とあるポジションの撤廃②

ルワンダはキガリよりこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です!

イチゴの生産量がまた上がってきましたよ~。

店頭売りとデザート用に分けます

さて前回の続き。

現場責任者の甲君がいなくなりました。
どうするか。
結論としては、別の誰かをそのポジションに昇格させるのではなく、
ポジション自体をなくすことにしました。

ポジション再編

彼が現場責任者としてやっていたことは、
日々のオペレーションの管理な訳ですが、
もっと細かく言うと、

売上管理・小口現金管理・接客サービス管理・調理管理・調達管理・ストック管理・衛生管理・シフト&勤怠管理などなどに加え、電気系統が壊れた・水が止まった・トイレが壊れた等々のトラブルシューティングです。

前者の定型業務管理については、売上管理は〇〇、小口現金管理は△△、などとそれぞれの業務について人割を振り直しました

実際、甲君のもとで各人がそれぞれ業務をそれなりに回していたので、
正直あまり痛手ではなく、
かつレポートラインが甲君を挟まず直接私になり、
それを各スタッフは「むしろやり易くなった」と感じているようでした。

イチゴスムージーは確実にルワンダ一の絶品です

立上げの苦労の甲斐あり

もっとも、甲君のもとで各人がそれなりに回せていたのは、
私が立上げの2年間、特に最初の1年間は363日くらい(元旦と虐殺メモリアルデー以外)毎日朝から深夜まで店に張り付き、コックの経験も飲食店運営の経験も何もありませんが、全業務の平準化を自分で一から組んだことによるものかと思います。

あの頃の自分、ありがとう。
やっててよかった公文式。

なので全業務のアグリゲーション機能が甲君退職により失われたものの、
全業務のオーナーシップを四人ほどに集約して、
彼らとちゃんとコミュニケーションを日々とれば、だいたい掴めます。

というか、その方が結局効率いいってことが分かりました

中間管理職って、やっぱり難しい。
(以前こんな記事を書きました。「中間管理職とサステイナビリティの話」

更に問題はトラブルシューティング。
これをどう割り振るかはまだ見えていません。
平準化されていない業務を自分の判断で遂行するって、実はめちゃくちゃ難易度高いことなんですよね。

では今回はこのあたりで。

とあるポジションの撤廃①

ルワンダはキガリよりこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。

やーーーーーっと長かった息子の夏休みが終わりました。
また、先日から世界一周中の元同期がルワンダ入り、今日も夫婦で息子と遠出してくれました。本当にありがたい!!
行くねって言って本当に来てくれる人が多い元同期、嬉しい限りです。

朋あり遠方より来る

さて、今回はここ数カ月で一番大きな人員体制の変更について。
ごおgぇホンヤクコンニャクにかけられて読まれる可能性も考慮して、ところどころふわっとした表現になりますが、ご容赦ください。
(日本語ってほんとコンビニエンス。これが仏語から英語だと、ごおgぇにかけられればかなりの精度で内容把握されちゃいますから)

実は、ここ2年ほど長を務めてくれていた甲君が数カ月前、アジキチからゴーンしました。(カルロスさんではない)

理由

端的には、業務を遂行してもらうことが信頼面でもパフォーマンスとしても難しくなったためです。

起きたこと

私が数カ月キガリを出産で離れていた間、スタッフ一人ひとりと個別のやりとりをするのは非効率なので、基本的にコミュニケーションラインは、甲君を中間に置き、私はやりとりを彼とに絞り、彼からその他へ下ろす、彼がその他から吸い上げる、という形をとっていました。

私の不在時に、
①割と核であるスタッフが複数辞める
②物が壊れたり、マニュアルから外れたことが起きる(戻ってから判明
③全体的に塩味が濃くなる(まぁこれはここでは置いておきます)

戻ってから、詳しく聞き取り調査を始めたところ、甲君から私への報告内容と、その他スタッフの言い分が、ほぼ全ての事象において食い違っていました

また、去ったスタッフはみな、「おとなしく従順で甲君と親密」というよりは、その逆。
アジキチでは、基本的に留学や地方へ嫁ぐなどポジティブな理由以外で辞める人はまれなので、まぁ明らかにサムシングロングだなと。

