ウガンダ最大のトレードショー

毎年10月の上旬に行われるウガンダ最大のトレードショー UMA (Uganda Manufacturers Association) International Trade Fair。今年で3回目の訪問となります。1週間くらいの開催期間に、ウガンダ国内の零細製造業者からウガンダを代表する企業や財閥に加えて、隣国のケニア、タンザニア、ルワンダの製造業、そしてエジプト、ガーナ、インドネシア、インド、中国、フィリピン、マレーシアなどから1000以上の団体が出展する一大イベントです。出展品も工業機械から食品加工、宝飾、服­飾、ITから建築資材(セメントやレンガ)­、鉄材、タイヤ、自動車、バイク、ウェディングドレス、おコメ、ハチミツ、ハーバルメディシン、ウイスキー、コーヒーまで何でもありです。

今日が二日目なので、まだまだ活気はないですが、最終日前の週末は入場まで2-3時間の列になります。(一昨年はそれで日曜日の入場は断念)

今回は今月新たに起ち上げたサービスのパートナー探しのために来ています。本日の反応は上々でした。

写真は、昨年、一昨年の様子。(今日は雨だったのもあり、撮影できず。。)
週末になれば、家族連れで来る方も多く、移動遊園地やラクダなども出てきます 笑
今日はほぼ初日だったのもあり、静かでビジネス関係者だけの場でした。

 

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ウガンダ発のブランドを作る意味

私たちがカンパラに直営店をオープンして驚いたことの一つに、「えええ!これウガンダで作られたの?!」と多くの人に言われることです。それも外国人だけでなく、ウガンダ人からも笑。

 

ウガンダはご存知の通り内陸国で、農業が産業の中心。製造業は脆弱で、街中で売られているもの(食料品以外)といえば、隣国ケニアや南ア、中東、中国からの輸入品で占められています。ファッションでいえば、最近はアフリカ布で仕立てられた服を着ている人はたまに見掛ける程度で(冠婚葬祭で着る人が多いです)、女性は道端で二束三文で売られている古着(一説には先進国で寄付された洋服が回ってきているとも。この古着市場が現地のファッションマーケットを阻害しているとも言われています。その話はまた別で)や、中国やタイから入ってきた安価な服を着ていることが多いです。そんな中で暮らしているからでしょうか。自国で高品質なものが作られていることに、本気で疑いの目を向けてくる笑。「日本でも販売しているんですよ」と言うとさらに驚いてくれます笑。

 

ウガンダ人と接する中で感じるのは、自国が大好きな一方で(こんなに食べ物が豊かな国はないと自負しています。東アフリカを色々回った私も納得)、どこかしら自信がなさそうということ。それは周りをケニアやタンザニアなどの大国に囲まれ、そこからどんどん物が入り込んで、自分たちでは何も生み出せていないということを無意識的に見せつけられていることにも起因しているのかも?と思ったり。

 

RICCI EVERYDAYはウガンダ発のブランドとして、ウガンダで作られたものをグローバルな市場で販売し多くの人に認められることで、いつかウガンダの人たちの「ものづくり」における自信・誇りになりたいなーと密かに思います。

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Chizu

ウガンダ北部で工房を開きたい(今後の展開について)

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今日はRICCI EVERYDAYの今後の展開についてまとめたいと思います。

まず生産面ですが、前回の記事で書いたように日本のみならず海外マーケットへの展開を進める上で、技術レベルの高い職人の更なる雇用と機材の拡充による生産キャパシティの強化は必須であると考えています。現在5名の職人ママを直接雇用していますが、今年度中に10名にまで増やし、技術移転を行うとともに、工房も増床移転します。

 

