古参社員の成長に涙・・

こんにちは!タンザニアでパン屋を経営しております、松浦です。

今週はついに!新しいメンバーが入ってきてくれました!(ぱちぱちぱち)事業を初めてから初の、新しいメンバーです!

今回新しくメンバーに加わってくれたのは、Michael。社員の一人、Yohanaの友達ということで入社してくれました!

他の社員と同じように、Michaelもストリートで商いをしながら、これまで食いつないできました。最近までは、市場で荷運びをすることで少額の金を稼いでいたそうです。

「その日暮らしじゃなくて、今後も使えるスキルを身に付けたい!」という希望でうちへ入ることを志望してきてくれました。

さて、初の新人くんジョイン!!!ということで、教育係が必要になります。私からパン作りを教えても良いのですが、せっかくのアウトプットの機会!ということで彼の教育担当を一人つけることにしました。

そしてその役を買って出てくれたのが、彼を紹介してくれたYohanaでした!

俺に任せろ!のポーズが完全にスギちゃん(笑)

実は彼、入ってきてくれた当時、このまま雇い続けるかどうか、私を真剣に悩ませたほどの問題児でした。

まず、学校にもろくに通っていなかったため、読み書きが非常に怪しいのです。(面接した時は「問題ない!」と言い張っていました 笑)

また、他のメンバーに比べると、理解力も十分ではありません。同じことを何度も何度も伝え、やってみせてを数日間繰り返しても、理解してくれるか怪しい、といった具合です。初めは他のメンバーにもバカにされたりしていて、私も正直どう向き合えばいいのかとても悩みました。

その分、と言ってはなんですが、集中力は人一倍凄いのが彼の良いところです。今では、誰よりも成形がうまくできるのが他でもない彼です!

そんなYohanaくんが、率先して「僕が教える!」と言ってくれたので、その言葉に思わず胸が詰まりました・・。(これしきのことで感動するなんて歳ですかね・・笑)

そして、一週間が経ちました・・・果たして、どうなっているでしょうか・・?!!

遠くからこっそり撮影しました。

なんと、Yohanaが私がいないところでもちゃんと教えてあげていたのです・・!(号泣)遠くから見ていると、

「おい、ブラザー。横で僕の動きをよく見ときな!」

ってな具合で、すっかり先生してくれているのです。

いつの間にか、工房での指示出しもすべてYohanaがしてくれていました。

もはや私の出る幕はほぼありません!製パンの基礎知識をちょこちょこ口出しして教えてあげるくらいです。

・・といってもこれも普通の企業では当たり前のことかもしれません。が、今日までとても手を焼いてきた子だからこそ、感動もひとしおです・・。お兄さんになったんだなあ、と感動しっぱなしな一週間でした。

さて!今週も前回に引き続き、機材トラブルの続報がございます!(苦笑)

前回と変わらず、毎日技師の「クルクル詐欺」にあっており、(毎朝電話で「夕方くる」と言ってくれるのに一向にこない。笑)オーブンは一向に直る兆しがありません。

それに加え、今週はなんと他の機材が2台も壊れました!あっぱれポンコツ!(天を仰ぐ)

一つは発酵機。なんと、ついに煙が出ました。(笑)笑い事ではありませんね。しょうがないので、今週は数日間自然発酵させることで対処しました。

もう一つは、シーター。クロワッサンやデニッシュ生地を作る際に必要な機材です。ご機嫌斜めで真ん中の金具が生地をすべて巻き取ってしまうのです・・・(OMG・・なぜなんだい・・・)というわけで、先日満を辞して新登場!したクロワッサンとデニッシュはあっさり退場です。

ご機嫌斜めなシーター

苦難に次ぐ苦難です。

今日もこれを書いている今、技師の方を待っていますが、一体直るのでしょうか?そしてそもそも技師はやってくるのか?!!!!!(笑)乞うご期待です。

来週には問題が解決していることを祈ります!

デリバリーの帰りは爆睡の二人。

四千年の眠りについたポンコツオーブンの末路

こんにちは!タンザニアでパン屋を経営しております、松浦です。

タンザニアは雨季があけ、この2週間くらいで一段と暑くなりました。

工房もエアコンをガンガンつけているのですが、なんといってもオーブンを200度以上に設定するのでどうしたって暑い・・!しかも先週は、2台あるうちの1台が故障してしまい、熱風地獄に・・(笑)

それでも、「今日は一段と暑いね〜!」と笑いながら言って作業してくれるうちのメンバーには本当に頭があがりません。。!

さて、今回は先日の記事で話題としておりました、うちのポンコツ機材の話の続きでございます。

前回の記事で、中国から輸入した機材のうち3つが不良品だったことを書きました。そのうちの一つがオーブンです。

こちらが問題児ポンコツオーブンくん

オーブンといえばパン焼きの要!と言っても過言ではない超重要機材ですが、そのオーブンのスチーム機能が使えないままでした。

スチーム機能は、バゲットなどのハード系のパンに不可欠なので、なんとかして直したいところ。。

しかし、何度技師に連絡しても、来てもらえず。。というのも、その技師の方は南アフリカの製パン機材を取り扱っている会社で雇われている技師。

タンザニアにはそんなにパン屋がないため、腕のいい技師は限られています。(これまでリサーチしたところ、その会社で雇われている技師以外は評判がよくないのです。。)

そんなわけで、その少ない腕の良い技師に見てもらいたく依頼をしていたのですが、まーーーー相手にされない!!!!!