彼の子飼い以外が粛清される中、ネガティブな事実やミスがどんどん隠蔽される流れになっていました。
業務に支障が出ます。

また、そうして独壇場を作り上げた甲君はアロガントになり始め、私とのコミュニケーションでもおや?となることが散見、信頼関係が揺らぐ。

きっかけ

そんな中、彼が「サラリーあっぷ!じゃなきゃ働きません!」と、コントラクト更新のタイミングでかなり強気にネゴってきました。

チャンス到来です。

「うんうん、もっと欲しいよね(実際は既に業界最高水準)、でも、ごめん、今の会社の状況では厳しい、かたじけない、あなたは他でもっと輝ける!いえすゆーきゃん!

当人は明らかにそんなつもりじゃ、とうろたえていましたが、いえすゆーきゃん!で押し切る

特に日本人に人気のタイ風焼きそば挟みます

ポイント

ポイントは、蚕はしないということです。(漢字って便利)
蚕すると、たいてい裁判沙汰になって、大損はしても得はしません
なので、蚕は避ける
文字があれなんですが、こちら大変重要なTIPSです。

消えた現金、使途不明小口現金なども、まぁ、状況的には明らかなのですが、追求しない。
論点をそこに持っていかない
あくまでも、もっと輝ける場所へ、いえすゆーきゃん、なのです。

また言い換えると相手にとっては「不審な点に触れずに逃がしてくれるチャンス」なので、
相手もすっと引くのです。
この絶妙な攻防線。

基本は、不正は仕組で防げてない時点で管理側の責任ですし、
こういうのはサンクコストなのでさくっと切り替えることが大切です。

いやー、そうは言っても、かなり手塩に掛けてきたわけですけどね…
ここ一年、だいぶオクサマの影がちらつきまくっていたので、それもあるのでしょうね…そちらもだいぶ援助したんだけどな… 。。
まぁでも。。
ありがとう。いい思い出です。(太田胃散風)

さー明日からどうしよ。ってことで続く。

ルワンダでのTICAD

TICAD、盛り上がっていますね!
こちらは無風のルワンダよりこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。

一時帰国していれば、他にも一時帰国中のアフリカ起業関連のみなさんとお会いできたのになぁと寂しくSNSのタイムラインを眺めつつ、
こちらもありますよ、渾身のTICADネタ!

なんと! 最&高! DJ KOO!!さんがアジキチにご来店!

アフリカ5年目の自分、色物・柄物を心掛けていますが、修行の足りなさが一目瞭然。とても優しそうな方でした。

店に行くと、なんとKOOさんと、舞踏家孝藤右近さんの団体様がテーブルにいらっしゃるではないですか!

TICADの前夜祭、アフリカ盆踊りの動画撮影にアフリカへ来られていました。

普段ミーハー心は隠すよう心掛けていますが、30代にはたまりません、trf…!サバイバルダンスを心の中で熱唱しました。

よく来てくださる方が推してくださったようで、ありがとうございます!

現場からは以上です。

インターン生募集!

ルワンダはキガリよりこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。

日本でも遂に公開されましたね、ライオンキング。
あの舞台は東アフリカなんですよ!
ちなみにルワンダの湖のほとりにある「ハクナマタタホテル」でエライ目に遭ったことがあります。
基本的にルワンダビジネスの現場では、「ノープロブレム」と連呼されたら警戒することをお勧めします。

さて今回は久々にインターン募集のお知らせです!

