資源がアフリカの国をダメにする?

資源があればその国が豊かになると考えるのが自然だと思います。では何故アフリカの多くの国は資源が多く産出されているのに豊かになれないのでしょうか。

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”オランダ病”と呼ばれる伝統的な考え方が1つの答えになります。端的に説明をすると、資源が出ることで逆に国の経済が衰退するという考え方です。大量の資源が出るとその国は過剰にその資源に頼ることになります。それによりほかの産業セクターが軽視されて国がそこに投資をする割合が下がります。さらに資源の輸出により、その国の通貨が強くなり、他の産品には見合わない為替になり、他の産業の国際的な競争力が下がります。グローバルの資源価格は不安定なのでそれにより国の歳入が左右され、当初の予算通りに国の運営がいかないこともあります。こういった背景により、むしろ資源で経済がダメになるというのがオランダ病という考え方です。資源の呪いという呼ばれ方もします。

例えば1970年代のナイジェリアはこの状況に陥っていたと言われています。原油の歳入に頼り過ぎて、ピーナッツやココアといった他の産品が競争力を失って行ったようです。

もちろん他にも汚職、先進国企業の搾取といった様々な問題が資源を取り巻いていますが、このオランダ病という直観とは矛盾するコンセプトも資源の豊富なアフリカ大陸を語る上で知っておくべき概念の1つと言えるのではないでしょうか。