それもそのはず。自分のところの製品を使っている企業しか基本的には見ないからです。

中国製の機材?知らないよ。自分でなんとかしなさい。嫌ならうちから買いな。」ということです。世知辛いです。

ところが、何度も連絡をしているうちに、あまりの私のしつこさに根負けしたのか、一人のタンザニア人技師が来てくれることになりました。もちろん、本業の仕事終わりに、会社には内密に、です。

見てもらったところ、中の機材の一部が機能していないということがわかり、後日市場でスペアパーツを買ってきてもらいました。

そして待つこと2週間。(この間も「今日は仕事終わりに必ずくるから!」というタンザニア人の必殺奥義クルクル詐欺を毎日繰り出されました。笑)

早速、新しいパーツを取り付けてもらい、スチームボタンを押しますが・・出ない!見事に何も出ない!!それとは裏腹に、勢いよく漏れ出るプッシューーー!という豪快な音。。虚しく水が出る音だけが部屋に響きます。。

どうやら、問題はパーツではなかったようです。(笑)おい!(スペアパーツ分のお金払っ・・(自粛)

その後あらゆるパーツをいじくって試してみますが、水が出る音だけが響き続けます。結局この日、彼は6時間以上ぶっ通しで作業してくれましたが、最後まで直すことはできませんでした。ナイストライ。

オーブンから遠く離れたフロアまで全面水浸しです。時間は22時半を回っていました。遅くまで本当にご苦労様です。。

一生懸命やってくれたので、私の方が気の毒になってしまいました。。「また後日来て、直るまでがんばる!」と言ってくれているので、あとは神に祈るばかりです。アーメン。

そんなわけで、オーブンが眠りから覚めるのはまだまだ先のことになりそうです。

さて、ついでに今週のご報告を少しばかり。今週は色々なことが重なり、過去最多オーダーをいただきました!(ぱちぱちぱち)

デリバリーさせていただくオフィスが一気に4箇所増えたり(!)、職場の人に配ってあげたいから、と新作のチョコレートデニッシュを100個オーダーいただいたり、誕生日ケーキにホールケーキをオーダーしたい(初!)と言っていただいたり・・。ありがたいことに大変目まぐるしく充実した一週間を過ごすことができました。

11月に入りまして、今年も残すところ2ヶ月・・!この調子で少しずつ、売上を伸ばしていきたいと思っています!!!

というわけで、売上を伸ばす施策のうちの一つである新作パンを続々開発中なのですが、その様子を次回は記事にしたいと思います!

タンザニアの監査 〜終わりなき闘い〜

こんにちは!タンザニアでパン屋を経営しております、松浦です。

先日、うちの工房の近くに超絶おしゃれなレストラン兼パティスリーがオープンしまして戦慄しておりました。

が、今日視察に行ってみるとパンは大したことなかったので、すぐに胸を撫でおろすと同時に己の器の小ささを実感しました(笑)

さて、今日はタンザニアの食品衛生管理局(通称TBS)の監査が入ったので、そのことについて書きたいと思います。

立ちはだかるTBSの壁・・

TBSは、食品を取り扱うビジネスを始める際に監査を行い、事業体にライセンスを発行している政府管轄の機関です。

この食品衛生管理局、タンザニア役所の例に漏れず、相当な曲者であるということは噂に聞いておりました。

なんでも、「ライセンスを発行してもらうには賄賂なしには無理」だとか、「数ヶ月待たされるのは覚悟しておけ」とか・・

これだけ聞いたら「またまた〜」と軽くあしらいたくもなりますが、タンザニアの他の役所で散々たらい回しをくらった経験があるので、「なるほど、それは覚悟が必要だな」と随分前からビビっておりました。

我々がTBSに監査依頼を出したのは、今から3ヶ月以上前、7月上旬に遡ります。なぜこんなに待たされることになったのか、と言いますと、以下のような長い長いステップを踏まなければならなかったからです。

  1. 管理局に出向き、提出用書類をもらう(※もちろん数時間待ち)
  2. 書類を全て揃えて提出(※もちろん1日潰れる)
  3. 書類を紛失され再提出(※怒)
  4. 監査依頼のレター提出を強制される(※もちろん1日潰れる)
  5. 3週間後監査入る→と思いきやすっぽかされる
  6. 3週間後今度こそ監査入る→監査通らず
  7. 5週間後再監査入る→監査通らず(←今ココ)
  8. 一ヶ月後再監査

なんだかこうして箇条書きにしてみると楽勝に見えますね・・(笑)しかし、実際にはこの行間に血と涙の滲む攻防があったのです・・(ギリギリギリ)

①文明の利器はどこへ?

「あれ、今って20世紀なんでしたっけ?コンピュータって知ってますか?」と思わず突っ込みたくなるくらい、TBSの仕事は遅くて非効率です。

まず、監査依頼をする際にも、レターをハードコピーで用意せねばならず、それを長蛇の列に並んで役所に提出せねばなりませんでした。「メール一本でいいでしょ!」

と何度も憤慨しそうになりましたが、聞き入れてもらえるわけもありません。。

さらに哀しいことに、アナログに拘っている割に管理は杜撰なのです。提出したはずの書類は紛失され、全ての書類を再作成、提出し直し!というこの世で最も無意味なことをさせられました。(笑)

これだけで約2ヶ月分の時間ロスです。(げっそり)

②お願い、情報を小出しにするのやめて?

既に時間ロスしまくっているので、この監査をできるだけ早く終わらせたいところ・・というわけで、事前に電話で何を用意しておくべきか尋ねておりました。

しかーーーし!

当日監査に来た役人は、電話口では決して言わなかったことを次々に要求してきます。

食品ラベルに内容量のグラム表記がない」(グラム表記してるラベルなんて見たことがない。笑)とか、「手洗い場の位置が悪い」(作業しやすいように最適化しとるんじゃ。)とか、「機材のメンテナンスシートがない」(聞いてない)とか、「顧客のクレームシートがない」(聞いてない)とか・・・もう本当にありとあらゆることにケチをつけてきます。

でも、これは怒ったら負けゲーム・・。

電話で決して教えてくれなかったのは、こちらの痛いところをついて賄賂を要求するためです。しかも、役人さんはものすごく高圧的な態度で接してくるので精神的ダメージもかなりのものです・・。

そんなこんなで第一回目の監査はボロボロになるまでいたぶられ、「1ヶ月後にくるから今注意したことは全部しっかりしておけよ」と工房を去って行ったのでした。

そして、5週間後の今日・・。

結論から言うと、また監査は通りませんでした。なぜなら、前回存在しなかった項目を新たに監査に盛り込んできたから・・!です。

今回は、「従業員の健康診断済シートがない」「プロダクトに問題があった場合のリコール手順が明文化されたものがない」という2点を理由に跳ねられました・・。

・・・って!!!!!