たまたま全員男性ですが女性もいます

インターン募集要項

  • 仕事内容(本人の適性と事業上の優先順位で相談して決定)
    • メニュー開発(ターゲット層にささる素材・メニュー・プレゼンのリサーチから試作、オペレーション構築、コスト管理、ローカルスタッフへのトレーニングまで)
    • 接客トレーニング
    • SNSマーケティング
    • 数字周り
    • オペレーションIT化
    • NGO・法人等への営業&宅配オペレーション構築・実装
    • アドミン業務全般
    • 内装アップデート
    • その他ご自身が企画から実装までやりたいことがあれば検討
  • 応募資格・条件
    • 英語でコミュニケーションがとれる(英語が出来なくてもシステムを作れる、などは要相談)
    • 緊急搬送の保険に加入必須(私はAmrefを利用しています。ググってください)
    • 医療保険必須(クレカ付帯などでも構いませんが、入院等になってもご自身で賄える状態)
    • 期間は最低三カ月ですが、応相談
  • 待遇
    • 住居、まかない付き
    • その他業務上の通信費、交通費等は当然支給
    • 月謝(長期の場合)
  • 期間
    • 2019年9月から来られる方優先
    • 2019年9月から2020年3月までが重点的な募集期間
  • 募集背景
    • 事業拡大
  • 応募方法
    • 履歴書(簡単で構いません)・志望動機(400字以内)をご用意の上SNS経由でご連絡ください。送り先のemailアドレスをお知らせします。
    • ご質問はSNSでお気軽にどうぞ。
  • こんな方に
    • 将来海外で飲食店を経営したい
    • アフリカの現場を自分の手・足・頭で体感したい
    • 目の前のことに必死で食らいついてやり切る力のある方
  • 得られるもの(過去インターン生より抜粋)
    • 経営」という視点を間近で学べること
    • 社長との距離が近く、仕事の流儀を吸収できること
    • 裁量権持って自分がやりたいことに挑戦させてもらえること
    • スタッフが本当に個性豊かで愛情溢れる人たちなこと
    • お客様が世界中から集まるグローバル
    • 多方面からのフィードバックを頂けること
    • アフリカインターンでは珍しい給与付与型インターン(長期の場合)
    • ルワンダにいながら美味しいごはんが食べられること
    • 自分の得意を活かせる仕事ができること
    • お店も、社長も、スタッフも、ルワンダもとにかく素敵
    • 計画を立てる力、考える力
    • 日本とは違った飲食店経営の戦略
    • 唐渡さんの社会人経験と僕らインターンの状態を照らし合わせ、自分の抱える課題や悩みに対して、ヒントをもらえるので、自分の働き方や成果を客観的に分析できる
愛されたまりんちゃん
短期ながらコミットしてくれた井上君

基本的に、私が設計して切り出す定型業務は全てローカルスタッフに任せています。
もっと面白いこと・もっと難易度の高いことに挑戦したい!という気概のある方のご応募、お待ちしています!
やり切るぞという気概さえあれば、実績は不問です。
ご応募お待ちしてます。

ルワンダのモビリティ

ルワンダはキガリからこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。

7月は休暇時期ではありますが、観光客・ビジネス出張の方がとても多く、久々大月商!

さて、最近タクシーに乗る機会が多いのですが、 本日はルワンダのモビリティについて、ここ半年で大きな変化を感じるので書いてみたいと思います。

これまでのタクシーサービス

・「流し」はない
・白い「タクシーっぽい」車が停まっているいるところまで行くか、個人的にゲットしたドライバーの番号に電話して呼ぶか
・メーターなぞない。交渉次第。

最近のサービス①YegoCab

フリーダイヤル9191に電話すると、ナンバー〇〇の車、ドライバーのエマニュエルが迎えに行きます、とSMSが送られてくるという画期的なサービス。

料金はメーター設定があり、初乗り1,500ルワンダフラン(200円弱)、そこから1kmごとに約80円です。(2019年6月から値上がり)

ちなみにキガリは途上国の中では特にタクシー安くないです。
ガソリン安くないので。

ちなみに「モト」と呼ばれるバイクタクシーは、料金が1/7くらいです。

最近のサービス②MOVE

だいたい新車のPOLOが来ます

ICT立国たるもの、UBERはありませんが、最近VWがローンチしたこちらのサービス。MOVE

アプリに、迎車位置と行先を入れると、近くのMOVEタクシーが迎えに来てくれるサービスで、決済もモバイルマネー、クレジットカードが選べます。現金も可能。
使ってみた感想としては、

