アフリカのオンラインショップの潜在性と課題(2)

前回は、アフリカでのEC(オンラインショップ、デジタル流通業界)のポテンシャルについて紹介した。
今回は、大きなポテンシャルがあるにもかかわらず、それを阻害する要因について紹介したい。

(私はこの言葉は好きではないが)ラストフロンティアと称されるように、経済的に取り残された大陸と言われるだけあり、当然だが、経済開発的に社会開発的にも多くの課題がある。

ただし、これらのマイナス要因をそのままネガティブに捉えるのではなく、それゆえ既存産業、既存プレイヤーなどがおらず、リープフロッグを生み出す環境である事は先に付け加えておきたい。

 

1.脆弱かつ未発達な物流

 

まずは、弊社がラストマイル配送で関わるロジスティクスの問題から見ていきたい。

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アフリカのオンラインショップの潜在性と課題(1)

ここ3-4年、アフリカ大陸でのE-commerce、オンラインショップが台頭してきている。
弊社の7割程度のお客さんはオンラインショップであり、弊社はウガンダでのラストマイルの宅配を請け負っている。現在は国内外30以上のショップと取引をしている。

ウガンダ・アフリカのオンラインショップの未来は弊社のような宅配会社にとってもキーとなっている。

弊社でも、オンライン流通を促進させる新たな流通プラットフォームを準備し、9月から小さくトライアルを行っている。(これについては、機会があれば別途述べたいと思う。)

 

今回から数回に渡り、アフリカ全体での電子決済・デジタル流通業界(オンラインショップ、E-commerce)のポテンシャル、課題について記事にしたいと思う。

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アプリ屋がウガンダで商店をはじめるの巻(1): 背景

 

こんにちは、あいき@ウガンダです。

 

キオスクとよばれる消費財個人商店向けのスマホ帳簿アプリを作っていた私達ですが、

一つ壁にぶちあたるのを感じていました。(スマホ帳簿アプリについては、こちらの記事をお読みください)

 

 

それは、キオスクにとって一番痛いところはどこなのか、何がキオスクビジネスの鍵となるのか、どうしても確信を持って見えてこないというところです。

アプリを使ってくれるユーザーはいます、なので価値提供はしている自信はある。

けれど、それだけだと甘い。

 

キオスクビジネスの要諦を押さえた、本当に必要なサービスを作りたい。

そのためには、、、、

 

 

 

 

ということで、

キオスク店舗を始めることにしました。(下の写真みたいなお店)

 

 

 

キオスク経営者の気持ちは、キオスク経営者にしかわからないと思うんです。

キオスク経営してみないと、成功の秘訣は見えてこないと思うんです。

 

これからキオスク開店までの様子をお伝えしていきます。

 

あいき

勃興するライドシェアサービスへの期待と懸念(2)

前回(勃興するライドシェアサービスへの期待と懸念(1))では、ここ数年で勃興するライドシェアサービスの現状についてお伝えしました。

 

Uberが自動車のタクシーから参入し広がったライドシェアは、カンパラの特性からバイクタクシーが台頭してきました。パイオニアは、ウガンダ発のSafeboda。そこに、Uber bodaやTaxify bodaが参入し、三つ巴の様相を呈しています。
競争に伴い、各社がドライバーにインセンティブ(キャッシュバック)しているため、ユーザーは通常のボダ(バイクタクシー)の1/3から半額程度で利用できる事態になっています。
さらに、ルートによっては、公共交通機関のマタツより安い金額になってきました。

今回はこの競争の末にある社会を考えてみたいと思います。

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勃興するライドシェアサービスへの期待と懸念(1)

昨日、従業員の交通費を話し合う中で、公共交通機関であるTaxi(いわゆるマタツ、ハイエースによるミニバス)とSafeboda(ウガンダにおけるバイクタクシーのライドシェアサービスのパイオニア)を比較し、Safebodaのが安いケースが出てきました。

ここ数年、物凄い勢いで伸びているライドシェア。

ライドシェアにより、カンパラの移動も大きく変化しています。

特に、バイクタクシーが広がっており、市民の重要な足になっています。

一方で、地元経済の持続性を考えた場合に、シェアリングエコノミーの効率的な利便性の高い社会が広がるのか、以前と同じ状況か悪くなってしまうのか、気になるところでもあります。

