規模とシステム化のジレンマ

ルワンダはキガリからこんにちは、アジアンキッチンのカラトです。

雨季、長引いています。

長引いているというか、今回は雨季と雨季の間の乾季がなく、ずっと降りっぱなし。

飲食店経営者には痛い…雨だとやはり来店が落ち、デリバリー注文に切り替えられてしまうのですが、デリバリーは業者を仲介しており、結構なコミッションとられるんです…。

スコールが来ると、軒先のあるところでバイタクドライバーとそのお客が雨宿り

 

そして息子が骨折。

行った病院のレントゲン故障中とかいろいろありましたが、とりあえずギプスは無事装着。

本人至って元気なんですが、サッカー・スイミング等習い事に行けない分、母に打撃です。

(あと、右手だから宿題できないって開き直ってくるやつ。でもプレステはできるって言ってくるやつ。)

一応手術室ですが、暗い。

 

さてそうこうしているうちに、もう4月も末ですが、3月中旬~4月中旬まで、短期インターンで来てくれていた井上くんが取り組んでくれたことを書きたいと思います。

ナイスタイミングで現れてくれたインターン生

ちょうど3月中旬に、Startup Africaという企画があり、参加者のみなさんから、アジキチの課題に対して、解決策を提示していただきました。

時を同じくしてウガンダから一か月ルワンダに来ることになった井上君がそこに通りかかり、そこで出た「案」から自分の興味のあるものを選び、磨いて実装までする、ということをお願いしました。

常々思うんですが、私って本当に運が良いことに、周りの方々がアジキチのために一生懸命知恵や時間を提供してくださる…!アジキチの95%はみなさんのやさしさでできています。

 

井上氏

 

売上および在庫管理システムの構築

井上くんにはこれに取り組んでもらうことに。

目的は大きく二つで、データ活用と、不正防止

 

課題だったのは、在庫面では、アナログ管理なため手間も時間もかかる上に抜け漏れが多かったり、野菜持ち帰り等の不正を防げない。

売上面では、データ活用ができていなかったり、仕込量との連携が取れていなかったり、また仮に私がいない間に売上をポケットに入れられても、100%は分からない状態でした。

 

これまでしていなかったのは?

なぜこのご時世、文明の利器を使わずアナログのままだったのか?

単純に、効果の低さと導入コストの高さです。コスパですよね。

 

①効果の面

今のアジキチの規模だと、雰囲気で「じゃがいも2kg発注しとくか」とやってるのを緻密にやったところで、節約できたり余分にかかってしまう分って、誤差の範囲。。

その「誤差」程度のものに、どこまで経営資源を割くか、という話ですよね。

米を毎日50kg使う規模だったら、日々5kg抜かれていて、かつそれが5店舗とかだと、結構な額になるでしょう。が、アジキチはそうではない。

 

②コスト

今時フリーの管理アプリとか結構ありますよね。何度か試しました。が、どれも続きませんでした。

理由は、ネットが弱い、端末が壊れる、それ用の端末で遊ばれる、人が入れ替わる、などなど。

パッケージ商品のベンダーもいますが、偽物かつカスタマーケアがないに等しいもの(←ただの詐欺っていう)だったり、飲食店ごとのオペレーションに合わせた設計になっていないと、実際使いづらくて続かない、ということもありました。

 

ソリューション

今回導入したのは、Google Formsとspredsheetsを使ったシステム。

井上君がいちから作ってくれ、実際のコストは新しく買った端末代だけでした。

新しいものを入れるにあたりスタッフの反発もありましたが、目的から何度も説明し、工程をなるべく簡素化し、だいぶスムーズに使ってもらえるようになりました。

データがたまってきています。ワクワク。

 

規模とシステム化のジレンマには結構悩まされるのですが、常に仕組を少しずつ磨き、定期的にアップデートして、属人的な要素をどんどんなくしていきたいと思います!わーもう5月だ!

井上君が書いてくれたインターン生募集記事はこちら