また新たな試みとして、そして自分の問題関心に近いアプローチとして、ウガンダ北部の内戦から復興しつつある地域に生産拠点を新たに設置し、RICCI EVERYDAYの活動が、現地の平和復興・開発の一助となればと考えています。以前の記事にもまとめましたが、ウガンダ北部では、内戦によって子ども兵にさせられた人々や南スーダン難民が多く生活をしています。彼らの社会復帰を支援するNGOは、メンタルケア(トラウマ)だけでなく、自活できるようにとテーラリングやその他職種の技術指導などを行っています。但しせっかく技術を身につけても、そこに仕事がなければ習得した技術を活かせず、収入を得ることができません。結局のところ、貧困状況から脱することができず、不安定な生活を送ることになります。そこでRICCI EVERYDAYが橋渡し役となり、そういったNGOで指導を受けた女性たちに仕事を提供することで、彼女たちの自立を継続的にサポートし、生活向上と社会復帰支援に繋げていきたいと考えています。今月より調査をスタートし、来年には新たな工房を設置し稼働させるまでにもっていきたいと思います。

上記計画のもと、来年度中には直接的・間接的雇用を含め50名の女性にリーチし、彼女たちに雇用と生活向上の機会を提供することで生活レベルの底上げを目指し、社会的インパクトを広げていきます。

 

次に販売面ですが今後3年間で、当ブランドの製品の国内外取扱い店舗数(常設・期間限定ポップアップともに)を100店舗にすることを目指します。SNSも活用しながら、当ブランドの製品の魅力だけでなく、生産過程に込められたストーリーやアフリカの魅力を積極的に発信し、多くのファンを獲得していきます。

また既存のハイブランドともコラボし、彼らのものづくりに何らかのインパクトをもたらせたらと考えています。既にEthical Fashion Initiativeという枠組みが存在していたり、イギリスではasosなどのブランドがケニアの工房とものづくりを協働で行ったりするなど、多様な事例が生まれつつあります。日本でもunited arrowsがtegeという新レーベルを立ち上げ、ケニアやブルキナファソの生産者とのものづくりを行っています。

RICCI EVERYDAYはアフリカに拠点をおき、様々なクリエイターの生み出す素晴らしいデザインに触れてきました(それらがカンパラにある直営店に詰まっています)。アフリカの生産者やクリエイターたち、そして素材に光を当て、彼らのものづくり文化を既存ブランドに伝える橋渡し役もできるのではないかと考えています。

 

Chizu

女性たちが安心して働き、自らの可能性を広げられるように

RICCI EVERYDAYを語る上で欠かせないのが、プロダクトの作り手である女性たち。彼女たちの大半は、子どもを抱えたシングルマザーです。私はできる限り、このシングルマザーたちを自分の事業に巻き込みながら、彼女たちの生活向上にも寄与できたらと考えています。今回はその理由についてまとめます。

現在ウガンダの18歳以下の若年層は全人口の60%を占め、その大部分が初等教育は受けられるものの、何らかの理由でドロップアウト、もしくは経済的な理由で高等教育へのアクセスが限られています。とりわけ女児はドロップアウトするリスクが非常に高いと言えます。先日とあるママから聞いた話では、学校の長期休暇の終わりになると、親は女児を病院へ連れて行き、妊娠検査を必ず受けさせなくてはいけないそうです。その結果を学校に提出し、仮に妊娠していたらその子は学校に戻ることができません。つまりここで彼女の教育を得る機会は半ば強制的に奪われてしまうわけです。妊娠が彼女の意図したものかどうかは関係なく。。。また農村地域に行くと、学校数が限られている分、授業料が割高で、家族の多い家庭に生まれた女児は、経済的理由により学校へ行かせてもらえなくなります。このように、高等教育や技能を得る機会を奪われ社会に出ることになってしまった彼女たちは、失業率の高いウガンダでは、まともな職業につくことは難しく、生計をたてることを困難としています。

中には苦境に追い込まれ、やむを得ず売春婦となるケースもあります。しかし売春婦として働くことは、客からの暴力や、性感染症の罹患、望まない妊娠をしてしまうリスクを高め、彼女たちをさらなる経済的苦境に立たすことになるだけでなく、偏見に伴うその社会的地位の低さゆえに、コミュニティの中で隠れて生きていかなくてはならない状況を生み出しています。そして一度陥った貧困から抜け出すことは難しく、彼女たちの子どもたちにも、貧困の連鎖が影響する可能性があるのです。

