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https://www.chivas.com/ja-jp/the-venture/finalists/people/jp-chizu-nakamoto

「アフリカの真珠」と呼ばれるウガンダ共和国。

その首都カンパラに構えた小さな工房で、

現地のシングルマザーたちと一緒に、

色鮮やかなアフリカの布をふんだんに使い、

ハンドメイドのバッグやトラベルグッズを作る。

そして、作ったバッグを世界中の人たちに使ってもらう。

自分たちがつくった作品をたくさんの人に使ってもらうことで、働くママたちが誇りと自信を取り戻す。

そんなブランドを創りたい。

 

創業者の仲本千津です。

リッチー・エブリデイのストーリーは、わたしが2014年ウガンダに赴任して出会った3人のシングルマザーが、みなそれぞれに生きづらさを抱えながら暮らしていたことがきっかけで、スタートしました。

「わたしの生活には、希望がなかった。」(創業メンバーのグレース)

学校の授業料を支払うことができないために、彼女の子どもはいつも、他の子が学校に行くのを軒下に座って眺めるだけでした。

「こうなったのは、自分のせい。子どもたちには自分のようになってほしくない。」

彼女はいつも自分を責めていました。

都市部に暮らすシングルマザーは身寄りがないことが多く、家賃や食費、教育費、医療費などすべての費用を自分の稼ぎで負担しなくてはなりません。

しかし負担が大きいにも関わらず、まともに働く場所が、ウガンダにはないのです。

なぜなら、いい職業に就くには、いい教育を受けていること、そして何らかのコネを持っていることが、この国の暗黙のルールだから。

シングルマザーの彼女たちは、周囲に借金をしながら、惨めな気持ちをかかえながら、必死に家族を守って生きていました。

そんな彼女たちに、安心して働ける場所があってもいいのではないか。

彼女たちがもつ、才能ややる気を最大限に発揮できる場所があってもいいのではないか。

彼女たちが失いつつあった自信や誇り、自尊心を、仕事を通じて取り戻す機会を提供したい。

そんな思いで、この3年間走り続けてきました。

初めは3人だけの小さな工房でしたが、今では現地スタッフの数は20人近くに増え、間接雇用のスタッフを合わせると約40人になりました。

彼女たちは定期収入を得て、生活が少しずついい方向に改善されてきたように思います。

前述のグレースの子どもたちは、この3年間継続的に学校に通うことができるようになり、中でも長女のハミダは、政府の奨学金をもらって今年大学に進学できるところまできました。

そして何よりグレースが、自分の生活の変化について自信をもって話してくれるようになったことは、予期せぬ大きな変化でした。

自分の収入によってこんなに生活を変えることができた、日本のお客さまに喜んでもらえる高い品質の商品を作っているのは自分たちだ、私たちはもっと成長したいと、目を輝かせながら話してくれるのです。

まさに仕事が生活を変え、人のマインドを変え、行動を変えているなと感じた瞬間でした。

 

▷ウガンダ北部の話

昨年夏より、新たな試みも始まりました。ウガンダ北部に暮らす、「元子ども兵」と呼ばれる人々へのサポートです。

実はウガンダ北部は2006年まで内戦状態にあり、その際に有名になったのが「子ども兵」。

「元子ども兵」の彼女たちの中には、幸いにも自分の村に戻るチャンスを得る人もいますが、戻ったら戻ったで困難な道のりが待ち受けています。

長年村を離れていたため、農業などの生計を立てる手段がなかったり、村の人々や親戚からの差別に耐えなければいけなかったり。

彼女らには、生計を立て、生活を守っていく手段が必要だったのです。

そこでRICCI EVERYDAYは、日本の認定NPO法人テラ・ルネッサンスと協働し、彼女たちが自立して生活を営めるよう、収入源を増やす取り組みを行っています。

RICCI EVERYDAYはデザインと品質管理を担当し、細かくチェックを重ねながら、彼女たちのものづくりトレーニングを行っています。そして今年4月に、カタログ雑誌「通販生活」を通じて、新製品を発表しました。

 

▷未来の話

RICCI EVERYDAYはこれまでに、ブランドとしての成長を遂げながら、ウガンダ国内の都市部に暮らすシングルマザーや元子ども兵など、社会的に疎外された女性たちを包摂し、彼女たちに安定した雇用を提供し正当な対価を払い、福利厚生を充実させることで、安心して働ける場所を提供してきました。

そして私たちが長期的に成し遂げていきたいこと。それは、

「仕事を得ることで家庭が安定する。安定した家庭が増えることで、コミュニティが安定する。安定したコミュニティが増えることで、社会が安定する。」

この連鎖を生み出すことです。それも、紛争を経験した脆弱な社会で。

ウガンダのみならず、紛争経験国はサブ・サハラアフリカには多く存在します。

例えば、南スーダンやブルンジ、コンゴ民主共和国。

今後はウガンダを拠点に、日本のNGOと協働しながら周辺国にも事業を拡大していきたいと考えています。

 

▷シーバス社によるベンチャー支援プログラムの世界大会へ参加

シーバス社はイギリスの本社を置くお酒の会社です。

ヨーロッパを中心とした世界各地に拠点を持ち、そのネットワークやレピュテーションは計り知れません。

私たちは今回シーバス・ベンチャーに参加することで、シーバス社のサポートを得ながら、より多くの人々にRICCI EVERYDAYの事業内容やブランドストーリーについて知ってもらう機会を得られると考えました。

工房で働く女性たちの夢でもある、世界中の人々に私たちの製品をお届けする。

その夢の実現への布石を打ちたいと思っています。

また、事業をウガンダ以外の国に広げていくには、多大なる資金が必要です。

シーバス社からの資金サポートを得ながら、ポジティブな連鎖をどんどん広げていきたいと考えています。

ぜひ私たちの夢の実現に、ご協力ください。

よろしくお願いいたします!

https://www.chivas.com/ja-jp/the-venture/finalists/people/jp-chizu-nakamoto

 

 

より詳細に、当ブランドの事業内容や設立経緯を知りたい方は、以下リンクの記事をご覧ください。

・With news 「伊勢丹バイヤーを動かした一人の主婦の熱意 アフリカ布バッグの奇跡」

https://withnews.jp/article/f0170130001qq000000000000000W05u10301qq000014572A

・日経DUAL 「銀行員から一転 ウガンダで起業し、バッグを販売」

http://dual.nikkei.co.jp/atcl/column/17/101200003/013000059/