なぜサッカークラブ??

こんにちは、IGANMU FCのエバエロです。

今回は、なぜサッカークラブなのか?ということをお話しします。

 

サッカーは、ナイジェリアでは、国民スポーツとも言えるほど、大人も子供もおじいちゃん、おばあちゃんも知っています。バヨも小さな頃から、裸足のまま舗装されていない道端で布を紐でくくっただけの、ボールとも言えないボールで遊んでいました。

皆さんの記憶にも新しい、2016年リオ五輪のサッカーナイジェリア代表のボイコット騒動。ナイジェリアサッカー協会からの給料未払いに対する選手及び監督らによるものでした。初戦は、日本と対戦。財政難により航空券の手配ができず、2日前に現地入りする予定が結局試合開始3時間前に到着。長い飛行時間の疲労があったにも関わらず、結果5-4で勝利したのです。

この結果からもわかるようにナイジェリア人のポテンシャルは卓越したものです。代表選手は、磨かれたダイヤのようですが、ナイジェリアには、ダイヤの原石がゴロゴロしています。しかし、磨く為の環境が整っていません。練習グランドは、「どこから持ってきた?」と思うほどの砂浜のような砂地。監督、コーチ陣も資金がない為、UEFA(欧州サッカー連盟)などの公認プログラム資格保有者ではない。運営状況不透明による給料未払いの多発。これらは、組織の背景ですが、少なくともこの環境が整っていたとしたら、U-20やU-17に登録できる若手選手がストレスを感じることなく、さらに選手たちの無限の可能性を引き出すことができると考えました。

 

IGANMU FCは、現在5部ですが、10年以内に1部昇格を目指しています。プライベートクラブでありながら、地域の名前を使用する許可を頂くのに苦労しました(あるクラブは、オーナーの名前が付いてますww 遠慮なく自分の名前を付けちゃうあたりがスゴいです)。なぜ、そこまでして付けたかったかというと、地域の輝く星となりたいからです。たまたまスラムに生まれ、貧しい生活を強いられたとしても未来ある若者たちがサッカーというスポーツに夢中になり、機会を与えられることで犯罪や薬物に頼らない道を選んでくれることを望んでいます。

 

エバエロ梨恵