テイクアウトに関する慣習の違い
ルワンダはキガリよりこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。
今日は「テイクアウトパッケージ」というニッチな事柄について触れてみたいと思います。
(こちらではテイクアウトのことを”takeaway”と言います)
テイクアウトについて、日本と大きく違う習慣が二つあります。
テイクアウトはどんなレストランでもあり
一つ目は、どのレストランも、テイクアウト可能が大前提なこと。
日本だと、ファミレスなんかはテイクアウトサービスがありますが、
例えば街のフレンチレストランに「テイクアウトで注文お願いします」と電話オーダーを入れることって、あまりないですよね。
キガリでは、ファストフードでなくても、イートインかテイクアウトか選べます。
また食べ残しも、全て持ち帰れます。
日本だと、衛生面から断られることも多いですよね。
勿体ないですよね。まだ食べられるのに、破棄になっちゃう。
かつ、お客さんも量に慎重に注文するので、店側も機会損失です。
テイクアウト容器は有料
二つ目。テイクアウトパッケージが有料なこと。
そうなんです。
キガリでは、たいていの飲食店で、持ち帰りの容器は有料です。だいたい一個40円くらい。
たまに、キガリに越してきた人が、容器代チャージ!?は!?となることがあります。
が、悲しいかな、キガリで相応のパッケージを仕入れると、結構お金かかるんですよね…
なぜなら、ルワンダでは国産容器が存在しないからです。
全て輸入です。
この国では輸入=輸送費+関税がかかります。
(ケニアなど東アフリカは協定内ですが)
最近、これまでで一番ちゃんとした容器屋さんを見つけました。

中東からプラスチック容器を入れているようです。
一個20円など。
悪くないです。
プラスチック容器は環境うんぬんの議論はありますが、
こちらでは例えば一度どこかのレストランでテイクアウトしたプラスチック容器は、
家でタッパー代わりに何度も使います。
日本で、例えばコンビニでプッチンプリンを買って、
その容器を何度も洗って繰り返し使っている人はまれかと思いますが、
こちらでは当たり前。
一回では捨てません。貴重ですから。
一番コストが低い容器は、アルミホイルで、厚紙で蓋をする形。
地元のレストランなどは汁物もこれに入れちゃってるのですが、
家で開けるときに手はベトベト、
車で汁漏れ、なんて嫌ですよね。
(という感覚は日本人ならでは、まではいきませんが、我々は世界的にはかなり潔癖と言えるでしょう)

輸入コストがいちいちかかる
アジアンキッチンではカレーやスープなどを温かいまま、汁漏れせずにお届けしたいので、
容器はアジアのとある国から仕入れています。
そのままレンジでチンできる優れものです。
が、高い。
自国で作ってないものに関税かけないで欲しい。
それでも、
多少不便でもとにかく安いものを買いたい、というよりは、
そうではなくても良いものを、というお客様がターゲットなので、
(コスト勝負ではなく高付加価値の方向を目指さないとしんどい戦いになるマーケットだと思っています)
見た目も良く機能的なパッケージを採用しています。

汁漏れなし、そのままチンOKなアジキチのパッケージ◎
少しずつ細かい工夫を重ねて、サービスに磨きをかけていきたいと思います。