アフリカでGDPが最も大きい国は?

企業が海外に進出する際に、その国の経済規模がどれくらい大きいかということを考慮する必要があります。市場規模の大きさが、市場進出の大きな誘因になるということです。一般的に良く使われる指標がGDPと言われるものになります。国の経済活動の大きさを表します。ではアフリカでGDPが最も大きい国はどのなのでしょうか。

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BRICS(Brazil, Russia, India, China, South Africa)という言葉から南アフリカを思い浮かべた人もいるかもしれません。しかし今アフリカ大陸で最も経済が大きい国はナイジェリアなのです。ちなみに世界銀行の統計によると2015年は1位(世界では22位)がナイジェリアで約4810億ドル、2位(世界では32位)が約3307億ドル、3位(世界では33位)が南アフリカの約3127億ドルとなっています。以下アルジェリア、アンゴラ、モロッコと続きます。同資料では日本は約4兆1232億ドルで世界3位なのでナイジェリアは日本の約11分の1の経済規模と言うことが言えます。

このナイジェリアのGDPの大きさは意外に認知されていません。その理由は2014年にナイジェリア政府の行ったGDP計算方法の変更にあります。同政府は計算方法を変更することによって2013年のGDPを倍増させたのです。こうかくと、数字操作によって水増ししたとも聞こえますが、実際はその逆です。正確に計算をやり直したのです。GDPは名目と実質という概念があります。名目上の経済活動が大きくなったとしても、インフレ分を割り引き実質値を割り出すという考え方です。この計算を行う際には基準年を設ける必要があるのですがナイジェリアは2014年に計算方法を改正するまで1990年の基準年を使用していました。それを2010年を基準年とし、また推計用に必要なセクター別の経済構造も計算し直したのです。1990年ではほとんど加味されることがなかったテレコム市場などを2010年の推計GDPでは大幅に加味することになったということです。その結果、一夜にしてGDPが倍増という現象が起こり、一気にアフリカのGDPトップに踊りでることになったのです。繰り返しますが、不正を行ったわけでなく、正しく計算し直しただけです。

以前アフリカの統計情報の信頼性について記事を書きましたが、不正に誇張されていることもあれば、逆に小さく見積もられていることもあるという実例だと思います。アフリカでは特に、表に出ている数字だけを見るのではなく、その裏側もしっかりと考える必要がありそうです。