私たちのものづくり Part 4 – Meet the Makers –
RICCI EVERYDAYでは現在5人の女性を雇用し、工房でバッグをハンドメイドしています。5人の内2人がテーラー(ミシンでバッグを縫い上げる人)、3人がレザー職人(革を手縫いする人)、またレザー職人の1人が品質管理も担当しています。
元々スキルのある人から、全くゼロからスタートしトレーニングを経て作れるようになった人まで、それぞれ個々人でスキルレベルは異なりますが、得意分野を生かしながら、また生活環境に合わせて、ものづくりに取り組んでいます。
例えばグレース。彼女は当初テーラーとしてのトレーニングを受けていましたが、ミシンを扱うのが人生で初めてで、出来上がっても縫い目はガタガタだったりと販売できるまでのクオリティに至らず、少々苦戦していました。どうしたものかと思っていたところ、Production Managerのスーザンから「レザーを縫わせたらどうか。」との提案があり、早速トレーニングを始めたところ、これが性に合っていたようで見る見る間に上達し、今ではレザー職人のリーダーになってしまいました。彼女は工房から少々離れていたところに暮らしているため、週に2回工房に来て必要な準備をして、基本は家で作業を行っています。
このような工房の様子を、なるべくお客様に伝えようと、Facebook PageやInstagramなどを通じて、随時発信を行っています。できればお客様には、どういう人が作っているのか、誰がどのようにものづくりに取り組んでいるのかを、見ていただけたらなと。というのも、私たちが販売しているものは、誰が作ったのかがわからない「名無しの大量生産商品」ではなく、「グレースが縫った革のついた布をスーザンが仕上げたアケロバッグ」というふうに、生産者の顔が分かることに付加価値があると思っているからです。その付加価値をきっかけに、彼女たちが和気藹々と働く工房の様子に思いを馳せてもらえたら、延いては遠いアフリカのウガンダという国を近くに感じてもらえたら、製品の魅力も格段に増すのではないかなと期待しています。また「お客様が自分たちのことを知っている」と女性たちが思ったら、より真剣にものづくりに取り組むようになったことも、予期せぬポジティブな効果でした。
作り手、買い手、双方にとってハッピーなものづくりができるよう、今後も可能性を模索していきたいと思います。
今日も頑張る4人の子供たちのママ、グレース。
Chizu