差別化ポイント①スピード 前半

Asian Kitchenの3つのこだわりをご紹介します。

今回はその1つ目。

 

「提供スピード」

本格タイカレーもオーダーから5分でご提供(チンではない!)

本格タイカレーもオーダーから5分でご提供(チンではない!)

 

まず大前提として、お客様にとって「便利なお店」「暮らしに寄り添うお店」でありたいという思いがあります。

気合いを入れていく高級店ではありません。

店構えも大きな一軒家ではなく、小さいですが、空港までの通りに面した便利な国道沿いにあります。

 

「便利」と言うとなんだつまらない、なんだか安っぽい、と思われるかもしれませんが、

当たり前であり、それでいて、差別化に重要な役割を果たすと考えています。

 

ルワンダで生活していると、不便なことだらけです。

断水、停電、ネットの電波が悪い、というインフラ系のことはある程度しょうがないとして(←だいぶ順応した人)

ただ、もうちょっと、ほんのもうちょっと、相手のことを考えたら、やりようあるのでは???

という場面が多いです。

 

東京の両親が、私の息子にランドセルをEMSで送ってくれたのを、今日受け取りにタウンまで行きました。(戸口配送なんてもちろんありません)

日本から送られてきた荷物には、必ず関税がかかります。

それを払わないと、受け取れません。

(最初の頃はなんで息子の生活用品に関税かかるんだというところから闘ってましたが、内容物が息子宛てのパンツでも勝てないことが判明しております)

税務局のおばちゃん「今ネットがつながらなくて、関税計算できないので、出直して。いつになるかは分からない。荷物は置いていけ」

出た・・・お決まりのパターン・・・想定の範囲内です

出直すと、「今からランチだから、13時過ぎたら来て」

・・・・・

これ出直したらまた並び直しで、しかもネットもまた調子悪くなって、今日金曜だし来週来てって言われるパターンだな・・・で週明け言ったら葬式ですとかで不在なパターンも全然ありえる!!ていうか実際あった!と思って、闘いました。(って感じで結局毎回闘ってて多分嫌われてる)

 

こちらでは、

・そもそも相手を待たせない、という意識がある人がまれ

・相手の動きに合わせて動ける人が少ない

です。

 

これは、「ルワンダ人は相手のことを考えられない」と言ってるのではありません。誤解しないでくださいね。

 

これは社会的な背景と、教育からだと思っています。(後者についてはまたどこかで)

 

前者について、

そもそも大前提として、時間を気にしていません。

税関のおばちゃんも、相手に出直させることをなんとも思っていませんが、

それは 有限である相手の時間を浪費させている、という感覚が一切ないんだと思います。

実際失業中の人がとても多いし。

(自分のランチタイムは遵守という矛盾が浮上・・・まぁそれは別軸なのでしょう。ということで)

(ちなみにルワンダは汚職が極めて少なく、役所関連はルールに大変忠実という点も一部あるかと)

 

地元の飲食店に行くと、1時間とか平気でかかります。

ガスではなく炭で焼いているところが多いです。

火起こしからです。

時間がないなら、ビュッフェです。ランチはたいていどこもビュッフェです。

マックなんてありません。

ドライブスルーとかあったら渋滞しか起こらないと思います。

 

みんな文句言わないのでしょうか?

その答えは、「諦め」が多い気がします。

だってそういうお店ないし、そういうもんなんじゃないの?という感じ。

そもそもお金を出して飲食店で食事をする、ということ自体、地元の人には当たり前ではなかったりします。

でも確実にこれからはそういう人が増えていくはず。

し、増やしていきたい。

 

暮らしに寄り添うお店としては、

毎日のことである「食事」で、ストレスを感じさせるなんて絶対したくありません。

料理が待てども待てども出てこない、

メニューの9割が ” not availableです”と言われる、

写真と全く違うものが出てくる、

なんていうあるあるは避けなければなりません。

 

当たり前品質。

まずは、提供時間にこだわろう。

この簡単に見えることが、飽くなき挑戦となるのでした・・・!それはまた別のお話。

つづく

唐渡千紗