どっちも前回言ってくれてたら全然用意できた!!!!!!!!!!(笑)

なぜ一度ですべて教えてくれないんだ・・どれだけ意地悪なんだ・・・(泣)

③食品の検査に21日もかかる・・?

この監査の大チェック項目は、①工房の衛生・安全面チェック、そしてもう一つが、②商品チェックです。

この商品チェックが大穴・・なんと21日もかかるというのです!(ひゃ〜〜〜聞いてない〜〜〜!)というわけで、謎に5斤分の食パンを持って帰りなさいました・・・(絶対役人さんの明日の朝ごパンになる・・笑)

この結果がOKであれば問題ないのですが、もし検査に通らなかった場合、ライセンス発行までにはそこからまた数ヶ月かかることになります。(気が遠のく・・)

しかも、最近、政府の方針が変わったとかなんとかで、すべての商品につき190USDを支払い、TBSに登録しなければ販売できないといいます・・

うちのなんて真面目に検査に出せば、商品数は軽く50品目は超えます。50品目×190USD・・・

そう、きっとこれは何かの悪い夢に違いない。寝て覚めたら夢でありますように・・。

と星に願いをかけて、今日のところは終わりたいと思います。そんなこんなでTBSとの攻防戦は少なくともあと一ヶ月は続きそうです。このライセンスなしに営業していることがバレると罰金をくらうため、まだまだ大々的に営業をすることは難しそうです・・。

早くすべての役所手続きがおわりますように・・!

目覚めよ!中国のポンコツ機材・・

こんにちは!タンザニアでパン屋を経営しております、松浦です。

雨季の影響か、先週は久しぶりに体調を崩してしまっておりました。m(_ _)m 日々のパフォーマンスを一定させるためにも、体調管理はきちんとしたいところです・・と言うわけで最近筋トレをはじめました。(笑)

さて、気を取り直しまして、今回はパン作りには欠かせないマシーンのお話をさせていただこうと思います!

パン屋さんで使う機材と言えば、オーブンやミキサー、発酵機などなど。。。色々な種類がございます。

できることならば日本製の機材で揃えたかったのですが、日本製の機材は質も良い分お値段も随分と張ります。中国の機材に比べると5〜10倍はします。

そんなわけで、日本製の製パン機材は諦めざるをえず、泣く泣く中国から機材を輸入することにしました。数々の困難を乗り越え、半年以上待った末にようやく届いた機材は・・・

そう、ポンコツでした。

しかも、数ある機材のうちでも特に重要なオーブン、ミキサー、発酵機が不良状態で届いたのです。さすがの私も激おこぷんぷんでしたが、相手が四千年の歴史を誇る中国では怒ったところでどうしようもありません。。

一体どのようにポンコツだったのかといいますと・・

①オーブンの蒸気が出ない。

こちらはスチーム機能がついたものですが、見事に蒸気が出ませんでした・・!蒸気が出ないと、バゲットなどハード系のパンをつくることが難しいので大変困りものです。

②発酵機の内部温度ロケット状態

虚しいエラー表示

こちらは天候に左右されずにパンを発酵させるために、内部で安定した温度・湿度環境をつくりだす機械ですが、まるで勢いよく大気圏を突破するロケットのように温度も湿度も永遠に上昇し続け制御が効かない!という代物でした。

これはパン屋さんにとっては致命的なので、連日文句の電話をかけ続け、スペアパーツを送ってもらいました。

そして3週間待ってようやく届いたスペアパーツが、こちら。ご覧の通り、全くサイズの異なるパーツでした(笑)力業で取り付け、なんとか今日まで正常に作動してくれています。

ところが、この発酵機の排水工事をしてくれた業者がこれまたテキトーな仕事っぷり・・なんと数日経つと発酵機の水が外に流れず逆流してきてしまう事態に見舞われました。

③ミキサーが動かない!

ミキサーは中の配線がうまくいっていなかったようです。

しかも注文していたサイズと異なるサイズが届いてしまっていたので、結局、後日現地で調達し直すことになりました。

ところが、この現地調達したミキサーも曲者でした。なんとフックがボウルの底から5mm程度浮いてしまっていたのです・・買うときに気づかなかった私のミスです・・orz(だって・・浮いてるなんて思わないじゃないですか・・涙)

フックがそこから浮いていると何がまずいかと言いますと、生地の量が少ないとうまく混ざらないのです。そのため、数秒ごとに手で混ぜなければなりません。これではもはや、機材をつかう意味があるのかすら不明です・・(笑)

と、まあザックリと、これだけボロボロな状態でした。(笑)

文字にしてみると大したことなさそうな感じがしますが、日々の業務には支障来しまくりです!!!!さすがにこのまま続けるわけにはいかないので、現地の技師にヘルプ要請をしました。

中国製の機材を使ってる私たちは相手にされない

パン屋の横のつながりで(韓国人の同業者とはとても仲良くしてもらっています)、腕の立つ技師を紹介してもらいました。というのが、実は2ヶ月前・・

なぜ今日まで修理してもらえなかったかと言うと、私たちが中国製の機材を使っているから相手にしてもらえなかったのです。

実は、その腕の立つ技師の方々は、南アフリカから機材を輸入販売している会社で雇われているプロの方だったのです。つまり、彼らにとっての優良顧客とは、当然自分たちの商品を使ってくれている人たちとなります。

私たちのような、どこから持ってこられてきたかわからない機材を使っているパン屋に用はないのです。

それでも「よし、今日の14:00には行くから」と言ってくれた技師を信じていたのに・・・信じた私がお馬鹿でした。待てど待てど彼らは来ず。連絡なしにアポをすっぽかされるのはしょっちゅうですが、流石にそれが1ヶ月以上毎日続くと呆れてしまいました。