うちで働く女性たちも例外ではありません。辛うじてテーラリングのスキルを有していたので、職にはついてはいましたが、田舎から子供たちと出てきてアパートを借り、子供を学校に行かせ、最低限の生活をしていくには、どう考えても少ない賃金しかもらえていませんでした。どうにかやりくりしながら常にギリギリのところを生きてきたわけですが、働き手の母親が元気の内はまだいいです。仮に病気になったり、事故に遭ったり、問題に巻き込まれて突然解雇されてしまったらどうなるでしょうか。日本のように医療保険や失業保険、労災保険、生活保護など、色々課題はあるにせよ最低限の生活を支える仕組みがあればいいですが、ウガンダのような開発途上国では、緊急時のセーフティーネットが全くなく、一気に貧困状態に転がり落ちてしまうのです。

RICCI EVERYDAYではこのような社会的背景から、シングルマザーたちを積極的に雇用し、事業を通じて、彼女たちが教育の機会を奪われたことでストップした自らの才能を開花させるプロセスを、再びスタートさせるサポートをしたいと考えています。そのために、テーラリングや革の縫い付けなどの日々の仕事だけでなく、ビジネススキルトレーニングを実施したり、緊急時のセーフティーネット不在の問題を企業努力で解決していきます。例えば医療費の一部負担や緊急時の支援制度などです。まだまだ導入初期段階ですが、女性たちが安心して仕事に取り組みながら、自分の可能性を信じて仕事に邁進できる環境を作っていきたいと思います。

 

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プロジェクトをスタートしたての頃

Chizu

 

 

私たちのものづくり Part 4 – Meet the Makers –

RICCI EVERYDAYでは現在5人の女性を雇用し、工房でバッグをハンドメイドしています。5人の内2人がテーラー(ミシンでバッグを縫い上げる人)、3人がレザー職人(革を手縫いする人)、またレザー職人の1人が品質管理も担当しています。

元々スキルのある人から、全くゼロからスタートしトレーニングを経て作れるようになった人まで、それぞれ個々人でスキルレベルは異なりますが、得意分野を生かしながら、また生活環境に合わせて、ものづくりに取り組んでいます。

例えばグレース。彼女は当初テーラーとしてのトレーニングを受けていましたが、ミシンを扱うのが人生で初めてで、出来上がっても縫い目はガタガタだったりと販売できるまでのクオリティに至らず、少々苦戦していました。どうしたものかと思っていたところ、Production Managerのスーザンから「レザーを縫わせたらどうか。」との提案があり、早速トレーニングを始めたところ、これが性に合っていたようで見る見る間に上達し、今ではレザー職人のリーダーになってしまいました。彼女は工房から少々離れていたところに暮らしているため、週に2回工房に来て必要な準備をして、基本は家で作業を行っています。

このような工房の様子を、なるべくお客様に伝えようと、Facebook PageInstagramなどを通じて、随時発信を行っています。できればお客様には、どういう人が作っているのか、誰がどのようにものづくりに取り組んでいるのかを、見ていただけたらなと。というのも、私たちが販売しているものは、誰が作ったのかがわからない「名無しの大量生産商品」ではなく、「グレースが縫った革のついた布をスーザンが仕上げたアケロバッグ」というふうに、生産者の顔が分かることに付加価値があると思っているからです。その付加価値をきっかけに、彼女たちが和気藹々と働く工房の様子に思いを馳せてもらえたら、延いては遠いアフリカのウガンダという国を近くに感じてもらえたら、製品の魅力も格段に増すのではないかなと期待しています。また「お客様が自分たちのことを知っている」と女性たちが思ったら、より真剣にものづくりに取り組むようになったことも、予期せぬポジティブな効果でした。

