コロナ禍でのルワンダの観光業① (アジキチブログ)

夏ですね!ホリデイですね!いつもなら!
こんにちは、ルワンダはアジアンキッチンの唐渡です。

日本はGo To キャンペーンで揺れているのがルワンダからも伺えますが、ルワンダの観光事情についても、観光関連産業の端くれとしてしたためてみたいと思います。今は空港が封鎖されているというのに、国内で”Visit Rwanda”のマスクをしている人が多くいて微笑ましいです。キガリの街中の看板にも、広告主がいなすぎて”Visit Rwanda”の広告が出ていることがよくあります。2018年には、イギリスのサッカーチームのユニフォームの広告枠に4,000万ドルとも言われる金額をかけたことも炎上気味に話題になっていました。3年かけて2億ドルのリターンを読んでいましたが、コロナが訪れてしまいました…

コロナ禍恒例、これまでの流れ

  • 3月14日 初の感染者確定
  • 3月16日 学校は閉校(再開は早くとも9月で確定)
  • 3月20日 空港封鎖
  • 3月22日 外出禁止(食料や薬の買い物等以外は外出禁止)、公共交通機関ストップ、飲食店はテイクアウトに限り営業可
  • 5月4日 5時から20時まで、マスク着用の上外出可能に。飲食店は19時までイートイン営業可能に。
  • 6月2日 バイクタクシー解禁、都市間移動再開
  • 6月16日 外出可能が、5時から21時までに延長

限定されるフライト

3月20日に空港が閉まってからと言うもの、commercial flightが停止され、cargo flight 及び repatriation flight, charter flightというものだけになってしまったのです。ややこしいですよね。一つ一つ見ていきましょう。

Cargo

cargo、「カーゴ便」というのは、人ではなく、モノを運ぶ便です。国内で生産しているものは野菜・果物、コーヒーに紅茶くらいで、かつ製造業が本当に乏しいルワンダにとって、外からものが入らなくなるというのは由々しき自体です。例えば赤ちゃん用品でいうと、ミルクやミルク瓶、オムツ、ベビーソープなど、全部輸入品です。(まぁ大半のルワンダ人はそんなのなしで育てられるのですが…)日用品で見ても、歯ブラシや歯磨き粉一つとっても、国内産のものは見たことないです。地元の人はよく草みたいなのを噛んでいます。なので、モノを運ぶ便は運行が認められています。価格の高騰はやはり起きましたが…。ちなみに、陸の国境ももちろん閉じられていますが、こちらも物資の輸送のみ可能。ただし、感染のかなりの割合が、この国境を超えてコンゴ、タンザニア、ウガンダから入ってくるトラックドライバーで占められることになります。

Repatriation Flight

そしてrepatriation flightとはなんぞや、とお思いでしょう。こちらは、ルワンダ国籍保持者、または有効な滞在許可証を持った者のみを、祖国・暮らす国に戻してあげましょうという、ナショナルフラッグ・ルワンダエアによる特別な便です。週に一度、ブリュッセルなどから飛んでいます。乗る資格についてはかなり厳格にチェックされ、私ごとではありますが、3月にルワンダを出たパートナーは法的にも証明できる実の娘がルワンダ国内にいるにも関わらず、大使館含め関係各所に当たりましたが、 VISAが切れているため、入国不可でした。厳しい…。私たちはお互い日本人、スペイン人と言う立場でルワンダという第3の国に住んでいるので、やはりこういう時は国籍やパスポート、VISAがモノを言うのだなぁと痛感。

Charter Flight

さて次がcharter flight。日本語で言う「チャーター便」です。こちらは航空会社が定期運行してしている便ではなく、多くの場合は旅行代理店が航空会社と契約し、飛ばしてもらう便です。repatriation flightも、定義としてはここに含まれるかと。いかんせん最初の感染者が出た6日後に空港が閉まってしまったので、ルワンダに取り残されてしまった人が多くいました。そうした人が自国へ帰るための手段として、月に数回、キガリ発のチャーター便が運行されました。今週末日本へのチャーター便が出るらしい、韓国へのチャーター便が出るらしいと聞くたびに、あぁまたお客さん減る…(遠い目)と思っておりました。ちなみに6月に出たキガリから成田までのエチオピア航空のチャーター便は、なんとお値段$4,750…片道です。エコノミーです。いかんせんキガリでチャーター便を扱う旅行代理店が一つのみだからか、ちょっとやりたい放題な気がしてなりません。

ひっそり再開された General Aviation

上記三つとは別に、ひっそりと、珍しく事後報告の形で再開されたもう一つの便、それが”general aviation”。あまり聞き慣れませんよね。

ゼネラル・アビエーション(General aviation, 略称 GA)あるいは一般航空とは、航空の分類のひとつで、軍事航空と定期航空路線を除いた航空の総称である。」

https://en.m.wikipedia.org/wiki/General_aviation

ややこしいですが、要はここでは主に「プライベートジェット」を意味します。このおふれを見た在ルワンダエキスパッツ界隈は、自分が脱出できるのか、会いたい人がルワンダに入れるのか、”general”というなんだか裾野の広そうな響きに希望をもって一瞬どよめきが起きますが、おいおいまったく、パンピーの乗り物とは程遠いぜ。。

パンピーの願いをよそに、超ド級のセレブから「明日ゴリラ見にパパのプライベートジェットでルワンダ行っていい?」みたいに、急な問い合わせが入ったのかなぁと思ったり。そりゃ開けますよね。ゴリラを1時間見せるだけで一人当たり$1,500取れるし(ゴリラに失礼だけどこれが実際のビジネス)、そういう方々は一泊$3,000の all inclusive resortにも気軽に泊まってくれるし、今は他にお客さんもいないのでソーシャルディスタンスもバッチリです。マウンテンゴリラは新型コロナは大丈夫なのでしょうか。

ちなみにプライベートジェットに空港が開かれてからの話ですが、息子と久々に、ルワンダが誇るマリオットホテルでコーヒーでも飲みながら高速インターネットを満喫しようと行くと、門前払い。コーヒーも持ち帰りしかやってない、と。なるほど…おそらく、マリオットは今、プライベートジェットで入ってくるセレブの定宿となっていて、そうなると、外部から低単価とコロナリスクしかもたらさないお客さんは入れませんってことか…ちーん。と退散したのでした。このコロナ禍で資本主義について改めて考えさせられることが増えました

ちょっと前段が長くなってしまったので、続きはまた次回。6月に開催が予定されていたCommon Wealthの大きな国際会議が延期になったことや、8月の国際線解禁に向けた観光業・関連業界の動きを書きたいと思います。