・アプリ上の地図で指定してるのに、「どこに行けばいいの?道おしえて?」と10回に9回は電話かかってくる
・アプリ上の地図で指定してるのに、行先を口頭で再度伝える、なんなら道案内しないといけないことが10回に7回くらいある
・ここから5min awayのドライバーがon the wayなのになぜか45分待たされる
・どこなの?来れるの?キャンセルしたほうがいいの?と聞いても”I’m coming.”しか言わない
・運転手におつりがなくて多く払わざるを得ないパターン

など、サービス改善は必要そうですが、なかなか便利。
値段もふっかけられないし、何より交渉コストがカットできる。

VWはルワンダに組立工場をもち、政府関係者には特別価格で販売するなど、ルワンダ政府と特別ディールをがっつり結んでいる模様。

Yegoと違いドライバーは車のオーナーではないことがほとんどと思われますが、車を所有せずともドライバーとして働ける機会を提供しています。

工場立てても新車購買需要が・・・なこの国ではシェアリングエコノミーが先に発達するのも納得。
無線や電話でのタクシー配車の段階を飛び越えてアプリを活用した仕組みが来たのは、アフリカらしい。
いわゆるリープフロッグですね。

(シェアリングエコノミーというと画期的で耳障りがよいですが、国と強固なつながりを持つ一社が市場を独占しそこで働く人にオーナーシップがない状況はアレなのかもしれないし、なので自分はU〇ERが来たらなと思っていますがここはあえてあまり突っ込みません)

コミッションがいくらなのか、VW側が、事故防止・不正防止などドライバーをどのように管理しているのか気になります。

ルワンダ人にとっては

タクシーの話を中心に書きましたが、現地の一般の人は、モトは使えど、乗用車のタクシーに乗ったことのある人はごく少数でしょう。

現地の人が「タクシー」という時は、「バス」のことを指していることが多いです。

ではまた。キガリにお越しの際は是非使ってみてください!

家庭で働くルワンダ人たち 後編

ルワンダはキガリからこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。

7月ですね。
日本では7月初旬というとまだ夏休みに入っていませんが、
エキスパッツ(ルワンダに駐在している外国人たち)家庭の子どもが通う学校は、遅いところでも6月末には学年度末となります。

息子の学校も夏休みに突入し、家で仕事しててもずっと話かけてきます。
そしてランチ問題。
夕飯はたいていアジキチのものをテイクアウトしてごまかしてますが、一日二回はやりすぎだよね?
でもナニーさんがいれば解決!
息子はナニーさんの作ってくれるフライドポテト大好き!
それにかまけて最近主に芋しか買ってない私。

ナニーさん活躍しすぎて、たまに5か月児がいることを忘れるほどです。
授乳以外出番ないです。

いつもお箸を左右に離して添えてくれます。

離任の季節

そうなのです。離任の季節なのです。

多くのルワンダ駐在外国人が任期を終えルワンダを去ります。
それに伴って、そうした家庭で働いていたルワンダ人が一気に大放出されます
エキスパッツ内に流れる人材情報を漁って、片っ端から会う。
結構色々人間模様が見れて面白いです。

ボスの国や組織ごとに雇い方に傾向が出るし、
例えばインド人のもとで3年働いた、とかだと我慢強そうだなとか。

それにしても、産業がない=職がないので、エキスパッツ家庭での仕事は上級職の扱い。
エキスパッツ家庭のナニーは高給職。
エキスパッツ家庭のナニー、そのナニーのナニー、と階級社会の縮図がここにもあります。

6月~7月にかけての買い手市場

ルワンダを去った駐在員の後任が来るのは8月頃から。

それまでは、買い手市場。
一瞬ですが、需要を供給が大きく上回り、買い手市場になります。

この時期にたまに遭遇するのが、
元の雇い主に相場よりもかなり高い給料で雇われていた人が職探しに苦労するパターン。

その人は一時ハッピーだけど、
市場価値と連動しない大金を特に理由なくもらえて自分の市場価値認識が狂い、
任期を終えた雇い主が去るとき、次の職にありつけない、かつ元の生活水準に戻るのに苦労する。

