ルワンダ 「アフリカの奇跡」・・・

 

息子、無事小学校入学しました。

先週後半、突然 「明日新入生オリエンやります。See you tomorrow!!」 ということで、行ってきました。

入学グッズを受け取る会場がコチラ。

新入生オリエンですが、制服は新入生サイズ絶賛品切れ中。

「子どもは成長が早いからこれくらいがいいわよ!」と明るく中学生サイズ渡されました。

 

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ちょっと写真は雑然としていますが、

ここはルワンダ随一の、ごく一部の富裕層の通う幼稚園から高校までのエスカレーター式の学校。

政治家や官僚、実業家などの子どもが多く通います。

2割ほどが外国人。

 

ちなみに学費は、小学校一年生でひと月3万円ほど。

朝から夕方まで、英語でいろいろ教えてくれるところと思えば、東京で保育園に通わせていた身としては、お得感満載ですが、

大卒でも月給3万円の仕事を得るのは難しいこの国では、いかに高額か。

 

ルワンダはGDP成長率は2008年から8%を保っていますが、

(一人当たりGDPは2015年で650$。日本は32K$)

とにかく失業率が高い。

国民の約9割は農業従事者で、資源もあまりなく、内陸国で輸送費が高く物資も乏しく、産業も発達しておらず、とにかく仕事がない。

レストランの完成が何か月も遅れたときも、スタッフ候補者に何度も「すみません面接待ってください」と連絡しましたが、

その度に “No problem、待ってます” と返され

みんないい人だなと思っていましたが、

他に仕事がないんです。

 

でもこういう学校に通える一握りの人も、一方でいる。

 

次々に乗り付けられる、お抱え運転手の運転するランドクルーザーから、

パリっとした制服に身を包んだ子どもたちが降りてくる横で、

それよりも小さな子が、それよりもっと小さな子をおぶいながら、

裸足で草むらをかき分け、食べるイナゴを朝から探している。

 

後者がこの国のマジョリティ。

(首都キガリはそもそも物価が地方に比べて圧倒的に高いので、そういう層は少ないです)

グリーンヒルズ

通う子どもたちの車と、そこから遠くに見える小さな家々

建て替えられた新校舎と、丘の下に見える小さな家々

 

このコントラストは、まだうまく言葉にできません。。

 

「アフリカの奇跡」。94年の大虐殺からの奇跡のような経済復興。

 

GDP成長率、7年連続8%。

人口1,200万人のうち4割以上が18歳以下。

あふれている子どもたち。

毎日道端にただ座っている大人。

二つの民族。

富裕層と貧困層。

 

この希望に満ちているような、危ういような。

22年前の大虐殺をもう二度と繰り返すまいと強く誓っているこの国ですが、

今のこの復興がいかに奇跡であるか、

そしてそれを継続できたらそれもまた奇跡であり、

そして奇跡ではあるけれど必ず実現させねばならない奇跡であること、

ときどきふっと思います。

 

私はルワンダに来ることを決めた際、

「援助」

という感覚で来ていませんが、

この学校の前の石畳の道を通る度、

あなたは あなたの立場で もっているものを 何に使うんですか? と問われている気がします。

 

とちょっとシリアスになってみましたが、

その奇跡のカギはいくつかある気がしていて、

それをうまくビジネスと結び付けていきたいなと考えております。

ふわっとまとめたところで つづく

唐渡千紗