せめて来れないなら連絡くらいしてくれたら良いのに・・

こういったテキトーなところもタンザニアですね。。相手が困ってようと自分の利益にならなければどうでもいい、という。。(笑)

しかし、こちとら日々の営業活動に支障を来しております!毎日毎日、しつこいくらいに電話をかけ続け、今週ようやく・・・!ようやっと・・・!技師の方がきてくれ、修理に着手してくれました。(涙)

オーブンのスチーム機能に関しては、中のパーツが完全に機能しない状態になっていたようです。そのため、新しいパーツに替えてもらうことになりました。

とはいえ、今の時点でまだ取り替えてもらっていないので、まだ直っていませんが・・(技師の方が最後に来てから、また3日連続ですっぽかされています 笑)

ミキサーも、中のネジを調整しフックが底に当たるように調整してもらいました。これで、数十秒ごとに手を突っ込む作業からようやく解放されました。(笑)

これだけでも大きな進歩です。。(遠い目)2ヶ月間すっぽかされ続けると、当たり前のことで感動してしまいますね。。

タンザニアではあるあるですが、この技師の方、会社の方には内緒で仕事終わりにこっそりうちの工房に寄ってくれています。(会社から「うちの機材以外はみるな」と言われたそう・・)

もう少し約束を守ってくれると嬉しいのですが、タンザニアではなかなかそうもいかないですね・・。

オーブンのスチーム機能に関しては、もう少し気長に待ちたいと思います!そして、できればミキサーくらいは日本製の良いものを入れたい・・!と毎晩星に願いをかけています。(笑)

以上、パン屋のポンコツ機材の奮闘記でした。

満を持してクロワッサンに挑戦!

こんにちは!タンザニアでパン屋を経営しております、松浦です。

さて、今日は最近ようやく着手しましたクロワッサンについての小話をさせていただこうと思います。

クロワッサンといえば、まるでスウィーツを食べているようなリッチなお味と、パンに分類されることが憚れるようなあのサクサクとした食感!が特徴です。が、実はこれまでにタンザニアで本物のクロワッサンに出会ったことはありません・・

それもそのはず。実はクロワッサンは、作るのにものすごい手間とスキルが要求されるパンなのです。

実は私がはじめに「パン屋を開業しよう!」と決めたのも、美味しいクロワッサンがタンザニアになかったことがきっかけでもあります。

なぜ、ダルエスサラームには美味しいクロワッサンがないのでしょうか?

①温度管理が難しい!

バターのシート。これを生地に折り込んでいきます。

クロワッサンを作るにはたくさんのバターを生地に折り込みます。実は、このバターが厄介でして・・、バターは、室温が18度を超えると、柔らかくなってきます。そして28度に達すると溶け始めてしまいます。

もちろん、タンザニアは常夏の国です!日中の室内の気温は30度前後になります。つまり、冷房をガンガンにつけて、バターが溶けてしまわないように細心の注意を払っていないと、うまく生地が作れないのです。

このように温度管理をきちんとしてクロワッサンを作っているベーカリーは、おそらくタンザニアにはありません・・。

②原価が高い!

デンマークからはるばるやってくるバター

またまたバターです。(笑)タンザニアでは乳製品加工業がまだあまり発展していません。そのため、国内製造されたバターも手に入ることには入るのですが、品質はかなり劣ります。牛乳もそうですが、とても野性味溢れるお味と言いましょうか・・(自制)おなじくバターも風味はあまりよくありません。

そうなってくると、海外から輸入されて来たバターを使わざるをえません。つまり、お値段がめちゃくちゃ高いのです!!!!!!

こういった理由から、タンザニアではバターの代用として安いマーガリンが使われていることがままあります。「クロワッサン」と名打たれていても、実のところは形状だけがクロワッサンで、味は全く非なるものです・・。残念!

折り込みが難しい

専用の機材を使って折り込みをしているところ

またまたバターですが(笑)、バターを生地に折り込んでいく作業が、他のパンとは違い大きな特徴でもあります。そして、通常、この折り込み作業には、専用の機材が必要になります。

手作業でももちろんできないことはありませんが、手の温度がどんどんバターを溶かしていってしまいます。これはクロワッサンをつくるに当たって致命的です。

また、仕込みの量も家庭用とは違い多くなってくるため、手だけで折り込み作業を完了させることは、実質不可能に近いです。

つまり、クロワッサンを作ろうと思うと、18度以下に気温を保つ専用の部屋と冷房装置、そして折り込み専用の機械が必要になるのです・・!

「絶対に絶対にうまいクロワッサンを作るんだ!」という相当の覚悟がないと、安易にとっかかれないですね・・。

逆に言えば、参入障壁が高いからこそ、これはビジネスになる可能性がある!はず!です!(と信じています)

日本で師匠に教えていただいた時のクロワッサン
美しい。。

そんなこんなで、日本人だけでなく、お金持ちの西洋人にもウケるクロワッサンを目玉商品にパン屋をしよう!そしてクロワッサンを5ツ星ホテルに朝食として卸す!ということをはじめの目標にしておりました。

ところがどっこい。

開業して早々、クロワッサンをつくるための専用部屋のエアコンが壊れてしまいました。(どちらにせよまだお店はないのですが・・)

これまでにも現地の技師の方を3人呼んだのですが、なかなか直りません。もちろん本人たちは口を揃えて「直った!」と得意げです。(笑)

そして約2ヶ月が経った昨日・・

ようやっとクロワッサン専用部屋のエアコンが新しくなりました〜!!!!!

そもそもなぜ2ヶ月もかかったかと言いますと、技師のみなさん連絡がなかなかとれなかったりアポをすっぽかしたりと色々あったからです・・。こんなに時間がかかるとわかっていれば、早く新品に取り換えるんだった・・と悔やんでもしょうがないですね・・・(泣)

これで、室温を15度まで下げられるようになりました。準備は万端!あとは社員にクロワッサンの作り方を覚えてもらうだけです!

