アフリカ側から見た日本企業コラボの難しさ

ルワンダ、キガリのアジアンキッチンからこんにちは、からとです。

おっと!少し間が開いてしまいました、もう9月ですね。

9月に入ってから、なぜか日本人の方のルワンダ訪問の、多いこと多いこと!

ビジネス、インターンシップ、観光、世界一周中の旅行者、学生さんから社会人まで年齢も幅広く、連日日本人の方がお店にいらっしゃり、賑わっています。

元同期も遊びに来てくれました!

バケーションから帰ってきた常連さんもチラホラ。

 

山本歩さんと、アフリカからのゲストたちと

●イベント登壇

8月はお店のプチ改修や、東京で開催された農林水産省主催のイベントに登壇させていただいたりしていました。

イベントは、その名も “Africa Hack Collab” 。

東アフリカにおけるビジネス開発の豊富な経験と知識をもった現地インキュベーターと起業家が東京に大集結。」

と銘打たれていましたが、実際、アフリカ側のゲストはVIPばかり!

エチオピアから、同国のみならずアフリカで最も著名なインキュベーターの一人であるエレーニ博士

ルワンダから、ルワンダ開発庁のビラサ博士など。

 

イベント本番の前に、アフリカからの参加者を対象に、日本文化やビジネス慣習を知るワークショップもあり、私の立場からはとても新鮮でした。

 

彼らはダイレクトに、

「で、このイベントで、日本企業は何を具体的に求めて来るの?

私たちは具体的に何を得られるの?

日本企業と会話しても、具体的な要望が分からないし、なので何をすればいいか分からないことが多い」と。

 

背景には、日本のハイコンテクスト文化でそもそも会話の芯が異文化の立場からしたら見えづらいという側面と、

もう一つはステージの違いがあるのかなと個人的には思いました。

 

●アフリカスタートアップ側と日本企業側のステージの違い

ステージの違いというのは、アフリカのスタートアップ側は、

こういう技術をもつ会社を探しているとか、この観点でのアドバイザーが欲しいとか、もっと端的に言うと〇〇ドルの投資が欲しいとか、求めるものがとても明確で、それをもとに具体的な次のステップを描いています

 

一方日本側は、アフリカビジネスと言っても、まずは情報収集。という段階であることが多いように思います。求めている情報もゼネラルです。もちろん、まずはそこから、なのですが。

 

両社が対面した時、日本側の意図は得てして「情報収集」であることが多く、

そのことに対して相手側ががっかりする、という場面は、正直何度か出くわしたことがあります。

そして情報を得た後も、その場で次のアクションがとんとん決まるというよりは、一旦「検討」に入る、という流れが多く見られます。

 

表敬訪問が多かったり、まずはご挨拶まで、というのが日本の商慣習ではありますが、

変化のスピードの速いアフリカスタートアップ界隈では、チャンスはどんどん他へ行ってしまいます

 

●ビジネスのスピード

前段でお伝えしたのは「段階」の違いですが、

いざ協業となるとよく見るのは、今度は日本側が現地に対して「なんでそんなのもまだ進んでないの?なぜ一週間で進捗がない!?」と憤慨しているパターンです。

 

なぜって…例えばこっちでは企業同士のアポだって、当日まで決まらないことが普通。

アポもドタキャンが多数。

例えば竹重さんの最近のブログを読むと、とってもリアルですよね。

キーマンの政治家が行方不明、年末年始で何も動かない…よし海外視察へ行こう。っていう。

 

ルワンダ起業のリアルをざっくばらんにお伝え

 

と、いろんなフェーズにおいて、両者の違いにお互い戸惑うこともありますが、

もっと日本とアフリカのビジネス交流が進めばいいなと思っている一人でございます!

ブログは、ありのままを綴ってますので、アフリカビジネスを検討されている方のご参考になれば嬉しいです!

ではまた!