マラウィ・ザンビアへ行ってきました
テーブル・フォー・ツーの視察に同行し、先日マラウィとザンビアを訪問してきました。去年もモニタリングに行ったのですが、今年も引き続き、現地で動いているプロジェクトの進捗を確認してきました。
事業内容としては、ソーラーパワーを利用し地下水を汲み上げ、それを学校菜園に利用することで換金作物を育てます。それらの売上で給食に必要な資材を購入し、持続的な給食事業を行おうというものです。前回からの変更点としては、給食事業の持続性を担保するために農業ビジネスの強化を明確に打ち出していたこと。換金作物ができたとしても、学校の先生たちに「さあ自分たちで販売先を頑張って見つけてね〜」というのは酷な話で、今回事業実施団体であるFISD内に農業ビジネス部門が設置され、プロジェクトオフィサーが販売先を事前にリサーチし、契約農家としての学校と販売先を結ぶということを行っていました。そうすることで、学校側は既にマーケットが見つかっているので安心して生産に注力できますし、既に農作物(今回はガーリック)の買取価格が決まっているため、給食事業の詳細の計画を立てることが可能となります。一方販売先(バイヤー)にしても、事前に買取価格と生産量の見込みが立っているため、それをどのようにマーケットに卸していくか、事前に見積もることができます(ただウガンダでよく聞く話としては、契約内容はそっちのけで、農家側が他の高い買値を提示したバイヤーに農作物を売ってしまったりとか、バイヤー側も品質に難癖をつけ契約量を買い取らないとかそういうこともあったりするそうです。契約書があったとしても機能しないウガンダあるあるですね。。。)。
今回は契約農家制度を導入して初めての収穫を迎える直前だったので、このアプローチがもたらす効果について検討することはできませんでしたが、来年また訪問できるのであれば、いい報告が聞けるといいなと期待しています。
Chizu