理想のクロワッサンにはまだまだですが、これから着々と美味しいクロワッサンを目指してがんばりたいと思います。タンザニア一のクロワッサンを目指して・・!

将来店舗を構えた時には、うちの看板商品になること間違いなし!です。

以上、クロワッサンについての小話でした☆次回は、機材の修繕について書きたいと思います!

アラブからケーキ依頼の電話?!

こんにちは!タンザニアでパン屋を経営しております、松浦です。

最近、タンザニアは小雨季に入っているらしく、連日土砂降りが続いています。。(地味に、デリバリーの時にパンを入れたケースが濡れないよう気を遣います。)

さて、前回はレストランへの卸しについて書きましたが、本日はカフェへの営業について書いていきたいと思います。

おしゃれなカフェ①

ダルエスサラームにも最近、おしゃれなカフェがどんどん増えてきました!(隣国の都市ナイロビには負けますが・・笑)外国人向けのハイソなカフェです。

しかーーーし!!!こんなに内装がおしゃれでも、カフェ内に立派なパティスリーを抱えているところは、実はあまりありません。

どのカフェを回っても、置いてあるケーキや小腹を満たすためのパン、ドーナツはどれも同じようなものばかり。正直言ってクオリティもあまり高くありません。

そこで弊社の出番でございます!そう、当店の美味しいパンやサンドウィッチ、そしてケーキを取り扱っていただけないか・・と。

そんなわけで、デリバリーに支障を来さない範囲にあるおしゃれカフェに、先日から営業に回っておりました。

私たちの作っているパンを、コーヒーのお供のスナックとして取り扱ってもらえないか・・と。

営業のお供は、普段作っている惣菜パンや、菓子パンのラインナップです。

日本でもおなじみのメロンパンやカレーパンなど。

ありがたいことに、どのカフェの反応も思っていたよりも好感触です。あまり馴染みのない惣菜パンや菓子パンも、「ぜひ取り扱ってみたい!」と言っていただけました。

しかし、どのカフェからもすべからく同じ一言が。

「・・ところでケーキも持ってきてもらえないかな?」

これはタンザニアあるあるなのかもしれませんが、「ベーカリー」と聞くと、みんな「イコールでケーキも作れる!」と思っているようです。

日本では多くの場合、パン屋とケーキ屋さんは別れているため、はじめは「そんなバカな?!!」と面食らいました。きっと、「同じ小麦粉を混ぜて焼くんだから大体一緒でしょ?」ということだと思います。さすが大雑把・・!(笑)

友人の誕生パーティにて。カラフルで華やか。

ちなみに、タンザニアのケーキも例に漏れず、砂糖たっぷりの硬くてパサパサした超甘々ケーキがスタンダードです。おしゃれなカフェでも、美味しいケーキで出会えることは早々ありません。

そんなわけで、カフェのマネージャーもこぞって、私にケーキについて尋ねてきたのです。

とはいえうちはパン屋です。はじめは、「うちはパン屋なんで。」とハッキリキッパリ断っていました。が、毎度ケーキについて尋ねられるので、とうとう重い腰をあげることにしました。

「そんなに欲しいなら作ってみてやろうじゃないか・・・!」こうして、カフェで卸せるケーキ開発の日々が幕を開けました。

以下、最近作ったケーキたちです。

ガトーショコラとパウンドケーキ3種
パイナップル、ココナッツ、バナナなどタンザニアのフルーツたっぷりのマフィン

以上のケーキを社員たちにはマスターしてもらいました!

焼き菓子以外にも、もう少しラインナップを増やしたいところですが、これまでのところの成果はこんなところです・・。

(実は、これまでも誕生日会用のデコレーションケーキの問い合わせを何度もいただいておりました。が、デコレーションケーキとなると、工数が焼き菓子以上にかかってくるため、一旦は保留・・とさせていただいております。)

早速カフェのマネージャーさんたちに試食してもらいます。

「・・・!これは!superだ!!!!!」

と絶賛していただきました。(笑)来週から3店舗で置いていただく予定です。

さて、このケーキを開発している最中、なんとアラブ人のカフェマネージャーから先日電話がかかってきました。

「君のところのケーキがfantasticだと聞いたんだが、一緒にビジネスができないか?」と。

どうやら、カフェマネージャーさんたちの横のつながりで、噂はアラブまで飛んでいっていたようです。(ありがたや・・)

話を聞くと、数ヶ月後にダルエスサラーム市内でカフェをオープン予定とのことで、それに合わせてケーキやパンを卸してくれるところを探していたようです。

と、このような感じで、最近はパン屋改めケーキ屋さん(?)のようなことをしておりました。

しかし、安心してください。(笑)今まで通りパンは毎日焼いており、社員たちの腕もメキメキ上がってきています!成形のスピードは速くなり形も前より随分よくなりました。

そんなわけで、最難関である「クロワッサン」づくりにも着手しております。

次回はその様子をお届けしたいと思います^^

パンの卸先開拓!①

こんにちは!タンザニアでパン屋を経営しております、松浦です。

さて、今回は、パンの卸先開拓について書いていきたいと思います。

いま、弊社ではランチタイムのデリバリーを主に行なっております。が、それだけでは足りない・・売上が足りないのです。そんなわけで、卸先を開拓すべく、めぼしいレストランやカフェを見つけては売込営業をしています。

以前卸していたスーパーマーケット

以前、ハイソな奥様方をターゲットにしたオーガニックスーパーマーケット(上の写真)にもパンを卸していましたが、売行きが思っていたよりも芳しくなく、1週間で撤退しました。

そんなわけで、先週から新規で2軒の卸先を開拓しました。

1軒目は、お昼時に外国人も多く集まるというレストランです。

2階席は風が抜けて気持ちいい。

隣は、スタートアップ企業やフリーランスワーカーが集まるシェアオフィスになっている、おしゃれなカフェレストランです。

朝はチャパティ、昼はタンザニア料理のビュッフェを提供しています。が、メニュー数が少ないため、常連客からは「もうちょっとバリエーションが欲しい」という意見が寄せられていたそうです。

そこに運良く、弊社のパンの営業がやってきた!ということで喜んで受け入れてもらえました。

そして早速、先日卸してきました様子がこちらです。

パンも値段もみえない・・

ってオオオオオオオーーーーーーイ!!!!!!!!

