ウガンダの仕立屋さん
インターン1号のみっちーによるブログです。みっちーはRICCI EVERYDAYでのインターンの他、自分なりにテーマを決めて研究活動も行ってしまう、頑張り屋さん!彼女がどんなことを調査していたか、ぜひブログをご覧になってみてください。では以下どうぞ!
***
首都カンパラにある、オウィノマーケット。そこに行けば、買えないものはないのだとか。いつも人々で賑うマーケット目の前に、仕立屋があります。
日本のように、各々が1店舗を所有している訳ではありません。ビルの2階、3階に、1店舗8畳ほどの面積に8~15人ほどが作業をしています。仕立屋の数は1つのビルに多くて20店舗ほど(ビルによっては5店舗など、様々です)。つまり、少なくとも160人のテーラーが、ビル内で働いていることになります。そのようなビルがカンパラ内に何棟もあるので、ウガンダ全土だと、数千、数万人のウガンダ人がテーラーとして働いていることが予想されます。テーラー個人がそれぞれ専門を持っており、ドレスが得意な人もいれば、ベッドシーツやカーテンまで、幅広いです。ミシンは足踏み式ミシンを使用しているのがほとんどで、私はウガンダで初めて実物を見ました。
繁盛期は9月から12月で、特にクリスマスが近くなる頃には、皆こぞって新しい服を購入します。もちろん既製品を買う人もいますが、周囲と被らない、「自分らしい」ファッションを求め、仕立をオーダーする人の数も負けていません。この時期、注文数は3倍ほど増えるそうです。
仕立の概念が希薄になり、既製品を購入する機会が多い日本では、ついついその商品の生産背景を考えずに購入する場合が多いのではないでしょうか。しかし、あえて仕立ててもらうことで、製造の過程を知ることが出来るのはもちろん、ものづくりの大変さ、ハンドメイドのあたたかさも理解出来ます。製作者の顔や人柄も分かることも魅力の一つ。「あの人が作ってくれたのだから、大事に使わなくては」という思いが強くなります。
以前はシンプルな服しか好まず、色も白、紺、グレーが多かった私も、ウガンダに来てからカラフルな服装を好むようになりました。そして先日、マーケットで赤と黄色のアフリカンプリント布を購入し、スカートを仕立ててもらいました。布だったものが、人の手を加えることでこんなに素敵なスカートになるのかと、スカートを手渡された時の感動は忘れられません。「もの」への感謝を忘れずに、ウガンダで仕立てた服を、11,500km離れた日本で着るが楽しみです。
***