大切なこと② まずはなんでも自分でやる

まずはなんでも自分でやる。

これも大事です。

大きく、二つのポイントがあります。

一つは、自分の目で見たもの以外、基本は信用できない、という点。

もう一つは、自分がなんでも率先して足を運び手を動かさないと、周りはついて来ない、という点。

 

一つ目について、

これは、前回の記事の「対人関係における前提」にも紐づいてきますが、部下や業者に出した指示・依頼が自分の思った通りに完遂されることはまず、ないです。

 

 

買い物系だと、買いに行った人と、店が結託して実際より高い額の領収証を出し、差額を折半して懐へ。

特に自分が相場を知らない場合、結構な額をぼられます。

 

毎日の食材買い出しは、基本スタッフにお使いを頼んでいますが、

時々は自分が行って相場の変化を確かめないと、良くないことになります。

 

雑然としたローカル市場では、次から次へと売りつけようと人が割り込んできます

雑然としたローカル市場では、次から次へと売りつけようと人が割り込んできます

野菜くらいならまだ良いですが、お店の施工では、結構痛い目を見ました。

当然相みつをとる、他の飲食店等にリサーチをするなどは一通りしましたが、それでもやはり高く、それを防ぐには、自分が資材マーケットまで足を運び、鉄材の相場、木材の相場、それぞれを全部自分で確かめないと、見積もりを提示されたときに、「ここおかしくない?」という指摘ができない、ということを学びました。

 

そして、ドアの取り付け一つにしても、見張っていないと、指示と全く違うことをします。

一度、スライドドアの取り付けに際して、

現地語でも説明して、youtubeでスライドドアの動画まで見せて、

あぁあのドアをスライドさせるのに必要な、上下に取り付ける部品売ってるところ知ってる、

という会話までして、

開戸がつきました。(やっぱりどや顔)

部屋半分潰れてますけど…

 

なので、まずはなんでも自分でやってみて、

相場やポイントをつかんだ上で、他の人でも不正なく回せる仕組みを作る。

本当に、細かいところまで、全部マニュアルにして、特に画にして落とさないと、なかなかその通りになりません。

言われた通りにできる、約束通りできる、ズルをせずできる、これは日本のビジネス環境って本当にすごいなと改めて思います。

 

二つ目については、これは日本でも結局同じことだと思います。

お店はお客様にたくさん来ていただけると、当然忙しくなるし、閉めるのも遅くなりますが、それでもスタッフがフレキシブルに働いてくれるのも、マネジメントが誰よりも働いているのを見ているからだと思います。

時々来て、できてないところだけを指摘して、さっさと帰るような人の言うことを、スタッフは聞き入れません。

日々それぞれのポジションに順々に入って、実際に自分でオペレーションを回して気づくこともたくさんあります。

前に私が指示したやり方は実際やりにくいな、とか、ちょっと無理があるな、とか、自分で実際に回してみて初めて分かります。

これをやらずに指示だけされても、スタッフ側も不満がたまるだけでしょう。

 

とういわけで、お察しの通り、かなり気力と体力が要ります!