前日にディスプレイの指示を出していたのに全く無視されている!(笑)さすがタンザニア・・期待を裏切りません・・・

その場で自分でディスプレイをやり直しました。(笑)

ディスプレイを変更し、翌朝パンが5つ売れた、と連絡がありました。これからもう少し動きを見ていきたいと思います。

2軒目は、お金持ち外国人向けのジムに併設されているレストランです。

ゴルフ場、テニスコート、サッカー場など施設が充実している

こちらのレストランでは、お昼過ぎ〜夕方にかけ、子どもを連れたマダムがよくお茶をしにくるということで、そういった人たちのティーセット商品としてパンを売り出すことにしました。

というわけで、まずはディスプレイ用の棚の準備です。自分たちでサイズや資材を決めてデザインし、作り手さんにお願いしました。

そして上がってきたのがこちら・・

ってオオオオオオオーーーーーーイ!!!!!!!!(本記事2回目)

言うてたサイズもマテリアルも全然違うっっ!!!!!!(笑)センチ単位で測って指示書に書いていたのに、まるっきり無視です。そして仕事が限りなく雑。(笑)

このあと、3回やり直しをしてもらい、ようやっと使えるものになりました。

ディスプレイ棚の準備を終え、お次に立ちはだかる壁はレストランマネージャーとのアポ取りです。

これはタンザニアあるあるですが、アポは取れるのに実際に会えないのです。・・え?

そうです。タンザニアでは当日ブッチされることが日常茶飯事なのです。

ここのマネージャーさんはインド系の方だったので大丈夫だと思っていましたが、やはりタンザニア人でした。(笑)毎度2時間待たされることはザラで、悪い時には連絡が一切取れません・・。

結局ちゃんと対面で会うことができたのは2週間後でした。

ここもどれくらい売れるのかウォッチしていきたいと思います!

以上、ここ最近の卸先開拓でした!次回は、カフェへの卸しについて書いていきたいと思います。

タンザニア人にも日本のパンはウケるのか?!

こんにちは!タンザニアでパン屋を経営しております、松浦です。

今回は、先日ダルエスサラームで開催された夏祭りの様子をレポートしたいと思います!

「え?タンザニアで夏祭り?」

そうです、そうなんです!ダルエスサラームでは毎年、現地の日本人会によって夏祭りが開催されています。

模擬店では、焼きそばやかき氷などの日本食が振舞われ、ダンスなどのパフォーマンスも楽しめる一大イベントとなっています!

剣道のパフォーマンス

真昼間に外で開催される夏祭り。「パンなんて一個も売れないのでは・・・?」と心配が拭えぬまま迎えることになった当日。各店舗で200食以上用意することが決められていたので、不安に思いながらもとりあえず準備をします・・。

もしもの時のために・・と、この日は気合いを入れて朝3時から仕込みをはじめました。

というのも、ボーイズがパン作りをはじめたのはほんの1ヶ月前。時々(いやほぼ毎日…?笑)何かしらのサプライズを起こしてくれるので、万が一のことを考え、いつも少し早めに始業しています。

この日もいつも通りに仕込みのミキシングを終え、成形へ・・と思いきや!!!!

やはり、期待を裏切らないボーイズ・・。なんとお塩の分量を計り間違えてしまっていたらしく、いつまで経っても生地の発酵が進みません。土壇場ですべて作り直しになってしまい、みんなでドタバタする羽目になりました。(笑)

いくら我々が失敗しても夏祭りの開始時刻は待ってくれません。この日1日で、私は会場と工房を5回行き来することになりました。こんなに走り回ることは2度とないと思います。(と、願っています。笑)

ともあれ、200食分用意したパンの行方は・・?

なんと、皆さまの応援のおかげもあり、すべて完売しましたー!(パチパチ)

嬉しいことに、現地のタンザニア人も私たちのパンをとても気に入ってくれました。多い人は一人で4回も買いにきてくれました。

カレーパンを何度も買いにきてくれたお兄さん。

カレーパン、照り焼きチキンパン、クリームパン、メロンパンなど、日本ではお馴染みの惣菜パン・菓子パンを販売したのですが、ダントツで一番人気だったのは・・・

そう、カレーパン!カレー人気は国境を越えるんですね・・!(感動)

タンザニアには惣菜パンや菓子パンがないので、皆さん、パンの中に一体何が入っているのか興味津々なご様子でした。

また、その場で食べてくださった人たちは「柔らかい〜!」「美味しい〜!」と大変喜んでくださいました。

というのも、タンザニアのパンはどれもパサパサですから・・。(^_^;)

夏祭りが終わる頃には、ありがたいことにお客様が殺到してくださり、お手製のディスプレイもボロボロに・・(笑)

まるで怪文書

何はともあれ、完売してよかったです!

普段、パンを食べてくださった方のコメントを直接聞く機会がない社員たちも、この日ばかりはたくさんの「美味しい〜!」が聞けてとても嬉しそうでした。

スワヒリ語しか話せない中、接客よく頑張りました!

この日、もう一つ大きな収穫がありました。

なんと、国際機関で勤務されている方がパンを買ってくださり、「ランチデリバリーをお願いしたい!」と声をかけてくださったのです!!!(歓喜)

営業先の開拓で行き詰まっていたところだったので、願ってもみない依頼でした。次に繋げられるように地道に頑張りたいと思います。

タンザニアの夏祭りレポートいかがでしたでしょうか?私は、この日忙しすぎて盆踊りに参加できなかったことだけが心残りです。来年はもっと余裕を持って臨みたいと思います!(笑)

さすがタンザニア!一筋縄にいくわけがない。。

こんにちは!タンザニアでパン屋を経営しております、松浦です。

さて、2019年8月に無事(?)オープンした工房ですが、実はオープン前にたくさんのドタバタ劇がありました。今回はその様子をダイジェスト版でお届けいたします!