Uber以前の移動

カンパラにおいては、2016年くらいにUberがタクシー(車)のサービスを始めました。

当時、Uberが出来た事は画期的でした。

それまでの移動は、今から思うと不便で仕方ありません。。

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製造業の未熟なウガンダでの製品開発

大分ご無沙汰です。

ここ2-3か月、事業の合間に、久しぶりにウガンダで製品のプロトタイプを作っています。
(私が手を動かして作っているわけではなく、現地の若手エンジニアに作ってもらっています。)

本業の宅配での新たな宅配サービスと、個人プロジェクトの田舎地域でのサービスの両方で関わっています。
改めて、ウガンダという国でモノづくりをする事の大変さを痛感しています。

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メンバー紹介とウガンダの人材についてちょっと思うこと

こんにちは、あいき@ウガンダです。

今回は、一緒に事業を進めているメンバーを紹介しつつ、ウガンダの人材について思うことをちょっとだけ話します。

 

Kuesewa Esther

Makerere大学卒。特に営業がとても頼りになるメンバーです。

これまで、キオスクでのバイトやスーパーマーケットで

の勤務をしていたり、はたまた個人事業のお店へのマーチャンダイジングの仕事をしていたりと私達の事業にぴったりな経歴の持ち主。

 

そんな現場感があるからこそ、

Shopto(弊社アプリ)にとても価値を感じてくれてます。

 

 

 

Kazibwe Brian

Makerere大学の大学院で、マルチエージェントシミュレーションの研究をしている。

その傍ら、Androidアプリの開発を手伝ってくれてます。

大学院に行く前は、独学で学んだソフトウェア開発で、さまざまな開発のプロジェクトに参加していたらしいです。昔国連系のビックデータ研究所UNPulse Lab Kampalaに1年ほどいたこともあり、Shoptoで集まるデータは非常に価値があると語ってくれてます。

 

Androidアプリの現代的な開発手法には慣れていませんでしたが、

基本の考え方を持ちつつ、独学の姿勢があってどんどんスキルを身に着けていってくれています。

 

ふたりとも、柔軟で誠実で学習意欲と学習能力が高い。

人材採用に苦戦しているとか、ウガンダ人中間管理職って極端に少なくて、ウガンダ人にはあまり期待できないなどの話をまわりから聞くことがありますが、二人を見ていると全くそう感じません。

 

ただ、強いて言えば、仕事をする上での標準スキルは欠けている気はします。

優先順位をつけて、計画を立てて、フィードバックもらって、実行して、振り返りして報告して。。。。

 

こういう標準スキルを学ぶ場、就業の場、育てる風土のある会社がないんだろうなと思うのです。

 

そこでShoptoは、人の育つ会社にしていきたい。

 

僕が提供できるノウハウや考え方はしっかり提供すると同時に、

僕が提供できないものは本ふくめ外部からしっかり取得できるような体制にしていきたいです。

 

本といえば、ウガンダってまともな本全然売ってなくてとてももったいないですね。

人件費に対して良書の値段が高すぎるのが問題ですかね。一月200ドルで生きてて、30ドルの本とかそうそう買えないですよね。。。

 

中古の洋書を集めて社内図書館をつくるか、Kindle本買い放題みたいな福利厚生したいですね。

 

あいき

 

 

次回記事:アプリ屋がウガンダで商店をはじめるの巻(1): 背景

ユーザーのシーン・文脈に寄り添う:他アプリとの違い(その2)

こんにちは、あいき@ウガンダです。

 

「弊社帳簿アプリShoptoと他アプリとの違い」についての話の後編です。

まだの方は、前回記事:アフリカに合ったアプリとは?:他アプリとの違い(その1)

からお読みください。

 

売上記録を極限までスピーディに

 

最後に紹介する弊社アプリのこだわりは、店頭での使いやすさです。

キオスクでは、日本のコンビニのように忙しいときは顧客が列をなします。

消費者はさっと買ってさっと道をいきたい。

しかも、対面式販売が主流。消費者が自分で買い物かごを持ってくるのではなく、

店員がコーラをとって来てあげないといけないのでオペレーションが多い。

さらには、レジがなくて当たり前なので、お客さんはレジ打ちを待つことに慣れていません。

 

そんななか、売るたびにポチポチスマホをいじっていては

消費者を待たせてクレームをもらうことになります。

 

