私たちのものづくりPart2 –大事な従業員-
RICCI EVERYDAYはカンパラに直営工房を構え、女性たちとともにアフリカン・プリントを使用したバッグやトラベルアイテムを製作していますが、ものづくりを行うための指針を以下の通り設定しています。
- ハンドメイドー雇用を守る・温もりを伝える
- 現地で調達できる資材を極力使用—持続可能なものづくりを
- 環境負荷を下げる—ものを余すことなく使用し、ゴミを減らす
今日は1について話します。「雇用を守る」という点。
RICCI EVERYDAYは、従業員を業務委託ベース(製品の買取)で雇うのではなく、毎月正当な水準の固定給を支払い継続的な雇用を提供することを約束しています。それは何故かといえば、従業員がキチンとした人生計画を描けるようにするため、ただそれだけです。毎月もらえる金額が違ったら(そして直前までわからなかったら)、次月の家庭内資金繰りが難しくなります。生活費やら家賃やら子供の教育費やら医療費やら、支払うべきものはあるわけですが、それが自分のお金で支払えるのか、周囲から借金をしなくてはいけないのか、それだけで心持ちも違いますし、仕事への集中度合いも違ってきます。
以前、あるテーラーがいつも以上にイライライしている様子が見てとれ、何があったのかと聞いてみても何も話すことはないと、頑なに拒まれてしまったことがありました。そんな状況下で製品の改善をお願いしても、心ここに在らずな様子。これはまずいなと他のテーラーに試しに聞いてみたところ、どうやら離婚した夫が子どもの教育費を支払うことになっていたのに支払わなかったとのこと。それで朝から彼女はバタバタ銀行に行き支払いを済ませ、仕事に来たというわけなのですが、心は無責任な夫に対する怒りで満ち溢れていたという感じでした。
お金のことを心配せず、安心して集中してものづくりに取り組める環境を整えることは、より良い製品を生み出すには必要条件であると分かりました。今後は給料だけでなく、より包括的な福利厚生制度を整備し、彼女たちだけでなく、家族も含めて皆がHappyで暮らせる環境作りに会社として取り組みたいと考えています。
今日の工房の写真はProduction ManagerのSusan!
職人気質で品質の高いものを生み出そうとするCommitmentがすごい。
Chizu