作り手、買い手、双方にとってハッピーなものづくりができるよう、今後も可能性を模索していきたいと思います。

今日も頑張る4人の子供たちのママ、グレース。

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Chizu

 

 

給与の前借りから見るウガンダの貯蓄

本日9月30日は月末。弊社の給料日です。(月末が給料日の会社は多いですねー。)

こちらで人を雇うようになって、給与の前借り申請が頻繁にある事に驚きます。各スタッフから2か月に一度くらいの割合で起きているような感覚です。

一つには、貯蓄する習慣がない事。その日暮らしなんですね。そのため、急な出費が発生すると日々の生活が立ち行かなくなります。

急な出費は、
・家族の病気の医療費、薬代、
・大家さんからの突然の退居命令による新居での前払い家賃
・子供の養育費(各セメスターにあるため)
・葬儀などの儀式(本当に多い。。)
・親戚などが亡くなり、突然、田舎に戻るための交通費や宿泊費
・出産に必要なお金
などなど、色々あります。

もう一つは、上記にも関連しますが、どうやら、貯蓄をしていると、親戚や家族から集られるようです。
上記の理由で、皆お金に困っているので、親戚や家族、兄弟などからお金に困った時に貸してほしいとの依頼が来ます。

日本と違い、家族からお金の工面などを言われた場合に、断るのが難しいそうです。

そのため、家を建てるお金などを貯蓄しようとしても、現金(銀行口座も同様)で持っていると”誰か”に使われてしまう。。結果貯まらない。それならば、持っていない方がマシ(使っちゃった方がマシ)という判断もあるようです。

 

そう言う意味で、給与の前借りは便利なんですね。
前借りでお金を貰っている分、つまり借金には、親戚もとやかく言えないようです。

以前に、こちらのRotary Clubの支援で、若者向けトレーニングのプロジェクトの企画に携わった事があり、そこで、若者に貯蓄習慣を身につけさせよう!という案がウガンダ人ビジネスマンから上がった事がありますが、トレーニングで身につくようなものではなく、根は深いようです。

 

新たなインターンシップの募集開始

昨日、新たにインターンの募集を開始しました。

現在、現地従業員5-6名に加えて、日本からの学生インターンを3名受け入れています。これまで社会人インターンも含めて7名程度の方が弊社に関わって頂きました。

現在募集のインターンの方には、来月からスタート予定の新しい事業(宅配便サービスを利用したオンラインマーケットプレイスの運営)にも拘わて頂く予定です。

以下、弊社の新しい事業を含めた紹介文となります。

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私たちのものづくりPart3 – 魅力発信と持続可能性とアップサイクル

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(ウガンダの魅力を詰め込んだうちのお店)

RICCI EVERYDAYはカンパラに直営工房を構え、女性たちとともにアフリカン・プリントを使用したバッグやトラベルアイテムを製作していますが、ものづくりを行うための指針を以下の通り設定しています。

 

  1. ハンドメイドー雇用を守る・温もりを伝える
  2. 現地で調達できる資材を極力使用—持続可能なものづくりを
  3. 環境負荷を下げる—ものを余すことなく使用し、ゴミを減らす

 

1については前回話しましたので、今日は2と3について。

2.現地で調達できる資材にこだわるのは、それ自体に魅力があり、それをファッションという万人に受け入れられやすいツールを通じて、世界中に発信したいからです。ウガンダに来て、様々な素敵なものに出会いました。アフリカン・プリントや、手織りのKikoi布、バーククロスなどなど(この美しいものたちをもっとたくさんの人に紹介したいと思い、お店を始めたわけですが)。いつかこれら魅力が結集して、アフリカの持つネガティブなイメージを払拭し、プリミティブなイメージに極端に偏りつつあるメディアのあり方に一石を投じていけたらと思っています。

 