役所にて賄賂要求、たらい回しにされまくる

アフリカでビジネスを始めるにあたっての最初の関門といえば、なんといってもワークパーミットやビジネスライセンス等の役所手続きです!

なんとなく人づてに噂は聞いてはいたのですが、待ち受けていたのは聞きしに勝る大きな壁でした・・・。

「取得の必要はない」と後からわかった、たくさんの書類たち

いざ役所へ行くと、役所同士が連携していないためにたらい回しにされてしまうのです。例えば、ある書類を取得しに役所Aへ行くと、

「書類Aの取得には書類Bが必要です」と言われ、

役所Bへ行くと、

「書類Bの取得には書類Aが必要です」と追い返されてしまい、謎のループからなかなか抜け出せないのです・・

それに加えて役所には、まるでハイエナのような目をした役人が、勝手を知らないガイコクジンを狙ってここぞとばかりに賄賂を要求してきます。

「書類Aの作成は本当だったら1週間かかるんだが、そこを私の力で1日でやってあげよう。さあ、金を出しなさい。」

と、耳打ちしてきます。もちろんそんなお金を支払う必要は全くありませんが、相手もなんとかポケットマネーを手にしようと言葉巧みに私を惑わしてきます。

そんなことが日常茶飯事なので、

もう、一体全体誰を信じたらええねぇぇぇええぇえええぇぇえぇええん!

と、エセ関西弁が口をついて出てきて無いちゃぶ台を何度もひっくり返したくなりました。

「アフリカでビジネス始めるのマジ大変」とはよく言いますが、その理由の一つは、役所での手続きの複雑さにもあるようです・・。

早朝からたくさんの人が並ぶ労働局支部

私の場合、法人登記をしたのが2019年1月でしたが、やっとワークパーミットが取得できたのが半年後の7月でした。そして、9月末にもなる今、未だにレジデンスパーミットは許可が降りるのを待っている状態です。

同様に、ビジネスライセンスや食品衛生管理局の許可取得にも数々の関門が待ち受けており、ビジネスを始める環境を整えるのにも一苦労です。。

工房が決まらない。。

さて、役所手続きのお次は工房決めです。御察しの通り、こちらもなかなか決まりません!(笑)

5ヶ月間のうちに契約までしたのが2件、3件目でようやく今のところに落ち着きました。

はじめに入居を決めたところ

はじめに入居を決めたところは、半年分の家賃を納めた後でしたが契約を解除しました。オーナーさんが海外在住ということもあり、約束していたにも関わらず、家の修繕に全然コミットしてくれず、諦める形となりました。(門の鍵はずっと壊れっぱなし、かつ契約直後からオーナーさんと連絡が全くつかない)

その後、弁護士を間に挟んで揉めに揉め、2ヶ月後にようやく前納金の一部を返済してもらうことができました。

2件目は、契約書にサインした後で、オーナーさんに「やっぱりダメ」と断られ泣く泣く諦めることになりました・・。

なぜ断られたかというと、もともと普通の住居である場所をパン屋の工房として使うため、一部キッチン用に内装工事をする必要があったためです。

契約に際し、担当してくれていたマネージャーさんは「オーナーと話はつけておいたから全然OK!」と言っていました。しかし、実のところはオーナーさんの許可をとっていなかったのです・・!1ヶ月以上かけて交渉を進めていたのに、土壇場でダメになってしまいました。

3件目でようやく決まった念願の工房!

家がなかなか決まらなかったもう一つの理由は、交通アクセスの良いところを選ぶ必要があり、そうなるとダルエスサラーム市内ではかなり場所が限られてくるからです。

ダルエスサラーム市内では、他の発展途上国でも見られるように朝晩の渋滞がとても酷いです。

もともとホテルなどへデリバリーすることを見越していたため、あまり街から離れてしまうと、配達地への往復だけで毎日数時間ロスすることが考えられます。

なんとかしてそれは避けたい・・!と思うと、どうしても高級住宅地になり、そうなってくると今度は家賃がべらぼうに高い・・天秤にかけてもどちらも良い勝負っっ!

と、頭を抱えていたところに救世主が現れてくれました!

以前より親しくしてくれていた中国人の方が、困っている私を見かねてシェアハウスを申し出てくれたのです・・!

「毎日パンを食べさせてくれるなら良いよ!」と快諾してくれ、家賃を半々にしていただきました!(泣)捨てる神あれば拾う神あり、ですね。。

中国から届いた機材はポン・コツの助でした。

「おい!今門にぶつけたぞ!どうすんだよオイ!!!!」

さて、クラウドファンディングで資金を募り、中国から輸入した製パン機材のお話です。受取がかなり難航したものの、7月末にようやく搬入させることができました!(パチパチ)

3月に中国に買いつけに行ってから、約4ヶ月後の受け取りとなりました。本当は1ヶ月半後には受け取れるという話だったのですが、支払いや製造の件で大層揉めました。。何はともあれ、無事に受け取ることができ、ホッと一安心ですー。

と思ったのもつかの間!やはり4千年の歴史を重ねた大国が相手では何事も一筋縄ではいきません!

届いた機材のうち不良状態だった機材は3台もあり、翌日からジャクソンは腹と頭を痛めることとなりました。(笑)

まず、ミキサーが動かない!

タンザニア人技師「このメーカーさん仕事テキトーすぎるアルヨ!」

こちらは中の配線がうまくいっていなかった模様。タンザニア人の技師さんを呼んだところ、すぐに直してくれました。・・一生動かないと思いました(涙)

そしてオーブン。

こちらはスチーム機能がついたものですが、見事に蒸気が出ません・・!蒸気が出ないと、バゲットなどハード系のパンをつくることが難しいので大変困りものです。

さらに追い討ちをかけるように発酵機(ドーコン )が正常作動しない!!!!!

