ザンビアソーラー開発舞台裏
100MWソーラーの入札前MTGが先週ザンビアで行われました。
KfW(ドイツ開発銀行)主導のプログラムで、エネルギー省大臣、ドイツ大使、海外からのIPPなど多くの関係者が一堂に会すMTGとなりました。
日本のIPPの方も是非参加して頂けたら幸いです。こちらが当日の映像です。
今回のMTGは5つのセッションに分かれており、その内の1つのセッションでやや驚くことがあったので書きたいと思います。
それは著名な外国機関の方々のセッションだったのですが、その際登壇者の一人が「IPPはうちに話を通さないといけない」とややふんぞり返りながら全員の前で述べていたのです。
その方は恰幅はいいのですが、腹に力が入っておらず、こけおどしのようにしか見えませんでした。
そこからは本当にIPPに何か問題が起こった時、この外国機関の人がタフな交渉事を行えるのか強く疑問に感じました。
一方でその後のザンビアのステークホルダーのセッションには知り合いが多く登壇していた事もありますが、皆侍のような姿勢でセッションに臨んでおりました。
以下、テクニカルですがIPPにとってのベストな戦略はマルチステークホルダーアプローチで、キーとなるのがローカルのステークホルダー(リーガル・ファイナンシャルアドバイザーなど。現地政府等とアクティブなコンタクトをとっている。)を巻き込むことだと思います。
KfWの本プログラム担当者で民間出身のWill Pearson氏も同様の主旨の発言を繰り返しています。恐らくそれがキーとなるリスク緩和策で、例えばIPPがオフテイカーとのPPAでタフな折衝を迫られる際、ローカルのアドバイザーがいると現地政府も緊張感を持たざるを得ないでしょう。現地政府もローカルのアドバイザーと持ちつ持たれつで自然と関係性がある為です。
最終的な解としてはローカル・インターナショナル巻き込んだ開発だと思いますが、それが現地を無視した世界選抜のようなSPVであれば現地政府は尊敬や畏怖の念をIPPに感じ辛いかもしれません。結果、交渉事は難航するでしょう。
人と人との純粋な関係性はお金や権威に勝ると考えます。