そこで私たちは、売上時の記録をスピーディにするために、

必要のないボタンタップと必要のない画面遷移を極限まで減らすことを考えました。

 

たとえば、弊社アプリShoptoではPOSレジアプリとして当たり前のお釣り機能をデフォルトでカットしています。

これによって、預り金の入力とお釣りの表示という2つの画面遷移と、3~5回のボタンタップ(預り金の数字を入力しないといけない)を短縮しています。

 

実際に数字で比較してみると、売上登録まで最少ボタンタップ数および画面遷移数は、

Square:ボタンタップ6回、画面遷移6回+預り金入力

Numida:ボタンタップ6回、画面遷移5回+預り金入力

に対して、弊社アプリShopto:ボタンタップ3回、画面遷移1回で完了します。

 

 

あえて機能をしぼりこむことで、極限まですばやく売上登録できる形を追求しています。

 

ここまでだと、狙いすまして作り込んだかっこいい話なのですが、実は裏話があります。

会計時にスピーディな記録ができるようにと思ってこだわって開発したはずなのに、実のところShoptoのユーザーは、お会計時にShoptoを使っていません。笑

 

どういうことでしょうか?

 

すべてお釣りも渡し終わったあとに、今のお客さんはこれとこれを買ったなと記録するのです。

やはり会計時にスマホをポチポチする時間はとれないということなのでしょう。

どうりで、お釣り計算機能がなくてもみんな使ってくれるわけです。

いや、むしろお釣り計算機能は邪魔でしょう。

 

会計が終わってから使うからこそ、無駄な機能がなく、

サクッと記録できるデザインが効いたのでした。

 

 

おわりに

ただPOSレジアプリ、帳簿アプリというと、既存のものと何が違うんだと思われるかもしれません。たしかに基本となる機能は同じです。

けれども、使う人が変われば、使う人のシーンが変われば、

それに適したアプリのあり方は変わっていく。

”アフリカのキオスクの店員”には”アフリカのキオスクの店員”にあったアプリがあるはずです。

私たちはこれからも、使う人のシーン・文脈にこだわって、商品を作っていきたいと思います。

 

ありがとうございました。

次回は、メンバーの紹介とウガンダの人材について話をします。

 

あいき

 

次回記事:メンバー紹介とウガンダの人材についてちょっと思うこと

アフリカに合ったアプリとは?:他アプリとの違い(その1)

こんにちは、あいき@ウガンダです。

 

今日は、「すでにいろんな帳簿・POSレジアプリはあるじゃないか。Shoptoは何が違うんだ」というところについて話していきます。

(弊社アプリShoptoについては、前回記事:キオスクの経営状況を可視化する、スマホ帳簿アプリSHOPTOをお読みください)

 

たとえば、ウガンダから利用可能な帳簿・POSレジアプリでいうと

アメリカ発のSquare、ウガンダ発のNumida, ChapChap, Otundaなどがあります。

しかし、これまで400件以上キオスクをまわってきて、ChapChapの利用が数人いただけです。ちなみに、ChapChapはTVCMなどに資金を投下しているにもかかわらず、キオスクでの浸透率はかなり低いです。(ターゲットが違うのかもしれません)

むしろChapChapをインストールしたけど、Shoptoを使いたいと言ってくれる人さえいます。

 

その違いはどこにあるのでしょうか?

ひとことでいうと、

アプリを使う人の利用シーン・文脈にどこまで寄り添えているか。

 

ここに尽きると思っています。

 

(うちのメンバーがお客さんに使い方をレクチャーしている様子)

 

今回は、特にアフリカの人の利用シーンや背景を踏まえた2つの特徴についてお伝えします!

オフラインで使えること

まず、第一条件はオフラインでも利用できること。

日本では、あたりまえのように、スマホは常にインターネット接続されています。通信制限にかかったとしても、遅いながらもネットに繋がっているでしょう。

一方ウガンダはじめアフリカの多くの国では、携帯料金はプリペイド式。財布に余裕があるわけではないので、スマホは必要なときだけネットにつなぐのが当たり前です。週に2,3度、Whats appに届いてるメッセージを確認するためにつなぐ。週に数度の楽しみとしてyoutubeを見るためにつなぐ。常時ネットに繋ぐコストを支払うことに非常に敏感です。

 

そこで、Shoptoではオンラインではなくオフラインの状態でも記録が続けれるように設計しています。

 