エラー表示・・

こちらの機械は天候に左右されずにパンを発酵させるために、内部で安定した温度・湿度環境をつくりだす機械なのですが、まるで勢いよく大気圏を突破するロケットのように温度も湿度も永遠に上昇し続け制御が効かない!という代物だったのです。


これはパン屋さんにとっては致命的なので、連日文句の電話をかけ続け、スペアパーツを送ってもらいました。

そして3週間待ってようやく届いたスペアパーツが、こちら。は?

ご覧の通り、全くサイズの異なるパーツが届きました。(笑)

この状況には、さすがのジャクソンも怒りの感情を通り越し大爆笑を禁じえませんでした。

同居人「ワイにまかしときなはれ〜!」

もうこの発酵機は諦めなければ・・と思っていたのですが、なんとサイズの異なるパーツも力業で取り付けることができました!(驚)耐久性がどれほどあるかは謎ですが、今のところ温度も湿度も地球上レベルで留まってくれているのでこのまま使ってみようと思っています。

もともと資金が不足していたので中国からの輸入は致し方なかったのですが、やはり日本の製パン機材は素晴らしいです・・。中国の機材を2ヶ月使ってみてひしひしと感じています。(せめて、ミキサーは日本製のものに替えたい・・)

粉を扱うのにネイビーのエプロンを選択するというド素人ぶりを発揮!

いかがでしたでしょうか・・?今日までの奔走っぷりを楽しんでいただけましたら幸いです!

次回は、タンザニアで開催された夏祭りの様子を記事にしたいと思います!

アラサー女がタンザニアで一人パン屋を始めることになった理由②

タンザニアでパン屋を経営しております、松浦です。

前回、自己紹介として、私がアフリカはタンザニアに流れ着いたところまでをお話させていただきました。

今回の記事では、なぜパン屋さんをすることにしたのか、についてお話したいと思います。その前に、少しだけ社員のことについて話したいと思います。

明日のご飯の心配をしなくてもよくなるの?

さて、タンザニアで雇用をつくるために現地でビジネスをはじめることに決めた私ですが、対象としたいのは、いわゆるホームレスの青年たちです。

例えば、今年25歳になるKelvinは、生まれてすぐに両親をエイズで亡くし、おばあちゃんに育てられていました。しかし、6歳になった時にそのおばあちゃんも亡くしてしまい、それからはストリートで生活しています。

一度は学校に通っていた時期もあったそうですが、一人で生きていくには食い扶持も稼ぐ必要があります。昼間は、信号待ちしている車の窓拭きで小銭を稼ぐようになり、学校へ通うことは諦めざるを得ませんでした。

うちの工房にくる前までは、同じような境遇の仲間で集まり、助け合いながらストリートでの生活を送っていました。

ストリート生活を送る少年・青年には十人十色の事情がありますが、彼らの多くは、Kelvinのように幼い頃に両親を亡くしたりして学校をドロップアウトし、学歴のないままに大人になってしまいます。

毎日がその日暮らしのため、それを打開するための十分なお金やそのための教養も身に着けることが難しいのです。

私がタンザニアのダルエスサラームで出会った青少年たちは、助け合いながら清く生きていましたが、何かのきっかけで彼らが窃盗集団に成り果てても誰も責めることはできません。実際、ダルエスサラームでは、夜間の青年による窃盗事件が多発しています。

上の写真の子たちが寝泊まりしているエリア。この辺りで雑魚寝している。

また、タンザニアでストリート生活を続けるのは、常に危険との隣り合わせでもあります。

寝ている間にスコールがくれば、避難場所を探すために夜中に雨の中を彷徨わなければなりません。また、マラリアを媒介する蚊に刺されれば、翌日から高熱と闘う羽目になり食い扶持を稼ぐことができなくなります。

こういった負のスパイラルに陥っている子たちに職をつくるべく、私はタンザニアでビジネスを始めることに決めました。現在、4名を雇っています。

ところでなぜパン屋さんを?

学歴のない彼らに職をつくるには、スキルが必要な手仕事をつくろう!と考えました。

手を使う仕事としていくつものビジネスプランを検討したのですが、中でもパン作りは、産業としての発展の余地があると感じました。

タンザニアにはパン食の文化がありますが、日本のものと比べると、まだまだ伸び代があると言えると思います。

というのも、タンザニアのパンにはバリエーションがあまりなく、どれもぼそぼそとしており味気がないのです・・。

長期で滞在していた頃、パン大好きな私はどうしても美味しいパンが食べたくなり、「それなら自分でつくってしまえ!」と、つくってみることにしました。(これまでに作ったことはありませんでした)

お試しで作ったメロンパン

すると案外美味しくでき、試しにタンザニア人にも配ってみると、とても気に入ってくれた様子でした。

その様子に気をよくした私は、「日本の惣菜パンや菓子パン、繊細なクロワッサンはこの国でもビジネスになるかもしれない!」と思ったのです。

事業開始前に、実際に需要があるのかどうかを確かめるため、朝食ビュッフェ用のクロワッサンを携え高級ホテルに営業をかける毎日・・2週間ほどで5つのホテルから受注をいただき、パン製造事業に手応えを感じました。

かくして、パン作りド素人の私は「自分にもできる!」と強く思い込み、ストリートボーイズをパン職人へと育てるべく、パン屋のオープンを決めました。

とはいえ、パンづくりの経験がこれまで全くなかったため、一度帰国し、短期間ですが日本のパン屋さんで修行をさせていただきました。

そこでパン作りの基本を叩き込んでいただき、2019年の8月、タンザニアのダルエスサラームにてパン工房をオープンしました。

現在は、オフィスへのランチデリバリーを中心に事業を行なっています。今後、ホテルやスーパーマーケットへの卸しもスタートしていく予定です。

ここまで読んでいただきありがとうございます。次回は、工房オープン前のドタバタ劇をダイジェストで大お届けいたします!

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