また現地調達可能な資材にこだわるもう一つの理由は、究極的には私がいなくなっても、引き続きものづくりができるようにするためということもあります。外からの供給に依存しすぎると、それがゼロにならないように調整するのも大変ですし、ゼロになってしまった場合に、当然のことながら生産活動を行うことが不可能になります。なるべくそのリスクを軽減することが必要であろうと思うわけです。

そしてこれは何も資材だけでなく、運営体制も同様。ゆくゆくはローカル人材が中心となって生産活動を行う、自立的な組織の構築を目指していきたいです。

 

次に3についてですが、こちらに来て私が素敵だなーと思った現地の習慣で、「ものを余すことなく使用する」というものがあります。牛1頭にしても、食肉・皮革・角・骨と全てを何らかの形で活用しますし、ものは基本的に最低限必要な分しか買いません。コーラの瓶の蓋は、肥料を撒く際の計量スプーン代わりにしますし(面白いアイディア!)、ミネラルウォーターのペットボトルは、革の縫い付けに必要なノリを入れる容器にします。生活の随所にこの習慣の実践が見られるのです。

RICCI EVERYDAYでもデザインを考える上で、この考え方を取り入れています。例えばバッグを作る際、どんなに上手に切っても布の端切れは出てしまいます。それをゴミにするのではなく、別のバッグの裏地として活用したり、日本での催事や展示会などでディスプレイに使用するタペストリーを作ったり。革の端切れについても、バッグの金具を取り付ける部材として再活用したり。ゴミになるべきものを価値あるものに生まれ変わらせる、アップサイクルを行っています。

 

Chizu

援助を見てきて思うこと

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(写真)映画「ポバティー・インク 〜あなたの寄付の不都合な真実〜」より

 

10月1日に私の師匠のandu amet鮫島さんが面白そうなイベントを開催するようで、一応援助業界に関わっていたものとして私が思うところを書いておこうと思います。

もし興味ある方は早めに申し込んでください!きっと面白い会になること、間違いなしです。

http://peatix.com/event/200355

 

元々がっつりNGOで働いていた私(ウガンダと日本)は、コミュニティで農業生産性向上と農家の収入向上を目指して活動をしてきたわけですが、援助業界で一般的に言われる「援助慣れ」に近い状況も目の当たりにしてきました。

 

例えばトレーニングを実施するにしても、遅れてくるのは常で2-3時間待つこともざらにあり、トレーニング中も携帯ばかりいじっているとか、ランチ直前にきてランチだけ食べて帰るとか、トレーニングにせっかく来たのにお金もらえないのか(他のNGOだとトレーニングに参加するだけで日当という名のお小遣いを配っているんです)と文句を言われるとか、ええええって思うことが多々あり、私たちはいったい何のためにトレーニングをしているんだろうかと何度も自問自答していました。そもそも私たちは、短期的に得られるお金より、技術や知識がいかに長期的に生活を豊かにするか、人生を変えるか、そしてそうやって人生を変えてきた人が周りにたくさんいるんだっていうことを知ってほしくて、現地の人と活動をしているはずなのに、、、そんな様子を見ると、正直愕然としてしまいました。

しかしどうして、現地の人は援助団体の提供する知識や技術を得ようとしないで、日当に目がいってしまうのでしょうか(きちんと技術を実践して、より大きなリターンを得ている農家の人もいます)。もちろん、日々の生活を少しでも潤すためというのはあると思いますが、実はこれこそ現地の人々の生存戦略というか、援助側に対するどこかしらの「見限り」があるんじゃないかと思うのです。そしてこっちの方が断然根深い問題ではないかと。

プロジェクトは当然のごとく期間が決められており、その間に結果が出ても出なくても撤退することが前提となっています。結果が出たらいいけど、結果が出ず、しかもその後のフォローアップの体制も整えないまま、援助団体が撤退してしまったら。。。その団体を信じて一緒に活動していた現地の人々は、「せっかく一緒にやってきたのに、ここで放り出すのか」と思うんじゃないでしょうか。