もちろん雇用主は良かれと思ってやってるんだけど、
市場値に上乗せする場合やはり市場より優れてるスキルがあるとか、
勤続年数がある年数を超えた(これは働くのが続かない人が多いルワンダでは確固たる価値証明になると私は思います)とか、
何がどう評価されての提示だということを理解できる人じゃないとダメだと思います。

ボーナスも、インセンティブに働く場合とそうでない場合がありますから…
(詳しくはこちらの記事をご覧ください。「『インセンティブ』の難しさ」)

総じて、何の対価か不明なお金はあまりその人を良い方向に導かないなというのが、この国に4年いて分かってきたことです。

あげる方は、お金が正直一番楽かもしれないけれど。
ましてや家庭で働いてもらう人たちなら、お金でゴキゲンになってもらうことが一番。
そして数年経てば自分はルワンダを離れる。
でも実は、自分はいつかいなくなるかもしれない身であればこそ、
お金を簡単にあげることには慎重になった方がいいと思うのでした。

家庭で働くルワンダ人たち 前編

ルワンダはキガリからこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。

冷やし中華の季節

6月。日本は梅雨でジメジメなのでしょうか?
ルワンダはドライシーズンで、日の照っている日中は暑いです。
そんな時に食べる冷やし中華。手前味噌ながら最高です。


タレは意外に、現地調達で美味しいのができます★

家庭で働くルワンダ人たち

事業で雇うルワンダ人のことをこれまで何度か書いてきましたが、
それだけではなく、家庭でのスタッフも欠かせません。

特に赤ちゃんがいるならナニーは必須。
また赤ちゃんがいなくても、セキュリティ面でガードは必須。
(駐在員なら、会社が用意する警備会社のセキュリティ付きの豪邸に住めますが)

その他にも、部屋の掃除や皿洗いをしてくれるクリーナー、
広い庭付きの家ならガーデナーも必要になってきます。
特に子どもが複数いるなら、送迎の時間も膨らむので、ドライバーがいると効率がぐっとあがります。

会計業務の横で子守唄を歌ってくれるナニーさん。眠くなる私。

家庭スタッフと事業スタッフでの一番の違い

私は店と住居を分けているので、スタッフも完全に別です。

事業で人を雇うのもとても難しいのですが、
実は家庭でのスタッフマネジメントも結構大変です。

事業での雇用と、家の使用人の雇用は別物で、
前者は解雇できるが後者は原則解雇できない
フィジカルに家族にアクセスあるので、リスクがとれません

もちろん、程度の問題であって、事業でも家庭でも解雇しないといけないこともありますし、気持ち良く働いてもらうことに越したことはないという本質は同じなのですが、
例えば、私に不満・不信感のある状態で赤子と二人きりにできません。

また、距離が近い分、ビジネスライクになりきる難易度が高く、でも関係としては雇用主と被雇用者なので、そのあたりがなんとも難しかったりします。

そんな家庭で働くルワンダの人たちにも、この季節が巡ってきました。
そうです。多くのボスが任期を終えて、国に帰る季節です。(続く)

中間管理職とサステイナビリティの話

ルワンダはアジアンキッチンからこんにちは、唐渡です。

「法に則り、5/31までにアップデートしなかったら、口座凍結の恐れあります。」という銀行からのお知らせが5/30の夕方に来まして、月末バタバタしております。

最近流行りのお店のマネージャー

さて最近、アジキチの競合と言われるお店に行ってみました。
オーナーは北米人。

ファンシーな雰囲気で、
欧米人の好きそうなアジアンテイストにまとめられた、お金のかかっている内装、
バーも充実していて、
これは独身男性とかがゴキゲンにお金落としていきそうだなぁ…という感じ。

インポートと思われる数々のモノ

マネージャーは、噂に聞いていた通り、
とあるレストランから引き抜かれたフィリピン人。
彼女は夫とペアで動いていて、味・サービス・スタッフ・日々の現金を全て切り盛りしている模様。

