布を調達しにローカルマーケットへ

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今日は資材調達をしにローカルマーケットに。バッグ一つ作るにも、布(表地と裏地)、芯材、牛革、ジッパー、金具など様々な資材が必要になります。私たちはそれらをなるべくローカルマーケットで調達するようにし、持続可能なものづくりができるよう心掛けています。そんなわけで月に1-2回ローカルマーケットに行き、それらをまとめて調達する必要があるのですが、今日は資材調達の中でも、とびっきり楽しい布選びについて書きたいと思います。

カンパラ市内で最大規模のオウィノマーケットの横に、アフリカン・プリントのマーケットが広がっています。そこを訪問し、自分好みの布をセレクトするわけですが、これが至難の技!とにかくたくさんのお店が軒を連ねていますし、どのお店に入ろうかまず迷います。しかもお店の中をよくよく見てみると微妙に置いてある柄の種類が違うので、本当は全部のお店を回りたいところですが、そんなことしてたらいくら時間があっても足りません。そこで私はお気に入りのお店を3-4軒、気分が変われば別のところを覗くようにしています。

そしてお店に入ってからもまた大変!天井まで積み上がった布の山の中から、自分の好きな柄を探すわけです。。。積み重なった布からは、柄はほんの一部しか見ることができません。なので、直感的に可愛いかも!?と思ったものは全て引っ張りだして広げて見てみます。イメージしていたものと違っていたらそれを戻して、また別のものを引っ張り出します。そんなことを続けていると、店番のおばちゃんからは変な目で見られがちですが、何度か通うと顔馴染みになり、長居しても怒られません。

そんな作業を繰り返しながら、私はいつも6 yard (約5.5m)の布を20柄くらい買い付けます。1回の買付の量はそんなに多くはないですが、だいたいマーケットの布の在庫は1か月くらいでガラリと入れ替わるので、次回訪問した際に別の柄を仕入れ、なるべくたくさんの柄でバッグを作るようにしています。

ちなみに百貨店などで催事をする際には、常時50種類以上の柄のバッグからお選びいただけるようにしています。これは私と同じように、たくさんの布の中から自分のお気に入りの一つを見つける喜びと選ぶ楽しみを、お客様に擬似的に体験してもらえたらと思い、時空を超えて再現しているんです。

こういった仕掛けが功を奏し、時にはお客様を惑わせながら笑、お買い物の時間を楽しんでいただいています。

 

Chizu