アフリカの問題を解決するカギ「リーダーシップ」

今回はアフリカを解決する1つのカギ、リーダーシップについて書きたいと思います。

まずはこちらのTED Talkを見て頂ければと思います。

アフリカを荒廃させた指導者とアフリカを回復させる世代

 

彼の要点をまとめると、アフリカのリーダーは絶大な権力を持っているので、リーダー次第でアフリカがよくもなるし悪くもなるということです。

日本や西洋諸国では総理大臣や大統領にある一定の権限はありますが、アフリカ諸国のトップリーダー程ではありません。アフリカでは大統領がずば抜けた権力と富を一手に集めます。これが裏目に出ると汚職に繋がります。例えば2013年にマラウイ最大の汚職「キャッシュゲート事件」が明るみになった際には内閣の総辞職やドナー各国からの予算支援の停止(マラウイは国家予算の約40%が他国からのバジェットサポートで支えられている)などにより国に多大なマイナスの影響が発生しました。ジンバブエでは2000年にムガベ大統領により行われたファストトラックという白人追放により一気に経済が混乱に陥りハイパーインフレに陥りました。(ただしムガベ大統領がファストトラックを行ったのにも西洋諸国との長い軋轢があります。西洋史観では彼は絶対的に悪い独裁者ですが、それはあくまでも1つの視点でしかないと個人的に考えています。参照:真の独立に向けて(上)ジンバブエの礎・教育制度真の独立に向けて(下)「白人を追放した独裁者」ムガベ大統領)

しっかりとしたリーダーに率いられた場合は逆に国が良い方向に向かいます。ネルソン・マンデラはアパルトヘイト終焉後の南アフリカを大きな混乱なしに新しい国家へと移行させました(しかし現在は南アフリカは汚職にまみれたズマ大統領に率いられ、先行きが不明瞭になりつつあります)。ルワンダのカガメ大統領は1994年のジェノサイドでぼろぼろになった国家をアフリカの奇跡と言われるまでに、強力なリーダーシップで立て直しました。

独裁政治(Autocracy)はある一定の条件下においては経済発展に有効だとする開発独裁という考え方もあります。権力が集中するからこそにたった一人の強力なリーダーシップによってアフリカの問題が一気に解決に向かうということもあり得ます。このリーダーシップの開発は実は今私がいるケープタウン大学MBAでもとても重視されます。組織を率いて成果を出すという側面はもちろんとても強調されます。しかしそれと同等か、それ以上に、リーダーの倫理面も叩きこまれます。エンロン事件などは世界的な代表事例ですが、最近は日本でも東芝の不正会計や三菱自動車の燃費偽装問題など、倫理的な問題がとても多くみられるように思います。組織の倫理というのはリーダーの倫理観や価値観、ミッションステートメントやバリュープロポジションといったものに密接に関わっています。健全な組織にするというのもリーダーの重要な役割です。

政治の世界でも、経済の世界でも、この先アフリカを良くするのに最も必要な要素の1つがリーダーシップであるということは間違いないと言えそうです。