正直、いいなーって思いました。
私も、そういう人が雇えたらなー、と。

そういう人というのは、店のマネージができる人材。

味とサービスとスタッフと現金を、
私が毎日介入しなくても問題なく回せる人
です。

中間管理職を担う人たち

ここルワンダでは、そういう人材は、
雇われている場合は自ずと外国人(アジアまたは近隣アフリカ諸国)
または外国で暮らしたことのある富裕層ルワンダ人
になってきます。

こうした人材と、
例えばアジキチで、コックから育て上げた一般のルワンダ人現場マネージャーの間には、
言ってしまうと、雲泥の差があります。

事業拡大の最大障壁はそこかもしれません。

中間管理職がいない。

ビジネス的には、外から連れてくる、が正解かもしれません。
でも、そうしないのには理由があり。

まず、雇えない理由。
高い。(哀)
今の資金力では、まかなえませんね…
(ただ、その分現場マネージに私が自分のリソースを割くことになるので、一概に高いと言い切れない面もありますが)

雇わない理由

サステイナブルじゃないから。

サステイナブルじゃないというのは、ビジネス的に、というよりも、ルワンダという国的に。

この中間管理職に、
圧倒的大多数の一般のルワンダ人がなれるようにしないと、
いつまで経ってもルワンダ人が搾取なく雇用される社会は来ない。

外から中間管理職連れてきても、
その下にローカルをたくさん雇えば雇用創出、なのかもしれないけど、
そのローカルワーカーたちのスキルアップが図れない構図だと、それはやはり搾取だと思います。

そしてスキルアップどころか、
人権侵害まがいの待遇で働かせているのも散見されます。
どこの国かは言いませんが。
(でもアフリカ大陸は今やその国なしでは発展しえないという事実)

定型ジョブしかやってこなかった人は、
雇用主にとって常に代替がきく以上、圧倒的に立場が弱い。賃金も上がらない。

もちろん万年皿洗いで幸せな人もいるだろうし、
(「幸せ」の定義も日本人のそれと結構違うようなのでなかなか深いんだけど)
そうした定形ジョブすら圧倒的に不足してるのがルワンダの現状ではあるものの。

でも、長い目で見て、
今外から連れてきてる中間管理職を、ローカルが務められるようになるような仕組みづくり・教育は絶対するべき。

ルワンダは、外国人が搾取にくる場所であってはならないし、
期間限定でちょこっと外貨を落としにくる場所にもしてはならないなと。

これは、ともすれば特に後者になってしまうなという自戒を込めています。

例えばムズング(白人・アジア人)が、ムズングクオリティに満足して来ているだけの小規模な店のままではただの自己満なんですよね。

一方そのおしゃれアジアンレストラン、
価格帯を見てみると、そのマネージャーの人件費込みなプライシングな訳ですが、
その高付加価値分についてもその分の税金が国に落ちるので、
ルワンダのためになっているとも言えます。

という訳で。

要はアジキチ頑張れってことですね。
頑張ります。

味の安定にまたも腐心

こんにちは、アジアンキッチン@ルワンダの唐渡です!

日本は大型連休ですね。令和の到来に盛り上がっていることでしょう!
こちらですか?平成の終わりですか?一ミリも感じませんハイ。時差もありますし、粛々と過ごして参りたいと思います。

留守の間に

実は出産でしばらくキガリを留守にしていたのですが、日々のオペレーションを回してくれていた、責任者ポールはじめ現地スタッフのみんな。
素晴らしいです。
概ね、素晴らしいです。

なんですが、ちょっと変わったことがいくつか。

全体的な味付け

なんだか、どのメニューを食べてみても、しょっぱい

最初は、悪阻期間も味見ろくにできなかったし、産後も私の味覚が戻ってないのかしら、なんて思いながら一通り×2回ずつくらい食べましたが、うん、これやっぱり塩の分量増えてる

前にも書きましたが、ルワンダ料理は味付けが塩とトマトペーストくらいで、バリエーションがほぼありません
そのせいか、結構しょっぱい味付けが多い。
冷蔵庫がないのも関係しているのかもしれません。