もちろんネットに繋いでバックアップできることは重要です。

なので私たちのShoptoでは、Whats appを見るときについでにバックアップボタンを押してバックアップしておいてね。と伝えています。

 

スマホで完結すること

次に、スマホで完結する前提でつくること。

アフリカの多くの人がPCを持つ前にスマホを持ちます。

なので、スマホ単独で完結するようなデザインにすることが大事です。

 

アプリの使い始めを想像してみてください。たいていのアプリは自分で商品を最初に登録しないと、利用できません。

300以上の商品がある店舗で、スマホでひとつひとつ商品をアプリ上に登録していくのは骨がおれます。もしPCがあってエクセルデータを登録できるならまだ頑張れますが、スマホでの入力なんて絶対したくありません。

 

そこで、弊社アプリShoptoでは、定番商品をすべて事前登録しています。

インストールしたその瞬間から使い始めることができます。

商品の値段はもちろん店舗によって異なる場合がありますが、もし違っていた場合も売上登録後に簡単に後から修正できる仕組みになっています。

 

また、販売実績もスマホの小さい画面からでも、確認しやすいようにデザインしています。

 

アフリカユーザーに共通するの利用シーンや背景として、

オフラインの重要性と、スマホでの完結性についてお話しました。

 

次回は、アフリカのキオスクならではのエピソードを話します。

ありがとうございました。

 

 

あいき

 

次回記事はこちら:ユーザーのシーン・文脈に寄り添う:他アプリとの違い(その2)

キオスクの経営状況を可視化する、スマホ帳簿アプリShopto

こんにちは、あいき@ウガンダです。

 

今回は、私たちが開発している

キオスク向けスマートフォン帳簿アプリ”Shpoto”

について話します。

(Shoptoをはじめた経緯については前回記事:1年ぶりの投稿。今はスマホ帳簿アプリを作っています。をお読みくださいー。)

 

キオスクとは?

キオスクとは、穀物や洗剤、ソフトドリンクなど消費財を扱う個人商店のことです。

首都カンパラには、100人に1店舗もあるといわれています。

 

 

経営状況が見えない日々

あなたがお店をやってるとします、

どうやって売上を把握しますか??

 

レジをいれるかもしれません、あるいはお金がなければ

エクセル、Airレジですかね。

 

はい、ウガンダのキオスク店主さんたちは

ノートで頑張ってます。正確には、出だしは頑張るのですが結局つづかず、

気づけばなんとなくで今日はよく売れた気がするなで済ます日々に突入します。。。

 

経営状況が見えない日々。

どんな弊害があるのでしょうか?まず、1日ごとや1週間の売上さえわからないので、改善がしづらいです。

 

たとえば、今日はパンを前面に押し出して売ってみよう!と工夫しても、

パンの売上個数がどれくらい増えたのか、全体の売上はあがったのかわかりません。

 

つぎに、仕入れをするときには勘だよりなので、

欠品がでたりロスをしたりしてしまいます。

 

さらには、従業員を雇って任せようなら、店頭に自分がたたなくなると勘さえも発揮できなくなってしまいます。

 

Shoptoが解決

そこで、

スマホ帳簿アプリ”Shpoto”

の出番です。

 

ぴっぴっと商品名をタップすることで簡単に売上を記録できます。

期間ごとの売上や商品ごとの売上は、ひと目でグラフや表からチェックできます。

 

1日単位から、売上がチェックできるので、

今週は商品数を増やした結果、売上があがった!など、

なにか工夫をしたときに、結果を評価できます。

いわゆるPDCAが可能になるということですね。

 

また、商品ごとの売上がひと目でわかるので、

平均的なコカ・コーラの週間販売数は95個なので、基本は95個ずつ仕入れよう。など正確な過去データに基づいて将来の販売数を予測し仕入れることができるようになります。

 

さらには、従業員を雇ったときには、

アプリの使い方さえ教えておけば、いつでも遠隔で店舗の状況を確認できます。

今日は売上あがったな、

あ、コメの在庫がそろそろ尽きるな仕入れないと。

 

そんなアプリですが、

ちょっとまってすでにそういうPOSアプリって世界的にたくさんあるよね。

何がちがうの?

 

と思われるかも知れません。

 

良い質問ですね~!

それについては、また次回話します。笑

 

あいき

 

 

次回記事はこちら:アフリカに合ったアプリとは?:他アプリの違い(その1)

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