんなにお金に余裕があるんだ?今言ったらもらえるかも?

とか、

これでボーナスが出るなら、これについてもお金もらえるべき、という謎の方程式が湧いてくるのでしょうか。

 

 

というのがここルワンダにある文化なので、ご参考までに。

もちろん、全員が全員ではないです。ただ、実感値としては多数がこうです。

いやボーナスというのはこうこうこういうものであって諸君のモチベーションアップのために云々かんぬんという理屈を振りかざしてもあまり意味がないのはこの2年で分かってきたので、もっと工夫していく必要があるなと思う今日この頃です。

 

 

スタッフとのアジキチ2周年パーティー

★2018年、明けましておめでとうございます!

キガリで迎えるお正月が今年で3回目となりましたが、

やっぱりお正月は日本に限るっ と日本のみなさんのインスタを見ながらサトウの切り餅を焼いて食べました。あとかまぼこ。こういう保存食最高です。

 

★オープン2周年

さて、2015年末にAsian Kitchenを仮オープンしてから早2年が経ちました。

 

初年度の2016年は、まだまだ立上げで朝から夜中まで毎日店でてんやわんやしている毎日を送りましたが、2017年はまた違った大変さ・面白さの一年でした。(具体的には後述)

変化があって楽しめます。

 

2017年11月に売上が大台に乗ったことから、年末の慰労会のようなものを考えていたところ、

スタッフから2周年記念パーティーをやりたいとの発案が。

2016年末は、お店の経営を断念するという方向に舵を切ろうとしていたので、記念すべき一周年はそれどころではありませんでした。

今となっては懐かしい…

 

そこでJapandaさんへ。

日本人夫婦が立ち上げたレストランで、今はローカルスタッフだけで回しています。

レストランで食事という経験自体初めてのスタッフもいる中、

日本食というジャンルに興味を持ったり、

スタッフの対応を自分と比較しながら見たり(していて欲しいという私の願望・笑)、

わいわい過ごしました。

 

この時点で開始から90分押し

 

★2017年のテーマ:Trust

スタッフにもその場で伝えたのですが、2017年は、私にとっては「信じる」がテーマの年でした。

2016年はとにかく何でも自分がやってみせていた一年間でしたが、サステイナビリティの面から、スタッフだけで回るお店にいち早くせねばとは思っていました。

でも、どうしても見ていられなくて動いてしまう。

自分がフォローに入らないとクレームが起きる。

お店がオープンしている時間は、離れていても、常に気になります。

自分が他のことをしている間フォローに回ってくれるインターン生も常にはいません。

 

 

ですが、きりがないので、思い切って、「信じて」、任せてみると決めました

 

少しずつオペレーションから離れ、

スタッフの裁量を、人選して少しずつ上げていき、

私が必ずしも必要ではない場面では見守るだけにしました。

 

もどかしさを感じながらも、だいぶ通常のオペレーションからは遠ざかったある日、

とある些細な事で「じゃあその時はこうしよう」と口を出した際、

マネージャーがイラっとした態度を隠し切れずに現場としてはそれではやりにくいということを私に伝えてきました。

いつもは従順・温厚な彼だっただけに驚きましたが、それ以上に、嬉しかったです。

組織で働いているときに何か指示を受けたとき多いのが、めんどくさいからYESって言って実際は指示を無視するか、別に給料もらえるんならなんでもいいやってそのまま受けるか、自分にとって都合の良いやり方を主張してくるかです。

要は、組織にとって何がベストかを当事者意識をもって意見を言う、ということはなかなかないです。

日本でもそうですよね。

そして社員に、「現場を守ってるのはおれたちだ」という意識の高まりを強く感じました。

なので自分の中ではとても印象的な、ブレイクスルーのような日でした。

 

自分がオペレーションから遠ざかりつつも、売り上げは確実に安定してきた一年で、スタッフ・近くで

遠くでいつもサポートしてくれるみなさんに感謝の気持ちでいっぱいの年末でした。

 

するとスタッフから、アジキチHappy 2nd Birthdayのサプライズのお祝いが!

アジキチ祝・2周年ケーキ

 

さて、2018年。

今年のプランについてはまた次回書きます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします!!

 

とってもよい一年の締めくくりでした

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