ケニアを訪問中

ケニア・ナイロビに来ています。もうここは先進国と同じではないかと、ウガンダから来た者からすると煌びやかな街に見えます。そして何と言っても美味しいお魚が食べられる!素晴らしい!やはり日本人たるもの、魚なしでは生きていけないですねー(うちの祖母の家は魚屋だったので特に)。

移動もUberがあり快適です(これはウガンダもですが)。スーパーやガソリンスタンドでの支払いはモバイルマネーで完了するらしい。全てがスムーズに進みストレスがなくていいです!そしてテクノロジーが進むとセキュリティ上の問題も解決するのが、何より素晴らしいところ。例えばUberもドライバーの素性が分かっているので安心ですし、モバイルマネーさえ持っていれば、現金を持ち歩かなくて済むので。途上国におけるテクノロジーは、確実にQOLを向上させますね。

FullSizeRender (3)

(iHubにも訪問)

さて一応リサーチできているので、ファッションに関することにも触れようかと。

こちらで活躍する何人かのデザイナーさんに会いましたが、皆口を揃えて言うのは、顧客がおらずマーケットがないということ。こんなに発展しているナイロビでさえ、購買力のある中間層はまだまだ育っておらず、皆モール内のブティックで買い物をするというよりは安い古着などをローカルマーケットで買う方が主流とのこと。。。確かに幾つかのモールを訪問してみても、カフェなどは賑わっていましたが、ブティックにはほとんどお客さんはいませんでした。観光客や外国人も、テロの影響があってかそこまで見かけず。。。ナイロビにはたくさんのモール(10カ所以上。さらに今年中に幾つか新たにオープンするらしい。一方カンパラはメジャーなところだと5か所程度)があるから、それだけマーケットも大きいのだろうと思っていたのですが、どうやら一部のお金持ちの資金が不動産投資にいっているだけで、実際のマーケット規模とは関係なく、ものすごい勢いでモールだけが建てられていっているそうです。。。

ではデザイナーたちはどのようにしているのかというと、モールにお店を構えている人もいますが、例えばPop-up storeを不定期に開催したり、オンラインストアで販売して、顧客を獲得しているとのこと。オンラインストアで言えば、アマゾンと同様なサービスをここで提供しているJumiaが頑張っており、これが機能すれば少なくともモールであまり買い物をしない外国人向けには良いマーケットになるのかも。ただ一方で、ローカルの人を顧客として獲得するには、現段階では難しそう。中間層がさらに増え、デザインに対してappreciateし、バッグや洋服に対してある程度の額を支払ってでも買いたいと思うようになるには、まだまだ時間が掛かりそうな印象を持ちました。

ナイロビは、数年先のカンパラの未来の姿だと思うと、いろいろ学ぶことが多いですね。

 

Chizu