農業用ドローンフィールドリサーチ

先週は農業分野におけるドローンのフィールドリサーチを現地企業、農家と協調して実施しました。

今回は作物の生育状況等を把握する為、マルチスペクトルセンサーをドローンに搭載し、主にNIR(近赤外線)の作物への反射から、NDVIデータを作成するという事を行いました。

要するに今まで人の勘に頼って行われていた生育状況の把握を科学的に行い、ストレス状況などの問題の特定をピンポイントで示す事により、リソース・時間・コストの最適化を図るというものです。

 

 

殊ザンビアにおいてはコマーシャルファーマー向けのコスト削減以外にも、国民生活の重要課題である飢饉にも活かせると思います。

FAW(ペスト)の早期発見、不作地域の早期特定、食料供給の最適化をUAVで行えば、飢饉から解放された世界も十分実現可能でしょう。


今回実施してみた感想としては、精緻なデータを取る上では、多少試行錯誤する必要があるなと思いました。ただ課題は多いが、カイゼンを続けることで解決可能と考えます。

とにかく目の前の事に真剣に取り組み、結果としてベーシックインフラ(緊急の食料・医療物資供給を自動的に行うシステム)の構築が出来ればいいなと思います。

 

最後に余談ですが、今回のリサーチを通して強く印象に残ったのは現地の子供のドローンに対するリアクションでした。

普通の可愛い子なのですが、ドローンのモニタリングを始め(150秒あたりから)、大人がドローンの空中の位置を子供に指し示すのですが、それを発見したあたりで一気に鋭い眼差しに変化し、その後完全にドローンに没入していく様は、子供と言えど畏怖の念を抱くほど力強さを感じました。

その後は打って変わってあどけない表情を見せ、皆を和ませますが、なんか凄いなと思ってしまいました。

 

こういった子供がドローンを当たり前に感じながら大人になった時、きっとユニークな発展をアフリカは遂げるだろうと思います。