なのでこれはルワンダナイズと言ってよいでしょう。

速攻正しました。

鍋と同化して見づらいんですが、葉っぱとトマト缶と塩で味付けしたルワンダ飯です。

材料の安定供給は依然として課題

カレーを久々に食べた時は腰抜かしそうでした。

まず、見た目が違う。ポタージュみたいになってる。レッドカレー頼んだのにグリーンカレーみたいな色してる。えー。これは最早ブレではなく、別物。

問題のカレー

そして…美味しくない… やばい… これ出してたの…

原因は、ココナッツパウダーがキガリ全体で在庫切れ。
代わりに缶のココナッツミルクを使っていたのですが、スタッフのカレーペーストの調合ミスも重なり(おい)これがまぁ美味しくない。
幸い長い間サーブされていた訳ではなく、一週間ほどのことでしたが。でも一週間。

なんとかツテをたどり、ココナッツパウダーを異国から入手しました。うん、ちゃんと美味しい。

見た目も味も◎

でもこれもいずれ在庫が尽きてしまいます。
ココナッツパウダーは輸入を検討しようと思います。

三年経ってますが、道のりは長いですね。
ですが、私が現場にいずとも味を安定させることは、アジキチの永続的な繁栄に不可欠なので、ここは手を抜かずにしっかりやろうと思います!

ではまた。

25周年メモリアルウィーク

1994年のジェノサイドから25年

ルワンダでは、1994年にジェノサイドがありました。
25年前。
4月7日に始まり、100日間続き、その間に80万人~100万人が殺されました。

一言で言うとすると、
少数派ツチ と 多数派フツ の対立の中、
少数派ツチ族の抹殺が掲げられ、
穏健派フツ族も多数殺されてしまった出来事。

“kwibuka”とはルワンダ語で、remember

単純な二項対立では語り切れない

ですが、
元々は生物学的には別ではない二つの民族、
ヨーロッパがルワンダを統治する上で利用された便宜
その中で生み出され根付いた格差
国際社会およびルワンダの権力者の各ステークホルダーの利害関係
当時の凄まじい混乱、扇動、プロパガンダ
etc etc…

単純な二項対立では語り切れません。


あるルワンダ人の知人は、「私は映画『ホテル・ルワンダ』は信じない」と言っていた。
彼女は父親を目の前で射殺されていて、それでも「5人の姉妹は無事だったので自分たちはラッキーだった」と。

皆にとっての一つの真実なんてないんだろうな、とつくづく思います。

ルワンダ虐殺を看過した国際社会

ただ一つ、このブログを読んでくださる方に伝えたい事実があるとすると、
当時の国際社会は、
「虐殺と定義しない、したがって介入できない」と看過したことです。

止められたかったのではない。止めなかったのです。

仲裁に入ることが、割に合わない、と判断したのです。

風化のスピード

ルワンダでは4月の7日から一週間、メモリアルウィークが設けられています。
「25年」という節目から、23とか24よりも特別な感じなのかと思っていましたが、ビジネス運営についての昨年までのような厳しい規制もなく、結構サラッと終わったような印象がありました。

60%がジェノサイドの後に生まれた、つまりジェノサイドを知らない世代。

25歳以下が、すでに過半数。

そしてこれからも、ジェノサイドを知らない世代が、すごいスピードで、圧倒的過半数になっていきます

若い国だからこそ起きることですね。

子どもがあふれる国

子どもが多いことを希望の象徴として使われることが特にアフリカの紹介では多いけど、私は同時に危うさも感じます

子どもの笑顔があふれているというよりは、
子どもが文字通り「あぶれる」という印象の方が正直強い。

この子達が大人になった時、何の仕事で生きていくんだろう?と。
一日道に座って過ごしてる大人の横で、無邪気に走り回るたくさんの子どもを見ると、希望、なんて簡単には言えない。。

今のこの復興がいかに奇跡であるか。
そしてそれを継続できたらそれもまた奇跡。
だけどこれは、必ず実現させないといけない奇跡。
アフリカの奇跡と呼ばれる国でも、現実はシビアです。

この時期は、一番自分の無力感を感じる時期でもあります。
せめて何等か発信できれば、とブログにしたためました。

では、また!

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