銀行のシステム改修で大混乱
ルワンダはキガリからこんにちは、アジアンキッチンのからとです。
先月9月も店の売り上げは昨対目標値をクリア。
日本からの来訪者もとても多く、二つのスタディーツアーも、アジキチを訪問してくださいました。
(こちらまたブログでもご紹介したいと思います。)
最終週にはODA視察の参議院議員の方もキガリ視察に。

中学生の頃TVで応援していた元バレーボール選手の朝日議員も!
日本の生活に慣れているとこちらではどうなるか
さて、本日は、この一ヵ月私を苦しめた、銀行のシステムアップグレードについて綴りたいと思います。
特に高尚な内容にはならないと思われますので、忙しいビジネスパーソンのために先に要旨を手短にまとめます。
日常生活の些細なことが、日本のように「当たり前」に進まないのですが、
それがどのくらいストレスフルなのかは、実際に体験してみないと分からない部分が大きいです。
生活面では日々のことなので地味にストレスですし、
便利か不便かの問題ならまだしも、
今回のように「銀行」という経営の三大資源の一つを握るインフラがここまでおかしなことになると本当に死活問題になり得ます。
それをイメージングするにあたり、こちらの記事が一助になれば幸いです。
銀行のシステム改修でカオス
アジアンキッチンを経営する私の会社では、とある銀行をメインバンクとして使っているのですが、そちらが8月末にシステム改修をしました。
告知は、前日にメールが一通こっそり来ていたくらい。
そのシステム改修前に、かなりの額のルワンダフランを、ドルに両替する手続きをオンラインバンキングでとりました。
海外とのドルでの取引も控えていましたし、USドルが強くなる一方でしたから。
その時私は日本にいたので、レート交渉や、一日のオンラインバンキング限度額を外す手続きなど、一つひとつやたらと手間がかかるプロセスを遠隔でやり切りました。
そして、オンラインで両替の手続きも完了。
ここで、システム改修。それが8月31日のことです。
そして、次に私が残額を確認できたのはなんと…9月18日。
それまで残額確認すらできなかったわけで、引き出しや送金など全てのトランザクションが滞った訳です。
あり得ない事態ですよね。大混乱です。

やっとページ開けたら身に覚えのない鳥と初期設定
そして、あれだけ手間取ってやった両替が…できてない。
まぁ想定の範囲内ですが。
また一からやり直しです。
それだけでも打撃ですが、なんとレートまで上げてくる。
銀行のVIPルーム(大したVIPではなくても通してもらえる)で激しくクレームすると、
「わかる~、うちら社員もこのシステム改修で超大変で~。」
これ、なんて答えればいいんでしょうか?
分かる人おしえてください。
レートに関してもこちらに落ち度がないのに同じレートが適応されないことが納得できない旨激しく抗議すると、
「じゃあ、間をとったレートでこちらが折れてあげますよ。痛み分けだ★」
と。
しまいには、「こんなに譲歩してあげたんだから、あぁ~お腹空いたなぁ~あそこの角でタルト二つ買ってきて欲しいなぁ~♡」とおねだりされました。
「タルト」というのは賄賂的な何かの隠語なんでしょうか。
(ちなみに官僚レベルの汚職はほぼありませんが、しょうもないレベルでの会話で「ソーダ」をメンションされたらそれは賄賂だったりします。それもほぼないですけどね。)
アジキチで生春巻きならごちそうできるけど、と言って逃げました。
ごちそうする筋合い一ミリもないですが、敗北感満載。
うちの被害はこれでもまだ全然マシな方で、
他からも、残額も分からないし引き出しすらできない、家族を養っているのにどうしてくれるんだ、海外への送金ができずビジネスが飛んだ、CEO辞任しろ、などのクレームも噴出しまくっていました。
そりゃそうですよね。
この改修のおかげでうちも給与支払いが滞ってスタッフも迷惑しています。
日本で、例えば三大メガバンクの一つがシステム障害を起こし、
そのVIPルームで抗議したら顧客対応部長の返事が
「我々社員も大変っすわ~。じゃあ生じた損害については、何も補償はできないけど、じゃあこのくらい譲歩してあげもいいかな?あーお腹空いたなぁそこの角でまんじゅう二つ買ってきて欲しいなぁ♡」
だったら腰抜かしますよね。
このオンラインバンキングが問題なく使えるようになるのはいつなのか…半年~一年くらいを覚悟しておいた方が良さそうです。(←だいぶ順応した人)
そして何がつらいって、じゃあこの銀行のサービス最悪だから、銀行変えてやる!!
と言ったところで、他も大して変わらない、というところだったりします。
なんだか希望がない感じの結末で恐縮ですが、
それでも今日もキガリの気候は最高です。
良い10月をお過ごしください!