私がこの業界に入って間もない頃、先輩から言われたのは「中途半端な支援が一番残酷」ということ。例えばある支援団体が奨学金事業をスタートしたとする。子どもたちに夢を語ってもらい、一生懸命勉強に励んでもらったはいいけど、「肝心の奨学金用のお金が集まりませんでした、ごめんなさい」で、その団体がそそくさとその場を後にしたとしたら、、、夢を抱いた子どもたちはどうなるんだろう?結局目の前の圧倒的な貧困の現実を突きつけられて、夢を諦めなくてはならなくなってしまうのではないか。夢を諦めることが、どれだけ子どもたちにとって苦しいことなのか。。。

もちろん皆、プロジェクトの成功だけを考えて意気揚々と始めるわけですが、これまでの援助の歴史の中で、あまりにもこういう事例が多かったのではないでしょうか。だからこそ、現地の人は援助側を見限り(どうせ期間が過ぎたら自分たちを残して撤退するんだろうと)、とにかく貰えるものは貰っておこう、どうせまた新しい団体が来るしってことで、日当に目がいくというのはある種当然の帰結だと思うのです。

これは完全に私見で、何の根拠もありませんが、援助業界に身を置きつつ現場を見ていて感じていることです。短期的なプロジェクトは結局何も生み出さず、現地で活動するなら長期的なコミットメントが必要であること、一度関わると決めたら徹底的に関わること。リソースが限られているのなら、プロジェクト終了後の持続性を担保するための施策を打つべき、日当制度はやめること。結局変わるべきはコミュニティの人ではなく、援助する側であるということに、いい加減気づくべきだと思います。

 

Chizu

私たちのものづくりPart2 –大事な従業員-

RICCI EVERYDAYはカンパラに直営工房を構え、女性たちとともにアフリカン・プリントを使用したバッグやトラベルアイテムを製作していますが、ものづくりを行うための指針を以下の通り設定しています。

  1. ハンドメイドー雇用を守る・温もりを伝える
  2. 現地で調達できる資材を極力使用—持続可能なものづくりを
  3. 環境負荷を下げる—ものを余すことなく使用し、ゴミを減らす

今日は1について話します。「雇用を守る」という点。

RICCI EVERYDAYは、従業員を業務委託ベース(製品の買取)で雇うのではなく、毎月正当な水準の固定給を支払い継続的な雇用を提供することを約束しています。それは何故かといえば、従業員がキチンとした人生計画を描けるようにするため、ただそれだけです。毎月もらえる金額が違ったら(そして直前までわからなかったら)、次月の家庭内資金繰りが難しくなります。生活費やら家賃やら子供の教育費やら医療費やら、支払うべきものはあるわけですが、それが自分のお金で支払えるのか、周囲から借金をしなくてはいけないのか、それだけで心持ちも違いますし、仕事への集中度合いも違ってきます。

以前、あるテーラーがいつも以上にイライライしている様子が見てとれ、何があったのかと聞いてみても何も話すことはないと、頑なに拒まれてしまったことがありました。そんな状況下で製品の改善をお願いしても、心ここに在らずな様子。これはまずいなと他のテーラーに試しに聞いてみたところ、どうやら離婚した夫が子どもの教育費を支払うことになっていたのに支払わなかったとのこと。それで朝から彼女はバタバタ銀行に行き支払いを済ませ、仕事に来たというわけなのですが、心は無責任な夫に対する怒りで満ち溢れていたという感じでした。

お金のことを心配せず、安心して集中してものづくりに取り組める環境を整えることは、より良い製品を生み出すには必要条件であると分かりました。今後は給料だけでなく、より包括的な福利厚生制度を整備し、彼女たちだけでなく、家族も含めて皆がHappyで暮らせる環境作りに会社として取り組みたいと考えています。

 

今日の工房の写真はProduction ManagerのSusan!

職人気質で品質の高いものを生み出そうとするCommitmentがすごい。

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Chizu

 

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